【百合百合か】アサルトリリィの世界に死神代行(消失編時)の力で介入するってよ【挟まらないようにせねば…(´•ω•)】 作:ストライカーシグマ5
てか異能持ち多くないですか?一柳隊もたづにゃんと夢結様以外に増えるのだろうか…
関係ないけど自分アニメとラスバレ、漫画と分厚い小説2本しか見た事ないんですが、舞台のやつってみた方がいいんすかね?ちょいちょいラスバレ君の中の話の間やってますよね?有識者!ご意見を〜!
side神琳 雨嘉
神琳「けほっ…けほっ…」
雨嘉「神琳、大丈夫…?」
汗をかき顔を赤くして咳き込む神琳
神琳「だい…じょうぶ…です。雨嘉さんは…授業に行ってください…」
雨嘉「で、でも…」
神琳「薬も…飲みましたし…後は寝て…居れば治りますから…」
気丈に振る舞うが雨嘉には虚勢を貼っているようにしか見えない。しかし神琳は頑固なので自分が授業に行かないとずっとこの状態だろう
雨嘉「…わかった、じゃあ行ってくるね?」
神琳「はい…行ってらっしゃい…申し訳ありませんが…一柳隊の皆さんにも風邪の旨をお伝え願えますか?」
雨嘉「うん、わかった」
そう言って部屋を出る雨嘉、神琳は体温計を脇に挟み温度を測る
神琳「…38.7℃…ですか」
だるい身体を寝かせ布団をかけ目を閉じる
神琳「(何時ぶりでしょうか…風邪を引くなんて…)」
そう思った神琳の意識はそこで途切れる
side真 雨嘉
雨嘉「…あ、真さん。すみません」
真 「大丈夫だよ」
朝から雨嘉ちゃんからメールで少し会えないかと来た。なんだろうと思って言われた所に行くとすでに雨嘉ちゃんが居た
真 「んで、なんかあった?」
雨嘉「はい…えと…神琳が風邪を引いちゃって」
真 「あらら…」
風邪ですか、リリィも引くよなそりゃ…最近は季節の変わり目だから体調崩す子もいるって保健の先生聞いたな
雨嘉「それでその…看病を真さんにお願いしたいんです」
真 「看病?」
なしてや
雨嘉「私や梨璃…一柳隊は今日の夕方から明後日まで遠征なんです…」
真 「あーそういやそんなこと言ってたな…」
雨嘉「それで保健の先生にお願いしようと思ったんですけど…インフルエンザになっちゃったらしくて…」
真 「自分がかかってたら世話ないな…」
保健の先生がそれは…
雨嘉「なんだか飲みに行った後裸で寝ちゃったとかで…」
真 「おい」
いい大人が何してんのよ
真 「んーでもなぁ…俺2人の部屋に入っていいの?」
雨嘉「わ、私のものは全部片付けてありますから…神琳も散らかすタイプじゃないので…」
ならいい…か?
真 「分かった。とりあえず高松のオッサンのとこ行くか」
雨嘉「はい」
真 「俺が行ってくるから雨嘉ちゃんは授業行きな」
雨嘉「で、でも…」
真 「多分大丈夫っしょ。気になるなら…えーと…」
代行証の中を漁る。確か祀ちゃんから貰ったやつが…あったあった
真 「んじゃこれに雨嘉ちゃんのルーンの写しちょーだい」
取り出したのは前にミーちゃんが一柳隊に参加する時に使ったルーンを写す書類。なんで持ってるかって言うとなんかあった時の為に祀ちゃんがくれた。まさか使うことになるとは思ってなかったけど
雨嘉「…はい、出来ました」
そう言って俺に紙をくれる雨嘉ちゃん、よし
真 「じゃあ俺はオッサンのとこ行くから」
雨嘉「はい…神琳の事をよろしくお願いします…」
真 「お任せあれ〜」
side真
はい、ということでやって来ました!理事長室!
真 「丙!提督〜!乙かれさまデース!甲茶が飲みたいネー!」
史房「何を言ってるんですか貴方…」
真 「その普通の反応はそれはそれで傷つく」
くぅ…このネタはダメか…
高松「それで?なんの用かね?」
真 「実は〜」
かくかくしかじかまるまるうまうまぱくぱくですわ!!
真 「つーわけなんですがね」
高松「ふむ…」
史房「…はい、確かにこちらは同室の王 雨嘉さんのルーンで間違いありません。しかし女子寮ですし…」
高松「まぁ鈴村君なら大丈夫じゃろう、儂が許可しよう。寮長にも儂から伝えておく、郭君をよろしく頼む」
真 「了解しました。じゃあ失礼します」
よし、許可出たからとりあえずポカリとか買いに行くか
史房「よろしかったのですか?」
高松「なに、鈴村君は何かを自分からしでかすタイプでは無いだろう」
史房「いえ…そちらではなく…」
高松「?」
史房「寮の他の生徒達が騒がないかが心配でして…あと一部の生徒は過激と言いますか…」
高松「……」
〜寮〜
真 「…許可あるとは言え場違いな気がする」
だって女子寮だもの(みつを)
真 「えーと…ここか」
神琳ちゃんの部屋を見つけてノックする…反応無いな…なら
真 「雨嘉ちゃんから借りた鍵をば…」
キーブレードを鍵穴にシュー!関係ないけど鍵に付いてる猫可愛いな…
真 「失礼しまーす…」
コッショリ…んん!こっそりと扉を開け中を見る。聞いてた話だと神琳ちゃんは…
真 「あらら…」
ベッドに苦しそうに眠る神琳ちゃん。寝てるところ悪いけど…
真 「…まだ結構熱いな」
とりあえず冷えピタっと
side神琳
ああ、これは夢なのでしょう。だって目の前にいるのは小さい頃のわたくし…あのころのわたくしは1人台北から百合ヶ丘に来た。環境が変わり心細かったけれど台北からのお兄様の手紙が何より楽しみだった…けれど最後に届いた手紙はわたくしの怒りの根源となった
何度もあちらに戻ろうとした…でも出来なかった。わたくしのような小娘が1人行ったところで何も出来ない、むしろ足でまといにしかならない
神琳『お兄様!お兄様!!』
ああ…お兄様が…遠ざかってく…いや…行かないで…
side真 神琳
神琳「行かないで…」
真 「…」
さっきから魘されてるな…
真 「神琳ちゃん…」
汗を拭って涙を拭く。後してやれるのは頭を撫でて落ち着かせるぐらいだな…あ
真 「悪い、起こしちゃったか?」
目が開いてこっちを見る神琳ちゃん。寝起きだからかぼーっと見てんな…焦点が定まってない
神琳「お兄様…?」
真 「…はい?」
お兄様?誰かと勘違いしてるのか?…そういや神琳ちゃんってお兄さん居たんだっけ。小さい頃に台北で亡くなったって聞いたな
真 「…とりあえずポカリでも飲ませるか」
テーブルに置いたポカリを取りに行こうとした時
神琳「行かないで!」
神琳ちゃんの大声と共に起き上がり俺の腕を掴む…そうか、さっきのは…
真 「大丈夫。俺はどこにも行かないよ」
神琳「…」
頭を撫でて落ち着かせるしかないな…
真 「大丈夫…大丈夫だから」
神琳「…うん」
真 「すぐそこの飲み物を取るだけだから安心して」
渋々俺の腕を離す。神琳ちゃんの視界に居るようにしながらポカリを取ってストローを差し
真 「飲める?」
神琳「…うん」
ちょっとずつ減っていくポカリ。やっぱ喉乾いてたんだな
真 「ゆっくりでいいからね」
神琳「んく…んく」
口元から垂れそうになったポカリをタオルで拭う。するとポカリを飲んで落ち着いたのかやっと焦点があってきて
神琳「…真さん?」
真 「そーだよ」
やっぱ熱で頭パーになって俺をお兄さんと勘違いしてたみたいだな
神琳「…何故ここに?寮の部屋ですわ」
真 「雨嘉ちゃんに頼まれたんだよ。明後日まで帰って来れないからって。理事長にも許可とってるから安心して」
不法侵入じゃないからね!
神琳「…そういえば遠征でしたね。不甲斐ないです」
真 「誰だって風邪ぐらい引くさ。しょうがないよ」
まぁ俺風邪引いたことないんですけどね?ん?引いたことないんじゃなくて分からないだけ?馬鹿じゃないよ、基本何も考えてないだけだ
神琳「ありがとうございます。もう大丈夫ですわ」
真 「どー見ても大丈夫じゃないでしょうが」
弱ってるところ見せたくないのかね
真 「さっきも魘されたし…」
神琳「…そうですか」
真 「うん、行かないでって」
神琳「っ…」
ぎゅっと手を握り締める神琳ちゃん。やべ…やらかしたか?な、何とか話題を…
真 「と、ところでお腹空いてない?食欲はある?」
時計を見ると11時を過ぎている。この様子だと朝ごはんも食べてないだろうし
神琳「…そうですね、食欲はあります…あ」
くぅ〜と可愛い音がする。ただでさえ赤い顔が真っ赤になる
真 「お腹は正直だな。すぐ作るからキッチン借りていい?」
神琳「…ここで調理を?」
真 「そういう事。材料も持ってきてるから」
神琳「…お願い致します」
真 「かしこまっ☆」
キッチンに向かい土鍋と用意したものを調理する。鼻歌でも歌っちゃおうかな〜
真 「〜♪」
とあっという間に
真 「…よし、完成っと」
台所を借りてお粥を完成させた俺。神琳ちゃんが台北出身って聞いたから一応お国柄のお粥を用意した。醤油を少し混ぜ込んで千切り大根と鶏肉のつみれを薄味で作ってみた(一応作者サラッと調べました。間違ってたらGo〇gle先生が悪いんや!)
真 「おまたせ〜」
神琳「ありがとうございます…これは…」
真 「そ、一応調べて作った」
見覚えがあるのかな?台北風お粥
真 「はい、じゃあ…あーん」
神琳「そ、それは流石に恥ずかしいです」
真 「病人が恥ずかしがってんじゃないの。あーん」
神琳「…いただきます」
諦めたかのようにガックリとし口を開ける神琳ちゃん。なんか餌付けしてるみたいな気分だわさ
神琳「…美味しいです…っ」
真 「そいつは良かった…って!?ちょっ!?なんで泣いてるの!?俺なんかしたか!?熱かった!?」
ポロポロと涙を流してる神琳ちゃん、マジでなんかした!?
真 「なんか癇に障った!?」
神琳「ち、違います…ただ」
真 「ただ?」
神琳「昔…まだ百合ヶ丘に来る前…お兄様が作ってくれたお粥と同じ味なんです…」
真 「…そっか」
神琳「ごめんなさい…」
真 「…良いんだよ。泣いたって」
神琳「え…?」
真 「誰かを想って流す涙を誰も笑わないよ。逆に俺は何があっても泣かないって言う奴の方が信用出来ないわ」
神琳「っ…ごめん…なさい…ごめんなさい…」
…あーダメだ。もう我慢出来ん
神琳「…え?」
お粥をテーブルに置いて神琳ちゃんを引き寄せ頭を撫でる
真 「これなら俺には見えない。だから好きなだけ泣いていいよ」
神琳「っ…くっ…うぅ…」
スレでなんか言われるかもしんないけど知るか。女の子が泣いてるんだ、少しでも何とかしてあげたい…心を軽くして上げたい。そんな事を考えながら肩の湿りを俺は無視した
真 「落ち着いた?」
神琳「はい…肩を貸していただきありがとうございました」
真 「どういたしまして、んじゃ食べる?ちょっと冷めちゃったけど」
神琳「はい、いただきます」
〜もぐもぐタイム〜
神琳「ご馳走様でした」
真 「はい、お粗末さまでした。ホイ風邪薬。飲んだらもっかい体温測っておいてね、これ洗ってくるから」
神琳「すみません」
土鍋を洗いながらまた鼻歌歌っちゃう!いやぁ俺14番目の子守唄好きなんだよね〜つないだ手にキスをって名前だっけ
真 「おしまいっと」
土鍋を洗い終え神琳ちゃんの所に戻る。体温計を見ると
真 「37.6℃か」
神琳「今朝よりは下がりました」
真 「そうなんだ。んじゃまた寝てしっかり治さないとな」
神琳「…流石にそこまで幼くないので直ぐに寝るのは難しいですね」
真 「そりゃそうだ。頭痛いとかない?」
神琳「少しぼうっとしますが大丈夫です…ふぁ…」
真 「そっか、とりあえず冷えピタ変えようか」
神琳「はい…ん…」
その悩ましい声やめてくれる?
神琳「気持ちいいです…」
やらしくきこえるぅ!!くたばれ煩悩!!…アホくさ
真 「さーてどうすっかな…なんかして欲しいこある?それとも眠い?」
さっきからあくびしてるし…
神琳「すみ…ません」
真 「いいよ。おやすみ」
神琳「…真さん…我儘を言っていいですか」
真 「いいよ」
神琳「今日は…近くに居て下さい…」
真 「…お安い御用だよ。おやすみ」
神琳「おやすみ…なさい…」
そう言って寝息をたてる。ったく…
真 「…いつもは俺に辛辣な癖に寝てる時は可愛いもんだ」
さて…本でも持ってきますかね
〜数時間後〜
神琳「…んん」
真 「…おはよ。と言っても今3時だけど」
目を覚ますとそこには真さんが眼鏡を掛けて本を読んでいた。本当に居てくれたんですね
真 「ポカリ飲む?」
神琳「いただきます」
差し出されたストローに口を付け吸い上げる。乾いた口が潤うのを感じる
真 「体はどう?」
神琳「寝る前より軽くなりました。まだ少しだるい感じはありますが」
まだ体も少し熱い気がする、でも朝程では無い。冷えピタはもうぬるくなっていて気持ち悪いですね…取っちゃいましょうか
真 「んー確かに」
神琳「っ!?」
えっ!?急におでこをくっ付けてきた!?どうなっているんですか真さんの距離感は!?
真 「あれ?なんかさらに熱くなったような…」
神琳「だ、大丈夫ですので離れていただけますか…うつりますよ」
真 「ハッハッハ、俺が風邪引くとでも?」
神琳「それもそうですね」
真 「泣きそう」
ケタケタと笑う真さん、さすがに言いすぎましたかね…?
真 「まぁそれはともかく俺風邪引いたことないからな。多分大丈夫でしょ」
神琳「え?一度もですか?」
真 「うん、調子悪くなった事はあるけど…風邪もインフルエンザもないなぁ…俺より母さんかな?よく体調崩して寝てたわ」
神琳「お母様が、ですか?」
真 「そ」
神琳「…よろしければご家族の事、お聞きしても?嫌でしたら聞き流していただいて構いません」
わたくしも家族の事を言えるようになったのは最近だ、人によっては言いたくないことも…
真 「別にいいぞ。と言うか別に俺は隠してたわけじゃないからな〜」
どんな方だったのでしょうか…気になります
真 「母さんはそうだな…めっちゃ強い人だったな…物理的に」
神琳「ぶ、物理的…?」
真 「うん…俺に剣道を教えてくれたのも母さんなんだ。何時もボッコボコにされて父さんが治療してくれてた…お、思い出したら全身痛くなってきた…」
ブルブル震えてますね…
真 「剣を持たせたら最強、フライパン持たせたら最凶…母さん、料理は出来なかったな…何時も炭か生焼けが出てきた。だから俺と父さんが作ってた」
真さんのお料理が美味しい理由の一つでしょうか
真 「学校から帰ってきたら母さんと剣道して…偶に吐血してぶっ倒れてた」
神琳「えっ…?」
真 「体弱いくせに俺の為に剣道教えてくれて…季節の変わり目はよくぶっ倒れてたな…てかよく生きてたな…母さん」
それはどうなのでしょうか…
真 「まぁ厳しい人だったけどそれ以上に誰にでも優しい人だった。困ってる人がいたら絶対助けるし自分が辛くても他人優先にするような人だった」
神琳「まるで誰かさんのようですわね」
真 「…親子だからな」
まるで自分の事言っているみたい。まぁその姿を見て育てばこうもなるのでしょうね
真 「父さんはすげー穏やかな人だったな。優しかったしあんまり怒ったりすることも無かったかな?」
神琳「なるほど」
真 「…あ、でも」
神琳「?」
真 「1回母さんが俺をボコボコにし過ぎて滅茶苦茶怒ってたな…」
神琳「そ、それは…」
まぁそれはそうでしょう…そうでしょうけども
真 「すげー怖かった。そうだな…ルナトラしてる夢結ちゃんぐらい」
神琳「それは手が付けられないのでは?」
梨璃さんが居ないと止まらない様なものを例えに出すレベルなのでしょうか?
真 「怒った父さんは母さんより強かったし…」
それはつまり夢結様よりお強い方という事ですよね…?
真 「まぁそんな強かった2人も事故で死んじゃったんだけどね」
神琳「事故…」
真 「うん。まぁこんな所かな?」
神琳「ありがとうございました、でもお話を聞けてよかったです。誰かを守る為に戦い間違う前に止めてくれる…真さんの原点を聞けた気がしました」
真 「…俺はそんな大層な人間じゃないよ。俺のやってる事なんて所詮自己満足なんだ」
神琳「それでも救われている命はあります。わたくしも真さんに助けて頂いた1人です」
あの時、もし真さんが…雨嘉さんが止めてくれなければわたくしは特攻を仕掛けて…自分の命を蔑ろにしていた事でしょう。偶に雨嘉さんにチクチクと刺されます
真 「…ありがと」
神琳「っ!?」
な、なんですか…その儚そうな顔は…何故わたくしドキドキしてるのでしょうか…!
真 「え、どうした?顔赤いけど」
神琳「…なんでもありません」
真 「え?でも…」
神琳「な ん で も あ り ま せ ん 」
真 「あ、はいすいません…さっきまで可愛い寝顔してたのに…」
神琳「っ!ね、寝顔見ていたんですか…?」
真 「そりゃな」
悪びれる素振りもありませんね…
神琳「いくら看病しているからと言って寝顔を見られるのは恥ずかしいのでやめてください」
真 「へーい」
相変わらずわかっているのかわかっていないのか分からない返答しますね
真 「…あ、なんやかんやでいい時間じゃん」
時計を見ると6時を過ぎていました。また、少しお腹が空きましたね
真 「夕飯、何がいい?」
神琳「…うどんをお願いしても?」
真 「キッチン借りるよ。ついでに俺も食べよ〜天ぷら〜」
…ここで天ぷらを揚げる気でしょうか?
真 「いや、流石に貰ってきたよ?」
神琳「顔に出てましたか?」
真 「珍しく」
そう言ってまた鼻歌を歌いながら料理を始める真さん…何故だか、その歌は心地よくなってしまう
真 「…よし、うどん出来たよ」
トレーに乗せられたうどんが運ばれてくる。至れり尽くせりとはいえこのことでしょうか
神琳「ありがとうございます」
真 「天ぷら何か食べる?」
神琳「いえ、大丈夫です」
冷める前に頂きましょう
真 神琳「いただきます」
先程とは違い純和風の味付けですね。こちらも大変美味しいです
神琳「美味しいです」
真 「そりゃよかった。うん、今回打ったのは出来がいいな」
神琳「…麺を打ったのですか?」
真 「結梨が打ち立て食べたいって言ってたからな。練習してた」
…親馬鹿ですね
神琳「ご馳走様でした」
真 「はいよ。ホイ薬とお水」
渡された薬とお水を飲む。しかしやけに効きのいい風邪薬ですね。市販薬とは少し違うようですが…もしや?
真 「安心して?浦原印だけど変なものは入ってないから」
神琳「…本当ですか?」
真 「本当本当」
…イマイチ信用なりませんが
真 「あとはもう寝るだけか」
神琳「そうですね…あ」
真 「どうした?」
神琳「…出来れば体を拭きたいのですが」
真 「…誰か呼んでくるか」
神琳「ですがこの時間1年はお風呂ですわ」
真 「じ、じゃあ2年とかに…」
神琳「基本的に下級生の部屋に上級生が来たりするのは校則にはありませんが暗黙の了解で来ないようになっている様です。それにわたくしあまり上級生の知り合いは居ませんので」
真 「…ど、どうすんの…?」
神琳「…はあ、真さん」
真 「な、なんでしょう…?」
もう既に逃げようとしてるじゃないですか…仕方ないんです
神琳「背中を拭いてください」
真 「NO!!隣の部屋の子待とうよ!!」
両手で×を作る真さん、私もそうしたいのは山々ですが
神琳「隣の部屋のお2人は時間目一杯入浴される方ですわ。つまり」
真 「…えーと確か入浴時間って…2時間とかだよな」
神琳「ええ、そうです。出来れば早急に体の汗を拭いたいのでお願いします」
真 「…マジ?」
神琳「マジ、です」
そう言ってパジャマのボタンを外す。するとアワアワとして顔を覆う。面白いですね
神琳「お湯とタオルを用意して貰っていいですか?」
真 「本気だった!?」
当たり前です。わたくしだって汗で気持ち悪いので
真 「…はぁ、分かったよ」
諦めたようですね、そう言ってお湯とタオルを用意してくれる真さん。わたくしも脱ぎますか…今更ですがかなり…というかすごく恥ずかしいですね…
あのーなんか大変なことになったんですけど…
神琳「ではお願いします」
そう言って上を脱いで髪を肩に流し背中を向ける神琳ちゃん。いや覚悟決めるの早くない!?
真 「…すぅ…はぁ…カクゴキメタヨ」
神琳「その割にはカタコトですが?」
うっせーよ!こちとらまだ17の思春期じゃい!
真 「…はい、拭くよ」
神琳「はい」
お湯につけて絞ったタオルで神琳ちゃんの背中を拭く
神琳「んっ…」
やめてぇ!!俺のメンタルがぁ!!
神琳「もう少し強くお願いします」
真 「…カシコマリマシタ」
無心だ…無心になれ…!
神琳「ん…あ…ふ…んん…」
無理無理無理ぃ!!色っぽい声出さないでよ!!つーか後ろからでも軽く胸見えてんだよ!!でっか!!
神琳「気持ちいいです…」
真 「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
神琳「背後でお経を唱えるのはやめて頂けますか?怖いです」
真 「俺の精神を保つ為だ。許して…今度こういう事あっても俺に頼まないでね」
神琳「あら?どうしてです?」
わかって言ってんだろ小娘ェ…!
真 「自分が可愛いってことを少しはわかってくれ…襲われるぞ…」
神琳「ふふ、わたくし襲われてしまうのですか?」
真 「言っとくが俺だって男だぞ。何時理性がプッツン行くか分からんからな。人並みの欲だってある」
まぁそうなったら自分で首切るけどね!
真 「…はい、背中終わり」
神琳「ありがとうございます。では足を」
真 「勘弁してよォ…」
神琳「…あ〜わたくし体調が〜」
真 「ぐっ…わかった…やる、やるからとりあえず前を自分で拭いてからな…上着てくれ…」
残念ながらシン・アスカの見た目のせいでラッキー☆スケベが発動することが多々ある…この場合神琳ちゃんの母性の塊を見かねん…とりあえず目を閉じとこ…
神琳「…はい、拭き終わりました」
ふぅ、じゃあ大丈夫だわね
真 「ぶーっ!?」
目を開いた瞬間映ったのはまだ上を着ていない姿
真 「き、着てって言ったよなぁ!?」
神琳「わたくしは「拭き終わりました」としか言ってませんわ」
真 「ええい!揚げ足を取りよって!」
神琳「と言いますか、この汗を吸った服を着るのも嫌ですし…」
真 「…まぁそれもそうか」
神琳「そこの引き出しの1番上から別の寝巻きがありますので取って頂けますか?灰色です」
真 「へーい…」
と言われたので引き出しを開ける。これか?
神琳「それですわ」
渡して再び目を閉じる
神琳「はい、着ました」
真 「…嘘ついてない?」
神琳「はい、ちゃんと着てます」
…じゃあ信用しよう
真 「はい、じゃあ足やるよ」
目を開けて神琳ちゃんの足元に跪く。ぬるま湯に浸して絞ったタオルで爪先からゆっくり拭いていく
神琳「ん…」
だからその色っぽい声やめて…しかし綺麗な肌してるな
神琳「んん!?」
真 「えっ!?ごめん痛かったか!?」
ふくらはぎを拭いたらなんか声出てるぅ!?
神琳「も、申し訳ありません。少しびっくりしてしまいまして…」
真 「そ、そう…」
その後膝下まで拭いた。太もも?触ったら俺は愉悦ジジイに黒鍵と発勁喰らうよ
神琳「ありがとうございました。スッキリしました」
真 「それはようごさんした…」
俺はグッタリだわ…
真 「あとして欲しいことは?」
もうこの際だ、何でもこいや
神琳「…では、また寝るまで一緒に居てください」
真 「そんなことでいいの?」
まぁ別に構わんが…
神琳「ええ、そんなことでいいです…一人でいたらきっと寂しくなってしまいますから」
真 「…そっか」
神琳「はい…今日だけですから」
そんなこんなで神琳ちゃんが寝落ちするまで部屋でお喋りをした。小さく寝息をたてる神琳ちゃん。冷えピタを優しく剥がし手でおでこを触る…うん、だいぶ落ち着いてきたな。一応新しい冷えピタ貼っとこ
真 「よし、これでOKっと…」
洗い物を終わらせ部屋を出ようとした、んだけど…
真 「…今日は一緒に居てくれって言われたし、残るか」
代行証に毛布入れて置いてよかったわ
神琳「…ん」
あれ…わたくし、いつの間にか寝てしまっていたのですね…体を起こし辺りを見回すとベッドに背を預けて毛布にくるまっている真さんの姿があった
神琳「寝たら出ていってくれて良かったのに…」
でも優しいこの方の事です。昼間言ったことを覚えていてくれたのでしょう…
神琳「ありがとうございます」
…これくらい、してもバチは当たりませんよね?そう思って体を乗り出し真さんの頬に唇で触れる
神琳「…ふふ、思っているより恥ずかしいですね」
でも、悪い気はしません。むしろ胸がぽかぽかと暖かくなる、これはきっと熱のせいでは無いのでしょう…
神琳「おやすみなさい」
そう言って布団を掛け直し目を瞑る。起きたばかりで恥ずかしい事をしたから眠れないかと思ったけれどすぐに睡魔に襲われ意識が無くなる。なんだか今日は…いい夢が…
side神琳 雨嘉
〜2日後〜
雨嘉「…ただいま、神琳」
扉を開け中に入ってくる雨嘉さん、時刻はお昼を回った頃
神琳「おかえりなさい、雨嘉さん」
雨嘉「うん、体調…良くなった?」
神琳「はい、ご心配をおかけしました」
雨嘉「ううん」
神琳「雨嘉さんが真さんに看病をお願いしてくれたのですか?」
雨嘉「え?う、うん。迷惑、だった?」
神琳「いいえ、お陰様で体調は万全です。大事をとって今日のご午前中まではお休みさせて頂きましたが…後でレギオンルームに顔を出そうかと思っています」
雨嘉「そっか…」
雨嘉さんの顔が安心した表情に変わる。やはり雨嘉さんは微笑んでいる顔が似合っていますね
雨嘉「…?神琳、何かいい事、あった?」
神琳「え?」
いい事?何故でしょう
雨嘉「なんだか神琳、何時もより元気な気がする」
神琳「…そうですね、いい事…ええ、あったかもしれません」
久しぶりにお兄様達と遊んだ記憶を夢の中で見た。おぼろげだったけれどお兄様達の顔は笑顔だった
神琳「何処かのお節介焼きさんのおかげでいい夢が見れました」
雨嘉「…そっか」
神琳「ご飯も作ってくださいましたし、真さんのお話も聞かせて頂きました」
雨嘉「いいな、私にも教えてくれるかな?」
神琳「素直に教えて欲しいといえば教えて下さいますよ。ああ、それと体も拭いて頂いたので気持ちよかったです」
雨嘉「…え?」
神琳「流石に恥ずかしかったですが…体の至る所を拭かれて…」
雨嘉「え、えぇぇ!?」
神琳「…ふふ、冗談ですよ」
雨嘉「も、もう…神琳!」
神琳「やはり雨嘉さんは面白いですね」
からかうのはこれくらいにしておきましょうか
雨嘉「む〜…いいもん、みんなに神琳の寝顔の写真、送るから」
神琳「…え?」
ね、寝顔?一体何時そんなのを…!
雨嘉「真さんが報告のついでに送ってくれたの…普段神琳の方が早く起きてるから見る機会少ないし…」
神琳「っ!ゆ、雨嘉さん。からかったのは謝りますのでそれはやめてください!」
…少し見直しましたが、あの方はやはり信用出来ません!!
はい!ストック無くなったんで一から次書きます!気長に待っててね!
次回は夢結様と結梨とデート回!
P.S.イッチ母のイメージはIsの織斑千冬さんです。父は衛宮士郎