【百合百合か】アサルトリリィの世界に死神代行(消失編時)の力で介入するってよ【挟まらないようにせねば…(´•ω•)】 作:ストライカーシグマ5
千香瑠ママ、なんでいつも際どい格好させられてるんですかね!いいぞもっとやれ!もうバニーもハロウィンも水着もサンタもやったんだ!怖いものないでしょ!新制服だってだいぶ際どいスリット入ってたし!
【対価と】たまにあるしんみりエピソードって刺さる時あるよね【代償】
side千香瑠
千香瑠「ん…んん…真琴…」
目を覚ますと汗で体が濡れていた。ああ、あの夢だ…またあの夢…真琴を守れなかった…最悪の日…そして…彼を始めて見た日
千香瑠「…まだ、3時」
流石に起きるには早いわね。でも、今は寝れる気はしない…どうしようかしら…
千香瑠「…たまには朝ご飯、凝ったものにしようかしら」
今の私の居場所、そこには私の作ったご飯を美味しいと食べてくれる人達が居る。もし、真琴が居たら…一緒に美味しいと言ってくれたかしら…もう見られない景色を頭の中で浮かべ直ぐに振り払う
side 一葉 藍 恋花 瑤 千香瑠
一葉「これは…朝から豪華ですね、千香瑠様」
テーブルに並んだ料理を見て思わず声が弾んでしまう。千香瑠様のご飯は絶品だ、特に和食は群を抜いている合同訓練の時に調理担当だった真さん達の料理も美味しかったけれど、もう体が千香瑠様のご飯に慣れてしまっている
千香瑠「…あら、一葉ちゃん。おはようございます」
とこちらに気がついた千香瑠様が振り向く、その目元にはうっすらと隈が出来ている気がした
一葉「おはようございます、千香瑠様」
恋花「おー!朝から凄い豪勢だね〜千香瑠!」
瑤 「本当だ、おはよう」
藍 「んん…ごはんのにおい…おはよ〜」
と次々とレギオンルームに入ってくるヘルヴォルのメンバーの皆
千香瑠「おはようございます、皆さん。恋花さん、瑤さんお皿出して貰えますか?」
恋花「はいはーい」
瑤 「わかった…?千香瑠、隈出来てるよ」
千香瑠「え?え、ええ…少し寝付きが悪くて…気晴らしに朝からお料理をしていたんです」
やはりそうか…だからこんなに…
藍 「ん〜?千香瑠、ねてないの?だめだよ、リリィはちゃんとねないとたたかえないってまえに一葉がいってた」
千香瑠「…そうね…ありがとう、藍ちゃん。後でデザートを作ってあげるわね」
藍 「デザート!?やったー!」
恋花「えーいいなー藍ばっかり〜」
千香瑠「恋花さんは最近ラーメンばかり食べて体重増えたんじゃなかったかしら?」
恋花「うぐっ…あ、明日からダイエットするし!」
一葉「でしたら今日のトレーニングは恋花様のダイエットをメインに組み直す必要がありますね」
恋花「明日からって言ってるでしょー!?」
瑤 「…千香瑠、私は?」
千香瑠「瑤さんには動物クッキー焼きますね」
瑤 「やった」
恋花「瑤も〜!?ずるー!」
千香瑠「ふふふ…」
…見た限り、いつも通り…だけど
一葉「…恋花様が明日からと言うならその言葉を信じましょう。では今日は1日自由行動にします」
恋花「え!?まじ!?やったー!千香瑠あたしにもデザート!」
千香瑠「もう、仕方ありませんね」
瑤 「一葉」
と小さな声で耳打ちしてくる瑤様
一葉「なんでしょう?」
瑤 「千香瑠の為に今日休みにした?」
見抜かれたか…
一葉「はい、1日で何か気晴らしになってくれればいいのですが…」
瑤 「…よし、私に任せて」
一葉「瑤様?」
瑤様が携帯電話を取りだして何処かに電話をした。誰だろう?
瑤 「あ、もしもし…うん、私。今日って暇?…うん、今日…え?東京に来るの?…じゃあ、好都合かな…うん」
一葉「瑤様、一体誰と…?」
瑤 「うん…わかった、じゃあその時間に行かせるね」
と電話を切った瑤様。すると
瑤 「千香瑠」
千香瑠「?なんですか?瑤さん」
瑤 「今日の11時に新宿公園前に行って」
千香瑠「公園…ですか?」
瑤 「うん、真とデートの約束取り付けたから」
一葉「デ…」
恋花「デ…」
千香瑠「デート!?」
さっきの電話真さんだったんですか!?え!?デート!?
藍 「瑤〜でーとってなぁに?」
瑤 「デートって言うのは…」
恋花「ストーップ!瑤あんたなにやってんの!?急にさ!?」
瑤 「え?」
恋花「え?じゃない!なーに人のデートの約束取り付けてんのって言ってんの!」
瑤 「だめだった?」
恋花「ダメとかそういう話じゃないでしょーが!」
恋花様が瑤様のこめかみをグリグリしてる…これが本気のツッコミというやつですか
瑤 「い、痛い…だって千香瑠、なんだか暗いから…いつもいる私達だと理由も言いづらいかもしれないと思って」
恋花「だとしても!なんで真なのよ!」
瑤 「だ、だって何かあれば電話してって言ってたから…」
一葉「…多分ですが、そういう意味じゃないんじゃないでしょうか?」
恋花「あーもう!あんたって子は!」
瑤 「い、痛い…恋花」
藍 「一葉〜でーとってなに?」
一葉「え?えーと…仲のいい人と2人でお出かけすること…かな?」
厳密には違うと思うけど…藍にはこういった方が伝わるだろうし
藍 「なかのいい人…わかった!じゃあ藍もでーとする!」
一葉「え!?」
誰と!?
藍 「らんも真とでーとする!」
千香瑠様のご飯を頬張りながら行く気満々になっている藍
恋花「だーめ、デートってのは2人でするもんなの!」
藍 「えーじゃあ恋花でいいからでーとしよ」
恋花「一葉〜?変な教え方したでしょ〜?」
一葉「ええ!?そんな!?」
確かに教えましたが…
恋花「ったく…ほら、さっさと食べるよ〜約束の時間まであんま無いし、千香瑠用意させなきゃだし!いっただっきまーす!」
瑤 「そうだね、食べ終わったのは私達が片付けるから準備して来てね」
千香瑠「き、急に言われても困ります!」
瑤 「でも真に約束しちゃったよ、約束を破るのはどうかな」
千香瑠「約束したのは瑤さんです!」
瑤 「うん、だから私のメンツを守ってね」
千香瑠「うう…分かりました」
恋花「いや、行くんかい!」
side真 千香瑠
真 「新宿公園ってここだよな」
珍しくバイクで来てみた。どこでバイクを手に入れたかって?まぁそれは追々。パーキングに止めて公園の前に向かう。時計を見ると約束の時間の30分早く着いてた。まぁバイクだからと早めに出た結果だが…
真 「ん?」
約束の場所には既に千香瑠ちゃんが居た。私服だ
真 「おーい」
千香瑠「あ、し、真さん…」
真 「ごめん、待たせた?」
千香瑠「い、いえ!今来たばかりです!」
真 「そ、そう…」
な、なんか圧を感じるな…
真 「んじゃ行こうか。後で寄りたいところあるんだけどいい?」
千香瑠「は、はい!大丈夫です!」
カチコチじゃん…なんで…
真 「髪型いつもと違うんだな」
千香瑠「こ、これは恋花さんがやってくれたんです」
真 「へー恋花ちゃんが、流石ヘルヴォルのおしゃれ番長」
千香瑠「それで覚えてるんですね…」
真 「服も恋花ちゃんの?」
千香瑠「い、いえ…前に買ったものです。でもこんなに肩出てると思わなくて…」
真 「でもすごく似合ってるけど?」
千香瑠「そ、そうですか…?」
真 「うん、綺麗だぜ」
side一葉 藍 恋花 瑤
恋花「よし!つかみはいい感じね!」
一葉「…あの、何故私達はお2人を付けているのでしょうか?」
あの後すぐに千香瑠様を恋花様が部屋に連れ込みメイクをして私服を選んでいた。千香瑠様の洋服は肩が出ていて少し丈の短い白のニットワンピース?とニーソックスにブーツ、それにいつものポニーテールと違い三つ編みをいくつか作ってぐるぐると巻いたシニヨン?と言う髪型らしい。部屋から出てきた恋花様はやりきった顔をしていた。千香瑠様は顔を赤くしていた。露出があるからだろうか?
恋花「なーに言ってんのよ!こんな面白い事見逃すわけ無いっしょ!」
一葉「プライバシーの侵害ですよ、恋花様」
瑤 「恋花」
一葉「そうです、瑤様からも何か言って下さい!」
良識のある瑤様なら恋花様を上手く丸め込んで…
瑤 「2人移動するよ、上手く気配消して私達も動かないと」
恋花「おうとも!」
一葉「瑤様!?」
藍 「らん、この前こんなのテレビでみた。びこうっていうんだよね」
瑤 「そうだよ、静かに後をつけなきゃ行けないからね」
藍 「わかった、らんしずかにする」
一葉「藍まで…」
恋花「はーい賛成多数により尾行けってーい!」
一葉「おかしい…私は間違ってないはず…!」
もしかして私が間違ってるのか…?
恋花「しかしあの手の男は野暮ったい服してくると思ったけど、結構オシャレじゃん」
一葉「ああ、それならたしか前にバイトしていたところから新作がドンドン送られてきて大変だと言っていました」
恋花「へーそうなんだ、てか一葉そんなこと話すんだ」
一葉「まぁ、話の流れと言いますか…」
休日はジャージで過ごしていると言ったら何着か着てない服を貰った。むしろ貰ってくれと懇願されるレベルで
瑤 「うん、千香瑠の横でも見劣りしてないね」
真さんの格好はワッペンがいくつか着いたフライトジャケットに黒い黒のジーンズにブーツ。千香瑠様が明るい色に対して全体的に暗めだが、傍から見れば多分カップルに見えるだろう…
一葉「…?」
なんだろう?胸が少し傷んだような…?
恋花「おーい、置いてくぞー」
一葉「あ、待ってください!」
私が千香瑠様のプライバシーを守らなくては!
side真 千香瑠
き、綺麗…綺麗って言われちゃった…お世辞にしても嬉しい…はっ!何か話の種を出さないと!
千香瑠「き、今日は電車で来たんですか?」
真 「いや、バイクだよ。電車だと思ってるより早く無くなっちまうからな」
千香瑠「バイクですか。ふふ、一葉ちゃんが聞いたら話が弾みそうです」
真 「そういや一葉ちゃんもバイク乗るんだっけ」
千香瑠「ええ、休日はよく出かけてますよ。今日もきっと何処か行ってるんじゃないかしら」
真 「てことは今日は皆休みか?」
千香瑠「…ええ、多分私のせいです。少し、夜更かししちゃって…それを一葉ちゃんに気が付かれてしまって…」
真 「…夜更かし、ねぇ」
真さんの赤い瞳が私を射抜く。なんだか全て見透かされているような…
真 「んじゃ、まずは昼飯からだな。何食べたい?」
そう言って私を見つめていた瞳がケータイに向く
真 「この辺よく分からないからさ、なんかオススメとかある?」
千香瑠「え、ええ。パスタなんでどうです?」
真 「いいね、パスタ」
side一葉 藍 恋花 瑤
恋花「パスタか〜ラーメン食べたくなってきた」
一葉「何故ラーメンに…というか朝千香瑠様に怒られたばかりでしょう」
瑤 「せっかくのお揃いの隊服、また入らなくなるよ」
藍 「恋花ふとる〜」
恋花「んだとぉ?」
瑤 「とりあえずおにぎりならあるよ」
とカバンからラップに包まれたおにぎりが出てくる。何故…?
瑤 「尾行しやすいように動きながら食べれる物、用意しておいたよ」
とサムズアップしてくる瑤様。あの、1番楽しんでませんか?
side真 千香瑠
あのー、ぜぇぇったいつけてきてますよね?上手いこと千香瑠ちゃんの視界には入ってないけど…まぁいいか
真 「はー食った食った〜美味しかった!」
千香瑠「た、沢山食べましたね」
唖然としてる千香瑠ちゃん、まぁ無理もないわな。5人前ぐらい食ったし
真 「千香瑠ちゃんこそ、あんま食べなかったじゃん」
頼んだ量が少なかった、やっぱ寝不足が関係してんのかね
千香瑠「え、ええ…朝ごはんを沢山食べたので」
真 「…ま、いいけどね」
倒れたりしないなら別に。結梨は一食抜くだけでヘロヘロになるからな
真 「…寝不足の原因は、聞いていい感じ?」
千香瑠「…」
あまり聞かれたくない、か…じゃあ
真 「俺も結構寝れない日があるんだよね、特に
千香瑠「雨の日…?」
真 「雨の日は…俺が
もう、あれから2年ぐらい経つのか…早いなぁ
真 「甲州撤退戦の後、すぐの話なんだけどさ。俺はG.E.H.E.N.A.に捕まってたリリィを助けようとしたんだ」
千香瑠「…夜一さんから伺いました。そのお2人は…」
真 「…うん、俺が間違った。俺がもっと早く決断すれば…1人は助けられたんだ」
あの日の光景は今でも瞼の裏に焼き付いてる。暴走した子、そしてその凶刃に倒れたあの子…
真 「助けられたはずの命を俺は見捨てたんだ。俺の甘さがあの子を殺した」
千香瑠「そんな…!」
真 「少なくとも、俺はそう思ってる。だから…あの子達の分まで背負うって決めた…どんなに苦しくてもこんなくだらない世界が変わらないのは嫌だから」
千香瑠「変わらない…」
真 「うん、それにあの子達だけじゃない。俺は沢山取りこぼしてきたから…だからせめて俺は覚えておきたいんだ。あの子達が生きてたってことを…絶対に忘れない。そうすれば、誰かの記憶に居れば…その人の中で生き続けてるって思えるから」
千香瑠「っ!」
看取ることしか出来なかった子、終わらせてやる事しか出来なかった子…それすらも出来なかった子…でも絶対に忘れない
真 「あの子達の事を背負って立ち止まらないで歩き続ける」
千香瑠「…強いですね」
真 「強くなんかないよ、何度も折れそうになった。でもそんな時は…俺の後ろにあるものを見るようにしてる。今俺が背負ってるもの、守りたいもの…そうするとまだこんな所で終わる訳には行かないって気になるんだ…そ・れ・に!」
千香瑠「それに?」
真 「クソG.E.H.E.N.A.共を全部消し飛ばすまでは死ねん!」
あいつら無限に湧いてくるんじゃないかってぐらいあっちこっちと出てきよる、許さん
千香瑠「そ、それはなかなか…過激ですね」
真 「だろ?…んで?千香瑠ちゃんの悩みの解決に少しは役立った?」
千香瑠「…分かりません」
真 「…そっか」
千香瑠「分からないけど…聞いて貰えますか?真琴の…私の親友の話を」
真 「俺でよければ」
千香瑠「真琴は、私が甲州にいた頃に一緒にリリィになると約束した子です。料理をするようになったのも、あの子が褒めてくれたから…」
真 「千香瑠ちゃんのオムライスは絶品だって藍ちゃんが言ってたな」
千香瑠「ふふ…夢のたくさんある子で、獣医やスポーツインストラクター、インテリアデザイナーと欲張りなんです」
真 「…いいじゃん、夢はでっかく持っとくもんだよ」
千香瑠「でも、1番になりたかったのは甲州聖山の教官になって、少しでも長くたくさんの人を助けたいと言っていました。その時私もリリィになるように半ば強引に引っ張られたんです」
真 「ははは、元気な子だな」
千香瑠「そして、あの戦いが…甲州撤退戦が起きました。戦いの中で、真琴は…私の腕の中で…」
真 「…」
ああ、嫌な事を思い出す。死に濡れた感触、冷たくなったあの子の体…
千香瑠「「私の分まで多くの人の命を救って」…それが真琴の最後の言葉でした。今日の寝不足は…その時の夢を見たからなんです。何も出来なかった自分が…欠陥品の自分が…許せない…今戦えるのは安定剤があるからなんです。それが無ければきっと私は戦えない…」
真 「千香瑠ちゃん」
この子はきっとその言葉をずっと心にしまって生きてきたんだろうな…優しい千香瑠ちゃんだから…なら俺が言ってやれるのはこれぐらい
真 「今の千香瑠ちゃんをその真琴って子が見たらどう思うと思う?」
千香瑠「え?」
真 「俺が真琴って子だったら、こう思うな…自分の託した「願い」が「呪い」にしてしまったんだ、って」
千香瑠「「願い」を「呪い」に…?」
真 「うん、きっと真琴ちゃんは千香瑠ちゃんに生きていて欲しくて、だから願いを託したんだ。託された願いを叶えるために、でもその願いの為に生き続けたら、それは「呪い」になってしまう」
千香瑠「そんな事ない!」
真 「じゃあなんで自分を欠陥品って言うの?」
千香瑠「それ、は…」
真 「願いを叶える為に戦う、でも安定剤がないと戦えない、戦えない自分には託された願いを叶えることが出来ない。そんなふうに思っちゃダメなんだよ。千香瑠ちゃんの中の真琴ちゃんは千香瑠ちゃんに戦えないならいらない、なんて言うと思う?」
千香瑠「真琴は…そんな事、言いません」
真 「だろ?でも千香瑠ちゃんが今のまま真琴ちゃんの願いを叶える為だけに戦ったら…その「願い」は「呪い」になってしまう」
千香瑠「なら、どうすればいいんですか…」
真 「…そんなもんは知らん。それは誰かに示してもらうもんじゃない。自分で見つけて自分で決める。そうすればきっと真琴ちゃんの願いは叶うんじゃないかな、その道がきっと千香瑠ちゃんがこの先歩む沢山の命を救う道なんだから」
千香瑠「っ、」
声を我慢しながら涙を零す千香瑠ちゃん。俺に出来るは彼女の涙が止まるまで待っててやる事だけだ…?なんだこの感じ…何かが千香瑠ちゃんと一緒に居る気配…?…気のせい、か?
side一葉 藍 恋花 瑤
恋花「なんの話ししてるんだろ…てか真のやつパスタ食べ過ぎじゃない?」
と瑤様のおにぎりを頬張る恋花様
瑤 「さすがにこの距離じゃ聞こえないね」
一葉「いや、内容は聞いてはダメな気がしますが…というか意味もなく尾行している時点で」
恋花「おだまり!これは尾行じゃなくて千香瑠の為に真を使ったカウンセリングだよ!」
藍 「ん〜なにいってるかよくわかんない…あ、千香瑠泣いた!」
一葉「え!?」
恋花「なんですとぉ!?」
茂みの中から2人を見ると涙を流す千香瑠様、そんな千香瑠様を落ち着かせるように頭を撫でる真さん
藍 「千香瑠、泣かせた!藍、ゆるさない!」
恋花「ちょいちょいストップ!真が意味もなく泣かせるわけ無いっしょ!瑤!藍捕まえといて!」
瑤 「藍、だめだよ」
藍 「でも!」
と瑤様に抱っこされじたばたする藍
一葉「藍、きっとあれはわざと泣かせたんじゃないんだよ」
藍 「?」
一葉「あの涙はきっと、誰かを思って流してる涙なんだと思う」
side真 千香瑠
あの悪夢を見てから、真琴の笑った顔が思い出せなかった。でも今は思い出せる。私の料理を食べて笑った顔、2人でリリィになる為に色んな練習をしてヘトヘトになって、よく分からずに笑った事も
千香瑠「お見苦しいところをお見せしました」
真 「気にしなさんな、皆多かれ少なかれなんか抱えてるんだ。たまには発散しないとな」
千香瑠「そうですね」
真 「あ、後さその敬語むず痒いから辞めてくんない?」
千香瑠「え?」
真 「千香瑠ちゃんの敬語、すげぇしっかりしてるからなんか擽ったくなる」
千香瑠「これは昔からなので…」
真 「一葉ちゃんとか藍ちゃんに話す時は外れてる時あるじゃん、あれぐらいにしてよ」
千香瑠「わか、ったわ。出来るだけですよ?」
真 「おーけーおーけーんじゃ、出ますか」
と伝票を取ってレジに向かう真さん
千香瑠「あ、自分の分ぐらい出すわ」
真 「いいっていいって、こういう時は男が出すもんなの」
と押し切られて全部出してもらってしまった
真 「ちょっと寄りたいところあるんだけど、まだ少し早いからどっかぶらつこうか」
千香瑠「はい」
そう言って真さんとお洋服を見たり、ゲームセンターに入ったりして遊んだ。一葉ちゃん達と来るのとは少し違う感じがして新鮮ね
千香瑠「綺麗ですね」
と小さな小物のお店に入った私達、目に入ったのは白い生地に赤いラインが入ったシンプルなリボン
真 「千香瑠ちゃんに似合うんじゃない?」
千香瑠「え?」
とリボンを取ってレジに向かう
真 「はい、今日付き合ってくれたお礼」
先程のリボンが入った紙袋を渡してくる
千香瑠「そんな…悪いわ」
真 「貰ってよ、俺がしてもただの変な人になっちゃう」
そう言われ顔を見ながら先程のリボンをしている所を想像し
千香瑠「っ、ふふ…」
真 「あー!今想像したろ!」
千香瑠「ええ、確かに変ね。では遠慮なく頂くわ」
side一葉 藍 恋花 瑤
恋花「デートじゃん!まごうなきデートじゃん!」
瑤 「ふっ、私の目に狂いはなかった」
と興奮する恋花様とドヤ顔の瑤様
藍 「千香瑠たのしそうだね」
先程買ったたい焼きを食べながら藍が呟く
一葉「うん、そうだね」
藍 「?一葉、なんだかさびしそう」
一葉「え?…そうかもね。千香瑠のあの笑顔は真さんだから出せてるものだから」
千香瑠様の悩みを真さんが解決してくれたんだろうな、私では力不足だった
side真 千香瑠
真 「よし、そろそろいい時間だな」
時計を見ると4時を指そうとしていた。本来の要件を終わらせて解散しますか
真 「じゃあちょっと付き合ってもらえる?」
千香瑠「はい、どこに行く、の?」
真 「お寺だよ」
千香瑠「お寺?」
真 「いえす」
と歩いて数分、立派なお寺に辿り着く。門をくぐると
? 「ん?ああ、今日だったか」
真 「今日だったか、じゃねーよ生臭坊主 」
と金髪の髪に整った顔立ち…にタバコを加えてるここの住職を見つける
住職「さっさと中に入れ、って珍しいじゃねえか。ツレか?」
真 「そ、この子リリィ」
住職「そうか」
千香瑠「は、はじめまして」
住職「…別に畏まらなくていい。お前も入れ」
千香瑠「え?」
真 「ほら、行こう」
と千香瑠ちゃんと寺の中に入る
真 「じゃあ、これよろしく」
ボディバックから布に包まれたものを渡す
千香瑠「それは…」
真 「ドッグタグ、最近助けられなかった子達の」
住職「…座ってろ」
と座布団の上に正座する
千香瑠「あの、このお寺って」
住職「そこの馬鹿に頼まれて経を上げてんだ。…今回は少ねぇな」
住職はそう言ってドッグタグを仏像の前に置いて経を上げ始める。
真 「昔、たまたまあの人にあってさ。その時、俺助けらなかった子達のドッグタグ沢山持ってて…そしたら急に奪われてお経上げてくれたんだ」
まさかこんなギャンブルも酒もタバコもやるやつが住職とは思わなかったけど
真 「そん時「俺が経を読むのは死んだ者の為じゃない、生きる者の為だ」って…あの時の俺は守れなかったって死人みたいな顔してたから…だから多分その時に俺は生き返ったんだ。生きて、背負って、歩き続ける為に」
千香瑠「真さん…」
住職「おら、終わったぞ。こいつはいつも通りでいいのか」
さっきのドッグタグをプラプラとさせる住職
真 「もうちょっと優しく扱えよ…うん、皆と同じところに埋めて欲しい」
住職「わかった、じゃあもう帰れ。ったく…安請け合いすんじゃなかったぜ」
とタバコを咥える住職、せめて女の子がいるところでは辞めなさいよ…
真 「付き合わせちゃって悪かったな」
千香瑠「いいえ」
お寺を出るともう6時を過ぎてた。そろそろ千香瑠ちゃんを送らないと
千香瑠「あの、今度お花をあげに来てもいいかしら?」
真 「…そうしてくれ、みんな喜ぶと思うよ」
女の子ってお花好きだからな、え?偏見?すみません…
真 「エレンスゲまで送るよ」
千香瑠「大丈夫よ?」
真 「いいのいいの、どうせバイク取りに行かんとだし」
エレンスゲは…あっちか
真 「千香瑠ちゃん」
千香瑠「はい?」
真 「少しは気が晴れた?」
千香瑠「…はい」
真 「んじゃ、良かった」
千香瑠「真琴の笑顔、忘れないわ。それに私の道も探してみる。ヘルヴォルの皆と」
真 「…そっか」
千香瑠「あと…
真 「俺ぇ?」
千香瑠「ええ、そういえばさっきの話。まだ続きがあったわ」
真 「さっき?」
どれだ…
千香瑠「甲州撤退戦、あの時私は貴方を見たの」
そういやそんなこと言ってたな、覚えてる
千香瑠「あの時、私は貴方に憧れたの。貴方のように強くなりたいって」
真 「俺は…強くなんかない、でも全部護るって決めたから」
千香瑠「ええ、だからまだ真君には遠く及ばないけど、いつか貴方の背中を守れるようになりたい。一緒に戦わせてほしいの」
真 「…それって、愛の告白〜?」
千香瑠「え?ち、違います!もう!」
真 「ははは!…期待して待ってるよ」
side一葉 藍 恋花 瑤 千香瑠
校門を抜けると真さんに送られた千香瑠様が見えた
恋花「はっ!まずい!先に戻るよ!」
一葉「え?なぜです?」
別に今日は全員オフにしてあるので問題ないのでは…
瑤 「途中で見つかったら見てたのバレるかもしれない…!私達結構土や葉っぱだらけだし」
一葉「確かに…」
真さんに貰ったジャケットが少し汚れてしまった…洗わないと…って
一葉「藍が猫まみれに!?」
藍 「もふもふー」
猫に群がられて大変なことになってる!?
瑤 「藍、可愛い…」
恋花「言ってる場合か!早く!千香瑠に見つかる前に…」
千香瑠「私に見つかる前に…なんですか?」
はっ!?まさかと思い振り向くとそこには
千香瑠「真君がたまに辺りを見渡していると思ってましたけど…こういう事だったんですね」
恋花「ち、千香瑠…?」
な、何故だろう…千香瑠様の背後から異様な圧を感じる…!
千香瑠「後を付けようと言ったのはだれですか?」
瑤 「恋花」
恋花「ちょおぉぉぉ!?」
千香瑠「そうですか、でしたら恋花さん。今日から当分の間恋花さんのご飯はサラダと玄米ご飯だけです」
恋花「嘘でしょ!?」
千香瑠「大方、恋花さんに付き合わされたんですよね?一葉ちゃんと瑤さん、藍ちゃんは」
瑤 「うん、ね?一葉」
え?まさか全部恋花様に押し付けようと…?
一葉「は、はい…そうです」
藍 「千香瑠!千香瑠!見て!猫!」
千香瑠「ええ、可愛いわね。でも今日はもう遅いからバイバイしましょうね」
藍 「うー…うん、ばいばい」
猫の群れが藍から離れちりじりに消える。藍には何かそういった性質があるのでしょうか…?
千香瑠「さ、帰りますよ」
恋花「え、まじ?まじのまじでサラダと玄米ご飯だけ?ねぇ千香瑠?千香瑠ー!?」
そっぽをむく千香瑠様、あれ?
一葉「千香瑠様、出る時リボンをしてましたか?」
見たことの無いリボンだ。綺麗だな
千香瑠「さっき真君に頂いたの」
一葉「お似合いですよ、千香瑠様」
千香瑠「ありがとう、一葉ちゃん」
晴れやかな顔をしている千香瑠様、良かった
一葉「真さんとはどのようなお話をしたんですか?」
千香瑠「え?…そうね…2人だけの内緒かしら?」
一葉「え?」
千香瑠「ただ」
一葉「?ただ、なんですか?」
こちらに振り返り
千香瑠「いつか、真君の背中を守るって約束したの」
一葉「…それは、中々難しそうな約束ですね」
千香瑠「ええ、きっと1人じゃ難しいわ。でも皆となら…きっと」
一葉「!…はい!」
side真
なんだか今日は色々あったなぁ…肉体的にじゃなくて精神的に、しかし
真 「安定剤、ねぇ」
エレンスゲから処方されてる「安定剤」か…胡散臭さがぷんぷんする。でも千香瑠ちゃんから取り上げる訳には…うーん…あ、そういえば
真 「あの気配、というよりマギの残滓って感じか…ならあのマギは真琴ちゃんって子のもんか…」
消えずに、千香瑠ちゃんの傍らにずっと居たんだろうな
真 「いつか、教えてあげるか」
千香瑠ちゃんが自分の道を見つけた時にでも、な
千香瑠様 かわいいかわい エチチチチ!
あ、服装は春コーデって調べたら出てきたものです。俺は悪くねぇ!