緑谷 出久
それが僕の名前だ。4歳の頃、無個性と言われた僕はヴィランに殺されそうになった時、二つの【覚醒】を味わった。一つは誰にも知られず眠っていた個性【引力】。引っ張ると言う個性で、後から確かめると物を引っ張るだけでなく、有機物や力など様々なものを引っ張れるようだ。今は大岩程度なら体力を使わずに引っ張れるようになっている。
もう一つは、何かが足りないと言うことの覚醒である。器が二つあり、一つには水が入っているが、もう一つには何も入っていない。何かが足りないと言う感覚が今でも感じている。
そのヴィランを撃退した後、僕は身体を鍛えた。鍛える中で本を読み漁り、拳法や技術などを鍛えていった。そして、中学に入った時…僕はヒーロー活動を行なった。勿論、非合法だ。つまり、ヒーローに狙われる立場になった。
それでも、怯えている誰かを救えるならそれでも良かった。心配性な母さんには教えれてないけど…
一応、自作のスーツで身を隠しながら活動した。
そんな活動を続けていると色々起こる。あらゆるヒーローと戦ったり、ヴィランと戦ったり、かっちゃんにバレちゃったり…2位のエンデヴァーには見つからなかったが、ミルコさんには追いかけ回されたりした。
そして、そんなことをしていると名前をつけられた。アトラクトという名前を…正直いいと思ってしまったのは内緒だ。
それを続けているとやがて中学3年になった。ここら辺で非合法ヒーロー活動を休止してヒーローを目指そうと考えている。
「…おい、デク!」
「何、かっちゃん?」
「お前、進学校は雄英か?」
「うん、かっちゃんと一緒だね」
「はっ!まだお前の破茶滅茶に付き合わされるのかよ!」
「ごめんって」
「謝るな!」
「えぇ…?」
かっちゃんとも仲が良くなった気がする…多分。
「明日は俺が勝ってやる!」
「うん、楽しみにしてる!」
「違うわクソ!」
「かっちゃん、キレすぎると血管切れるよ」
「アホか切れるか!!!」
そんな会話をしながらいつもより遠回りしていると、ある気配に気づいた。
「かっちゃん!!!しゃがんで!」
「ッ!!!」
僕の言葉にかっちゃんはすぐにしゃがむと、かっちゃんの頭上をヘドロが通り過ぎる。
「避けたかぁ?Mサイズの隠れ蓑〜」
「…ヴィランか、デク」
「あぁ、流体になれる個性なら僕と相性が悪い」
「だったら俺がやる!」
「でもあのヴィラン、かっちゃんが狙いだよ」
「なおさらヨシだろうが!」
「…はぁ、ならアシストする!」
「ついてこいやデク!!!!!」
余談だが、この戦いが初めての共闘だったりする。
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