終わった世界と始まった世界   作:せira

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部活

「そんな事より、修斗は夏樹君とのベイルスについて、考えなさいよ。」

 

「そうだね。じゃあ帰る前に施設の予約に寄ってもいいかな?」

 

学園内には、ベイルス用のフィールドは2つあるが、基本的には部活で使用することが前提となっている。申請をすれば片方だけは借りることができるので早めに予約をする必要があるのだ。

 

ここまで啖呵を切って実は予約できませんでしたでは恥ずかしすぎると思っていたが、予約などが出来る部室棟にいって予約をした所問題なく予約は出来た。

 

ベイルスがしたい人は部活に入る人が殆どなので、予約がガラガラなのは当然なのだが、それでも安心した。

 

「ん?修斗と冬月じゃん。2人がここ来るなんて珍しいな。何かあったのか?」

 

予約が済み本当に帰ろうとした所でスポーツウェアの春人が話しかけて来た。

 

「春人こそもう部活は終わったの?」

 

「いや、俺はこれだ。」

 

そう言って春人は入部届を俺たちに見せて来た。

 

「入部届の提出もそう言えば此処でやってるんだったね。」

 

「そう。もう入部するって決めてる奴は出して来いってさ。大方他の部活に引っ張られる前に確定させときたかったんだろ。」

 

「結構魅力的な部活も多いし、やっぱり他の部活ってなる人も多そうだしね。勧誘はうまくいってる?」

 

そう聞くと、春人は苦々しい顔を浮かべた。

 

「いや、結構厳しいな。勿論中学から継続して一緒に続ける奴も多いけど、割と高校からは別の部活に切り替える奴も出て来てる。ちょっと前まで高校でも続けるって言ってた奴まで、やっぱ別の部活にするわって変な文化部に入部したりと困ったもんだよ。」

 

「どの部活に入るかは自由意志だし、しょうがないことでしょ。」

 

「まあそうなんだけどな。まっそのせいもあって早く出して来いってなってるわけよ。それよりお前らはどうしてこんな所来てんだよ?委員会は終わったのか?」

 

とりあえず、春人にさっき起こったことを説明し、施設の予約をしに来た事を話した。

 

「はぁ、くだらないことになってんなあ。それより修斗がベイルスやるのか。面白そうだな。その日は俺も部活遅刻して見に行くわ。て修斗ベイルスやった事あるのか?」

 

「一応ね。興味半分で昔作った機体もあるし普通に戦う分には問題ないよ」

 

学校でベイルスをする場合、学校所有のシュミラを貸し出して貰うことも出来るが、自分で所有しているシュミラを使用する事もできる。

 

勿論性能差は出るが、学校で所有しているシュミラはかなり高性能なため自分のシュミラよりも性能は高いものとなっている。

 

今、一から作れば学校の所有するシュミラよりも高性能な物を作る事もできる気はするが、時間も足りないし今回は必要ないだろう。

 

「おい、春人。先生が戻ってこないから心配してるぞ」

 

春人と話していると同じテニス部員が春人がなかなか帰ってこない事を心配して呼びに来たようだ。

 

「いけね。まだ部活中だった。じゃあ俺行くから。また明日な。」

 

春人は、わりいと呼びに来た部員に声をかけて入部届を出しに行った。

 

「修斗って自分の戦闘用シュミラ持ってたんだ。」

 

「ん?ああ中学2年生になった時に憧れて作ってみたんだ。あの頃作った物だから割と酷い出来だけどね。」

 

あの頃は自分の専用機体のカッコ良さに憧れてああでもない、こうでもないと作った物だ。今ではいい思い出になってるけど少し恥ずかしいな。

 

「正直やった事もないのにいきなりベイルス申し込んだんじゃないかってちょっと不安だったんだけどそれは良かったわ。」

 

「おいおい、そんなことは流石にしないよ。多分...」

 

多分って何よと冬月がクスクスと笑っているが、俺って冬月からそんなふうに見られてたのか...

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