ボられるかボられないか。それが問題だ   作:あずき@

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今回、顔文字を使用している箇所があります。不快に思われる方は、ご注意下さい。

後、サブタイトル、無理しないことにしました(笑)


第2話

どうも。なぜか生きてるイブ=フリークスです。

 

…いやマジでどうして生きてるんでしょう。ゴンさんに体を鍛える許しを得て2年が経過した今でも不思議で仕方ありません。

 

実は未だに森から出ていない私は現在、湖を前に小さく鎮座しています。 ………真後ろに腕を組み仁王立ちしているゴンさんを従えて。

 

「では…いきます!」

 

「うむ」

 

湖に両手をかざした私は、全身のオーラを目一杯にたぎらせる。

 

「はぁぁぁぁぁあ……」

 

次第に波紋が広がっていく。しばらくすると突然ピタリと波が止み、そして次の瞬間!

 

ドカーーーン‼︎という凄まじい破裂音と共に湖の水が一気にうち上がった。

 

「「………」」

 

頭から全身に水を浴びるイブとゴンさん。

 

しばらくしてイブはゆっくりと立ち上がり、そして一言。

 

「はぁぁぁぁぁあ‼︎⁉︎」

 

あまりの自体に絶叫するイブ。その様子を見てゴンさんは、小さく首を傾げる。

 

「どうした。なにか不満か? イブ」

 

「不満も何も、これはヤバ過ぎるでしょぉーーー‼︎」

 

イブの言葉にゴンさんは、なんだそんなことか、と言ってニコリと小さく微笑んだ。

 

「はぁ…まぁゴンさんの教えが無茶苦茶なのは今更なんだけど……まさかチート能力抜きでここまでヒドイ事になるとは思わなかったよ」

 

「何か言ったか?」

 

「う、うぅん! なんでもないよ! それよりこれで水見式は完了したしもう大丈夫だよね? 早く教えてよ。私の念の系統!」

 

「うん。たぶん強化系だ。それか特質系」

 

「しゃーー! 強化キターーーーッ‼︎ なるなら絶対、強化系だといいなって思ってたんだよね〜♪」

 

「へぇ。それはどうして?」

 

「え…いやだって…まぁ……」

 

「どうした。いい難いのか?」

 

「う…お、お父さん……と同じがよかったから……さ…?」

 

「ぐっ…! イ………ッ」

 

「あ、あれ? 私、マズった…?」

 

「イブーーーーーーーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎」

 

ゴンさんの全力鯖折りがキマった。

 

「ギャァァァァァァァア‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

なにはともあれようやくスタートラインに立つことができたイブであった。そして翌日。朝早くからイブは、森の中を駆け抜けていた。

 

「はぁ…! はぁ…! はぁ…! ここまでくれば流石に追い着いては……」

 

背後にそっと目を向けるイブ。

 

「イ〜〜〜〜ブ〜〜〜〜〜………」

 

試験官ごっこをするヒソカもビックリなシャドーの入りまくった顔面が、イブのすぐ目と鼻の先のところに迫っていた。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあッ‼︎ もうやだぁぁぁぁぁぁあッ‼︎」

 

恐怖のあまり限界までスピードが増すイブ。

 

「ほう……やるな。では少しだけ本気を出してやるよ」

 

ボッ

 

ゴンさんは空気を置き去りにした。

 

「私のことも置き去りにしてくださいぃぃぃぃぃい!」

 

この追いかけっこは、イブがぶっ倒れるまで続いた。

 

 

 

 

 

「よし。お次のお題は、これだ!」

 

ゴンさんがおもむろに取り出したのは、グリードアイランドのハイパーレアモンスターカード。『若かりし頃の大魔王バーン』だった。

 

「『若かりし頃の大魔王バーン』オン!」

 

「へ?」

 

ポンっというコミカルな音と共にとんでもない魔力を称え天地魔闘の構えを取るバーン様が現れた。

 

イブはたまらず逃げ出した。

 

しかし回り込まれる。

 

「あわわわわ……」

 

「知ってるか? 大魔王からは逃げられない」

 

「\(^o^)/」

 

GAME OVER

 

 

 

 

 

その後、どうにかコンテニューすることができたイブは、ゴンさんと真正面から対峙していた。

 

「いいか。今から行うのは、寸止めによる組手だ。だがいくら寸止めとは言え決して力を抜いてはいけない。常に気を張り、よく観察して如何に相手の隙を突くかを考えることをひたすら繰り返せ。それができなければ最早、お前に何も教えることはない。いいな?」

 

「はい!」

 

「はい、ではない! 押忍、だ!」

 

「お、押忍‼︎」

 

「よし! では、行くぞ……ッ」

 

瞬間、ピンと空気が張り詰めた。

 

ゴクリと唾を飲み込むイブ。

 

すると次の瞬間、ゴンさんの姿がブレて消えた。

 

「ッ‼︎」

 

慌てて左右を見回すイブ。

 

「後ろだ」

 

「〜〜〜〜ッ」

 

急いで距離を取るためにバックステップするが、ゴンさんがすでに距離を詰めてきていた。

 

「いくぞ! はっ!」

 

ボッというお決まりの風切り音が鳴り響く。

 

ゾクリと死を予感するイブ。たまらず目を瞑ってしまった。

 

「瞑るな! よく見るんだ‼︎」

 

「くっ!」

 

薄っすら開けた瞼から入ってきたのは、死に誘う肉の塊。

 

このままでは確実に当たる。当たれば確実に死ぬ。死んだらもう二度と目を開けることはない。

 

…………そんなの絶対いやだ!

 

「う…うぉぉぉぉぉぉお‼︎」

 

イブが右膝をゴンさんの放った拳に向かって振り上げる。

 

「‼︎ いいぞ! そのまま振り抜け‼︎」

 

その刹那、『バキィッ』という破裂音が森の中を駆け巡った。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

大量の汗をかき尻餅を着くイブ。

 

一方、ゴンさんはと言うと…

 

「ふむ。いい蹴りだ」

 

自身の関節とは逆方向に折れ曲がった右手首を優しく撫でていた。

 

「あっ! た、大変! 早く治さないとーーー」

 

「いや。その必要はない」

 

「で、でも!」

 

「『大天使の息吹』オン。ゴン=フリークス」

 

「へ……?」

 

女神が優しく吐息を吹きかけるとゴンさんの手首がみるみるうちに元に戻っていく。

 

「ふぅ…よし。戻ったな」

 

どこか満足そうなゴンさん。

 

「ん? どうしたイブ? プルプルして」

 

悠長にそう言い放つゴンさんをキッと睨みつけて「もう!」と飛びかかるイブ。

 

「……どうした? イブ」

 

「どうしたじゃないわよ! ゴンさんの手首、もう治んないと思ったんだからね!」

 

「……すまん」

 

「すまんじゃすまないわよ! ゴンさんのバカバカバカバカうわぁぁぁん‼︎」

 

「よしよし…」

 

ひたすら泣きじゃくるイブの背中を優しく叩くゴンさんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「良きかな良きかな」

 

バーン様は帰ってください。




どうも。あずき@です。

最近、携帯ゲームのCMでゴンさんをよく見ます。

なんか声の具合にまだ慣れてないせいか違和感が拭えない…

自分的には、ゴンさんは加持さんを演じてる時の山寺宏一さんなんだよなぁ
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