「そいつらが話しているように、俺はデザイナーチャイルドだ。お前らとは出来が違う。俺は選ばれた人間なんだ。隣の先輩が言っていたが俺に補佐は必要ない。」
「生まれた時からエリートなんてずるいよな」
「な、俺もデザイナーチャイルドならな」
「デザイナーチャイルドだからって偉そうによ」
デザイナーチャイルド宣言に同級生や一部の学生がザワザワとし出した。
当の本人は、もうそれ以上言うことは無いと宣言するかのように腰掛け目を瞑った。
「はいはい、まだ自己紹介の途中だから静かにして。取り敢えず次の人自己紹介の続きお願い。」
高3の先輩が手を叩いてその場を宥め、自己紹介の続きを進めて行き、その後は特に問題なく自己紹介は済んでいった。
「じゃあ自己紹介も一通り済んだし、次は補佐の割り当てだね」
補佐割り当ても中学1年生から、順調に進んでいき自分達の補佐担当である中学3年生の番まで回ってきた。
「じゃあ夏樹君たちのクラスは風間君たちにお任せしようかな。大丈夫?」
「はい、問題ありません。」
同学年の他のクラスのメンバーはあからさまにホッとした顔をしているが、逆に、夏樹君たちのクラスが自分達の担当じゃなければ自分から担当したいと頼んでいたところだ。先輩はその辺も見てくれていたのだろう。ありがたい。
「じゃあ、これで決定。後は各自で先輩後輩間で交友を深める感じで今日は終了かな。細かい割り振りとかは次の集会でしっかり決めよう。」
そういう先輩達は中学1年生の人たちと会話を始めだした。
先輩に習って自分も隣に座る後輩に話しかけようとした所、先に夏樹君の方から話しかけてきた。
「先輩、さっきも言いましたけど俺に補助はいらない。」
「そうは言っても、細かい話は今度になったけど、それまでにもこなさなきゃいけないことはあるからね。そこら辺だけでも教えとかないと」
「...確かに、そうですね。では一通りの仕事だけはこの場で教えろ。それ以外はいらない。」
「そうだね。それは嫌かな。でも嫌だって言ってもそっちは納得しないよね。」
「当たり前だろ。さっさと教えて貰えたら後はこっちでなんとかする。」
「それに、夏樹君はそれでいいかもしれないけど、一緒のクラス委員の子はどうなの?」
「え、俺ですか?夏樹さんに任せますよ。」
「そうは言っても君は去年もクラス委員だったよね。どちらかと言うと君が引っ張っていかないと。」
「いやでも夏樹さんデザイナーチャイルドですし。俺より出来るし。」
同じクラスの君もそうなのか。
「わかったよ。じゃあこうしようか。俺と夏樹君でベイルスをしよう。僕が勝った場合は、僕たちをサポートとして認めてもらう。夏樹君が勝った場合は、必要な時は教えるけどそれ以外の時は夏樹君達に干渉しないと誓うよ。それでどう?」