冒険者備忘録   作:ティッピコ

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第1話

俺はどこにでもいるしがない冒険者。

駆け出しではないが熟練というほどでもない。

冒険の記録を残すのも悪くないだろう。

思い立ったが吉日だ。

いつか大冒険者アリスの『テイワット観光ガイド』のような本を出すことができるかもしれない。

 

 

モンドに滞在して数日が経った。

危険な怪物も多くないし、気候もおだやかで良いところだ。

しいていえば住人が酒を好きすぎるくらいか。

酒の飲めない余所者は少し肩身が狭い。

 

 

冒険者協会の依頼を確認する。

【高いところ危険】ヒルチャールの群れを相手にするのは無理だ。

【トカゲのしっぽ、求む】酒の材料に・・・?なんの冗談だ?

だが危険のない依頼は助かる。

これにするとしよう。

 

 

朝の5時。

今日は暗い内に出発して日が沈む前に街に戻る。

囁きの森を抜けて、星落としの湖へ。

そして望風海角の下の砂浜を目指す。

トカゲのしっぽを集めつつ、売れそうな植物を集める。

 

 

囁きの森ではイグサが多く採れる。

一部の冒険者には必要な物のようで買取額も悪くない。

炎スライムに遭遇するが、シードル湖に落としてやった。

ふふん、俺の片手剣捌きも悪くないだろう。

 

 

 

歩きながら素材を集めていく。

スイートフラワー、ミント、夕暮れの実、キノコ、鳥の卵。

どれも冒険の味方だ。

 

 

道中ヒルチャールを見かけた。

万が一角笛を吹かれて群れに囲まれたら一人では対処のしようがない。

知能の低いスライムならいざ知らず、むやみに相手にするべきではないだろう。

 

 

このあたりの水辺ではキンギョソウがよく採れる。

料理にも使えるし、街に戻って店に卸すこともできる。

採集ばかりしていると冒険者というよりはまるで薬草採りだ。

 

 

昼前に砂浜に到着した。

・・・しかし何もない砂浜だ。

巷で噂の異国の旅人はここで「最高のガイド」を釣り上げたらしい。

なにをエサにしたのだろうか。

カニを追いかけて何匹か捕まえる。

晩飯は「カニのバター添え」に決まりだな。

 

 

またもいろいろと拾いながらモンド城に戻る。

手前の橋まできて突然の大雨だ。

だが橋を渡れば一安心。

風神の祝福のおかげかモンド城内で雨が降るのを見たことがない。

 

 

冒険者協会で依頼の報告をして報酬を受け取る。

今日の冒険は終わりだ。

偉大な冒険者は夜でも走りまわるようだが、俺のような神の目を持たないただの人間は危険をおかすべきではない。

「鹿狩り」で調理場を借り料理を作る。

二階のテラス席で風車を眺めながら「カニのバター添え」をほおばった。

ほかに客もいないので殻についたバターも舐めた。うまい。




テイワットに住みたすぎるので、冒険者気分で妄想しました。
柱の陰から主人公を眺めたいんじゃ~
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