ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで 作:ノートン68
結局小説パートとRTAパートと合体する形に落ち着きました()
基本流し読みしやすい2500〜3000文字に纏めてるんですけど、書きたい事が多いと余裕でオーバーしますね。
毎回5000文字投稿してる方には脱帽ですわ。
真っ暗闇の中、新芽のような小さな自我が浮上する。
ここは、自分は一体……思考を頭痛が邪魔をする。
体は何かに妙に心地よい揺れが続き、完全に意識が沈殿していく。
自身が何者なのかも曖昧な思考の中、只々揺られる感覚だけを感じる。
妙に人肌並に暖かい感触もあるのが余計に、思考を阻害した。
その状態は長く続かなかった。
ピタリと揺れが収まったかと思うと、腰から冷たい地面へと下ろされた。
トサリと、丁寧な所作だったが脳に与える刺激としては十分だった。
額が赤く膨れた少女、美甘ネルの意識が覚醒した。
周りは相変わらず殺風景な通路と、手錠をつけた残りのC&Cメンバー全員が集まっていた。
「んあ……?」
「あっリーダー、おはよう!!」
「……お前ら、全員捕まったのか。」
身体のあちこちに煤とかすり傷が付いていた。
目立った外傷は無いようで少し安心する。
「すみません、まさか『白兎』にしてやられるなんて……」
「にっはっはっ、この敗北をよぉーく胸に刻みつけるといいですよ!!」
勝利して明らかに有頂天になった『白兎』黒崎コユキが高笑いしながらそこに立っていた。
その隣にはあの青ヘルメット団も居る。
鈍痛のする額に手を当て、さりげなく自分の武器を確認する。
………ない、あたりまえか。
「『白兎』に苦戦したと言うよりは、周りの人達が凄く強かったね〜?」
「あぁ、あの狭い空間で榴弾は勘弁して欲しかった。」
「……どんな事を言われようとも、勝ちは勝ちなんですよ!!」
声を上げギャーギャー騒ぐ『白兎』。
そんな彼女を無視して、話の流れを変える。
「そんな事より、あたしらはどうなるんだ?」
「詳しくは聞いてませんけど、私達の雇い主が話をしたいみたいですよ。」
「雇い主ぃ?」
あのビッグシスターも手を焼くコイツに?
イメージが全く湧かない。
しかし、倫理観の欠如したコイツの手網を握る人物に単純に興味が湧いた。
「そいつに興味湧いたぜ、いつ来るんだ?」
「そう急かさずとも、もうじきいらっしゃいます。」
「やっと口聞いたな、てめぇら唯のヘルメット団じゃねぇだろ。」
「───回答しかねますね。」
喋る気は無さそうだ。
前回の戦いようからして、相当訓練を積んだ生徒であるのは間違いない。
もしや、その雇い主が施したのだろうか?
そんな事を考えていると曲がり角の奥から足音が聞こえる。
出てきた人数は3名、内2名はヘルメット団だ。
問題はヘルメット団に挟まれる形で現れた大人。
その人物には皮膚や筋肉がなかった。
比喩ではなく、本当の意味での骸骨がそこに居た。
日常的に喋る犬や猫や雀がいる世界だ、容姿では大きな衝撃は受けない。
その大人は生物として異質すぎた。
生命の気配が全くないのである。
枯れ木や工事用ロボットを相手にしてるような、それでいてその眼窩の光はしっかり意志を持っている。
骸骨の大人が口を開く。
「私は彼女達の雇い主、名前はホモだ。研究者を生業としている。」
「……えっ?」
4人の中で唯一アカネだけが彼の名に反応した。
もしかして知り合いなのか?
「どうした?」
「いえ、すみません。なんでもありません……」
「単刀直入に言おう、君達に黒崎コユキと
どこでその情報を……
警戒度を上げ続く言葉に耳を傾けた。
─────────────────────
ミレニアムを敵に回さないようにしないと詰むRTA、はーじまーるよー!!!!(クソデカボイス)
前回は見事、勝利条件を達成したところ。
今回はC&C相手に『契約』を結んでもらいます。
美甘ネルは強敵でしたね………
彼女のスキル、『憤怒』は発動させると体力の割合が少なくなるにつれて攻撃力が上昇します。
なので今回のアリスちゃんみたいに1発1発がデカいダメージのキャラじゃないと詰みます(2敗)
最後のターン、ネルの体力が1ミリ残って反撃をくらった時は発狂しかけましたが勝ったから問題ないな、ヨシッ!!
アリスちゃん硬すぎるよ………(特殊装甲&リジェネ持ち)
現在C&Cの面々に集まって貰ったところです。
早速C&Cとグッドコミュニケーションをとり続けてイキましょう。
目標は「コユキを連れ戻すのを諦める」、「データ端末の破壊禁止」です。
「黒崎コユキはミレニアムのセミナー生です。身柄を此方へ引渡してください。」
・黒崎コユキはこちらが正式に雇用した。今更返せと言われても困る。
はい、まずコ↑コ↓ですが容赦なくつっぱねてやりましょう。
そもそも兎は職務放棄で役職はついておらず、現在は元セミナー生という立場です。
現場が回らなくなると言われても、そんな奴をなんで何ヵ月も禁錮したの?と返せばOKです。
「生徒に対して不当な勧誘を行ったのでは?」
「いえ、私から志願したのでそれはないです。」
兎が言っちゃいましたが、ホモ君が誘った訳じゃないのでセーフです。
なんなら追い返そうとしたんだよなぁ(遠い目)
今更持っていかれるのは勘弁ですが。
そこはちゃんと明言してあげましょう。
・本当は雇うつもりは無かった、今こうして君たちが襲撃してくる事も想定していたからな。
「なら、初めから雇わなければ良かったのでは?」
雇わなくても君たち襲撃してくるんだよなぁ。
機密情報の漏洩の観点からして致し方ないでしょうが、こっちからすればたまったもんじゃないです(憤怒)
集めた研究成果が全部パーになった試走時の走者の事を考えたことあります?
トラウマものですよあれは………
「彼女にはセミナーの引き継ぎをしてもらう必要がある。」
・それは無理だ。彼女にとって暗号解読は呼吸と一緒だ。感覚で行ってる物事を伝えることは出来ない。
「褒めてるんですよねそれ?」
兎は自分の暗号解読能力の凄さをそこまで理解してないんですよねー。
だから暗号解読の仕事だけ回してくるセミナーに嫌気が差したんでしょうけど。
兎にとっては単純作業と何ら変わらないことを毎日数時間強要される訳です、これはキレる(断言)
「彼女が漏洩した疑惑のある機密情報はどうするつもりなのか。」
・そんなもの興味はない、と言っても信じないか。
前にも解説しましたが、その道の研究者なら喉から手が出る程の情報を『白兎』はたらふく持っています。
例えホモ君に興味が無くとも、他の企業に漏洩されてはたまったものではないでしょう。
口約束ではどうとでも言えるわけなので、ここは食い下がってきます。
その程度の事、この走者が見過ごすわけないんですねぇ。ニチャァ
・だから、予め用意したこれに契約してもらう。
「それは……契約書、ですか?」
・古びた羊皮紙に契約書と書かれた用紙、欄には既に『Homo』と記入されている。
テテレテッテレー、皆大好き黒服の『契約書』です。
前回飲みに誘われた時に拝借したものです。
いいゾ〜これ。
・これは私の同業者の受け売りでな、1つ拝借した。
・……頭の中に黒い人物が浮かび上がった気がするが気の所為だろう。
ドヤ顔ダブルピースした黒服の虚像が見える見える。
実際
例に漏れず好感度の高い状態でランダム入手する事が出来ます。
因みに確率は0.3%、うん普通だな!!()
「契約書と言ってもただの───」
・これは真の契約だ、ただの口約束とは違う。
はい、この契約書を用いた契約は必ず守らねばなりません。
これを持つ黒服は企業勢に対して大変有利に立ち回ることが可能になります。
黒服は直接的な戦闘力は皆無ですが、コ↑コ↓が厄介な点のひとつですね。
オリ生徒プレイでは、1つの子会社が潰れても尻尾切りで転々とするせいで、なかなか黒服に辿り着けないなんて事はざらです。
──まぁ今回に限ればその前提は覆りますが。
なんですか『
リーダーちゃんの報告によればビナーのミサイルも防げるらしいのですがそれは……
・破ればペナルティを受けるのは私だ、君たちも同様にな。
話を戻しましょう。
ホモ君の言う通り、契約内容を破ればペナルティが課されます。
その効果はランダムで酷いものだと死に至ります。
これは先生プレイでゲマトリア協力チャートの試走していた時の話なのですが、
生徒に手を出さないという契約を破って爆散したベアおばを見た時は爽快でしたね(愉悦)
契約書の使用には条件があります。
・互いが契約内容を理解している事
・相手の了承を得る事
・契約書の仕様について説明する事
以上3つを達成する必要があります。
条件は難しいものでは有りませんが、相手を騙して無双等はできません。
基本的には、相手が契約を呑むしかない状況を作って半強制的に結ばせる使い方になります。
ん?C&Cを引き込まないのかって?
これ以上
管理が面倒くさすぎるっピ!!
「そのような馬鹿げた話、誰が…………」
・オカルトだと嘲るか?私の存在がオカルトの様なものだと思うが。
動いて喋る骨なんてオカルトの塊ですからね。
それ言ったらゲマトリアは全員オカルト的な存在ですが。
というかホモ君に関しては情報が無さすぎるんですよね。
判明してるのは名前と性別?と所属(ゲマトリア)だけ。
普通外の世界で何をしたか明記されてるはずなんですがそれは……
ま、ええやろ(思考放棄)
「いいぜ、サインしてやるよ。」
「リーダー!?」
おっ流石ネル、分かってますね〜。
むしろC&Cにリスクは少ないから積極的にサインするべきなんだよなぁ。
「サインしなきゃ帰すつもり無いだろ?」
・彼女の言う通りだ、それに何一つなし得ないまま帰されるよりマシだと思うぞ?
これは完璧な悪役ムーブですわ。
見てくださいアカネの悔しそうな顔、コレが出来るのがゲマトリアチャートの特色。
だから曇らせ隊はゲマトリアチャート走って♡
おっ、どうやらセミナー会長のリオに連絡を繋げるらしいです。
じゃけん連絡取ってもらって、どうぞ。
「────で、────────よ。───────?」
『…………───、────────。』
「───か?契約の許可が降りた。」
Wow…不気味なくらい早く了承してくれましたね。
少し位難癖付けてくると思いましたが、C&Cを失うのは痛いと思ったのでしょう。
・契約書にサインし、C&Cは撤退するようだ。
「お前、たまにはユウカに顔見せてやれよ。あいつすっげぇ心配してたからな。」
「えぇー……分かりましたよ。」
コユキが「嫌です〜!!」って言わないって事は結構好感度高かったんですねユウカ。
まぁパヴァーヌが終わるまでは仕事ないので自由にさせましょう。
・この契約はホモとミレニアムの契約として扱う。
・ミレニアムはこれ以降コユキを連れ戻さない。
・連れ戻しに他校、他組織の手を借りることも禁止する。
・ホモ側はミレニアムに関するデータを全て削除する。
・ホモ側はミレニアムの機密情報を外に漏洩しない。
・破った場合はそれぞれのリーダーにペナルティを課されるとする。
・以上をもってC&Cを解放する。
勝った!!Vol.2 〜完〜
というわけで無事、C&Cとの契約を終えることが出来ました!!
これで兎関係は何とかなりました。
彼女の力を欲して他企業の尖兵が来る事もあるでしょうが、C&Cに永遠に追跡されるよりはマシです(断言)
今回はここまで。
次回は『ホモ舟』の改造を完了させます。
ご清聴ありがとうございました!!
─────────────────────
これはC&Cが帰還して数日後のお話。
人気のない無人の都市で2人の少女が向き合っている。
二人ともその表情は固く、1枚の羊皮紙に視線を向けていた。
「C&Cの貰った『契約書』がこれですが……特に変哲のない用紙とインクですね。」
材質はかなり珍しいものだがそれだけだ。
超常的な現象はこれだけでは起こりえないだろう。
知り合いの車椅子ハッカーなら嬉嬉として調べそうだが。
「契約を破ればペナルティが課せられるという代物らしいですが。」
「問題ありません、作戦を再度実行します。今度はヴェリタスにも協力してもらいましょう。」
「ヴェリタスもですか……」
あの無法ハッカー集団の手を借りるのも厭わないとは。
余程事態を重く見ているのだろうか。
「先日ゲーム開発部に入部した
契約書に強制力はない。
セミナー会長、調月リオはそう判断した。
可能な限り検査して問題なかったのだ、
ならばこれは合理的な判断と言えるだろう。
「良いのですか?」
「私がオカルトを信じるとでも?馬鹿馬鹿しい、早急に案を練って対処します。」
翌日、リオは高熱で三日間ベッドから離れられなかったとか。
トキも彼女の世話で、その日の予定は全日潰れてしまった。
どこからか、超天才病弱美少女ハッカーの嘲笑が聞こえた気がする。
ホモ君大勝利回&黒服有能回でした。
生徒の負の感情でしか摂取できない栄養素があるってマ?
以下、契約内容の詳細。少し修正しました。
ミレニアム側
・ペナルティを課せられるのはセミナー会長の調月リオ。
・コユキを連れ戻す事を禁止する。交戦は対象外。
・他の組織の手を借りて連れ戻すことも禁止
・以上の条件で契約することでC&Cは解放。
ホモ側
・ペナルティを課せられるのは組織の雇い主であるホモ。
・ミレニアムの機密情報を破棄する。
・ミレニアムの機密情報を漏洩しない。