【百合百合か】アサルトリリィの世界に死神代行(消失編時)の力で介入するってよ【挟まらないようにせねば…(´•ω•)】 作:ストライカーシグマ5
1つ!地下鉄跡地に降り立った一同!イッチの鬼道の素質の無さに涙が零れる!
2つ!スプリットと遭遇!イッチが浦原印の武器の双剣兼弓とゼーレシュナイダーでスプリットを撃破!戦闘中に逃亡したスプリットを追う!
3つ!逃げ込んだ場所を発見!戦闘を開始しようとしたところを黒コートの男、ギリコが現れイッチとバトル!え?スプリットって合体すると強くなるんすか(困惑)
side真
ギリコ「鋸脚!」
真 「ふっ!」
足から生えたチェーンソーの刃が回転し斬月にぶつかる。さっきより回転速度が上がってる。でも斬月はこの程度じゃ刃毀れもしねぇよ!
真 「閃天撃!」
斬月を垂直に力いっぱい振り下ろす。ギリコのチェーンとぶつかりお互いに後ろに吹き飛ぶ。俺は回転し壁を蹴りギリコへ跳ぶ。ギリコも足のチェーンを回転させ地面を破壊し止まりこちらに向かってくる
真 「龍巻閃・旋!」
ギリコ「チェーン・バーン!」
伸ばしたチェーンに爆弾を投げ爆発させるギリコ、その中を体を捻り回転しながら抜け斬月を振り抜く
ギリコ「おっとぉ!」
紙一重で回避、そのまま仰け反りバク宙し離れる
ギリコ「やるじゃねぇか」
真 「うるせぇ、さっさとかかってこい」
ギリコ「…言うじゃねぇか、ガキが!!」
sideヘルヴォル アイアンサイド 藍染
千香瑠「そこ!」
千香瑠のCHARMから発射されたマギの弾丸がスプリットに直撃し外殻が割れる
来夢「なんて正確な射撃…!まるで吸い込まれていくみたい…」
聖恋「来夢!見とれてる場合じゃない!攻撃が来るぞ!避けろ!」
来夢「あっ!」
来夢に向かって伸びる触手
瑤 「ふっ!」
それを瑤が弾き、シューティングモードに変形させ撃ち抜く。スプリットは活動を停止する
瑤 「手は出させない…!」
来夢「瑤様!ありがとうございます!」
瑤 「うん」
聖恋「来夢、一緒にトドメを刺すぞ!」
来夢「うん!聖恋ちゃん!」
千香瑠の攻撃で弱ったスプリットに銃口を向け
来夢 聖恋「やぁぁあ!!」
引き金を引く。放たれた弾丸は全てスプリットに当たり沈黙
聖恋「はぁ、はぁ、よしっ…それにしても数は減っているのに全戦いは然楽にならない…!」
と零す聖恋、その後ろでは白雷を放つ藍染。が先程から白雷では倒しきれなくなってきていた。最初こそ白雷で十分倒せていたが倒した残骸を吸収し再び向かってくる、そして藍染はある仮説を頭で作り
藍染「蒼火墜」
白雷よりも威力の高い蒼火墜を叩き込む、が表面を破損する程度でまだ動けるスプリットを見て
藍染「…成程、そういう事か。皆、よく聞くんだ。このヒュージ、スプリットは融合する度に強くなっている」
恋花「前言撤回!ここまで強くなるなら「融合」は分裂以上に厄介じゃん!」
と嘆く恋花。そんなことを他所に破損したスプリットは動けなくなったスプリットに近寄る
藍 「あ、またスプリットががったいするよ!」
来夢「藍ちゃん!気をつけて!融合したら、さらに強く…え?」
なる、と言おうとした瞬間来夢は目を疑った。目の前で融合したスプリットは直るどころか巨大化した
来夢「た、大変です!スプリットが大きくなって!!」
一葉「動き出す前に仕留めます!」
融合し巨大化したスプリットに狙いを定め撃ち込む、が先程のように倒すどころか外殻で弾かれてしまう
一葉「…効いて、ない?」
煙の中から現れたスプリット、その姿を見て
幸恵「ラージ級!?」
千香瑠「融合してラージ級に!?」
動揺する一同、が幸恵はすぐに
幸恵「集中砲火!」
現状を受け入れ指示を出す。全員がラージ級となったスプリットに砲撃
聖恋「この…!!」
千香瑠「これで倒れて!」
が、外殻に弾かれ
来夢「き、効いてません!」
藍染「蒼火墜」
詠唱破棄した蒼火墜を放つ藍染、がスプリットはそれを高速で移動し回避、そして
恋花「は、はやっ」
恋花に向かって攻撃、何とかCHARMで受ける恋花
恋花「ぐうっ!」
一葉「恋花様!」
恋花「…だ、大丈夫!何とか防いだ…けど、いたた…」
瑤 「大丈夫じゃない、下がっていて」
恋花「そういう訳にも行かないでしょ、大丈夫大丈夫!まだやれる!」
百合亜「防いでこのダメージ…!」
佳世「た、大変です!あちこちで、ラージ級が…!」
活動停止したスプリットを吸収し巨大化、そうやって数を増やしていくスプリット
聖恋「これは…!」
瑤 「…!!みんな避けて!」
瑤の悲鳴のような声が木霊する、が
恋花「…あ、あれ?攻撃が、来ない?」
真 「なんか大変そうだな」
皆が声の方へ向くと
真 「こっちの方が楽しそうじゃん」
卍解した真が断空で攻撃を防いでいた
side真
真 「なんだあれ!?」
ギリコの攻撃を回避しながらとんでもないものが目に入る。まさか融合!?
ギリコ「ああ、あいつらはああやって1つの個体を強くしてくのさ!」
ギリコの回し蹴りを斬月の腹で受け
真 「だったらさっさとテメェを倒さねぇと、な!」
斬月に霊力を喰わせ月牙天衝を放つ
ギリコ「おっとぉ!」
月牙を回避するギリコ、だけど目的は月牙天衝を当てることじゃない
真 「卍解!!」
ギリコが離れた瞬間、俺は卍解し
真 「天鎖斬月」
ギリコ「ちぃ!」
真 「ふっ!」
離れたギリコの懐に一気に飛び込み天鎖斬月を横に薙ぎ払う。直前に体からチェーンを発生させ天鎖斬月の刃を食い止める、けど
真 「ぶっ飛べ!!」
そのまま振り抜きギリコを明後日の方向に飛ばす。ここはかなり広そうだからこの勢いで飛んできゃ戻ってくるのに少し時間かかるだろ。とりあえず
真 「まずあっちからだ」
視線をスプリットに戻すとラージ級の大きさになった複数体がみんなに向けて攻撃しようとしていた
瑤 「…!!みんな避けて!」
とりあえずスプリットと一葉ちゃんたちの前に断空っと!
恋花「…あ、あれ?攻撃が、来ない?」
真 「なんか大変そうだな」
断空を消しスプリットの前に降り
真 「こっちの方が楽しそうじゃん」
side真 ヘルヴォル アイアンサイド 藍染
一葉「真さん!」
藍染「彼は?」
真 「ホームランしてやった、戻ってくるのは少しかかるんじゃね。状況は?」
恋花「見ての通り!」
瑤 「それ、伝えられてる?」
真 「…まぁ、なんとなくはな。動いてるやつが死骸食って強くなった感じだろ」
瑤 「伝わってるんだ…」
まぁ、ギリコがべらべらと喋ったからな。あいつ口軽すぎるだろ
真 「さて、どうするか」
一葉ちゃんたちの方を見るとかなり消耗してる。俺と藍染はまだまだいけるけど、卍解した天鎖斬月じゃスプリットをぶった斬ることは出来ても倒すことがなぁ…
百合亜「幸恵、不測の事態よ。皆マギも尽きかけてる。撤退して立て直しましょう」
幸恵「…そうね。全員撤退!地下鉄跡まで戻るわよ!」
それが一番丸いな
来夢「は、はい!」
佳世「だ、ダメです!他、退路にもラージ級が!」
ありゃ、ホントだ
恋花「こりゃ、大ピンチだ。どうするリーダー」
一葉「確実に逃げるには誰かが犠牲になるしか…それなら」
なんか考え込んでる一葉ちゃん。これは…
千香瑠「一葉ちゃん?顔が真っ青よ?」
幸恵「退路のラージ級を突破して撤退するしかないわね」
聖恋「そ、それだと的に無防備な背中を見せることになります!」
幸恵「敵の攻撃より早く退路を確保するわ!」
一葉「私が注意を…」
真 「俺が注意を引き付ける。その隙に撤退しろ」
一葉ちゃんの声を遮るように俺が声を被せる
一葉「真さん!?」
幸恵「え!?」
真 「それが一番全員が生き残る可能性が高い」
一葉「そ、それなら私が!」
恋花「な、何言ってんの!一葉!」
一葉「それが一番皆が生き残れる確率が…」
真 「いい加減にしろ!お前一人で何ができんだよ!足手まといだ!」
一葉「っ…恋花様、ヘルヴォルを頼みます!」
恋花「あっ!一葉!!」
真 「っ!馬鹿野郎!」
680:一般転生社畜 ID:4ffxWXTz9
あっ!?
681:一般転生社畜 ID:5ccIw6fGX
一葉ちゃんが!
682:一般転生社畜 ID:X6aKQCYlP
あーもう!イッチ!助けるんや!
684:一般転生社畜 ID:u/eQArwhY
つーかもう囲まれてる!?
685:一般転生社畜 ID:T2xjf2qLO
今のイッチじゃ倒せねぇ…!藍染!鬼道を!
687:一般転生社畜 ID:1aqHdPibC
さっき見たろ!?鬼道も威力抑えてたらダメージなんないって!
688:一般転生社畜 ID:pXWrqV0kb
じゃあどうすんだよ!?
689:一般転生社畜 ID:K6AhTnc6w
有効打が…!
691:一般転生社畜 ID:iIEc/7viE
黒棺なんて使ったらこの辺一帯壊れるし…!
693:一般転生社畜 ID:zkJ7rElAZ
月牙もなぁ…!
一葉ちゃんが1人で退路の方面のスプリットに攻撃を仕掛ける
一葉「はぁあああ!」
外殻に弾かれるが構わず攻撃を辞めない一葉ちゃん
一葉「お前たちの相手は私だ!」
千香瑠「…ラージ級が一葉ちゃんに向かっていく!」
瑤 「助けに!」
恋花「わかってる!」
一葉ちゃんの元に向かおうとする2人、が
幸恵「待って!」
百合亜「行ってはダメ」
恋花「何!?止めないで!」
幸恵「敵の強さ、こっちの消耗具合を考えたら1人2人で助けに行っても被害が広がるだけ」
恋花「じゃあほっとけって言うの!?」
真 「全員で、だろ?」
幸恵「ええ、一葉さんが敵の注意を引き受けてくれてるこの状況なら出来ることもあるわ」
瑤 「駅の見せた背後を、強襲」
百合亜「全力で突撃、敵の群れを抜けて一葉さんを助け、敵が応戦する前に逃げる、ということ」
幸恵「ええ」
千香瑠「は、早くしましょう!一葉ちゃんが!」
真 「殿は俺がやる、藍染!」
藍染「先頭は私が行こう。鬼道を使う、攻撃と同時に移動開始だ」
幸恵「来夢はカリスマで後方支援を」
来夢「はい!お姉様!」
幸恵「防御は気にしなくていい、射撃斬撃の種類も問わない。各々最大戦力で突撃!一葉さんを連れ帰る!」
来夢ちゃんがカリスマを発動させ
来夢「みんなに!勝利を!」
佳世「いっくぞぉぉお!!」
真 「藍染!!ナッツ!」
藍染「破道の六十三「雷吼炮」」
ナッツ「ガァァア!!」
真 「月牙天衝!!」
俺の月牙天衝と藍染の雷吼炮、ナッツの咆哮で全面のスプリットを押し退け
佳世「でやぁぁぁあ!!」
佳世ちゃんが次々と斬り落とす、が
佳世「ちっ!またか!」
聖恋「佳世様、俺がトドメを…っ!わっ!」
聖恋ちゃんに向け鱗のようなものを飛ばすスプリット。が聖恋ちゃんの前に百合亜ちゃんが盾になるように前に立つ。ちっ!
真 「ナッツ!」
ナッツ「ガァァァ!!!」
肩に乗っていたナッツを掴み投げる。百合亜ちゃんの前に飛んだナッツが咆哮を上げ全て調和、石化させその場に落ちる
真 「百合亜ちゃん!今だ!」
百合亜「ふっ!」
スプリットに射撃による攻撃、がまた通らない
百合亜「これでも倒せないなんて…!」
聖恋「百合亜お姉様!俺を守るために盾になろうとしましたね!?」
と怒る聖恋ちゃん、そらそうだ
百合亜「忘れたの?私は強化リリィ。これくらいの攻撃ならすぐ治るわ」
聖恋「でも!」
百合亜「「シュベスターの契り」を軽い気持ちでしたつもりはないわ。聖恋」
聖恋「百合亜お姉様…」
真 「だからって軽々しくそういう行動すんな」
と頭にチョップを入れる。あんだよ、んなムスッとしても可愛いだけだぞ
真 「ナッツ、ありがとな」
聖恋「ありがとう!ネコ!」
真 「ライオンだけどね?」
まぁ、大きい括りならネコ科だけど…
幸恵「くっ!敵の壁が暑すぎる!なかなか突破できない!」
幸恵ちゃんがそう零す。無理もない、消耗してるところにこれだからな
来夢「はぁ…はぁ…」
幸恵「来夢!無理はしないで!」
来夢「いいえ!お姉様も、みんなも戦っています!私にも無理をさせて下さい!」
…なんか来夢ちゃんって梨璃ちゃんみたい…っ!?
一葉「皆様…どうして…」
ギリコ「そりゃあテメェを助ける為だろ?」
一葉が振り向くとそこには
ギリコ「あいつのオモチャがひとつ消えるが…ま、そんくらい目をつぶらせるぜ」
あちこち傷だらけのギリコが一葉に向けチェーンが回転した腕を振り上げていた
一葉「(っ、ダメだ、間に合わない!)」
藍 「一葉!」
一葉は目を瞑る、が一向に体に痛みが走らない。目を開き前を見ると
真 「ぐっ…!」
一葉を守るように体を滑り込ませていた
ギリコ「ちっ邪魔すんじゃねぇよ」
一葉「しん…さん…?」
真 「だい、じょぶ?」
一葉「あ、あぁ…そんな!」
千香瑠「あぁ…そんな…いや…」
チェーンは回転速度を上げ真の体の肉を削る。飛び散る肉と鮮血
真 「ぐあっ…!」
ギリコ「へ、まぁいい。そのままくたばりやが」
真 「月牙…天衝!!」
体を捻り再び月牙天衝を直撃させる。先程のように吹き飛ばすのではなく斬り倒す気で
真 「はっ…はっ…っ…よかった…間に合った…」
立っていられなくなった真は一葉にもたれ掛かるように倒れる
一葉「真さん!真さん!!」
体を揺するが反応がない。ふと一葉の手になにか生暖かいものが触れる。血だ、背中を裂かれた影響で大量出血をしていた
瑤 「っ!まずい!スプリットが!」
藍 「一葉を、真を…いじめるなぁぁぁ!!」
ルナティックトランサーを発動させた藍が単騎特攻、強烈な一撃をスプリットに叩き込む
千香瑠「援護します!」
藍の一撃を食らったスプリットに射撃するが
千香瑠「くっ!全然火力が足りない!」
何とかスプリットをくぐり抜けた藍、しかし3人がいるのは敵のど真ん中
聖恋「ダメだ!藍ちゃんも一葉さんも真さんもこのままじゃ…!」
瑤 「藍!一葉!真!」
千香瑠「そんな、そんなそんなそんな」
幸恵「っ!私が助けに行く!皆は下がって!」
来夢「藍ちゃん!」
幸恵よりも早く来夢が動き出していた
幸恵「来夢!?何やってるの!?」
来夢「藍ちゃん!手を!」
藍 「来夢!」
2人が手を繋いだ瞬間
恋花「な、何!?この光!?」
百合亜「手が触れた瞬間、来夢と藍の体が…」
千香瑠「み、皆さん!見てください。スプリットの群れが動きを止めています!」
瑤 「何故?何が起きたの?」
聖恋「これは…あの時の…」
となにか心当たりがある様子の聖恋、だが今はそれどころではない
一葉「真さん!真さん!」
悲鳴に似た一葉の声が空間に響く
千香瑠「い、今のうちに真くん達を回収します!」
恋花「あたしも!」
聖恋「お、俺も行きます!」
千香瑠達が真達を回収している間に
幸恵「あとのメンバーは後方からの敵を相手にして退路を確保!皆急いで!」
藍染「私が後方を相手しよう。先に行くんだ」
一葉「はっ…はっ…」
恋花に肩を貸されながらおぼつかない足取りで歩く一葉
恋花「一葉、しっかり!」
千香瑠「真君!」
真 「…」
〜地下鉄跡地〜
一葉「う…あ…ここ、は…?」
一葉が意識を取り戻すとそこは先程の場所ではなく
恋花「やっと起きた」
幸恵「地下鉄跡まで逃げてきたのよ、一葉さん。来た道がさっきの戦いで崩落してて今、聖恋と百合亜、佳世と来夢が別のルートを探してるわ」
一葉「敵は!?」
先程まで戦っていたスプリットのことを思い出す一葉
幸恵「今のところは安全よ。追ってくる様子はないみたい、どういう理由でかは分からないけど…あなたも意識を失ってたしここで退路を探しながら次の方針を考えていたところ」
一葉「そうなんですか…私…すみませんでした。結果として、アイアンサイドの皆様まで危険な目に…」
幸恵「そうとも言いきれないわ。一葉さんが敵を引き付けたことで奇襲のチャンスができ、結果としてあの場を撤退することができたとも考えられる。まぁでも、真君が…ね」
真と聞き一葉
一葉「真さん…そうだ!真さんは!?」
幸恵が指を指す、そちらを向くとうつ伏せで意識がない真とその背中に手を当てなにかの力で治療しているような様子の藍染。死覇装は脱がされズタズタの傷口が目に入る
藍染「…」
一葉「…っ」
幸恵「戦術的には正しい判断だった。でも個人的には…いいえ。体を張った陽動、アイアンサイドとしては感謝するべきところでしょうね。ありがとう、一葉さん」
一葉「いえ、そんな…そんなこと言って貰えるような事…出来ていません…」
恋花「…」
藍染「福山君、すまないが君も退路の捜索を頼む。彼の出血がかなり酷い。一刻も早くちゃんとした施設で処置しなければ間に合わなくなる」
幸恵「わかりました!」
立てかけていたCHARMを握り走り出す幸恵
一葉「あの…藍は…」
千香瑠「ここにいるわ」
と千香瑠の膝で目を瞑っている藍
一葉「藍!?」
千香瑠「大丈夫よ、一葉ちゃん。寝てるだけだから」
藍 「くー…すー…」
寝息を立てる藍を見てひと安心する一葉
瑤 「あの不思議な光を出したせいで、疲れたのかも」
一葉「よかった…私、自分が死んだんだと思いました…」
瑤 「…私達もそう思った」
恋花「藍と来夢のいるあたりから光が広がって、その光を浴びたらスプリットの動きが止まったの」
千香瑠「スプリット達が道を開けて…それで3人を助け出せたのよ」
一葉「それは、まるで奇跡ですね…」
立ち上がろうとする一葉、それを瑤が止める
瑤 「寝てて、一葉も大分無茶したんだから」
一葉「必要なことでしたから、その…」
ちらりと恋花の方をむく、が
恋花「…いちいちこっち見ないでよ」
どう考えてもおかんむりの恋花
一葉「…怒ってますか?」
恋花「怒ってるよ」
一葉「他に方法はなかったと思います。幸恵様も戦術的には正しかったと…」
真 「あれの…どこがだよ…」
思わぬ人物の声に全員がそちらを向く。そこには包帯をあちこちに巻かれ壁に手を付き何とか立つ真
一葉「真さん!?」
瑤 「まだ寝てないと…」
真 「寝てられるかよ…はぁ…っ」
立てかけていた斬月を掴み杖代わりにし
真 「前にも言っただろ…一葉ちゃんは隊長だろうが…その一葉ちゃんがなんでまっさきに死にに行こうとする?」
一葉「いえ、隊長だからこそ…」
真 「じゃあもし死んだらあとはどうすんだ?残った奴らは?」
恋花「…」
斬月に捕まりながら一葉に近寄り、肩を掴む
真 「死にに行くのに…他人を使ってんじゃねぇよ…!」
一葉「そんなこと!」
真 「じゃあなんで1人で行った。俺も藍染も居た、一葉ちゃんが1人で行くより俺か藍染が揺動した方が何倍も皆の生き残る確率が高かった。そうじゃなくても皆で突破だって出来たはずだ」
瑤 「…その、私もそう思う。多少成功する可能性が低くても、全員で退路を塞ぐ敵を突破する道を選ぶべきだった」
千香瑠「…そうね、真君があの人から、藍ちゃんと来夢さんがスプリットを止めてなければ一葉ちゃんは死んでいたわ」
一葉「それは…」
恋花「レギオンを作った時からなんにも変わってないじゃん。この死にたがり…」
そう言い一葉に近寄る恋花
恋花「…あたし達、そんなに頼りない?」
一葉「そんなことは!」
恋花「…」
一葉「…すみません、私も周囲の見回りに行ってきます」
そう言い残し一葉は路線を歩いていく
真 「…っ!はぁ…はぁ…」
アドレナリンが切れたのか斬月を落とし倒れる真
瑤 「真!」
藍染「あまり無茶をしないでくれ、治せているのはまだ重症箇所だけだ。僧帽筋損傷、菱形筋断裂、脊柱起立筋も削られている、何故動けるのか不思議だよ」
真 「っせぇ…治せるとこまで治してくれ」
千香瑠「っ!駄目よ!まだ戦う気!?」
真 「まだスプリットを倒しきれてない…それにあのチェーンソー野郎もね」
瑤 「でも…」
真 「今ここで戦うのを諦めて…誰かを見殺しにした俺を明日の俺は許せないと思うから」
side来夢 佳世
佳世「こ、ここも崩落してしまっていますね…来夢さん、そちらはどうですか?」
瓦礫をCHARMで退かすが奥が見えない。佳世は一筋の希望を来夢に託す、が
来夢「こっちもダメです!どこも塞がっちゃってますね…」
来夢の方もダメだった。何故かついてきていたナッツが瓦礫に頭を突っ込み抜けなくなっていた。
佳世「こうなると…地図に記載されている通路は全部ダメ…ですね。た、たしかに激しい戦いでしたけど、こんな所まで崩落するなんて、これじゃ地上にもどるのは難しそうです…」
来夢「大丈夫です!何とかなりますよ!」
佳世「来夢さんは前向きですね、見習わなければなりません」
来夢「そ、そんな!私だってもしここに1人だったら怖くて怖くてしょうがないと思います」
瓦礫からナッツを引っ張り出す来夢、そのままナッツを優しく抱きしめ
来夢「でも、皆様がいますし…」
佳世「幸恵さんがいるから、ですか?」
来夢「はい!勇気百倍です!」
佳世「ふふ、来夢さんは相変わらずですね」
来夢「はい、一緒にいればいるほど、近づけば近づくほどそう思わせてくれるんです。幸恵お姉様は…私もその背中を追いかけるだけで勇気が貰えるような気がするんです!」
佳世「それは…わかる気がしますね。一緒にいるだけで臆病な私も前向きになれる気がしますから」
来夢「佳世様もですか!?そうです!そうなんです!幸恵お姉様は凄く素敵なんです!」
ナッツを抱える手に力が入る。少し苦しそうな声をあげるナッツ、が来夢には届かず
来夢「私とシュベスターの契りを結んでくれたこと…幸恵お姉様の事を知れば知るほど夢みたいだなって思います!」
佳世「ふふ、以前から思っていましたけど本当に好きなんですね、幸恵さんのこと」
来夢「へ!るい、いえ、そんな、好きだなんてそんな!でも…はい…好きなんだと思います。幸恵お姉様の事」
佳世「そう言えば…出会った頃はどうだったんですか?」
来夢「え?」
佳世「出会った頃は幸恵さんは来夢さんを避けているような感じでしたよね。それでもシュベスターの契りを結ぼうと思ったのはどうしてなんですか?聞いた事、なかったなーって」
ナッツを締めていた腕から力が抜ける、が抜け出すことは出来ずもう諦めたような顔をする
来夢「…最初は私のお姉ちゃん、未来お姉ちゃんのシュベスターだった方だって聞いて運命を感じたんです。それから全然強くならない私の訓練を辛抱強く見てくれて…戦いの中で危険を顧みずに私の事を守ってくれて…まるで未来お姉ちゃんみたいだなって…」
来夢は自分の持つラベンダーのアステリオンを見つめ
来夢「それで少しづつ幸恵お姉様のことを知ったんです。時々感じるほんの少しの弱さもそれでも前を向く強さも未来お姉ちゃんとは関係なく惹かれていって…強くて優しくて、暖かくて迷って悲しんで怒ってでも、最後には前を向ける…素敵な方。幸恵お姉様から沢山のことを学んでいくうちに…私はいつの間にか…幸恵と一緒なら未来お姉ちゃんが目指していた世界を一緒に目指せるって思ったんです。平和な世界を一緒に作っていける。それは夢物語なんかじゃないんだってそう思えるんです!」
佳世「…」
と全てを聞き終えた佳世ぼーっと来夢を見つめる
来夢「あ、あれ?ど、どうしたんですか?」
佳世「す、すみません。あんまり言葉が真っ直ぐでなんだか照れちゃいまして」
来夢「あ、あはは…すみません、ちょっ自分の世界に入っちゃってたかもです」
佳世「い、いえいえ!なんだか凄く勇気を貰えました!よーし!私もなんだか頑張れそうな気がして来ました!きっと何とかなりますよね!?」
来夢「はい!」
佳世「そ、そろそろ戻りましょうか!百合亜さん達が退路を見つけているかもしれません」
来夢「はい!スプリットの攻略法が見つかっているといいですね
!」
ちなみにこの話をリリィオタクの2人+何故かそこに居合わせてしまった真が聞き二水は鼻血を吹き出し紅巴は口からエクトプラズマをだし真はブラックコーヒーを飲みながら甘酸っぺぇ…と零したそうな
side一葉 幸恵
一葉「ここも崩落してる…」
マップを頼りに出口に繋がっていそうなところを探していた一葉だがここまで全て崩落して通れる状況ではなかった
一葉「ここも出られない…」
そうつぶやきながら先程の真と恋花の言葉が脳裏に浮かぶ
真 『死にに行くのに…他人を使ってんじゃねぇよ…!』
恋花『…あたし達、そんなに頼りない?』
一葉「そうじゃない…そうじゃないんです…」
幸恵「一葉さん」
一葉「…!」
振り向くとそこには
一葉「幸恵様…」
先程別れた幸恵が居た
幸恵「一葉さんも退路を探しに来てたの?休んでいてよかったのに」
一葉「あ、いえ…」
あの場に居づらくなった、などと言えない一葉
幸恵「そろそろ戻りましょう。これからの事を話し合わないと」
一葉「…はい、そうですね。すみません」
と顔を伏せる一葉、それを見た幸恵があることを思い出す
幸恵「…百合亜がね?」
一葉「え?」
幸恵「百合亜が言ってたの。一葉さんは少し前の幸恵に似てるって」
一葉「そ、そんな!私程度では並ぶべくもありません!」
慌てふためく一葉、が幸恵はこう続けた
幸恵「そんな事ないわ。あなたは自分で思ってるよりずっと優秀だし私はあなたが思ってるよりずっと普通のリリィよ」
一葉「そんな気は全然しませんが…」
幸恵「似てるところっていうのはね、1人で背負い込んじゃうところ」
一葉「1人で背負い込む…」
幸恵は昔の事を思い出し懐かしそうに、そして悲しそうな声で
幸恵「私ね、私のお姉様…シュベスターのお姉様が亡くなった時、お姉様の意志を私継がなくちゃって思ったの。私が未来お姉様が目指した平和で穏やかな世界を作るんだって意気込んで、きっとやれるって自分に言い聞かせた。でも現実は厳しかった。どんなに頑張っても、この手で救えるものはほんのわずか。状況はどんもん悪くなって、たくさんの人が傷ついて、大切なものを失った…私はその大きな流れをほとんど変えることはできなかった。世界を救うなんて、夢のまた夢なんじゃないかって絶望して自分を責めて…それでも足掻いて足掻いて足掻き続けて」
一葉にも心当たりはある自分が守れなかった人達、失くしたものに嘆く人達
幸恵「誰かを守れたことより、誰かを守れなかったことの方がずっと心に残って追い詰められて、押しつぶされそうになって…」
そう言われふと真の過去の事を思い出した。真も守れなかったものに押し潰されて戦えなくなったことがあると
幸恵「だから一刻も早く強くなろうと焦る。そうしてまた、自分の理想と現実の自分との差に愕然としてまた、自分を責める」
一葉「あ…」
幸恵「ふふ、その顔。やっぱりそうだった」
一葉「どうしてですか…」
幸恵「ん?」
一葉「どうして、そんな経験をしてそんな眩しい表情で前を向いていられるんですか」
幸恵に向け、いや幸恵とその後ろに見える真にそう言う一葉
幸恵「前ばかり向かなくなったからよ」
一葉「前ばかりを…?」
幸恵「隣に顔を向けてあげなさい。あなたが誰かの為になろうと足掻いた分だけ、あなたと一緒に歩もうとする人達がいることに気付くから」
一葉「…」
そう言われ、真にも同じようなことを言われたことを思い出した。周りを見ろ、周りを頼れと、そうすれば何をしなければならないか分かるはずだと
一葉「でも…でも私、怖いんです」
脳裏に過ぎるのは、ヘルヴォルを結成してからすぐの事。自分を守り瑤が負傷し、目覚めなかったあの時。そして恋花に理想の代償がある事を痛感させられた
一葉「…」
一葉「怖いんです…大切になればなるほど…私の勝手な理想で、大切の人達を失ってしまうことが怖くて…」
幸恵「だから、いっそ自分がって?」
一葉「…はい」
真 「ったく…それ、恋花ちゃん達に聞かれなくて良かったな」
一葉「えっ」
声の方に向くとそこには身体中を包帯で巻かれ、斬月を支えに何とかたっている真がいた
side真 一葉 幸恵
一葉「真…さん?」
真 「今の聞いたら恋花ちゃんに、千香瑠ちゃん、瑤ちゃんがめっちゃ怒ると思うぞ、藍ちゃんもきっと悲しむ」
一葉「…」
幸恵「私が歩き続けられるのは、この世界で戦ってるのは自分だけじゃないってら隣に仲間がいる。同じように世界中に仲間がいると心から信じられるから、百合亜も佳世も、聖恋もそして、来夢も。私がレギオンメンバーに選んだから一緒に戦ってる訳じゃないわ。皆がそれぞれの理由でここに立って戦ってる。私に戦う理由があるように、皆にも戦う理由があって皆がそれそれ考えて、私と同じ道を歩んでくれている」
真 「「自分のせいだ」とか自意識過剰だろ?「自分が責任を負う」とか寝言だわ。皆が皆で支え合うんだろ。皆が皆の為に戦うんだ。誰かを守りたいって気持ちと同じぐらい誰かに守られる気持ちが必要なんだよ。居るだろ、一葉ちゃんには…守り守られ、背中を預け合える「仲間」がさ。その「仲間」がいれば自分の道なんてどうとでもなる。それとも一葉ちゃんにとって恋花ちゃん達は一葉ちゃんの理想に巻き込まれた「被害者」か?」
一葉「それは…!」
レギオンを、ヘルヴォルを結成したあの時のことを思い出す。
一葉『そして、楯の乙女、ヘルヴォルの名に恥じぬよう人の命を、いとなみを、守り抜くリリィとなることを』
一葉 藍 恋花 瑤 千香瑠『誓います』
そして、新宿決戦の時の誓いを
真 『我等!今こそ 決戦の地へ!
信じろ 我等の刃は砕けぬ!
信じろ 我等の心は折れぬ!
たとえ歩みは離れても 鉄の志は共に在る!!
誓え!我等地が裂けようとも
再び 生きて この場所へ!!!』
ヘルヴォルだけではない、真や梨璃達、叶星達も一葉にとってかけがえのない
一葉「仲間です。私の何より大切な…」
幸恵「それが分かれば十分」
真 「だな、さーて戻るぞ〜…いてて…」
あー背中が!筋肉が!
一葉「肩に掴まってください」
真 「悪いな」
流石にここまでズタボロの体で来るのしんどかったし、ここから戻るのもしんどい
一葉「そんなボロボロの体で…」
真 「だって帰ってこないんだもん、心配するだろ」
一葉「すみません…」
真 「謝るとこじゃないっしょ」
一葉「え?」
真 「ありがとうでいいんだよ」
一葉「…ありがとう、ございます」
side真 ヘルヴォル アイアンサイド 藍染
恋花「あ、一葉!」
俺達が戻ると恋花ちゃんが一葉ちゃんの元に駆け寄り
恋花「さっきは、その…」
一葉「先程はすみませんでした!」
恋花「お、おう?」
と勢いよく頭を下げる一葉ちゃん、そのせいで肩から手が離れ瓦礫に躓いて顔面からスライディングする俺、よ、余計な怪我が…
一葉「もう、1人で戦おうとはしません。皆様、私と…一緒に戦ってください」
多分、その言葉をずっと待ってたんだろうな
千香瑠「…一葉ちゃん…」
瑤 「最初からそのつもり」
恋花「はぁ、ったく何を言うかと思ったらそんな今更な事、言ったじゃん。その、病める時も健やかなる時もみたいなやつをさ」
真 「それ結婚式の奴じゃね?」
い、痛い!蹴らないで!や、やめろぉ!こちとら背中大怪我してんだぞ!…パンツ見えるからやめて!本当に!!
一葉「…はい!」
来夢「え!?恋花様と一葉さんってまさか、ご結婚を…」
…おおっと?これは何やら良からぬ流れ。そして流れ弾が来る予感
恋花「えぇ!?いやいや!ないない!」
と顔を真っ赤にして否定する恋花ちゃん、が
一葉「でも…考えてみれば結婚みたいなものですよね、5人で誓って」
真 「おい、火に油を注ぐな!」
聖恋「5人で結婚!?」
真 「物理的に無理!それくらいわかるだろ!!」
佳世「ひゃぁあああ!」
真 「こっちはこっちで尊死してるし!」
恋花「いや、してないし!5人で結婚ってどんな一夫多妻制なのよ!」
真 「ツッコむところが違う!そもそも女の子だろ!!一夫の夫は男だ!!」
藍染「君もツッコむところが間違ってる気がするが…」
千香瑠「そ、そうよ!一葉ちゃん!私は何番目のお嫁さんなの!?」
真 「気になるところそこ!?」
ダメだ!ツッコミが追いつかない!!
恋花「千香瑠、論点が凄まじくズレてる!」
真 「それを持ってきたの恋花ちゃんでしょ…」
聖恋「いきなり修羅場だ!」
瑤 「…一葉…私は何番目でもいい。愛は欲するものではなく与えるものだから」
真 「ボケるな!」
聖恋「よ、瑤様。何言ってんですか?」
来夢「か、一葉さんモテモテですね!」
一葉「いやいや、皆様冗談が好きなだけですよ」
真 「ねぇそれ本気?ねぇ?」
ダメだ、天然ボケが炸裂してやがる…!
千香瑠「ふふ、冗談だとしても一応聞いてみたいわ」
うん、絶対この子冗談だと思ってないよ、目が座ってるもん
百合亜「じゃれあいはここまでにしましょう」
真 「ぜぇ…ぜぇ…いったぁぁぁ…ツッコミし過ぎて傷口が…」
藍染「余計な手間を増やさないで欲しい」
はい、すんません…
百合亜「退路は断たれ、私達はスプリットと共に近く深くに閉じ込めれられている。この状況を打破することを考えなくては」
幸恵「あのラージ級にそのまま立ち向かったんじゃまたやられることは目に見えてるものね…」
真 「かと言ってあれに集中しすぎるとノコ野郎が邪魔してくるからな」
一葉「再戦するにしてもなにか対策は必要ですね」
来夢「対策…」
次回 【ほらな】ダイヤモンドは砕けない【嫌な予感当たるじゃん】