さち・ざ・ろっく!   作:フリーダム斎藤

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正直さっさとバラした方が良いのでバラしちゃいますが、自分中三です。はい。しかも不登校です。語彙が無かったり展開が急だったりはそれが理由。

見る人を選ぶこの作品、楽しめる人は楽しんでみやがれください。


3.バンド巻いた少女達との出会いとか。

だいぶ長くなってしまったが、以上が俺ときくり姉さんの出会いだ。あれ以降とりあえず何とか週5のペースを保ってきくり姉さんは俺の家に寝泊まりしている。

 

「そういえばさけーくん。私ね、最近すっごい面白い子に会ったんだ~!」

 

「え、何。出会い系でもしたんすか?」

 

「違う違う。相手は女の子だよ!その子ね、ギターやってるの!」

 

ギタリスト.......ギターも弾けて女の子だったらだいぶモテそうだな.......この世の女性ギタリスト顔良すぎな人多いし。

 

「それで、それがどうしたんですか?」

 

「何かね、その子。自分に自信が無くって。何だかけーくんみたいだったよ!」

 

「俺割と有頂天の権化みたいなとこありますけどね。」

 

しかし、その子は謙虚なタイプなのか.......モテるな、これは。(確信)

 

「.......けーくんとその子、もしかしたら会う事あるかもね。なんちゃって!」

 

「会う.......って、どんな確率ですかそれ。そんな偶然ありえないでしょう。」

 

バカげた事を言うきくり姉さんに呆れを覚えつつも、俺はササっと片付けを始める。全く、そんな奇跡起きるほどの善行をしてる覚えもないんだぞ。

 

「.......でも、きくり姉さんが面白いと思う人かか.......」

 

少し気になるな、なんてそう思ったのは秘密だ。

 

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

「う………だれ、か………」

 

「…………」

 

近場のライブハウス「STARRE」に足を運ぼうとしたとある休日。何か、道端に女の子が倒れてる。

 

「前にも見たぞこの光景.........えーっと、大丈夫っすか?」

 

「ダメ……お腹空いて、立てない………」

 

しかも空腹かよ。何?これ再放送なの?とはいえ年齢は多分同い年か1歳上ぐらいなので、きくり姉さんの時とは違う。

 

そんなに金ないのか……とちょっと哀れんでいたのだが、ふと彼女が楽器を背負っていることに気がついた。

 

「………ベース?」

 

おいおいおい、何これ。ほんとに再放送だったりするの?

 

某酒カス姉さんの影響でベーシストへの偏見が凄い事になっている俺だったが、流石にこの状況を放置するわけにはいかない。大人ならまだしも、高校生の人を放っておくのは良心が痛む。

 

「あー……その、食いもんに困ってんなら何か奢りますよ?沢山は無理っすけど……」

 

「本当!?」

 

「うおあ食いつきがすごい」

 

バッッ!と勢いよく顔を上げる彼女に少し驚いたが、まあそれだけ腹減ってたんだろう。俺は近くのオシャレ〜なカフェに彼女を連れて行く事にした。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「このオススメって書いてあるパフェとオムライス、それとこのチョコケーキください」

 

「君、少しは遠慮と言う物を知ろうか。あ、俺はこのパンケーキとコーヒー、砂糖ありでください。」

 

例の空腹ベーシストちゃんとカフェに入り、色々と食べたい物を注文する。いや、奢るとは言ったけどそんな頼むとか思わんやん............

 

自分の財布が軽くなるのを感じながら、俺は彼女に話しかける。

 

「そういえば君、何でそんな金に困ってたの?だのにベースは持ってるし.......」

 

「その楽器に溶けてる。だからお金はない。」

 

なるほどぉ。音楽馬鹿かぁ............

 

「なるほど.......君はバンドとか組んでるの?」

 

「最近組んだばっかのバンドにいる。今度ライブするから良かったら見にきて。これチケット。」

 

「え、良いのか!?!?」

 

これはこれは、まさかのたなぼた的展開!いや、財布は苦労してるんだが....

 

しかし、まさかこんな形で新しいバンドのライブを見に行けるとは.......!!善積んどいて良かった~~!

 

「それじゃ、1500円ね」

 

「.......金取るんかい!?!?」

 

まあそんなウマい話あるわけないですよね.......と渋々1500円を払ってから、俺はパンケーキを食べ始める。今日だけで3000円ぐらい浪費したよクソ!!!

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

『場所はSTARREって場所でやるから。楽しみにしといて。』

 

そう言って彼女は去って行った。STARREって、俺の行きつけライブハウスじゃん。ラッキー。

 

とりあえず道草食ってしまったが。俺は当初の目的であったSTARREへと向かう。合わせる人とかいないけど、やっぱあそこ、練習に向いてるんだよなぁ。

 

「と、噂をすれば着いた~と。うし、すいません、店長さん。今日もまたお借りしたいんですけ.......ど............」

 

「えっ!?知らない人に奢ってもらった!?何してんのさ、リョウ!」

 

.......おかしい。さっき見た青髪が今、すっごい可愛い子に怒られている。

 

「スーッ............」

 

「何でまた会ったねん青髪ベーシストちゃん!!!」

 

3000円の罪は重いぞ。青髪ベーシストちゃんよ。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

「すみませんでした.......」

 

不服そうな顔と声で俺に金を差し出す.......リョウさん、かな?

 

「いやいや、俺が奢るって言ったんだし.......それにチケットも売ってもらったから、応援の意味も込めたチップって事にしといてよ。」

 

「だってよ虹夏。」

 

「だってじゃない!君も、知らない女の子に甘くしない!」

 

お母さんやこの子.......しかもちゃんと常識人.......とはいえ約束は守る派の俺はリョウさんにそのお金をしまってもらう。

 

虹夏さんには申し訳ないが、男には言ったことを守らなきゃいけないという制約みたいなものがあるのだ。

まあ嘘だけど。

 

「.......そんで、君達が例のメンバーさんなの?」

 

「あっはい!あたし、伊地知虹夏!下北沢高校2年生でーす」

 

「私は山田リョウ。虹夏と同じ、下北沢高校2年。」

 

「ほえ~、下北沢.......2年!?うっそでしょおい先輩!?!?」

 

ここ最近は年齢に驚く日が多いことで。3000円の女ことリョウさんとママこと虹夏さん。二人とも高校2年生らしい。こりゃビックリ。

 

「それで、後ろの人達は.......」

 

「初めまして!私、喜多って言います!秀華高校1年です!」

 

キターン!という効果音が聞こえてきそうなぐらいの笑顔を向ける喜多さん。あっ。確信した。この人、”陽の者”だ。

 

「あ、ありがと。それでその、ピンク髪の子は.......」

 

「あっ、えっ、その、あの.......」

 

あ~~~。陰の空気が補充される~~~。

 

彼女もきっと俺と同じ”陰の者”だ。それもかなり重症の。そんな彼女の陰パワーをかき消す喜多さんの笑顔。これが混沌か.......

 

「えっとね、この子はぼっちちゃ.......じゃなかった。ひとりちゃんだよ!」

 

「ぼっちちゃんて」

 

中々に酷いあだ名で呼ぼうとしていたが、あれ本人公認なのか??

 

「えっと.......初めまして、ぼっちさん。」

 

「あっ、へへへ、ぼ、ぼっちって呼んでくれた.......」

 

あ、ダメだこれ。陰極めすぎてチョロすぎる。かわいいとは思うけど。

 

「改めて、ありがとうございます。皆さん。俺は西村圭って言います。秀華高1年なので、喜多さんとひとりさんはもしかしたらまた会う事あるかもですね。」

 

そういえば自己紹介がまだだったな、と軽く自己紹介を済ます。そんで背負ってたギターを取り出して.......

 

「とまあ見ての通り、趣味でギターやったりしてます。それと同時に人の演奏見たりするの大好きなんで、今度のライブ、楽しみにしておきますね!」

 

これだけやりたかった。だって音楽関係やってる人にギター弾けるんだってアピールしときたいじゃん!!

 

一方で反応はというと、虹夏さんと喜多さんがパチパチと拍手してくれたりしてる。ほんまこの人達優しいなあ大好き(涙目)

 

「.......あ、そういえばバンド名聞いてなかったっすね。なんて名前なんです?」

 

「あ~、そ、それは.......」

 

「結束バンドだよ」

 

「ちょ、リョウ!!」

 

口を籠もらせながら虹夏さんはバンド名を渋る。そんな虹夏さんを横目にリョウさんが平然とバンド名を明かし、それに怒ってポカポカする虹夏さん。可愛い。

 

「結束バンド.......良い名前ですね。」

 

バンドとか組んだ事ない俺からしたら、結束という言葉がとてつもなく明るく見える。それぐらいには陰キャだったし。

 

「むー.......まあでも、圭君がそう言ってくれたから許してあげよう。」

 

「ありがとう圭。今度奢らせてあげる。」

 

「流石にもう奢りませんよ。」

 

さりげなく名前呼びしてくれる先輩方に心の中で感動を覚えるも、平然とそう答える。実際はこのテンションの上りようを抑えるために精一杯だったりするのである。

 

「そうだ!これも何かの縁だし、どうせならロイン交換しましょ?」

 

目を輝かせながらそう言うのは喜多さんだ。いや、どんな縁なんだ.......?

 

とはいえ俺もやぶさかではないのでそっとスマホを差し出す。いやぁこんな形で女子と連絡先を交換できるとは............!!

 

「はい、これ私のロインアカウントです!」

 

「これ私のね~」

 

「ん。はいこれ。」

 

「おお、ありがとうございます!」

 

1人1人順番に追加していき、段々と友達が増えて行く事に感動を覚えていく。ああ、お母さん。こんな僕にも沢山の女友達ができました。

 

「.......んで、後はひとりさんかな。大丈夫?」

 

「あっえ、えっと、えと、その.......」

 

.......戸惑ってらっしゃる。うんうんわかるぞ、それ。怖いもんな。

 

「そんな怖がらなくても良いよ。ゆっくりで大丈夫だから。」

 

「は、はい!」

 

(お母さんだ.......)

 

(お母さんだわ.......)

 

「お母さんだ」

 

「いや男ですけど」

 

何だこの人達。何が見えてるんだ。

 

ちょっと時間はかかったが無事ひとりさんともロインを交換し、無事この場にいる全員と繋がる事となった。

 

「それじゃ、俺はこの辺で。ライブ楽しみにしてますね!」

 

「うん!またね~!」

 

そうしてSTARREを後にし、俺は家に戻る。ちなみにその日も酒カスの相手をすることになるのはまた別の話。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

…………場面は変わり、翌日。いつも通り登校し教室に入ると、そこには昨日見たピンク髪の子がいた。

 

「……いやうせやん。まさかの同じクラスかよ………」

 

これは気が付かなかった俺が悪いのか、はたまた彼女の影の薄さが問題なのか。いや人のせいにするの良くないなごめんなさい(反省)

 

「まあこれを機に仲良くなるか……おはよ、後藤さん!」

 

「……!?!?%・々5*÷<bsmb<・!?」

 

「顔面が崩れた!?」

 

これから先、この顔面崩壊を見慣れる程彼女との関わりが増える事を、俺はまだ知らない。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

「STARREでバイト?」

 

「そうそう!今、男手が足りなくって……西村君さえ良ければ、どう?」

 

『少し話がある』と言って俺のクラスにやって来た喜多さん。話を聞く限りではどうせならSTARREでバイトをしてほしい、という事だそうだ。

 

特にこれといってバイトをしているわけでもなく、かと言ってお小遣いは動画の広告収入で得た金で何とかなるので、働く意味もない。

 

「………良いですよ。今日からもう行っちゃって大丈夫ですかね?」

 

だからと言って断る理由も特に無く、むしろあの美少女さん達と話せる機会があるのは素直に嬉しいので軽く承諾する。元々あそこにはお世話になってるしな。

 

「本当?ありがとう西村君!それじゃあ早速店長さんに連絡しておくわね!」

 

何よりも、彼女の笑顔をこの目に焼き付けておきたかったのだ。かわいい。こりゃモテますわ。

 

「そんじゃ、俺教室戻るから。改めて同僚としてよろしくね、喜多さん。」

 

「ええ!よろしくね!」

 

軽く別れの挨拶を済ませて俺は教室に戻る。と、何か男子からの視線が痛い。みんな喜多さんの事狙ってるもんな………

 

(………っと、そうだ。)

 

どうせなら、と俺は後藤さんの座る席へと向かう。まあ、挨拶ぐらいしといた方が良いからな。

 

「やほ、後藤さん。突然何言ってんだって話かもだけど、俺もSTARREで働くことになったわ。って事でよろしく。……って、急に言われても困るよね。すまんすまん。」

 

「あっ、え、えっと……こ、こちらこそ、よろしく、お願いします……」

 

あれ、思いの外喋れるようになってる。成長を感じるなぁ.......

 

閑話休題。

 

『突然すみません。西村君さえ良ければ明日結束バンドの皆さんと一緒に私の家に来てもらえないでしょうか。』

 

「なんだコイツ」

 

平和に過ごしていた放課後、突如として一通のロインが届く。内容は先ほど書いた通りだ。

 

「.......本当に何で??」

 

流石に何も聞かずに『承知した』とは言えないのでひとりさんに理由を聞く。

 

「んー。本当に俺に頼まれる理由がわからな.......いや返信はやっ」

 

爆速で返信が帰ってきて少し気味悪さを感じたがまあ良いだろう。何々.......?

 

『明日結束バンドの4人でライブTのデザインを決めるので、西村君には同席してほしいです。』

 

「.......いやだから何でだよ」

 

その理由を聞いてるんだけどな......とはいえ何か困ってるみたいだし助けてやりたかったりもするし......ええい、ままよ!やってやろうじゃないか!

 

面白半分下心半分のまま、俺はひとりさんに了承の旨を伝える。すると即『ありがとうございます』と感謝を述べられる。冷静に考えてこれ感謝されるのもおかしいけどな。

 

「というかこれ結束バンドの皆さん知ってるのか?」

 

そう思いそれをひとりさんに聞くと、何か勝手にグループに招待される。名前は.......『結束バンド』!?アウトだろ部外者入っちゃ!!

 

『お、西村君!ぼっちちゃんから話は聞いてるよ~!』

 

恐らく虹夏さんらしきアカウントがそう呟く。いや根回し早すぎるだろおい。

 

「えっと.......『よろしくお願いします』っと。」

 

とりあえず軽く挨拶をして、明日の予定を詳しく聞いてみる。どうやらいつものSTARRE集合で、そっから電車で2時間のところに.......え?2時間??

 

早速色々と不安になったが、とりあえず明日考える事にしようと、俺は眠りについた。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

「あれ、圭君!?早いね~」

 

「ごめんなさい二人とも!遅くなっちゃって.......」

 

「いやいや、そんなに待ってないから大丈夫だよ。」

 

嘘である!!

 

この男、女子を待たせるわけにはいかないので30分前には既に着いていたのである!!!

 

「圭君、意外とタラシなとこあるのかね?」

 

「何の事ですか。俺そんな非道な事しないっすよ。」

 

「そっか!じゃあただ優しいだけかな~。」

 

優しくもないですがね。

 

「というか、ちょっと時間経ちましたけどリョウさん来ないっすね。」

 

「あ~。リョウはおばあちゃんが峠だから。」

 

「「ヤバくないですか!?」」

 

「まあ、今年で10回目の峠だから。」

 

「とんだ大嘘じゃないっすか。」

 

心配を返してほしい。どれだけめんどくさかったんだよ。

 

「おばあちゃんなら実在するからまだいいよ。いや良くないけど!!飼ってもないのに犬の手術があるとか、生き別れの妹から連絡が来たとか言うんだよ?」

 

「まあベーシストだしな.......」

 

「ベーシストにどんな偏見を持ってるの西村君!?」

 

少なくとも俺の知っているベーシストはみんなクズだ。マジで。

 

「ま、そういう事なら行きましょうか。ここから長いですし。」

 

「うん、そうしよっか!」

 

美少女二人を連れて歩く様はまさに男子の憧れそのものだろう。無論、俺も内心めっちゃ喜んでる。

が、しかしこれを表に出すと引かれかねないので表面上は冷静を保つことにする。

 

.......耐えてくれよ、俺の理性.......!!

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

「いや~、長かったねえ。」

 

「ほんとに長かった.......」

 

ガチで2時間ぐらいかけてようやくたどり着いたひとりさんちの最寄り駅。何でこんなに遠いんだよこの人の家。通学大変だろ。

 

「後藤さんの送ってくれた住所だと.......あ!ここね!って............」

 

「.......ひとりさんの家って、旅館か何かだっけ?」

 

そこには『歓迎!結束バンド御一行様』と書かれた横断幕をぶら下げる見るからに一軒家があった。いやこれ隣人とかに見られたらどうすんねん。

 

「と、とりあえずチャイム鳴らすか!」

 

「そ、そうね!そうしましょ!」

 

とりあえずひとりさんに出てもらって、それから説明してもらおうと俺はチャイムを鳴らす。するとすぐさま「いいい、今開けます!」と返事が返ってくる。ロインの返信も早ければこっちの返事も早いのかこの子。

 

なんてよくわからない事を考える内に、扉から鍵の開く音がする。同時にその扉は開き、そこにいた光るサングラスにちょび髭をつけた人間の姿を露わにする。

 

「.......ひ、ひとりさ「うぇ、うぇるかーーーむ!!!」」

 

「「「「........................」」」」

 

もうやだ。この空気いるだけで辛いよ。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

アニメであったらOPを挟むぐらいに長く苦しい時間が過ぎ去り、今はひとりさんの部屋に待機する事になった。

 

ちなみに余談だが、喜多さんの持ってきていたおみやげから神々しい光が溢れ出てたり、部屋がパーティ仕様になってたりで密度の濃い時間であった。

 

「それにしたってすごい飾りつけね.......」

 

「所々お札とか貼ってあるし.......ロックだね....」

 

「Lockですね。」

 

このお札達は、なんなんだ。というかこの部屋ギターとかないのか。などと考えていると棚の上に何か沢山の紙切れがあるのを察知する。なんだこれ.....?

 

「ほ、他には.........あ痛っ!?」

 

「うおっ、だ、大丈夫です.....か.......」

 

先ほど俺の見ていた棚に虹夏さんがぶつかってしまったらしく、その拍子にその紙切れが落ちる。結局正体が何だったのかわからないため、俺達はその紙切れを手に取り確認する。

 

「これは.......写真?」

 

「これ、あたし達のアー写じゃん!」

 

「どうしてアー写がこんなに.......」

 

そんな中、部屋の至る所からガタガタと物音が鳴り始める。おそらくこの大量の写真が落ちたのに連動して、色々な物が落ち始めているのだろう。

 

「「ひいぃぃぃぃ!?」」

 

一方女性陣二人はというとビビり散らかしているようで、気が付けば俺の両腕にしがみついている。ちょ、アウト!!この絵面完全にアウトだから!!

 

「ふ、二人とも離れてください!色々ともうアウトですから!!」

 

「そ、そんな事言わないでよ!あたし、こういうのほんとダメなんだから!!」

 

「わ、私もちょっと、無理.......!!」

 

成程。お二人は怖いのが無理と。つまりアレだ。ひとりさん、早く帰ってきてくれ.......

 

「とりあえず、電気つけましょ!?暗いのが怖いわけでして.......」

 

「あー!ほんとにいる!お姉ちゃんのお友達だ!」

 

 

「「ひぁぁあああああっ!?」」

 

「うおあああ!?」

 

比較的怖いものに耐性がある俺でも流石にビビる。え、なにこの子。幽霊?にしてはなんか、ひとりさんっぽく感じるんだけど.......

 

「あのね、この写真部屋いっぱいに貼ってあったの!すっごくお気に入りで、でもお母さんに目がチカチカするから剝がしなさいって言われてた!あとそっちのお札はお姉ちゃんが幽霊に憑りつかれたから張ったの!説明おーしまい!」

 

可愛らしい幼女とそのお供が暗闇の中から現れる。しかも、お姉ちゃんって事は.......

 

「.......ひとりさんの妹?」

 

「はいっ、初めまして!後藤ふたりです!犬はジミヘン」

 

「良かったぁ~。幽霊だったらどうしようかと.......」

 

安心した様子で俺の腕から手を放すお二人。ふむ、良い体験をした。しかし流石に冷静さに欠けてしまうのでもう二度と体験しないのがいいだろう。

 

「えっと、とりあえず自己紹介だけしとこっか。」

 

「それもそうね。私は喜多っていうの。よろしくね、ふたりちゃん!」

 

キターンという効果音と共に光り輝く喜多さん。だからあなた人間なの!?どうやってその光出してるのさ!?

 

「え、えっと。あたしは伊地知虹夏。気軽に虹夏って呼んで良いよ。」

 

「うん!喜多ちゃん、虹夏ちゃん!あとお兄さんは?」

 

「お兄さんにも興味持ってくれてるのかぁ。嬉しいなぁ。」

 

正直興味持たれないだろうし、自己紹介も無くて良いかもしれないとまで思っていた俺にとっては嬉しい誤算であった。

 

「俺は西村圭。えっと.......知り合いからはけーくんって呼ばれてたりするから、ふたりちゃんもそんな感じで呼んで良いよ。」

 

「わかった!けーくん!お姉ちゃんの事、よろしくお願いします!」

 

「わかったわかっ.......え?今なんて?」

 

明らかにおかしいセリフを聞いちゃってすごい困惑してるよ俺。お兄さんちょっと理解が追い付かないから待ってくれない??

 

「...........ふたりに先を...越される姉........きゅぅ~~........」

 

「ちょ、ま、何でひとりさん魂抜けてんの!?戻ってこいひとりさん!!」

 

家に入って10分でこのカオスっぷりな事にかなり不安を覚えてしまう。これ、本当にライブTのデザイン決まるのかよ............

 




そういえばこれハーレムにするかきくり姉さんのみに絞るかどっちが良いんですかね。アンケ置いとくので気に入ってくれたらご協力お願いいたします。

亀更新なのを忘れてはいけない。

ハーレムか否か

  • きくり姉さんだけがいい
  • ハーレム作りたいよね
  • きくり姉さん+結束バンド
  • きくり姉さん+星歌さん
  • その他(コメント)
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