【百合百合か】アサルトリリィの世界に死神代行(消失編時)の力で介入するってよ【挟まらないようにせねば…(´•ω•)】   作:ストライカーシグマ5

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前回までのお話!

1つ!エリアディフェンスが壊された中イッチ達は特型ヒュージとバトルする事に!

2つ!夢結様のピンチに我らがセイバー…じゃなくて美鈴様が降臨満を持して!

3つ神庭組と合流!反撃開始です!


【数多すぎんだろ!!】壊したヤツ出てこい【いい加減にしろ!!】

side楓 ミリアム 梅 鶴紗 藍 恋花 瑤 千香瑠 夜一 喜助

 

鶴紗「次から次へと…キリがない」

 

愚痴を零しながらCHARMを振るう鶴紗。だがその気持ちは皆一緒だった

 

ミリアム「じゃが、こちらもガーデンからリリィが来てくれておる。百合ヶ丘も都内にあればのぅ…」

 

楓 「今言っても仕方ありませんわ。援軍があるだけマシだと思いましょう」

 

夜一「何、儂も喜助もおる。安心せい」

 

白打でスモール型を貫き別のヒュージに投げ

 

夜一「赤火砲!」

 

諸共吹き飛ばす

 

喜助「いやぁこれならアタシの出番ないかも知んないっスねぇ?」

 

ひょいひょいとヒュージの攻撃を避けながら戯ける喜助

 

夜一「いいからお主も戦わんか!」

 

楓 「…本当にあの方戦えますの?」

 

喜助「戦えますよ〜」

 

楓 「て言って避けてばかりじゃありませんの!」

 

確かに攻撃はほぼしていない、が避けながらヒュージを同士討ちさせている喜助

 

夜一「鬼道ぐらい使わんか」

 

喜助「アタシ鬼道苦手なんスよ〜知ってるでしょう?」

 

夜一「お主で苦手だったら真はもう立ち直れんレベルではないか」

 

喜助「それもそっスね。んじゃま…抜くとしましょうか」

 

杖の柄を掴み

 

シャァアン

 

引き抜き一撃でヒュージを両断する

 

ミリアム「仕込み杖!?なんと古風な…」

 

恋花「そういえば一葉が前に店長に助けて貰ったって言ってたっけ」

 

瑤 「言ってたね…」

 

次々とヒュージを切り落としていく喜助とボコボコと穴だらけにしていく夜一。それ見て梅は

 

梅 「…なんかあの2人だけ世界観違くないカ?」

 

鶴紗「梅様、それ言ったら終わりです」

 

ミリアム「まぁ真も素手でヒュージの装甲貫いとったからの」

 

楓 「慣れたと言えば慣れましたわね」

 

瑤 「素手でヒュージを倒すのに慣れてるって…?」

 

恋花「たまにあの人達があたしらと同じ人間か怪しい時あるよね…」

 

千香瑠「さ、流石に失礼ですよ?」

 

遠い目の一柳メンバーとちょっと引くヘルヴォルメンバー

 

夜一「む?」

 

喜助「おおっと」

 

順調に撃破していた2人の動きが止まる

 

恋花「ラージ級!」

 

夜一と喜助の前に2体のラージ級が立ち塞がる

 

藍 「らんがやっつける!」

 

瑤 「ストップだよ、藍」

 

突撃しようとした藍を捕まえる瑤と千香瑠

 

藍 「むーはなしてー!」

 

夜一「はっはっは!藍は元気じゃのう!」

 

楓 「笑ってる場合じゃありませんわ!お2人共1度戻って…」

 

夜一「問題ない、喜助。お主は右をやれ、儂が左をやる」

 

鶴紗「まさかたった2人で相手する気…?」

 

梅 「正気か!?」

 

千香瑠「援護を…」

 

夜一「問題ないと言うておる。まぁ見ておけ」

 

喜助「他人の戦いからも学べる事は沢山あります。まぁアタシらの戦い方で学べるかは疑問っスけど」

 

巨大な拳を振り下ろすラージ級

 

恋花「危ない!」

 

 

喜助「ふぅ…危ない危ない」

 

夜一「なんじゃ…この程度か?」

 

ヒュージの拳は届かなかった。喜助の斬魄刀と夜一の拳がヒュージの腕を吹き飛ばした

 

恋花「…は?」

 

藍 「おー?ヒュージのうでふっとんだー!」

 

ミリアム「…真の知り合いじゃから規格外じゃと思っとったが」

 

楓 「あのお2人もぶっ飛んでますわね…」

 

喜助「こいつらはアタシらでやるんで他のよろしくお願いします〜」

 

夜一「行くぞ」

 

瞬歩で足元に跳び

 

夜一「ふっ!」

 

片足を蹴り飛ばし体制を崩させ

 

夜一「はぁ!」

 

落ちてくる体に裏拳

 

喜助「派手っスねぇ夜一サンは〜さてアタシも…行くよ「紅姫」」

 

斬魄刀をラージ級に向け

 

喜助「起きろ「紅姫」」

 

解号と共に鍔のなく、柄尻が曲がった短めの直剣に姿を変える。踏み潰そうと足を上げるラージ級

 

喜助「鈍いっスよ〜「剃刀紅姫」」

 

刀身からその名の如く鋭い剃刀のような赤い斬撃が足を斬り飛ばす。その足は夜一の相手をしているラージ級にぶつかる

 

夜一「喜助ぇ!」

 

喜助「わざとじゃありませんよー」

 

夜一「まったく…」

 

喜助「さっさと片付けちゃいましょう。夜一サン」

 

夜一「なら残りは儂に譲れ。新技を試す」

 

喜助「「瞬閧」っスか?」

 

夜一「この程度の奴に誰が使うか」

 

右手に霊力を貯め放出、バチバチと雷を纏う。それを見た喜助は苦笑いし

 

喜助「よ、夜一サン?それ怒られないっスか?」

 

夜一「儂の霊質の特性が「雷」じゃしの。ならばそれに合った技と言えばこれとなるわ」

 

ラージ級の体を駆け上り

 

夜一「「千鳥」!!」

 

貫手に纏った雷で装甲を貫通しコアを破壊そのままもう一体の体もバラバラにしていく

 

夜一「む?」

 

貫手に纏った雷が弱まっていく。技の効力が切れかけた、好機と言わんばかりに浮いていたヒュージが夜一に攻撃が集中

 

喜助「ダメじゃないっスか夜一サン。ちゃんと自分の力は把握しておかないと」

 

ヒュージの攻撃は夜一に届くことは無かった。夜一の前に喜助が立ち赤い壁のようなものが盾となり防いだ

 

夜一「わかっとるわ、というかお主に守られんでも余裕で避けておった」

 

喜助「まぁまぁそう言わずに…終わらせますよ「切り裂き紅姫」」

 

血の壁から無数の刃が放たれラージ級は細切れになって停止する

 

夜一「それにしても」

 

喜助「そっスねぇ…」

 

夜一 喜助「弱かったのう(っスね)」

 

恋花「…もうあの2人だけでよくない?」

 

一同「それを言ったらおしまい」

 

と冗談はそこそこにして他ヒュージへ狙いを定める

 

藍 「ヒュージいっぱい倒せる!らん、いってくる!」

 

とヒュージの群れに突撃しようとする藍、それを恋花が後ろから襟を掴んで止める

 

恋花「おっと、そうはいかないぞっと」

 

藍 「なにするの、恋花。ヒュージ暴れてるよ?らんが倒さないと!」

 

とジタバタする藍

 

瑤 「ここは高い建物が多いからどこから狙われるか分からないよ…」

 

千香瑠「そうね、突出したら狙い撃ちにされてしまうわ。藍ちゃん、ここは一緒に行動しましょう?」

 

藍 「うぅ…らんはだいじょぶなのにー」

 

夜一「まぁそういうでない。千香瑠も意地悪で言っている訳では無い、皆で移動した方が対処がしやすいと言うておるのじゃ」

 

イマイチ納得のいかない藍

 

梅 「死角からの攻撃に注意だな。ミドル級程度の攻撃でも不意を疲れると危険だゾ」

 

楓 「オマケに何処にケイブがあるか分からない状況ですわ。固まって移動しつつ、各個撃破していくしかありませんわね」

 

鶴紗「このままじゃ梨璃達と合流出来るのは何時になるか…」

 

恋花「それでもやるっきゃないっしょ、マジで。ほらほら進軍進軍!」

 

ミリアム「うむ、じゃが警戒しながらでは移動スピードが制限されるな。一気に駆け抜けるか…?」

 

千香瑠「でしたら守りは私に任せてください。皆さんは索敵と攻撃に集中出来ると思います」

 

楓 「千香瑠様のレアスキル…成程、それならば敵陣の突破も可能ですわね」

 

恋花「それじゃお願いね、千香瑠!」

 

千香瑠「はい」

 

千香瑠は自身のレアスキル「ヘリオスフィア」を発動する

 

梅 「「ヘリオスフィア」…範囲内のリリィの防御結界を増強しヒュージの攻撃を弱体化させるレアスキル」

 

楓 「これでヒュージの攻撃は粗方防げるはずですわ。皆さん移動を開始致しましょう」

 

藍 「…まって、なにかがたくさんこっち見てる!」

 

が1歩遅かった

 

千香瑠「え…?」

 

ヒュージの攻撃が千香瑠に降り注ぐ。ヘリオスフィアの結界が攻撃を弾くが

 

千香瑠「きゃぁあ!!」

 

瑤 「千香瑠!」

 

梅 「千香瑠を狙ってヒュージ達の集中攻撃!?」

 

楓 「敵の狙いは防御の要となる千香瑠様ですわ!」

 

ヘリオスフィアの結界が徐々にひび割れていく

 

ミリアム「不味いぞ!集中攻撃の火力がヘリオスフィアを貫いた!このまま狙い撃たれたら…」

 

夜一「喜助!」

 

喜助「わかってます!」

 

千香瑠「く…っ先程の攻撃で足が…!」

 

足に攻撃を受けたせいで動きが取れない千香瑠、好機と言わんばかりの集中砲火、そして

 

瑤 「千香瑠ー!」

 

夜一 喜助「「断空」!」

 

夜一と喜助の断空がヒュージの攻撃を弾く、しかし数発通り越してしまった。だがその攻撃が千香瑠に届くことは無かった。なぜなら

 

鶴紗「くっ…はぁ…何とか、盾になれたか…」

 

鶴紗が千香瑠の前に立ち攻撃を受けたから

 

鶴紗「…無事か、千香瑠様…?」

 

千香瑠「あ…あぁ…」

 

梅 「鶴紗!お前、酷い怪我だゾ!」

 

千香瑠「いやぁぁぁぁ!!!」

 

梅 「しっかりしろ鶴紗!」

 

夜一「ちっ!喜助!こっちは任せる!」

 

喜助「はい、そっちはお願いします!」

 

断空を解き鶴紗の元に跳ぶ夜一

 

恋花「誰か救急キットを早く!それとヒュージを近付けさせないように壁を作って!」

 

楓 「ヒュージは藍さん達が対応していますわ!まずは鶴紗さんの傷を!」

 

千香瑠「あ…鶴紗、さん…私を庇って…」

 

動揺し震える千香瑠

 

鶴紗「大丈夫…」

 

恋花「えっ…」

 

鶴紗「私は大丈夫、だから…」

 

立ち上がろうとする鶴紗

 

千香瑠「鶴紗さん立たないで!ヒュージの攻撃をあれだけ受けたのよ!?」

 

鶴紗「大丈夫なんだ…私の体は…」

 

恋花「背中の傷…もう、血が止まってる…」

 

夜一「っ…そうか、お主…」

 

楓 「鶴紗さんは…」

 

鶴紗「リジェネレーター。私のブーステッドリリィとしての能力、このくらいの傷ならすぐに癒えるから…」

 

と言うが倒れそうになる鶴紗、夜一が受止め

 

夜一「だからと言って痛みや負荷まで消える訳ではないじゃろう…!」

 

鶴紗「よく知ってるね…」

 

梅 「リジェネレーターは受けた外傷を瞬時に治癒する能力だ。その分個人への負荷が大きいけどな」

 

千香瑠「は、…はーっ、は、はっ…あぁぁ!」

 

震えが大きくなり青ざめていく千香瑠

 

恋花「落ち着いて千香瑠!ほら、鶴紗は無事だったんだよ!?」

 

千香瑠「…めんなさ…ごめん、なさ…私が、わ、私のせいで…」

 

楓 「ど、どうしたんですの?千香瑠様の様子が…」

 

千香瑠「血が…あぁ…血が止まらない…、私のせいで、また人が…いや、いやぁぁぁ!!」

 

恋花「くっ千香瑠を押さえつけて、早く!」

 

梅 「わかった…!」

 

千香瑠「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!私が悪いのっ私がいなければ…あぁっごめん…なさい…!」

 

 

夜一「落ち着かんか!!千香瑠!!」

 

夜一の一喝、それにより千香瑠が少しだけ落ち着き

 

千香瑠「はぁ…はぁ…夜一…さ」

 

夜一「よく見んか!!鶴紗は死んでおるか?生きておるじゃろう!!」

 

千香瑠「鶴紗…さん…!」

 

夜一「そうじゃ!鶴紗は生きておる!なら今やらねばならんのはなんじゃ!!鶴紗の治療をする為に安全を確保する事じゃろう!?お主が動揺していては戦線がガタつく!!」

 

千香瑠「はぁ…はぁ…」

 

夜一「ゆっくり息を吸って吐け、いいか。ゆっくりじゃ」

 

夜一に促され息を吸って吐くを繰り返し震えが少し収まる

 

夜一「少しは落ち着いたな?」

 

千香瑠「は、はい…」

 

夜一「よし!千香瑠は儂と鶴紗の護衛、他の者は安全確保じゃ!」

 

恋花「は、はい!行くよ!」

 

すでに戦闘を開始していた喜助達のおかげで数は大分減っていた為すぐに殲滅出来た。少し進み安全を確保

 

瑤 「…ここまで来れば大丈夫、かな」

 

藍 「向こうのヒュージやつっけたよ!千香瑠、だいじょぶ…?」

 

千香瑠「…ええ、ごめんなさい…」

 

鶴紗「千香瑠様…」

 

明らかに大丈夫では無いのは皆わかっていた

 

千香瑠「心配をおかけしました。本当に申し訳ありません…」

 

ミリアム「聞いても良いか、お主のことを…」

 

千香瑠「はい…お話しておきます。私はリリィとして不完全な存在なのです。今までこうして戦えていたのも、ガーデン…エレンスゲより供与される「安定剤」があるお陰です」

 

恋花「いつもこういうわけじゃないんだ、味方…親しい人が傷付いたりして大きなショックを受けると一時的にさっきみたいなパニック状態になって…」

 

瑤 「さっきは鶴紗さんが千香瑠の目の前で怪我をしたから…」

 

千香瑠「いえ、これも全て私の未熟さ故です。こんな形でご迷惑をお掛けするなんて申し訳…」

 

鶴紗「違うでしょ…」

 

千香瑠「え?」

 

鶴紗「私は謝って欲しくて行動したわけじゃないよ。って言うか別に何も考えてない、勝手に体が動いて、勝手に怪我した…ただそれだけ…」

 

千香瑠「ですが、鶴紗さんは私の事を庇って…」

 

鶴紗「ありがとう」

 

千香瑠「え?」

 

鶴紗「こういう時はありがとう、でいいの。ごめんなさいじゃない」

 

千香瑠は鶴紗の手を握り

 

千香瑠「っ…ありがとう、ございます…」

 

梅 「千香瑠には昔、何度も助けて貰っからな。その借りを鶴紗経由で返したってことで!」

 

鶴紗「それは私は関係ない。勝手に貸し借りしないで」

 

ミリアム「なっはっはっ、別にいいじゃろ。わしらは仲間なんじゃから…なぁ?千香瑠様?」

 

楓 「色んなことを差っ引いても千香瑠様の戦力は必要ですわ。デメリットを遥かに上回るメリットがあれば問題ありません!」

 

千香瑠「皆さん…」

 

瑤 「よかったね、千香瑠。これならまだ戦える…でしょ?」

 

千香瑠「はい…!私の力が役に立つのでしたら!」

 

うんうんと頷く夜一

 

夜一「鶴紗、もう少し横になれ。儂が治癒しよう」

 

鶴紗「え、もう大丈夫…」

 

夜一「いくらリジェネレーターと言っても万全になるには時間がかかる。儂はこう見えて治癒の力も持っとる。安心せい」

 

渋々瓦礫に座りもたれ掛かる。夜一は怪我をした箇所に手を当て回道による治療を始める

 

夜一「全く…誰に似たのやら」

 

鶴紗「…別に、真の真似した訳じゃない」

 

夜一「誰も真とは言っとらんがのう?」

 

にやにやする夜一

 

夜一「それにこの場で立ち直った千香瑠、お主もようやっておる」

 

千香瑠「そんな…」

 

夜一「…あの馬鹿者は立ち直るのに時間がかかったからのう」

 

梅 「馬鹿者って…」

 

ミリアム「真の事か?」

 

夜一「ああ、そうじゃ」

 

恋花「全然そんなふうに見えないけど…」

 

明るく気さくで何時でも前向きな真を思い浮かべる恋花達

 

夜一「…ブーステッドリリィを助けられなかった話をしたじゃろう?」

 

瑤 「?何の話?」

 

恋花「あ、そっか瑤と藍はその話してる時いなかったっけ」

 

夜一「…彼奴は暴走したリリィを止める為に斬っているのじゃ」

 

瑤 「え…」

 

内容を掻い摘んで話す恋花

 

瑤 「そんな…だって…そんなふうに見えなかった」

 

夜一「彼奴なりに心配をかけたくない気持ちがあるのじゃ…じゃがそれが引き金となった」

 

楓 「…と、言いますと?」

 

夜一「あの日から真は戦えなくなった日が続いた。死神になれば体が竦み、斬月を握れば震え、踏み込もうとすれば動きが止まる」

 

梅 「…それは」

 

夜一「心的外傷後ストレス障害」

 

千香瑠「…」

 

ミリアム「じゃが今は戦えとるぞ?」

 

夜一「ああ、奴が戦えるようになった出来事があった」

 

恋花「どんな?」

 

夜一「ある街が襲われた、その時ちょうど奴はそこに居っての。真は死神になれず避難を優先させた。がそこでヒュージに襲われ瓦礫に埋もれたんじゃ」

 

藍 「真がー?」

 

夜一「ああ、彼奴はそこが死に場所と思ったそうじゃ、だがの。真を守るように童が立ち塞がった、その童は先日真に親を助けられたそうじゃ。その童は次は自分が真を守る番と言ってヒュージに立ち向かおうとした、小さな身体を震わせて…その童だけでなくその街の人間が真を守るように次々と立ち上がった。皆竦みそうな体を必死で押さえ込んで」

 

瑤 「街の人が…」

 

夜一「それを見て奴は怖くて辛いのは自分だけじゃない、皆必死でそれと戦っている。ならこんなところで守れなかったものばかりに囚われず前を見ようと決めたそうじゃ」

 

楓 「…真さんらしいですわね」

 

夜一「千香瑠、お主は先程不完全な存在と言うたな?」

 

千香瑠「は、はい」

 

夜一「儂はな、この世に完全な存在など居らんと思っとる。不完全だからこそ人間であり助け合える。それに完全なものが居るならそれはただの化け物じゃ」

 

梅 「化け物?」

 

夜一「ああ、完全な存在等自分独りで全て解決してしまう。そうなれば他人を思いやる気持ちも無くなりこの世は地獄となろう」

 

ミリアム「思いやる気持ち、のう」

 

夜一「…さて奴の小っ恥ずかしい話もこの辺にしてやるかのう。どうじゃ鶴紗、さっきより楽になったか?」

 

鶴紗「え?…あ、本当だ。全然痛くない」

 

立ち上がって体に力を入れる、痛む場所は殆ど無くなっていた

 

夜一「よしこれで進めるじゃろ」

 

鶴紗「ありがとう、夜一さん」

 

夜一「儂は回道にも長けておるからの、存分に戦うと良い」

 

鶴紗「さっき怪我治ったばっかの人がいるんだからそれはどうかと思うよ」

 

ハッハッハと笑う夜一とげんなりする鶴紗、そんな中1人別のことを考えていた人間がいた

 

喜助「(エレンスゲから出されている「安定剤」ねぇ…きな臭さがプンプンするっスねぇ…親G.E.H.E.N.A.のガーデンだ、何をしでかすかわかったもんじゃあない。少しだけ警戒しておきますか。隙を見て安定剤を拝借しちゃいましょう)」

 

恋花「さて、こっちは丸く納まったということで…ここからどう動くか決めないとね」

 

ミリアム「おお。そうじゃ!ドタバタしておって伝えるのを忘れておった」

 

楓 「もしや梨璃さん達から連絡が!?」

 

ミリアム「いや、ガーデンからの指令じゃ。まぁ梨璃達と合流することにはなるがの」

 

千香瑠「ガーデンはなんと?」

 

ミリアム「一柳隊、ヘルヴォル、グラン・エプレは直ちに新宿に集合せよ」

 

鶴紗「新宿に…!」

 

ミリアム「3隊は合流後エリアディフェンスの崩壊が起きた新宿都庁周辺のヒュージ、及びケイブを掃討せよ…との事じゃ」

 

恋花「あたしたちが…!」

 

楓 「という事は梨璃さんの居場所がわかったのですわね!早く会いに行きますわよ!ほら!出発ですわ!」

 

恋花「あははっ愛されてるなー梨璃は」

 

ミリアム「概ね、一方通行なのが悲しいところじゃがのー」

 

鶴紗「とにかく行こう、みんなが待ってる…ね、千香瑠様」

 

千香瑠「はい…!参りましょう!」

 

 

 

side美鈴

 

美鈴「梨璃、夢結の元に行くんだ」

 

梨璃「わ、分かりました」

 

梨璃は立ち上がって夢結の元に向かった。これで巻き込まずに済むね

 

美鈴「真」

 

真 「わーってるよ、邪魔すんなだろ?」

 

ふふ、僕の事をよくわかってるね。彼はそう言って夢結達の元に向かう

 

美鈴「さて、初陣の相手が特型ヒュージとは中々強敵だ」

 

解放した捩花を構え

 

美鈴「とは言え夢結(シルト)梨璃(ノルン)が見てるんだ。格好つけさせてもらうよ」

 

霊力を捩花に流す。ここまで出来るようになるには苦労したよ。ね?捩花。君が名前を教えてくれて本当に良かった

 

捩花の矛先から美鈴の霊力を食って水流が溢れ出し

 

美鈴「滝壺!」

 

飛び上がり特型ヒュージに矛を叩きつける。霊力の水流が追撃しひしゃげる装甲。その一撃で危ないと判断したのだろう、直ぐにめり込んだ体を無理矢理浮かせようと藻掻く

 

美鈴「逃がさないよ」

 

続けて矛先を特型に突き刺し

 

美鈴「水流連打!」

 

作り出した霊力の水を次々と特型にぶつける。水圧で凹んでいく特型。特型は触手を伸ばし美鈴を攻撃しようとするが触手は水流に飲まれボロボロにされる

 

美鈴「これでも倒しきれないか…!」

 

捩花を抜き後退する美鈴、ボロボロの体を引き摺って浮き上がる特型ヒュージ

 

美鈴「(未完成だけど…これで行こう)次で決める…」

 

特型を守るように何体ものヒュージが壁のように塞がる。鋒を特型に向け駆け出す美鈴、加速しながら矛先から霊力を放出し水流を纏わせ次々とヒュージを回転しなが斬り裂きながら突き進む。斬る度に勢いを増す水流。そして目の前のヒュージを全て斬り伏せ

 

美鈴「生々流転!!」

 

最後の一撃を振り下ろす。巨大に膨れ上がった水が津波の様に襲いかかる、しかし

 

美鈴「まだ居たか!」

 

特型に届く前にスモール級やミドル級が盾になり特型に届かなかった。この隙に特型は飛翔し逃げられてしまう

 

美鈴「逃がさない!」

 

そのまま追おうとする美鈴、が

 

? 『待て、今やらなきゃ行けねぇのはあれを追う事じゃねぇだろ?』

 

と美鈴の脳に誰かの声が響き動きを止める。一呼吸入れて

 

美鈴「そうだね、ありがとう捩花」

 

握った斬魄刀「捩花」にお礼を言う

 

美鈴「まずはケイブを壊すとしよう」

 

 

 

 

 

side真 一柳隊 ヘルヴォル グラン・エプレ 夜一 喜助

 

真 「これでラスト!」

 

月牙天衝でケイブを破壊、数多すぎんだろ、まじでいい加減にしろ!…周りにはとりあえずヒュージは居なくなった

 

美鈴「済まない、逃げられた」

 

叶星「仕方ありません、とりあえず移動しましょう。まだ都内にケイブは多数あります」

 

叶星ちゃんの号令で移動を開始する

 

 

楓 「梨璃さーん!!」

 

この、梨璃ちゃん以外は眼中にない声は!

 

梨璃「えっ?」

 

瞬歩かなってぐらいの勢いで飛びつく楓ちゃん

 

楓 「ようやく再会出来ましたわ!この時をどれだけ待ちわびたことか…!」

 

ぎゅーっとその大きな…うん母性の塊(濁した)に梨璃ちゃんを抱き締める

 

梨璃「楓さん、苦しいよぅー」

 

楓 「はっ!そうですわ!」

 

梨璃「えっ?な、何楓さん?」

 

楓 「特型ヒュージとの戦闘があったのでしょう?どこか怪我をしたのではなくてっ?」

 

梨璃「大丈夫だよ、お姉様や真さん達が居てくれたし怪我なんてしてないよ」

 

楓 「いえ!見えない部分に傷を負っているかもしれません!わたくしが触診して差し上げますわ!」

 

と梨璃ちゃんの体をあちこち触る楓ちゃん…止めた方がいいかなぁ

 

梨璃「きゃ…!?やだ、楓さん!どこ触ってるんですか!」

 

楓 「梨璃さんの為です!決してやましい気持ちなどこれっぽっちもございませんわ!!」

 

真 「やましさ100%だろ」

 

神琳「ヒュージだけでなく楓さんにも警戒する必要がありましたね」

 

少し疲れた顔をする神琳ちゃん。わかるよその気持ち

 

真 「お、皆集まったな」

 

楓ちゃんが走ってきた方から残りの梅ちゃん達と千香瑠ちゃん達ヘルヴォルメンバーが見える

 

梨璃「他の皆さんも一緒なんだね!会いたかったよー」

 

藍 「一葉ー!」

 

一葉「藍…っ」

 

トテトテと一葉ちゃんに近付く藍ちゃん

 

藍 「一葉ひさしぶりだね。やっと会えたよー」

 

一葉「久しぶりって今朝まで一緒だったでしょ?でも会えて嬉しいよ。恋花様達もよくぞご無事で」

 

恋花「あはは…大変なことになっちゃったね〜」

 

灯莉「かなほせんぱーい☆」

 

紅巴「あぁ…良かったご無事だったんですね、叶星様」

 

姫歌「当然でしょ?だって叶星様はひめかたちのリーダーなんだから!」

 

と別行動してたグラン・エプレ組も合流

 

叶星「みんな…」

 

高嶺「待ち合わせの時間には少し遅れてしまったかしら?これでも急いだつもりだけれど、ね」

 

叶星「ふふ、大丈夫だよ。高嶺ちゃん、忙しくなるのはこれからだから…多分ね」

 

夜一「全員揃ったか」

 

真 「ん、夜一さん…って人になってる…」

 

ミリアム「安心せい、今回は服を着とった」

 

真 「じゃいいや」

 

夜一「待て、それでは儂が露出狂のようではないか」

 

真 「似たようなもんでしょ」

 

喜助「まぁまぁ、とりあえず皆さん合流できたんですしいいんじゃないっスか?」

 

灯莉「んー?この人達だれ☆」

 

真 「こっちの女の人が夜一さん。こっちの下駄帽子が浦原さん」

 

姫歌「…夜一さんってあの猫よね?」

 

夜一「その世の何処に喋る猫がおるんじゃ。猫のぬいぐるみに入とっただけじゃ」

 

高嶺「それはそれで信じられませんけど…」

 

ごもっとも、フローもそう思う

 

梅 「ってなんだ、美鈴様。真みたいな格好してるナ?」

 

夢結「…私も驚きました」

 

梨璃「あ、私も思いました!真さんとお揃いなんですね!」

 

美鈴「ああ、この死覇装()自体は着なくても良いんだけどね。急いで出てきたから」

 

真 「修行は終わったのか?」

 

美鈴「店長と握菱さんの合格は貰ったよ」

 

ほーん、あの2人がいいって言ったなら大丈夫か

 

結梨「ねぇ美鈴。その剣はCHARMなの?」

 

結梨は美鈴の腰に差してる斬魄刀を指さす

 

美鈴「ああ、いや。これは斬魄刀だよ、真の背負ってる斬月と同じね」

 

神琳「先程拝見させて頂きましたが、形を変えていたようでした」

 

美鈴「それは僕の斬魄刀「捩花」の始解だよ」

 

灯莉「なになにー?しかいってなーに?」

 

美鈴「始解というのは…」

 

喜助「と、言うより川添サン。この2週間にあった出来事話した方が早くないっスか?」

 

美鈴「そうですね。皆、移動しながら話すよ」

 

梨璃「分かりました!」

 

一葉「ヘルヴォル了解です」

 

叶星「グラン・エプレもです」

 

 

 

 

 




次回 【もうファフナーとかは】蠢くもの【相手したくない】
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