【百合百合か】アサルトリリィの世界に死神代行(消失編時)の力で介入するってよ【挟まらないようにせねば…(´•ω•)】   作:ストライカーシグマ5

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前回のお話!

1つ!修行パートと言いつつ美鈴様全然出てない!下駄帽子めぇ…!

2つ!エレンスゲ、神庭に向かった一柳隊メンバー!楽しそうなのでOKです!

3つ!派手派手な服を着せられた我らがイッチ!ゆゆりりにイノチ感じながら都会を進んでくよ!かなかずもよかろうなのだ!!


【主人公が出ないパートって】一方その頃【何気に重要なことあるよね】

side結梨 二水 神琳 雨嘉 高嶺 姫歌 灯莉 紅巴

 

和やかなムードの中サイレンが鳴り響く

 

二水「この音は!?」

 

紅巴「ヒュージ出現を告げるアラートです!今、出現場所を確認いたしますっ!」

 

端末を動かし情報を集める紅巴

 

姫歌「ふぅ…戻ってきた途端にこれぇ?全く人気者は辛いわね〜」

 

二水「ヒュージに人気があるのはちょっと問題があるのでは…?」

 

灯莉「ふーみん、行こ行こ!早くしないとヒュージ見逃しちゃうよっ☆」

 

雨嘉「野次馬っぽい…」

 

高嶺「みんなここにいたのね」

 

灯莉「あったかにゃんせんぱい!お医者さんはもういいの〜?」

 

高嶺「ええ、心配無用よ。それより先程のアラート聞いたわね?」

 

姫歌「はい!」

 

高嶺「叶星がいないけど私達はグラン・エプレよ。戦う覚悟は出来ているわね?」

 

紅巴「はい!御供致します!」

 

神琳「わたくし達も加勢致します!」

 

高嶺「…いいの?今のあなた達はお客様よ?」

 

結梨「真が言ってた「自分の成すべき事を信じろ」って。まだよく分かんないけど今戦わなかったら私はリリィじゃないと思うから。多分これが「自分の成すべき事」なんだと思う」

 

神琳「結梨さん、よく言いました。命を賭すに値するかどうかはわたくし達が決めます」

 

高嶺「ふふ…あてにさせてもらっていいかしら」

 

二水「はい!お任せ下さい!」

 

雨嘉「叶星様の分まで頑張ります…!」

 

結梨の頭の上から飛びだったティムキャンピーも頷く

 

高嶺「わかったわ…では行きましょう。この神庭の管轄に現れた事、後悔させてあげるわ」

 

 

 

 

 

 

二水「やっぱり凄いですね!高嶺様!」

 

高嶺「ん…?急にどうしたの二水さん」

 

戦闘を終え神庭に戻ってきた一同。一息ついた時に

 

二水「先程のヒュージとの戦闘素晴らしかったです!叶星様とのコンビネーションも芸術的でしたがおひとりでもあんなお強いなんて…」

 

姫歌「そうよ、高嶺様の守備はまさに鉄壁!ひめかたちは何度も助けられてるんだから!」

 

結梨「?それって誇って言うことなの?」

 

雨嘉「ゆ、結梨…そういう事は言っちゃダメだよ?」

 

二水「助けられてる事を自信満々に言えるなんて…流石アイドルリリィを自称するだけあって大物感ありますね」

 

雨嘉「ふーみん…私の話、聞いてた…?」

 

せっかく追い打ちをやめるように行ったのにまさかの追撃である

 

姫歌「そういえば雨嘉さんの戦闘スタイルってロングレンジが基本よね。神琳さんとのコンビネーションが多いようだけどやっぱり普段から連携を意識しているの?」

 

雨嘉「意識というか…神琳とは寮の部屋が同室で…」

 

姫歌「えっそうなの!?ねぇ雨嘉さん、神琳さんって寝る時どんなパジャマを着ているの?かわいい系?大人系?そ、それとも…セクシー系?」

 

雨嘉「え?分からない…普通、だと思うけど」

 

ティムはその時こう思った。そんなスカートにえっぐいスリット入ってる人が普通って言ってもなぁ…と

 

神琳「あら、なんの話しをしているのかしら?」

 

雨嘉「神琳がどんな格好で寝てるかって…」

 

姫歌「わーっ!な、なんでもないわ!そうよね紅巴!?」

 

紅巴「え、あっはい」

 

慌てて紅巴に詰め寄り

 

姫歌「(紅巴、何か話を逸らして早くっ!)」

 

紅巴「え!?え、えーと…雨嘉さんはご家族が海外で暮らしてらっしゃるんですよね?」

 

雨嘉「うん、よく知ってるね」

 

紅巴「王家三姉妹と言えばヨーロッパの方で名高い存在ですから。雨嘉さんは上にお姉様、下に妹さんがいらっしゃるんですよね」

 

灯莉「えっ雨嘉ゆーめー人だったんだ☆握手して握手!サインは?サイン書ける?」

 

雨嘉「…凄いのは私以外の2人だから。三姉妹だからまとめて扱われるけど…実力は段違いだよ」

 

紅巴「雨嘉さん…」

 

重くなる空気、がお菓子を頬張っていた結梨が立ち上がり雨嘉の後ろに回って抱きつき頬をふくらませながら

 

結梨「雨嘉は凄いよ?結梨はそう思うな!」

 

雨嘉「ゆ、結梨?」

 

結梨「雨嘉は私には出来ないこといっぱい出来るもん!お菓子も美味しいし絵もかけるし…狙撃だって凄いもん!私雨嘉のお姉さんと妹の事知らないし…雨嘉の凄さを皆分かってない!」

 

灯莉「そうそうゆりゆりの言う通り!そんなの関係ないない☆雨嘉は雨嘉なんだから雨嘉らしく雨嘉してればいいんだよ!」

 

雨嘉「私、らしく?」

 

姫歌「雨嘉してればってどういう意味よ…相変わらずいい加減なことばっかり言ってー」

 

神琳「そうでしょうか?わたくしも灯莉さんの意見に賛同致しますわ」

 

意外な援護にバッと振り向く姫歌

 

姫歌「えっ!あの郭神琳が灯莉を…認めた…?」

 

神琳「常日頃から自信を持つようにと言い続けてるんですけどね。雨嘉さんには雨嘉さんの良さがあるのですから」

 

後ろから抱きつかれてる雨嘉の正面から灯莉が抱きつき

 

灯莉「そーそー☆ぼく達は雨嘉の事大好きー」

 

雨嘉「そ、そんな…急に、困る…っ」

 

と恥ずかしがる雨嘉、その姿を見た紅巴が

 

紅巴「はうっ!尊さの不意打ちっ!」

 

とのたうち回る。ティムは「人間ってよくわかんねぇなぁ」なんて思ってたりする

 

姫歌「ひめかは!ひめかのことはどうなのっ?」

 

灯莉「ん〜?そうだなぁ…ふつー?」

 

一拍置いて

 

姫歌「はぁぁぁぁー!?どうして雨嘉さんの事が大好きであたしは普通なの!?こんなに可愛いのに!?」

 

灯莉「うん、だからふつーに大好き☆」

 

姫歌「っ…でしょー?そうよね!やっぱりそうよね!だってひめひめはアイドルなんだから!愛されるべくして生まれてきた存在なんだから!」

 

灯莉「あははっ!定盛のそーゆーところはちょー好き☆面白くて笑えるからっ♪」

 

姫歌「笑える…んーまぁ笑顔にするという意味ではアイドルに通ずるものがあるから…良しとするわ!」

 

雨嘉「…ふふっいいね」

 

結梨「うん、なんだか2人夢結と美鈴みたい」

 

2人のやり取りを見て自然と笑みが零れる雨嘉、その横ですごい勢いで首を縦に振る紅巴

 

雨嘉「灯莉さんと姫歌さんの関係…お互い自然体のままというか…羨ましいな。私はあそこまで真っ直ぐにぶつかっていけない。神琳の方も、きっとそう…だと思う」

 

灯莉「だったらぶつかっていこうよ!当たって砕けちゃえー☆」

 

姫歌「砕けたらダメでしょうが!」

 

雨嘉「ふふふ…うん、すぐには無理だけど…頑張ってみようかな…」

 

そんなやり取りを遠目に見ていた高嶺が

 

高嶺「ふふっラウンジがいつもより賑やかだわ」

 

神琳「騒がしくしてしまって申し訳ありません。ご迷惑でしたら場所を移しますね」

 

高嶺「このガーデンにそんなことを迷惑に思うリリィは居ないわ。人と人の交流こそ芸術は生まれるものだから」

 

神琳「…素晴らしい考え方です」

 

高嶺「さて、私達も混ざりましょうか。あなた達ともっと仲良くなって叶星を驚かせたいわ」

 

神琳「ふふっかしこまりました。わたくしもお手伝いさせてくださいませ」

 

 

 

 

〜グラン・エプレ・レギオンルーム〜

 

神琳「ここで皆さんが生活されているのですね。見晴らしもよく素敵な部屋です!」

 

とやってきたのはグラン・エプレのレギオンルーム

 

灯莉「ねぇねぇ、ぼく達の部屋も見て!ユニコーンのぬいぐるみコレクション、見たいでしょ!?」

 

結梨「ユニコーン?って何?デストロイモードになるやつ?」

 

雨嘉「ぬいぐるみ…興味あるな、その猫のぬいぐるみとか…ある?」

 

灯莉「うん!あるある!ケットシーって言う王様になりたいニャンコだよっ☆」

 

雨嘉「…神琳、行ってきていい?」

 

神琳「どうぞ、行ってらっしゃいませ」

 

灯莉「いこいこー♪」

 

姫歌「だったらひめかのアイドル衣装も見せてあげるわ!まだ数は少ないけどいずれこの衣装を着てお茶の間を魅力してあげるんだから…ってもう居ないし!待ちなさいよ!そこはひめかの部屋でもあるんだからー!」

 

と追いかける姫歌

 

結梨「せっかくだから結梨も見てこようかな、いい?」

 

神琳「はい、ティムキャンピーは連れて行って下さいね」

 

結梨の頭の上に乗っているティムキャンピーはニカッと笑い「任せろ」と言っている様子。そして姫歌の後を追う

 

二水「あはは…灯莉さんと姫歌さんはルームメイトでもあるんですね」

 

高嶺「神庭女子は訓練や日常生活をレギオン単位で行う事を奨励して共に過ごす時間を増やすようにしているの」

 

二水「それは興味深いですね…!私色んなガーデンのリリィの事を知りたくて色々調べたりするのが趣味でして!ってあ、いや、変な意味ではなくてですね!プライベートまで踏み込むような事は決して…」

 

ガタッと音を立てて立ち上がる紅巴、そして

 

紅巴「分かります!!」

 

二水「え…紅巴さん?」

 

紅巴「私も他のリリィのことが気になってて…特にリリィ同士の関係性とか妄想…じゃなくて想像するのが趣味なんです!!」

 

二水「えーと、じゃあ同好の士ってことで…いいですかね?」

 

紅巴「はい!同じリリィ愛好家として情報交換しませんかっ?」

 

二水「それは願っても無いことです!待ってください、ちょっとメモを取ります!」

 

紅巴「え、えっとですね!土岐は一柳隊の白井夢結様の事が知りたいです!」

 

神琳「夢結様、ですか?でしたら百合ヶ丘にいた時に直接お話すれば良かったのでは…」

 

真っ当な反応をする神琳、が

 

紅巴「そ、そんな恐れ多いこと…!だって夢結様はかつて伝説と呼ばれたレギオン「アールヴヘイム」に所属されていたことがあるんですよねっ?そして自身のシュッツエンゲルはあの川添美鈴様!今では梨璃さんとシュッツエンゲルの契りを結び梨璃さんの名を冠した一柳隊というレギオンに所属しています!お2人はどのようにして出会い姉妹としての契りを結ばれたのか気になりますっ!美鈴様との馴れ初めも!あと普段は3人で居るとどうなのとかとか!!」

 

紅巴のマシンガントークに若干引く神琳

 

二水「それだったら私もリアルタイムで見てきてますからたっくさんお話出来ますよ!」

 

紅巴「はうっ…!それは至高…!」

 

二水「代わりと言ってはなんですけどー私は高嶺様と叶星様の事をお聞きしたいです」

 

高嶺「私達の事?」

 

二水「幼馴染とは聞きましたが以前居た御台場女子ではどんな感じで絆を結びリリィとして修練を積んだのかとか…」

 

紅巴「それでしたら私にお任せ下さい!叶星様達のことでしたら誰よりも詳しい自信がありますから!」

 

高嶺「ふふっそうね…紅巴さんなら私達自身よりも詳しいかもしれないね」

 

二水「では情報交換と行きましょう!ギブ&テイクでwin-winですよーっ!」

 

神琳「二水さんと紅巴さんは本当に似たもの同士ですね、そんなに意気投合するなんて…ふふ」

 

二水「き、恐縮です…」

 

紅巴「いえ、私リリィの事をこんなに熱く語れる方とは会ったことがなくて…凄く嬉しいです!」

 

二水「えへへへ…やっぱりリリィっていいですよね。強くて、美しくて、尊くて…私にとって憧れの存在です!」

 

多分ここに真がいれば「いや、今自分がその憧れのリリィなんだが?」と突っ込んでたであろう

 

高嶺「好きこそ物の上手なれ、ね。それで自分自身もリリィになったのはすごいわ」

 

紅巴「でしたら私も…私、叶星様と高嶺様にずっと憧れていて…お2人を追いかけて御台場女子からこの神庭女子まで来ました。ただ出来るだけ近い場所出おふたりをを見ていたかっただけなのに今、こうして同じレギオンにいられるなんて…ッ、私…私…感激で…う、うぅぅ…」

 

なお真が居たら「あーあ高嶺ちゃんが泣ーかした」と茶化していた。ボケとツッコミ、両方やるから厄介である

 

二水「あう…分かります。私も有名なリリィを至近距離で見たくて頑張って激戦区である百合ヶ丘に入りましたから…うぅぅ」

 

2人は手を取り合い

 

紅巴「ふ、二水さん…!」

 

二水「紅巴さん!紅巴さんの事魂の同志…「ソウルフレンド」とお呼びしていいですか!?」

 

紅巴「はい、喜んで…!」

 

ちなみにこの話を神琳から聞いた真は「もっと他の呼び方無かったの…?」とツッコミを入れていた

 

紅巴「では早速第1回ソウルフレンドの会を開催しましょう!時間の許す限り、リリィについて深く、深ーく語りましょう!」

 

二水「はい!」

 

そんな2人の様子を見ていた神琳は

 

神琳「…ごめんなさい、わたくしはついていけませんわ。雨嘉さん、結梨さん…なんでしたらティムキャンピーでも構いません…早く戻ってきて…」

 

高嶺「ふふふ」

 

 

 

〜庭園〜

 

高嶺「みんな遅いわね、飲み物をどこまで買いに行ってるのかしら?」

 

姫歌達は飲み物を買いにガーデンの外に出ている。少し心配になってレギオンルームから出た高嶺と神琳

 

神琳「ふふっこの辺りには鎌倉にはないお店が沢山ありますから、きっと色々寄り道をしてるのだと思いますわ」

 

高嶺「そうね…でも1番脱線してそうなのはうちの子達だわ」

 

神琳「まぁ、のんびり待つとしましょう」

 

高嶺「そうしましょう…と思ったけど噂をすれば…」

 

飲み物を持って校門をくぐってくる姫歌達

 

高嶺「あら、おかえりなさい…って随分買い込んできたわね。飲み物を買ってくるんじゃなかったの?」

 

両手いっぱいのビニール袋を下げた面々、ティムキャンピーもみたらし団子を串事食べている

 

二水「えっとこの近くに景色のいい所があるって灯莉さんが」

 

雨嘉「どうせだからお菓子とかジュースを持ち寄ってピクニックでもしようって…後真さんがお菓子をコインロッカーに入れて置いたから皆で食べてねって昨日連絡あったの思い出して」

 

雨嘉の手には茶色いバスケット。中には

 

神琳「これは…カヌレですね」

 

姫歌「高嶺様達も参加しますよねっ!?」

 

神琳「それは楽しそうですわね、是非ご一緒させて下さい」

 

高嶺「ええ、私もお邪魔するわね。あ、でも叶星には内緒よ?抜け駆けして皆でピクニックしたなんてバレたら拗ねてしまうかもしれないから」

 

姫歌「叶星様に限ってそんなことない思いますけど…」

 

が、紅巴にはなにか見えたようで

 

紅巴「ふぁ…あ、あぁぁー!」

 

と奇声をあげる。怖い

 

二水「ど、どうしたんですか、紅巴さん?」

 

紅巴「高嶺様と神琳さんの距離がさっきより近くて…私達が知らない間に何かあったとしか…!」

 

二水「そ、それは熱いですね!観察せねば!」

 

姫歌「ちょっとそれ本当!?神琳さん、ひめかを差し置いて高嶺様とユニット組む気でしょ!」

 

神琳「ユニット、ですか?」

 

姫歌「だめよ、叶星様も高嶺様もひめか達のお姉様なんだから!そして、いつか一緒に同じステージに立ってアイドルになるの!」

 

灯莉「あははー定盛にライバル出現☆勝ち目なさそーだけど!」

 

姫歌「なぁぁぁんですってぇ!?ひめかは負けないから!ひめかは可愛もの!!」

 

と謎の見栄を張る姫歌、流石ひめひめ。さすひめ

 

雨嘉「神琳が…アイドル…」

 

ふと神琳がアイドルになった姿を想像する雨嘉

 

神琳「雨嘉さん、何を想像してらっしゃるのかしら?」

 

雨嘉「推せる…かも」

 

などとキリッとした顔でほのめかす雨嘉

 

結梨「おー神琳、アイドルになるのか」

 

姫歌「きぃぃぃぃー!ひめひめのことも推しなさいよぉぉおー!!」

 

 

 

 

side楓 ミリアム 梅 鶴紗 藍 恋花 瑤 千香瑠 夜一

 

夜一「はっはっは!何!恥じるような数値でもあるまいて。まぁ恥じらいもあった方が生娘らしくて良いがのう!」

 

顔を赤くして少し怒り気味の千香瑠

 

ミリアム「す、すまんの。良かれと思ってやったのじゃ…」

 

と悪びれるミリアム、それと同時に警報音が鳴り響く

 

楓 「これは…ヒュージが出現しましたのね?」

 

恋花「さっき言ったエリアディフェンスは効いてるんだけどそれでも西から侵攻してくるヒュージはたまに出るんだよね」

 

瑤 「最近は外征の要請も増えてきてる…」

 

千香瑠「場所、判明したわ。ガーデンからは少し離れた位置だけど…」

 

と聞いた途端に走り出す藍

 

楓 「当然わたくし達も参りますわ!よろしいですわね!皆さん?」

 

鶴紗「聞くまでもない…って言うか藍の奴もう行ってるんだけど…夜一さん乗っけて」

 

と藍が居なくなったことに気がついていなかった恋花達

 

恋花「えっ?あ、ちょっと藍!くそーいつもは一葉の役目なのになー!」

 

梅 「そんじゃ私達も行こうか。都会の街並み、守って見せようじゃないか」

 

ミリアム「じゃな」

 

鶴紗「まずは…」

 

楓 「あのちびっこに追いつきますわよー!」

 

 

 

 

 

〜ヘルヴォル・レギオンルーム〜

 

千香瑠「みなさん、おまたせしました」

 

とテーブルに並べられる料理

 

梅 「お、いい匂い!これが噂の千香瑠のとろとろオムライスか!」

 

藍 「やったー!いただきまーす!」

 

とスプーンをオムライスに突っ込もうとする藍、が

 

瑤 「待った。藍、その前にメディカルチェックだよ」

 

藍 「えーっ!オムライスは〜!?」

 

と露骨に落ち込む藍

 

千香瑠「大丈夫よ。戻ったらすぐ熱々のを作ってあげるから」

 

藍 「むぅぅぅー!」

 

楓 「仕方ないですわね…ほら、あーんですわ」

 

藍 「ん?あーん」

 

と何やらいつの間にか持っていたバスケットから何かを出しそれを藍の口に放り込む楓

 

藍 「はむ…んー!なにこれ!甘くて美味しい!」

 

楓 「真さんからの預かり物の「アップルシュトロイゼル」ですわ。本当は食後にみなさんで食べようと思っていましたが」

 

瑤 「あ…本当は検査前に食べちゃ駄目なのに」

 

楓 「まぁ1口ぐらい大目に見てあげてくださいませ」

 

藍 「しーっだね!」

 

楓 「ふふっ…残りと千香瑠様のオムライスは帰ってきてからですわ。行ってらっしゃいませ」

 

瑤 「ありがとう楓さん、それじゃ、ちょっと連れてくね。また後で」

 

とその場を離れる2人

 

ミリアム「ふふっまるで幼子じゃな」

 

梅 「楓も藍が相手だとお姉さんするんだな。ってかそんなもん何時受け取ったんだ?」

 

楓 「昨日連絡があって「ロッカーにお菓子を入れておくので皆で食べてね」と」

 

鶴紗「梨璃の前でもああだったらいいのに…」

 

楓 「そこっ!煩いですわよ!」

 

と恥ずかしそうな顔の楓

 

梅 「…ところで藍が呼ばれたのはなにか理由が?見たところさっきの戦闘出負傷してなかったと思うけど」

 

千香瑠「…」

 

押し黙る千香瑠

 

梅 「込み入った事情があるようなら無理に話す必要はないゾ」

 

恋花「…ブーステッドリリィ」

 

鶴紗「っ!?」

 

恋花「藍はG.E.H.E.N.A.によって造り出されたリリィなんだ。知ってるかな、ブーステッドリリィって言葉」

 

ミリアム「う、うむ」

 

恋花のはなった言葉に鶴紗は

 

鶴紗「私も同じだよ…子供の頃にG.E.H.E.N.A.でブーステッドリリィの施術を受けさせられた」

 

千香瑠「本当ですか…!?」

 

鶴紗「うん…何とか逃げ出せたけど。だからG.E.H.E.N.A.は嫌い…悪いけど」

 

恋花「そうか…百合ヶ丘にもブーステッドリリィが居たなんてね」

 

千香瑠「ですが、藍ちゃんは恐らく鶴紗さんよりも深い場所でG.E.H.E.N.A.に繋ぎ止められていると思います」

 

夜一「どういうことじゃ?」

 

恋花「藍がG.E.H.E.N.A.の研究対象になっていたのは胎児の頃から…あの子は産まれる前から吐き気がするような目に遭ってたの」

 

鶴紗「なっ!?」

 

楓 「なんですって!?G.E.H.E.N.A.が非人道的な研究に手を染めているのは1部では公然の秘密でしたが、そこまで腐っていたなんて…!」

 

ミリアム「うむ…わしも科学者の一端、智の探求には理解を示したいが、それにも限度はある。マッドサイエンティスト…狂った化け物達の巣窟か…」

 

夜一「…ここに真がおらんでよかった。今の話を聞いたらこの学院はおろか近くのG.E.H.E.N.A.の施設を片っ端から潰していたであろう…儂も自分の怒りを抑えるので精一杯じゃ」

 

静かに目を細める夜一

 

夜一「彼奴はG.E.H.E.N.A.の犠牲となったリリィを殺しておる」

 

恋花「え…?」

 

千香瑠「殺して…?」

 

梅 「お、おい夜一さん。それ話していいのか?」

 

夜一「もし何か言われたら儂の責任にせい…彼奴はな、暴走したブーステッドリリィを止める為に殺しておる。人として最後を迎えられるようにする為にの」

 

恋花「人として?」

 

夜一「…暴走したブーステッドリリィは止まることは出来ん。もしそのリリィの大切な人間を其奴自身で殺めてしまえばそれはもう人ではなくただの殺戮兵器じゃ…真が初めて助けようとしたリリィはその大切なものを殺めた。故に奴はそのリリィを斬った。これ以上被害を出させぬようにする為に…」

 

千香瑠「…」

 

夜一「あの時…彼奴は泣いていた…あの大雨の中…きっとのぅ…」

 

夜一の脳にはあの時の真の姿が今でも焼き付いている。大雨の中2つの亡骸を抱え天を仰ぐ姿が

 

鶴紗「…どこか似た雰囲気を感じてはいた…だけど、藍がそんな…」

 

梅 「鶴紗…」

 

千香瑠「確かにG.E.H.E.N.A.が藍ちゃんにしたことは許せません。いつかこの行為に対する罰は受けるべきでしょう」

 

鶴紗「だけど今の藍を生かしているのもG.E.H.E.N.A.…奴らの技術がないと藍がどうなるか分からない」

 

恋花「…流石によくわかってるね」

 

鶴紗「藍…」

 

楓 「…藍さんにとってヘルヴォルとの出会いはラッキーでしたわね」

 

鶴紗「ラッキー…?」

 

その言葉に食ってかかりそうになる鶴紗、が

 

楓 「確かに生まれはアンラッキーだったかもしれません。ですが、今の環境…ヘルヴォルには藍さんを想う方がこんなにいらっしゃるのですからね!」

 

千香瑠「楓さん…」

 

鶴紗「私も地獄みたいな場所からある人の助けを借りて抜け出せた。その人たちが居なかったら、きっと今も…」

 

梅 「そして鶴紗には今私達がいるからな!鶴紗も藍に負けないぐらい、愛されキャラなんだゾ!」

 

ミリアム「あーよく雨嘉になでなでされておるのぅ。この間もソファでノドを鳴らしておったの、見たぞ」

 

鶴紗「な、鳴らしてなんかない!」

 

先程の陰湿な空気が一瞬で霧散する

 

千香瑠「ふふ…確かに藍ちゃんも猫っぽいところがあるわね。お昼寝が大好きだし」

 

恋花「それならレギオン対抗マスコット対決でもやる?」

 

梅 「望むところだ!鶴紗の実力を思い知らせてやるゾ!」

 

恋花「いいのかなーそんなこと言って。うちの藍は強敵だよー」

 

とノリノリの恋花、負けじと梅も

 

梅 「なんの!梅はいつかこんな日が来るだろうと思って鶴紗の為に可愛い動物のパジャマを買ったおいたのだ!」

 

因みに梅の脳内ではそのパジャマを着た鶴紗が「に、にゃあ〜」と鳴くイメージが出来ている

 

梅 「鶴紗の可愛さに悶え苦しむといいゾ!」

 

恋花「やるねー!だけど可愛い動物のパジャマならうちの瑤だって持ってるんだから!あたし達が藍の為に厳選した取っておきを見せてあげる!」

 

今度は恋花の頭の中でクマのパジャマに身を包んだ藍が「食べちゃうぞ〜」とクマの真似をしている姿が浮かぶ

 

恋花「あの愛らしさは、反則級だから覚悟して!」

 

鶴紗「…当事者を放置して勝手に勝負を始めないで」

 

とげっそりした声を出す鶴紗、そんなのお構い無しに

 

梅 「それなら次回お互いに見せあって勝敗を決めるゾ!」

 

恋花「いいねー!面白くなってきた!」

 

鶴紗「だから!勝手に話を進めないで!着ないからね。絶対に着ないからね」

 

楓 「なんだか随分と盛りがあってますわね」

 

千香瑠「ふふふ…でも安心しました。暗い過去があってもそれを乗り越えられる味方さえいれば、明るい未来に至ることも出来る」

 

楓 「そうですわ、わたくし達がついていれば何も問題はありません!鶴紗さんも藍さんもわたくしにとって大切な存在ですから!」

 

鶴紗「…恥ずかしいこと言わないで」

 

楓 「あ、ですが申し訳ありません。1番は…わたくしの隣は梨璃さんの席と決まっていますので!」

 

恋花「あはは!この人はブレないねぇ」

 

楓 「ああ…しばらく梨璃さんの匂いを嗅いでませんわっ!この同じ東京の空の下にいるというのに…恋しいですわ!」

 

バッと両手を広げて

 

楓 「梨璃さん!かむばーっく!!」

 

 

 

 

〜シュミレーションルーム〜

 

鶴紗「ここは…?」

 

次にやってきたのは無機質な部屋

 

ミリアム「一見何も無い部屋じゃが…ふぅむ。シュミレーションルームといったところかの?」

 

恋花「だいせーかーい。ここはCHARMの機能訓練室だよ」

 

瑤 「プログラムでヒュージの姿を投影。音や衝撃も再現したリアルな戦闘訓練ができるの」

 

楓 「レアスキルの使用は可能ですの?」

 

藍 「とーぜん!藍が暴れてもだいじょーぶ!」

 

夜一「そんな自信満々に言われてものぅ」

 

ミリアム「暴れてる自覚はあるんじゃな」

 

鶴紗「…藍、ちょっとやってみようか。訓練」

 

藍 「え?藍と鶴紗が?いいよー!いいかな?千香瑠?」

 

千香瑠「待ってて、今使用許可の申請を出してくるわ」

 

そう言って部屋を出る千香瑠

 

楓 「どういう風の吹き回しですの?鶴紗さんが自分からそのようなことを言うなんて珍しい」

 

梅 「さては藍の事が気になってるんだなー?でも藍のお姉さんになるには千香瑠という強敵を倒さねばな」

 

鶴紗「そんなんじゃないし倒す気もない。ただ知りたいだけ…ブーステッドリリィの力を」

 

藍 「らん、強いよ!ヒュージに負けた事ないからね!」

 

ミリアム「本当か〜?」

 

藍 「ほんとうだよ!信じて!」

 

瑤 「確かに、ヒュージとの戦闘で藍が大きな怪我をしたことってないような…」

 

恋花「あれ?でもあたしらがヘルヴォル結成してすぐの戦いの時真が来なかったらヤバかったって聞いたけど?」

 

楓 「それかあまりに小さくてヒュージの目に映らないのではなくて?あ、でもその理論からするとうちのちびっ子達も無敵という事になってしまいますわね」

 

ミリアム「わしはともかく二水はしょっちゅう怪我をしておるぞ」

 

夜一「鍛え方がなっとらんのぅ」

 

梅 「二水はヒュージにやられるより慌ててすっ転んだり自分でCHARMの下敷きになったりする方が多い気がするゾ」

 

恋花「あはは、そんなドジっ子なんだね。うちのリーダーも相当なもんだけど」

 

瑤 「一葉は普段抜けてるところがあるだけで戦闘中はしっかりしてる…基本的には」

 

夜一「どこかの馬鹿弟子の様に特攻癖をどうにかして欲しいもんじゃがな」

 

言葉につまる恋花と瑤。そして直ぐに千香瑠が部屋に戻ってくる

 

千香瑠「おまたせしました。訓練室の使用許可、下りました」

 

梅 「お、割とすんなり通ったな。もっと時間掛かるかと思ったゾ」

 

千香瑠「これでも一応、トップレギオンですから」

 

恋花「それにエレンスゲに所属するリリィは強さの追求が命題だからね。能力向上に関しては太っ腹よ」

 

何処ぞのカードゲームの支部長の様だ。「弱さは罪!」とか言いそうな

 

楓 「成程…まぁ、らしいと言えばらしいですわね。それに訓練で得たデータはアウニャメンディ・システマス社を通してG.E.H.E.N.A.にフィードバックされる仕組みでしょう」

 

瑤 「おおっぴらに公表はしてないけど確実にそうだと思う」

 

恋花「やっぱりやめる?訓練」

 

鶴紗「まさか。見せてあげるよ…今の私の力」

 

藍 「よし、やろー!」

 

千香瑠「ではシュミレーション…開始致します」

 

合図と同時にヒュージが投影される

 

 

〜数分後〜

 

2人によって破壊されたヒュージの投影体を見て

 

梅 「っ…本当にリアルだな。まるでそこにヒュージが居るみたい」

 

鶴紗「うん、リリィの訓練にはもってこい」

 

鶴紗も満足の様子でCHARMを振るう

 

恋花「どうやらお気に召したみたいだね」

 

藍 「ねぇ、早く続きやろうー」

 

梅 「全く、藍は本当に楽しそうに戦うなー」

 

真が見たらどう思うやら、そんな事を考えた瞬間先程と同じ音が鳴り響く

 

ミリアム「この警報、さっきと同じ…!」

 

恋花「ふぅ、お客様が来てるって言うのにヒュージは空気が読めないねー」

 

瑤 「ヒュージにそれを求めても…」

 

藍 「やった!またヒュージやっつけられる!いこ!鶴紗!」

 

鶴紗「うん…行こう、藍」

 

夜一「すっかり意気投合しとるのぅ…」

 

楓 「わたくし達も参りますわよ〜!」

 

千香瑠「ヒュージの出現場所、判明致しました。先程交戦した場所のすぐ近くです!」

 

梅 「撃ち漏らしがいたかな?まぁいい、今度こそこの六本木から追い出してやろう」

 

恋花「それじゃ気合い入れていきましょ!レーッツ…ゴォォー!」

 

藍 「ごぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 




次回 【この書き方すると】新宿事変【SPECIALZ流れそう】


今年1年間ありがとうございました!来年もよろしくお願いします!
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