ベイルスとは、簡単に言うとロボットに乗っての戦いである。
始まりは、仮想世界で様々な物や法則を作ったりするための補助装置(シュミラ)である。
セージ等によってこの世界が整備されて行く際に、最初は何もない状態で物を作り出していたが、計算を脳内だけで行なっていた所を紙とペンを使うように、そして最終的には計算機で自動で計算をして行くように、整備するためのシュミラも進化していった。
最初はシュミラを使って作り出した物を設置したい場所に持っていくという方法で整備が進められていたが、大きな物は持って行くのは大変だし、法則に至ってはその場で確認できないのは大変不便だと言うことになった。
そこから、では設置したい場所にシュミラを持っていけば良いとなり、シュミラは移動式になった。
そうするとセージ達の大半はシュミラに乗った状態で1日を過ごすようになった。
それならば自分用に居心地がいいようにとシュミラをカスタマイズするのがセージ達で流行り出した。
その内の一部が、元々が仮想世界内での法則を調整するのに使われているのもあり、ある程度無茶が出来ることから、
男のロマンだ!と言いながらシュミラを乗り込み式のロボットに改造し出した。
最初はロマンで始まったロボット化だったが、大きな物を持ち上げたり人間では届かない場所を物理的に動かすことが出来たりと実用面でも便利なのもあり、セージ達の間で広まっていった。
そして、ロマンだ!と言っていた一部の人たちで次はロボット同士で戦い合いたいとなった。
最初はロボット同士で本当に壊しあっていたが、それでは復旧するのが大変すぎるのもあり、戦いをするための会場やルールが作られていった。
会場には境界が設置され、入る際にシュミラのバックアップがとられ、境界から出た時に入る前の状態に戻されるようになった。
また境界内では、シュミラに乗った人間が少しでも怪我を負った瞬間に外にワープするようになっている。
そして先に境界の外に出た方が負けだ。
つまり、お互いのシュミラを壊しあって先に外に出した方が勝ち。勝負が終わればお互いのシュミラは、始まる前の状態に戻ると言うわけだ。
このロボット同士の戦いは、仮想世界独自であり、仮想世界発祥のエンタメとしてセージの間で流行った。
そして、シュミラがセージ達が使える専門的な物から、一般人でもある程度は使える物として、一般化して行くにつれこのロボット同士の戦いも、ベイルスという名前のスポーツとなり一般人の間に浸透していった。
今では、仮想世界ではテニスやサッカーなどの一般的なスポーツを超えるほどのメジャースポーツとして仮想世界で流行をしているのである。
「その勝負受けて俺に何の徳があるんだよ。そっちの徳しかないじゃ無いか。」
「確かにそうだね。でも勝てば問題ないでしょ。不毛な言い争いするより勝てばそれで済むんだし。」
あえて、したくは無いが含みを持たせて言えば向こうも1度目を閉じた後
「そうだな。問題ない。この後すぐやるのか。」
乗ってくるしかないよな...
「いや、この後すぐは流石にね。やるのは来週の集会の直前にしよう。予定は空いてる?」
「問題ない。」
「じゃあ決定ね。その後の事もあるし2人で一緒にきてね。取り敢えず次の集会までにやらなきゃいけないことは教えておくよ。」
その後は、来週までにやらなければならない事を夏樹君達に教えて委員会は終了となった。