何故か筆が乗ってしまったので続く形になりました。あと先に謝ります、すいませんッ!
平時なら学園の警備はかなりの数の騎士団団員が駐屯しているが、王都の混乱故か、ほとんどの人員が街へと回されミドガル魔剣士学園はもぬけの殻となっていた
「親衛隊で押しかけなくても良かったかもしれませんね、陛下」
「しかし陛下の御身に万が一があれば、と考えるとこのメンバーの方が確実でしょう」
短い黒髪をアシンメトリーで整えたエルフの美女アスキン・ナックルヴァールとそれに答えるのは金髪ロングの女騎士然としたエルフであるジェラルド・ヴァルキリーである
念のためと我が星十字騎士団で現在の最大戦力を連れてきたが、やはり取り越し苦労であったようだな
なぜこの王都の混乱に乗じて封印されているディアボロスの右腕を取りに来たかというと、更なる力の向上につながると判断したからだ
何せ今の私の能力は魂を分け与えることだけであり、星十字騎士団は聖文字の能力には覚醒しているものの、それでも原典よりかなりの弱体化を余儀なくされている。ちなみに我が星十字騎士団の聖文字は能力そのものが覚醒する因子を付与しているだけであり、その人個人にイニシャルを与えているわけではない…つまりイニシャルが被ることがあるということだ*1
BLEACHの陛下とは趣向を変えて配下に自由な能力を与えようとした結果だったが、完璧に予想外だった
「ディアボロスの腕の封印場所は把握しておるな?」
「………(コク)」
私の声に首を縦に振って答えたのは前髪が顔の半分を覆うほど長く綺麗で口元の黒子が印象的なエルフであるペルニダ・パルンカジャスである。彼女は積極的に声を出そうとはしないが、私が話を振ると必ず頬を赤らめているので緊張している説がある。前世の記憶からギャルに話を振られたオタクくんの印象が強いが、この想像は一種の呪いのようなものかもしれない
封印場所と言われている地下を想像していたが想像通り、学園の真下にある地下に祠が建てられ、そこに某呪術の両面宿儺の指のように包帯で巻かれた腕がまつられるような形で封印されていた
「これが…ディアボロスの腕、陛下はコレをどうするおつもりで?」
「見ておれ」
リジェから両手で抱えるほど大きな異形の腕を受け取り、
BLEACHにおける陛下の聖別と私の聖別の違いであるが、まずBLEACHのユーハバッハは、彼の聖別なら配下の
これはひとえにBLEACHのユーハバッハでは彼が始祖の滅却師として君臨し、
ここで私の聖別について話を移すが、私の聖別の力の奪取に上限ができる要因として、対象の魔力量が関係していると考えられる。魔力量が少ないものほど、奪い取れる力が多く、魔力量が多ければその分奪い取れる力が減る
つまり聖別には
おそらくこれは原作BLEACHのユーハバッハにも魔力を霊力と置き換えても通ずる考察ではないかと考えられる*2。ちなみにこの考察が正しければBLEACHの見えざる帝国自体がユーハバッハによる聖別するためだけに育てられた
つまり封印こそされてはいるものの、抵抗のないディアボロスの腕に内包されている膨大な力を今の私でも全て奪うことが可能であるということになる。そして…
「陛下…僕の中に溢れるこの力は?」
「おぉ?…なんだかアスキンちゃんすごいことになっちゃってない?」
「ッ……」
「すごい…この力が陛下からの贈り物、私だけの贈り物…」
ディアボロスの腕が内包している力の全てを奪うことで配下である星十字騎士団全員の力が増す。簡単に言ってしまえば原作BLEACHの能力を持っている者はほとんどそのままの力を、違う能力に目覚めたものも居るがその者もそれに準じるほどの力が解放されたということだ。この未開放のスキルツリーを開放したかのような、喉奥に引っかかった魚の小骨が取れたかのような晴れやかな気持ち…
◆◆◆
「成功されましたね、陛下…」
至る所で土煙が舞い混乱の最中にある王都の屋根に、右手に剣を持ち、左腕に盾を付け、長い金髪を揺らしながらその身に注がれる力を感じるハッシュヴァルトは虚空に呟く
「…盗み聞きとは感心しませんね」
ハッシュヴァルトは後方の物影へと意識を向け語りかけた
「ふふっ申し訳ありません。物思いに耽っていたようでしたので、声をかけようか悩んでおりました」
ハッシュヴァルトが警戒した物陰から、黒い衣装に身を包み長い金髪を携えたエルフが姿を現した
「申し遅れました。わたくしシャドウガーデン七陰が一人、名をアルファと申します…どうぞよしなに」
「これはご丁寧に、名乗られたならこちらも名乗らなければいけませんね、私は
ハッシュヴァルトは右手に掴んでいる剣を鞘へとしまい、左腕に盾をつけたまま現在可能な限りで瀟洒にお辞儀で返す
するとハッシュヴァルトはいきなり背後を振り返り盾のついた片手を構える。直後「ガリッ」というまるで黒板を爪で引っ掻いたような不快な音を盾が鳴らした
「ごめんアルファ様、デルタ奇襲失敗しちゃったのです」
「大丈夫よデルタ、タイミングは教えた通り完璧だったわ」
その正体は犬型の獣人であるデルタと呼ばれる少女だった。彼女はスライムスーツと呼ばれる特殊な戦闘服で爪を覆い、アルファから伝えられたタイミングで奇襲を行った
「二対一か、陛下より交戦は極力避けるように承っているが致し方ないか…。おいでお嬢さん、ワンちゃん、私が可愛がってあげよう」
ハッシュヴァルトは鞘から剣を抜き取る
「それではこちらもその『陛下』とやらのことを詳しく教えてもらおうかしら」
アルファはその身に纏ったスライムボディスーツを躍動させ、剣を形作り構える。アルファにそれに合わせてデルタは威嚇するように毛を逆立て爪を構えた
◆◆◆
まるで天変地異が起こったかのように地面が激しく揺れ、轟音と光が辺りを包み込む
「すごい振動ですね、もしかして貴女達の主が放った魔法とかでしょうか?………もう聞いていませんか」
ハッシュヴァルトの前には瓦礫や土で汚れてしまったアルファとデルタが仰向けで倒れていた
位置的に少し離れたところに倒れているアルファとデルタを回収しようとハッシュヴァルトが一歩踏み込むと、音もなく黒い外套を身につけた人物が、ハッシュヴァルトとアルファ達に挟まれる位置に現れた
その人物は後ろの二人をチラッと確認すると前に向き直る
「お前がやったのか?」
その人物からまるで力そのものの奔流と言っても差し支えないほどの魔力を迸り、ハッシュヴァルトに対して明確な敵意を向けた
お疲れ様でした
いやその…原作至上主義の方には申し訳ないとは思います。アルファ、デルタのファンにも申し訳ないと思ってます。でも書いていたらこう言う展開になってしまったんですよね…どうしてこうなったのか…
普通に展開をその時のノリでアスキンと一護のオマージュの展開を思いついて実行してしまったので少年漫画のような熱い展開にどういうわけかなってしまったんですね…ああ!お客様困ります!低評価は困りますお客様!