真・女神転生オタクくんサマナー外伝~エピソードオブドリフターズ~ 作:ジントニック123
―――――加茂玉帝学院。
かつての世界、いつかの京都に存在した教育機関。
彼の伝説の陰陽師、安倍晴明ゆかりの地にある由緒正しき名門校である。
ここには良家の子女へ相応しい教育を施すという以外にもう1つ、別の顔が存在していた。
それは日本を悪魔の手から守る防人、すなわち霊的守護を担う人材の育成機関。
各地から出生を問わずに集められた、才ある少年少女を鍛え上げる為の練兵場という顔である。
生徒たちはそれぞれの信念や目的の為に、優れた指導者と環境の下で日々修練に励んでいた。
そして、そんな生徒たちの頂点に立つ存在がある。
名を退魔生徒会―――現役の退魔師である大人たちに比肩する力を持ったエリート集団。
学院の看板を背負って立つ、まさしく生徒代表と呼ぶべき者たち。
中でも特に歴代最強と呼ばれたのが第128代生徒会。
結成されてから1年も経たぬ間に、幾つもの大事件を解決へと導いた4人の異才。
いずれ日本の未来を背負って立つであろう―――英雄の卵たちである。
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「よーし、全員揃ってるな。
じゃあさっそく反省会始めるぞこの馬鹿共」
「ふむ、その前に鏡を見てから話したらどうだ馬鹿」
「馬鹿って言う奴が馬鹿なんやで、知らんのかい自分」
「あっ、じゃあ僕関係ないですね―――先輩たちと違って馬鹿じゃないんで!」
そのままいつものように殴り合いからミーティングが始まった。
通りがかった生徒たちは一瞬驚くが、すぐ“またか”と呆れた顔でスルーして行く。
数分後、これまたいつものように全員床の上で大の字になって寝転びながら、息も絶え絶えに昨日終わった任務について口を開く。
「……今回の、件。奈良東大寺の、”機動大仏討伐”だがよぉ。
正直……どう思った?」
「仏像に、憑依する形で……顕現した“魔神ニオウ”*1、実に強敵だった……。
私たちだけでは……勝てないとは言わないが、相当きつい戦いを強いられたはず、だろう」
「だから、……東京の聖華学園と、合同ミッションってことになったやろ。
向こうも、ちょうど修学旅行の名目で来とったし……」
「メタ張った上でぇ……数の暴力って、やっぱり正義だと思いましたよ……ええ本当に」
それぞれの意見を聞きながら、呼吸を整えつつ頷く。
毎年10月―――旧暦で言う神無月の時期。
秋の深まるこの頃は、関西方面において霊的事件の件数が普段の数倍に跳ね上がる。
それに比例して悪魔に襲われる被害者の数もだ。
神々が出雲に向かう儀礼の影響、霊脈の異常活性化、何者かによる人為的な企み。
理由とされるものは色々と聞くが、どれも確定的なものではない。
ついでにあまり興味もない。誰かが仕込んだ事なら絶対ぶった斬るが。
自分に、そして自分たちにとって重要なのは2つ。
1つ目は近隣退魔組織はその辺りの対応に追われ、こんな
2つ目はごく稀にだが、レベル40を超える高位悪魔の出現もありえるという事だ。
自分としては強敵を斬れる機会に恵まれるのでありがたいが、他の奴にとってはそうではない。
特に後者は半ば自殺同然、よほど覚悟の決まった奴らしかやりたがらない。
実際、自ら進んで志願したのは自分たちを除くと両手で数えられる程度だった。
ガキは引っ込んでろと言われたので、全員倒して力を証明する羽目にもなった。
結果だけ言えば、討伐自体は誰一人死傷者を出さずに終わることが出来た。
東京から他校の退魔生徒会が修行も兼ねて応援に来てくれたのと、過去に出現した例から悪魔のおおよその能力と弱点が割れていたのもあって、相性の良いメンバーを中心に
せいぜい
だから問題となるのはそれ以外の所であって―――――。
「はいではまず生徒会副会長、
お前向こうの退魔生徒会メンバーと出合い頭に何やった?」
「東京もんの実力を試すべく、気合い溜めてからを
「すんでのところで止めてなかったら大事件だぞ馬鹿野郎……っ!」
未遂だったのに加え、向こうも乗り気だったから助かった。
信頼や信用、学校間の協力関係含めて色々と本気で危なかった。
非覚醒者に殴りかからなかっただけマシだと思考を切り替える。
「それじゃ次、生徒会長の
俺がこっちの馬鹿止めてる時何してた?」
「決まっている―――向こうの生徒会長へ腕試しを申し込んでいた。
新のようにいきなりではないぞ?」
「そもそも挑むな、挨拶した直後に! しかも任務前なんだが!?」
どう見ても引かれていたがこいつはお構いなしだった。
他人にどう見られるかあまり気にしないのは自分も同じではある。
だが少なくともこいつほどじゃないと確信はしている。というか同じ扱いは嫌だ。
「じゃあ僕は大丈夫じゃないですか。
せいぜい女の子と連絡先交換してたくらいなのに」
「それでセーフ判定してる脳ミソ一回見せてくんない?
あとで蘇生すっから」
2人の抑えに回っている間、ナンパに勤しんでいた後輩の
正直、あの場でまともな対応をしていたのは自分だけだろう。
学院の看板を背負っているくせに、どいつもこいつもフリーダム過ぎるのだ。
毎度のことで半ば慣れてしまったが、実に肩身の狭い身ある。
「おい宗吾。なに自分は真っ当みたいなノリで話している。
任務終わった後で全員に勝負を挑んでいたのは知っているぞこの剣馬鹿が」
「あっちの予定把握した上で、回復アイテムまで用意しとるとか……。
ストーカーっぽいで自分、キッショいわ~」
「今度から近寄らないでくれます?
剣キチが移っちゃうんで」
「はっはっは……謝るなら今の内だぞ馬鹿共」
こっちはちゃんと向こうの都合とアフターフォローも考えて申し込んだのだ。
一緒にされるのは非常に心外で、この3馬鹿から返ってきた答えは――――。
「「「嫌に決まってるだろバーカ」」」
乱闘の第2ラウンドが始まる。
響く打撃音と罵声、ついでに笑い声。
高校2年生、秋深まる10月のとある日。
今はもう遠い――――青春を共に過ごした
・
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3人の姿を認識した瞬間、半ば反射的に地を蹴って距離を詰めていた。
選択は速攻一択―――
こいつらが本物ではない事は百も承知。
姿形は最後に会った時―――香港から戻って飲み会をした―――と同じだが勘で分かる。
だが、精神世界に出現したという事は自分の記憶と
自分の見鬼程度の霊視で耐性まで見ることが出来ている以上、その可能性が高い。
その上で、無手の状況と合わせて考えれば、
こいつらを相手に油断など、欠片も出来るはずがない。
無駄な時間を掛ければほんの僅かな勝機を抉じ開けて来るのはよく知っていた。
「おっと!」
「やっぱ早いな―――!」
一息で間合いに入る。
前に出ているのは総次郎に新。
本来
それだけで、知っている手札からおおよその戦法を推察。
刹那で弾き出す解答―――
レベルから来るスペック差もあって先手自体は間違いなく取れるだろう。
しかしその後が続かない、どうやっても息が切れる。
捌かれて状況を整えられてから、数の差を活かした削り殺しパターン。
学生時代に考案し、実践していた作戦の一つ。
ならばどうするか――――方法はある、この世界に来てから学んだ事だ。
「――――――」
カチリと、脳内の
敏捷性―――それぞれの速さを競い動きが入り乱れる<
戦略性―――それぞれの行動を押し付け圧殺する<
| 《雲耀の剣》*2 | 万能物理スキル | 敵前列に万能相性ダメージ。 |
| 《会心》*3 | 自動効果 | 格闘攻撃のクリティカル率が上昇する。 |
間合いに入った2人に対し容赦なく雲耀を放つ。
刀が無くとも一撃死させるだけの威力は十二分にある。
「がっ、ぐぅうう―――っ!!」
| 《カバー》*4 | 味方1人に対するダメージと追加効果を自分に移し替える |
| 《逆恨み》*5 | 自動効果 | 約80%の確率で、受けたダメージの50%分を敵に与える 万能または弱点攻撃、弱点硬直中/封印/石化/魅了/混乱/睡眠中、 死亡した時は効果を発揮しない⇒不発 |
それを予想通り、総次郎がカバーリングに入った。
胴体半ばまで肉を潰し骨を砕き内臓をぶちまけた感触、少し遅れて轟音。
致命傷をギリギリで堪え、更には体に食い込んだ右腕を掴んで万力のように握り締める姿がそこにある。
視界に映るのは、口から血を零しながら浮かべる不敵な笑みと不屈の眼差し。
知っていた、こいつなら絶対そうして来ると。必ず被害を自分だけに留めると。
退魔生徒会でただ一人の後輩、普段は女好きでふざけた態度の癖に最も献身的だった男。
仲間の勝利の為なら何の躊躇いもなく命を投げ出せるサポーター。
その証拠と言うべきか、右腕へ爪を立てた指が鋭く食い込む。
《逆恨み》によるカウンターが不発であろうとも、確実に
だから―――――。
「助かったぜ、お前だけは真っ先に潰したかったからな」
これ以上何かされる前に左の手刀で首の骨を粉砕―――文字通りとどめを刺した。
閃光の如き2連続攻撃。躊躇なく前のめりに踏み込む
「やるのぉ……けど、それ以上は動けないやろ――――!!」
| 《連続技》*7 | 補助スキル | このターン、2アクション分の格闘攻撃が可能となる |
| 《鎧通し》*8 | 物理攻撃 | 敵単体に小威力の物理属性攻撃。 3ターンの間、対象の防御力を1段階低下させる |
崩れ落ちるように倒れる死体の向こう側から感嘆の声。
同時に、死角を縫って獣の咢が如き双撃が襲い掛かった。
「ち……っ!」
この姿勢では避けられるはずもなく、大型トラックに跳ねられたような衝撃が体内を蹂躙する。
軋む骨、撓む肉、裂ける皮―――しかしそれだけだ。
元よりこの攻撃の威力自体はそこまでではない。
浪速の喧嘩師の拳では、同格だった頃に比べ大きく変わった肉体を揺るがせない。
「むぅ、素では無理か……まいったでこりゃ」
「強くなってんだから当然だろ?」
苦笑いする顔へ返答と共に裏拳を叩き込む。
――――脳漿と共に頭の半分が吹き飛んで散らばる。
さらに連続して放った貫き手で
引き抜いた胸から噴水のように噴き上がる血の雨。
食いしばりを阻止するにしても明らかなオーバーキル。
場合によっては無駄な消耗、時間のロスとも言えるだろう。
だがこいつに限ってはやり過ぎではない。
最低でもここまでやらなければ、風祭新という男が止まらないのを知っているからだ。
不死身の喧嘩番長、そのしぶとさを見誤り地を這わされた連中を何度も見た。
現に、ここまでやっておいて殴り終えた姿勢のまま倒れないのだから。
前に出ていた2人はこれで無力化した。
残るは1人―――生徒会時代の指揮官役。
| 《高速詠唱Ⅱ》*10 | 補助スキル | 追加で1アクション分の魔法攻撃、支援魔法が使用可能 コストとしてHPの半分を支払う。 ランク回まで使用可能、同じターンに複数回発動可能 |
| 《モータルインヘイル》*11 | 支援魔法 | 使用者の周囲にいる敵を、使用者の位置まで引き寄せる |
| 《チャージ》*12 | 支援魔法 | 次に行う力依存攻撃のダメージを上昇させる効果を付与する |
| 《構え》*13 | 相手が自分の攻撃で接近してきたり、何らかの理由で移動してきたりしたら、 その瞬間に割り込んで行動可能。命中率にプラス補正 |
| 《煌天の会心》*14 | 即時効果 | 格闘攻撃の成功をクリティカルに変更する。 |
抵抗不能の強大な引力が体に襲い掛かった。
踏ん張ろうとしても徐々に体が引き寄せられていく。
視線の先、引力の発生元では全身に力を溜め、抜刀の構えを取る塔也の姿。
放とうとしているのは奴の
格上の悪魔を何度も屠ってきた、自分の雲耀にも並ぶ必殺の一撃。
もはや逃げる事も避ける事も出来ない。
防御したとしても手足の一本は確実に持っていかれる。
あとを考えればそれは避けたい――――ならば。
| 《涼風》*15 | 殺気を消し、無造作な歩みで構えの中に踏み込む達人の技 相手は精神力チェックを行い、失敗すると構えによる効果を喪失する |
構えた剣士に無策で突っ込むのは自殺行為同然。
だが逆に言えば―――潜り込めれば最大のチャンスでもある。
涼風、虚空瞬撃、抜き足、あるいは虚狼。
流派によって呼び方の異なる、相手の知覚、認識の隙間に潜り込む技法。
効果的な反面、本来ならある程度の観察を要するものだ。
しかし敵が藤原塔也であるならば。
飽きるほど模擬戦を繰り返し、呼吸の癖まで知り尽くした相手ならば。
例え目を瞑っていたとしても息を吸うように可能だった。
「……さっさとやれ馬鹿が」
息が触れ合えるような距離で視線が交差する。
自分とは正反対の、戦闘中に一切テンションの変わらない冷徹な口調で。
詰んだ状況の中で口にした言葉がそれだった。
| 《毫の剣》*16 | 一呼吸の一万分の一の時間で切り下す超人的な一撃 回避、防御に-60%のペナルティ 回避や防御を行っても、剣風が相手を斬り裂く |
だから無手で放てる最強の剣技を繰り出す。
肉を引き千切り、衝撃で蹂躙する雲耀手前の2段攻撃。
―――友の身体が上下真っ二つに両断された。
・
・
・
「ここ、“首塚大明神”だろ。
3年の時に異界化して、俺らが主をぶっ殺した場所だ」
今度こそ動く者が一人だけになった静寂の支配する境内にて。
宗吾はまるで誰かに語り掛けるように口を開いた。
口調自体はいつも通りだが、どこか迫力を滲ませている。
目元は髪で隠され、表情も今一つ分からない。
ただ、美野里のようにある程度付き合いのある者ならばわかったかもしれない。
今、この剣鬼が―――とてつもなく怒っているという事が。
「……俺も、一応親父や爺様方から話だけは聞いてたからさ。
自分の
鬼どもに喰われた被害者も出てたからな」
八瀬宗吾―――彼は“八瀬童子”と呼ばれる者たちの末裔である。
八瀬とは京都の東北。比叡山の手前、山の中腹を指す言葉だ。
この辺りの民は比叡山への荷物の上げ下ろしを担う反面、京都の貴人や神社に仕える従者として活躍した歴史がある。
特に有名なのが天皇や上皇の行幸、葬送の際に輿を担ぐ任を担っていた事だろう。
断絶した時期もあるが、昭和天皇の葬送の際には
一つ、彼らには広く知られた話がある。
それは天台宗の開祖、伝教大師こと最澄が使役した鬼の子孫であるという伝説。
もちろん真実は不明であるが、少なくとも
「さっさと出てこい……こっちも色々と予定あんだよ」
朽ちた神社から足音が響いて来る。
やがて暗がりの中から、月明かりに照らされつつ“ソレ”は現れた。
外見は中肉中背、端正な顔立ちに黒髪をした20歳前後の男。
そして手には一振りの刀―――鬼神楽が握られている。
まるで鏡写し、
ただ、明確に違う点がある。それは発せられる気配。
愚者でさえ勘づくであろう、清々しいほどに垂れ流される悪魔の波動。
相手の正体はもう答えが出ているようなものだ。
八瀬宗吾、彼に宿る悪魔因子の大本、あるいは
すなわち、日本三大妖怪が1体。
平安の時代、大江山に住み着き京の都を恐怖のどん底へと叩き落した悪鬼。
かつて現実のこの場所に出現し、仲間と共に討伐した悪魔。
その名を―――――――。
「…………………………
どこか呆気にとられたように、宗吾は否定の言葉を口にした。
聞かされていた起源、再現された場所、襲い掛かってきた鬼たち。
間違いなく自身の宿る鬼の血が、かつて戦った悪魔が関わっていると予想していた。
だが違う、目の前にいる悪魔は断じて酒呑童子などではない。
例え、かつて打倒したのが分霊だったとしても分かる、見間違えるはずがない。
気配が違う、空気が違う、圧が違う――――
『ああ、その通りだとも』
「ッ―――!」
気付いた瞬間、その囁きはすぐ隣から届いていた。
意識を逸らした覚えは欠片もない。瞬間移動特有の予兆も感じられなかった。
では先程己がやったように意識の隙間に潜り込まれたのか―――それも違う。
(
その単純極まりない事実に、全身へ冷たい戦慄が走る。
記憶にある中では、かつて出会ったあの魔人くらいしか比較対象に出せないほどのスペック差。
斬れる斬れないの直感さえロクに機能していない。
しかし、それでも――――。
「―――ォ、オオオオオ!!」
剣士としての本能が思考を通り越して最適行動を選択していた。
| 《雲耀の剣》*17 | 万能物理スキル | 敵前列に万能相性ダメージ。 |
| 《会心》*18 | 自動効果 | 格闘攻撃のクリティカル率が上昇する。 |
(
万能相性の神速攻撃。狙うのは手元、鬼神楽を握った腕。
格上と戦うのであれば、無手のままでは話にならない。
最低でも得物を取り戻さなければ戦う以前の問題である。
故に、その判断と行動は決して間違ってはいなかった。
『けど無関係じゃない―――――その“親”だ』
| 《キルラッシュ》*19 | 打撃属性。敵単体に1~3回の中ダメージを与える |
攻撃を吸収され流れが止まった宗吾へ、お返しのような神速の3連撃が叩き込まれた。
とっさに腕を挟んで防御したものの*20、出来たのはそれだけだ。
あまりの威力を殺しきれず、その場から大きく吹き飛ばされる。
「が、ぁ……っ!?」
まるでボールのように石畳の上を何度も跳ね、やがて御神木へと激突しようやく停止した。
息が詰まる、全身に激痛が走る―――全て無視して体の状態を把握。
直接攻撃を受けた腕は痺れこそあるが使えないほどではない。
体のあちこちが削れたものの、戦闘行為自体に支障なし。
(親……酒呑童子の、親……ってまさか)
並行して先程の言葉の意味を脳内の知識から探り出す。
酒呑童子の伝承は複数存在するが、親と呼べる存在は限られる。
その中でも、これほどまでに強力な悪魔となり得るのはただの
―――ピースが揃った瞬間、見鬼の力がその正体を暴いた。
\カカカッ/
| 国津神 | Lv97 | 相性:魔法喰いボス |
「ヤマタノオロチ……おいおい、スサノオの真似しろってか?」
\カカカッ/
| 剣士 | 八瀬宗吾 | Lv59 | 相性:全体的に強い、破魔・呪殺無効 |
『生憎酒はここに無い。素の力で何とかしてみろ兄弟』
レベル90越えの大悪魔。レベル差は30以上。
単独かつ武装無し、勝率は極小どころか那由他の果て。
―――ここに、絶望を通り越した戦いが始まる。
・
・
・
ヤマタノオロチ―――古事記、あるいは日本書紀に登場する伝説の八頭龍。
悪魔としての種族は龍王であるが、本来であれば水神に分類される国津神。
場所が精神世界である故か、宗吾の前には原型に近い形で姿を現している。
そして地上のほぼ全てから消し去られた、古き神々しか知らない事実が存在した。
国津神―――その一部はクトゥルフ神話の系譜に連なる神性である事。
ヤマタノオロチは邪神<クトゥルー>に近しい存在だという事
そしてこの悪魔は数か月前、空港に出現した厄災にして怪獣―――。
・Tips
【国津神】
日本土着の神々。しかしそれには主に2系統の霊脈が隠れている。
ひとつは素戔嗚尊の血を引く騎馬民族の神々。
もうひとつはムーの血を引く縄文の神々である。
かつて琉球古陸に一大神聖都市を持ち神々が居た。
それはムーの龍神たちである。
しかし1万6千年前の神々の大戦により、その亜大陸にあったムーは海底に没し、一族は世界中に散っていった。日本と中国、東南アジア、そして南米にその足跡を見ることが出来る。
こうした龍神の末裔と、高天原を追われた素戔嗚尊の霊脈の結合が、国津神である。
【ヤマタノオロチ】
越(富山から新潟)から現れた大蛇。ムーの龍神でありクトゥルフに近い存在。
ネクロノミコンによれば、ムーの主神九頭竜(クトゥルー)は海底奥深くに封印され、八頭龍(ヤマタノオロチ)は倒され、七頭龍(ナーガのアナンタ龍王)は地下世界に逃れたとのこと。
※新世黙示録より引用。
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ヤマタノオロチ=クトゥルー、あるいは九頭竜の亜種という半ば独自設定。
新世黙示録の参考にしてるけど割とこじつけ(
後篇もなるべく早く投下予定です。