がっこうぐらし! 実績「二度と目覚める事のない悪夢」獲得RTA 作:ランディー55
本当に申し訳ない(無能博士)
あ(小林製薬)、次回で最終回の予定(未定)です。
出来れば8月までには上げたい(願望)
静かだ…とても。学校とは思えないぐらい、とても静か。
グラウンドで活動している運動部の声、吹奏楽部の練習演奏、時間を知らせるチャイムの音。
普段ならすぐそこにある当たり前の物が、今は何一つない。
今この世界にあるのは薄暗い空に、荒廃した町並みと“かれら”だけ。
日常は、とうの昔に終わりを告げた。
改めてそれを実感する。
今まで私達は茶化し誤魔化して来たが、結局の所胡桃の言う通り現実逃避していただけなんだ。
あの「雨の日」も、目の前の現実から逃げ続けていたからあの結果になった。
………私はもう、目の前の現実から逃げはしない。
もう同じ轍は踏まない、ここでけりを付ける。
鳳条君には申し訳ないけど、私はこの千載一遇の機会を逃す訳にはいかない。
私は包丁を握りしめ、決意を抱いた。
「………胡桃を助ける…ねぇ…」
鳳条君は優しい、胡桃を仲間だから助けると言った。
…………でも…私はそう思えない。仲間だなんて、到底。
理由は単純、現状がこうなった全ての原因が胡桃だからだ。
だってそうでしょ? 胡桃のせいで全部ぐちゃぐちゃになった。
全部…メチャクチャになった…
胡桃がいる教室まで来た。
本人はぐったりと寝ている。騒ぐ体力もないのかもしれない。
「…………――さようなら」
震える腕で、胡桃の胸に包丁を突き刺した。
何度も、何度も、何度も。
気づいた頃には服も包丁もソファーも血まみれになっていた。
普段意識もしない心臓が激しく動き存在を主張する。
手から力が抜け、包丁を落とす。
焦燥感で頭も体も回らない中、荒い息をと震える体を整えようとするが上手くいかない。
最悪のタイミングで、不意に扉が開いた。
振り向くとそこには鳳条君がいた、絶句した表情で唖然としている。
「………りー…さん?」
「ちがっ…これは…!」
気が動転し、頭が真っ白になる。
「何を……して…?」
「私は…私はただ――!」
「あ……痛い……鳳条……助け…………て…………」
死んだはずの胡桃が鳳条君に向かって腕を伸ばす。
しかし事切れたのか、突然動きが止み腕が重力に引かれぐったりと落ちた。
「――なっ…何を………何をして!!!」
「違う! 違う違う違う違う違う違う違う!!!
私は…! 私はただ…!!」
「何が違うんだよ!! 何がどうしたらこうなるんだよ!!!」
鳳条君はシャベルを振り、その女の子みたいな顔とは不釣り合いな低い声を荒げた。
「違うの!! 私は…私はただ! 胡桃が全部悪いって…!! そう思ったから!!!
そもそもそうよ!!! そもそも胡桃が悪いのよ!! 全部コイツが悪いんじゃないの!!!
あの日! あの「雨の日」! 皆目茶苦茶になった!!
あんな事になったのは紛れもなく胡桃が私達を乱したせいじゃないの!!!」
「だっ…だからって!」
「何が違うのよ!!! 第一貴方を軟禁したような女をどうして庇う訳!?」
それから互いに感情をぶつけるだけの言い合いを続け、気づけば私は成り行きで鳳条君を押し倒していた。
やはり女性恐怖症の影響なのだろうか、怯えた表情をしている。
私の服に付着した胡桃の血が鳳条君に滴る。
「あ…………ごめんなさい……
私……胡桃は生かしてはおけないって……思って…
それで…私………」
震える体を動かして立ち上がり、鳳条君の目の前から退いた――その時だった。
本当に一瞬だった。
鳳条君の喉から無理やり捻り出したような声にならない声が聞こえたかと思えば、お腹に強い衝撃が響き体が宙に浮いた。
次に聞こえたのはガラスが割れる音。
そして曇り空と雨粒が見え、次の瞬間には体全体に強い衝撃を感じ気づけば私の手はぐちょぐちょの土を握っていた。
お腹から生ぬるいナニカの感触を感じる。
辛うじて動く頭と視線で追うと、ピンク色のナニカと変な方向に折れ曲がった手足が見えた。
こんな状態だが、不思議と意識は冷静に回りの物事を分析していた。
体が死ぬ事を悟ったのだろうか、痛みも苦痛もない。
まあ…でも……そうよね、突き落とされても…文句言えないわよね…
…最後に……一回、一回でいいから…
鳳条君に「お姉ちゃん」って…呼んで欲しかったな……
足を捕まれ引きずられる感覚を最後に私の意識は途絶えた。
(典雅君の精神)冷えてるか~(震え声)
お、大丈夫か大丈夫か(SAN値チェック)
あー…………痛いですね…これは痛い…
まるで淫夢の淫夢之一太刀で散々爆笑したあと「何で俺こんな何処の誰が見るか分からんホモビを切り貼りした動画で爆笑してんだろ…(賢者タイム)」ってなってるワシみたいだぁ…(直喩)
りーさんを声にならない声を上げながらシャベルで突き飛ばしちゃった典雅君ですが、どうもヤバいトラウマを思いだしちゃったみたいですね。
血が滴った時にどっかの奴隷みたいな傷跡の時の事がフラッシュバックして体が勝手に……と言った所でしょう。シチュエーションも関係してたのかな?(素朴な疑問)
まあトラウマならしゃーないな、ここまで来て再走なんてしたくないしこれぐらいなら許したる(寛大)。
正直に言って、りーさん&KRM姉貴を失ったのはかなりの痛手です。二人だけで家事等の身の回りの事全てを補わなければなりません。
めぐねえの様子を見るに今回は典雅君が全部やる事になりそうですね…
ですが逆に言えば、これからはめぐねえと典雅君の二人だけで生活する事になり一番厄介な対人関係の管理が楽が劇的に楽になると言う事でもあります。
何であれ人付き合いが楽になるのはイイゾォ~これ(n敗)。
そういう事なので今日はKRM姉貴の死体を処理した後にめぐねえと一緒にサンドイッチでも食べてもう寝ま――ん?
…KRM姉貴今動いた?
…………KRM姉貴?
――アカンこれKRM姉貴かれらになっとるゥ!!
ふざけんな止めろ馬鹿!
女の子のかれらも典雅君の女性恐怖症対象なんだから真正面から腕を捕まれたら典雅君が動けないだろいい加減にしろ!
だから普段は後ろから回り込んで倒すのに!(泣)
ライダー助けて!
……駄目みたいですね(諦)。普通に噛まれちゃっ…たぁ!
「ふえ…?」
ファ!? めぐねえがどうしてこ↑こ↓に!?
アカンこのままやとめぐねえまで殺られるゥ!
薬は一個しかないねん! 全滅するねんこれじゃあ!
このままだと全滅してまーた再走じゃないか…(白目)
「…ぁ………」
ん?
「――アアアアアァァァァァアァアアアアア!!!!」
ええ…(困惑)
拾ったシャベル先輩でKRM姉貴を殴り飛ばした後、シャベルの平の上に足を乗せて頭を丸々潰しましたね…
――あ、そっかぁ(追想)
あの時“かれら”の頭が丸々ペシャン広になってたのはこう言う原理だったのかぁ。
腐ってるとは言え人の頭を踏み潰す力があるとか何それ怖い(小並感)。
まぁ何であれ窮地は切り抜けました。やったぜ
典雅君には持って来た薬を使いましたので“かれら”になる心配もありません。
今はめぐねえが落ち着くまでよしよししててもらいましょう。
――…あれ? 私は…何をしている…?
訳が分からない、何故こんな状況に?
何かあったと言う事は覚えているのに、肝心の中身の記憶がない。
強烈な夢を見ていたのに、起きて少し経ったらその内容は綺麗さっぱり記憶から消えている。
しかし強烈な夢を見ていた、それだけはちゃんと覚えているあの不思議な感覚と似ている。
明らかに何もなかったでははおかしい。
現に足元を見ればそこには血に濡れたシャベルと私の足、そのシャベルの周りには紫色の髪の毛のような細い紐のような物と赤色のリボンがある。
どうして? 何を、何で、わざわざシャベルで潰したんだ?
そう思い奥の方に視線を向けると、制服を着た人の体があった。
「え――」
まさか…これ、人の…頭?
でもっこのっ…髪の毛……まさか…恵飛須沢さんの…
………私が? 恵飛須沢さんを…シャベルで?
「――生――先生!」
「…………鳳条…さん…?
私は何で…どうしてっ…こんな…」
「あっ…あの………その…」
歯切れが悪く、ぎこちない。
それ自体はいつも通りなのだが、今の彼は言いにくい、ではなく言ってはいけないと考えているのか難しい表情をしている。
「…話すと…長くなるんですが……
…………その……胡桃が……あの………」
「……ゆっくりでもいいから話してもらっていい?」
ああそうだ、生徒の前で何をやってるんだ私は。
混乱は伝染する、こんな時に大人の私が取り乱しているようでは駄目だ。私が落ち着いて動けば彼も冷静になるだろう。
「…下の階に行った時に………一緒にいて……
その……“かれら”に……噛まれて……」
「“かれら”?」
「……少し…、整理させてください…」
「え、ええ。焦らなくていいからね?」
ここで焦らしても悪い方向に傾くだけだろう、無理に聞き出す意味はない。
それに、いちいちあれこれ聞いていても効率が悪い、私も疑問を纏めよう。
…しかし…、突っ掛かる。
“かれら”が当たり前の存在だと言う前提で彼は話すが、何故だろう、私は“かれら”知らないはずなのに何処かでそれを聞いたような気がする。
それに…何だ? この…違和感は…?
………本当に私は知らないのか?
思えば、そもそも私は鳳条さんとは教師と生徒としての最低限の関係しかないし、鳳条さんも恵飛須沢さんとは何の関係もないはず。
そもそも足元の
鳳条さんの様子を見るにそうらしいが…、いくらなんでも非現実すぎる。
それにこの部屋もボロボロだ。
怪物でも暴れたような傷跡が部屋中につけられており、机や椅子のだった物の残骸が部屋の隅の方に寄せられている。
その残骸も数が少な過ぎる、椅子も机ももっとあったはずだ。
使える物だけ何処かに移動させたのか?
…分からない…
………こんな事を言ってはなのだが…
そもそも、これは現実なのか? あまりにも辻褄が合わなさすぎる。
無苦茶な展開でも夢なら納得出来るが、夢だとしても妙にリアル。
明晰夢だろうか? 私は経験がないから分からないが……
何であれ、私は何か、ナニカを忘れている。
何故?
「…っ」
耳鳴りがする。五月蝿い。
耳に手をあて頭を下げる。
足元の赤いリボンと紫色の髪の毛のような何かと人間の胴体が目に映ると、耳鳴りはさらに五月蝿くなった。
忘れた? 何を? どうして?
疑問が絶えない。
考えが纏まらない。
耳鳴りが五月蝿い。
頭が痛い。
記憶が、明らかに、絶対に、おかし――
――――――――――――
――――――――
――――
――
「あ」
耳鳴りが唐突に止んだ。
そして思い出した。
…思い出した。
そうだ、私がやった、殺ったんだ。
あの時と同じ。由紀さんも、自分の命惜しさに。
殺した。
「………先生? 先生!?」
足の力が抜ける。倒れかけていた所を鳳条さんに優しく抱きしめられた。
「……あぁ…そっかぁ………
また……私のせいなのかぁ………」
本当…何をやってるんだろ…私。
最初、ふわふわした夢を見てたようなのは覚えてる。それの正体は分からない。
けど、唐突にそれが終わって………恵飛須沢さんが…“かれら”になってって……
それを見た私が、私が恐怖心でシャベルで殴り飛ばした後に頭を踏み潰したんだ。
「みんなを守る……かぁ………
………なにも…なにも…守れてないじゃないの………」
「…………先生は悪くないですよ」
「……でも…私が…私が…」
鳳条さんに頭を優しく撫でられる。そのまま誘われて彼の胸に顔を埋めた。
鳳条さんの胸板は少し冷たいが、今の私にはどうでもいい事だった。
「…………気にやむ必要なんてない」
「でも…!」
「………夢だよ…夢…」
「夢…?」
「だって…そうだろ…? そもそも、こんなの現実に起こる訳ないだろ?」
「…そう……なの……? 夢…なの? 今まで…ぜんぶ?」
「…………ただの…悪夢だよ…」
「ほん当に…? ただのゆめ…?
………いや、そうだよね」
あ、そっか。そうだよね、おもいだした。
あのときみたいに、またゆめをみてたんだ。
「フフ…♡ そうだよね!」
おにいちゃんがいうんだもん、ただしいにきまってる。
「なでてなでて♡」
「……これで…いい?」
「うん♡ えへへ…♡」
………あれ? おにいちゃんのおててがつめたいような?
……きのせいかな?
一瞬めぐねえが現実を認識しましたね。
ですがここは典雅君のいもうと(10歳年上)に戻します。
中途半端に現実を見られてもかえって厄介になると思われるで、最終日までいもうと(意味深)をやってもらいましょう。
KRM姉貴&めぐねえでSAN値が削れた典雅君の久々のゲロタイムをバックに、これからの予定(未定)をお話します。
と言っても必要な物は全て揃えエレベーター前に置いていた物資も回収しましたので、下に降りる用事ももうないです。故意感染の能力も使う機会はないでしょう。
最終日のヘリ墜落イベントもとうの昔に潰したので後は時々ゲボる典雅君とめぐねえのボドボド日常を最終日まで見届けるだけですね。勝ったなガハハ!
では最終日まで暇になりますので
(ずずずっずぞぞぞぞ~)
『ぷはー 今日もイイペンキ☆』
『あ、霊夢――
学校の夜中の廊下。灯りは何一つなく真っ暗だ。
その廊下をさ迷う存在がいた。
普通なら警備員に見つかり追い出されるだろう。
しかし…、今ここにいるのは“人間”ではなく“かれら”だ。
多数の教師、生徒達で賑わっていたこの学校は今となっては“かれら”の独壇場と化していた。
そんな中、“かれら”を喰らい生き存える蛇のような形をした肉の塊がいた。
その肉塊は“かれら”を餌としか見ておらず、ヤツメウナギのような口で“かれら”を喰らっている。
傍から見たら異常としか言えない光景だが、その異常性を加速させる者がいる。
肉塊の体を辿ると“それ”はいた。
肉塊と“それ”は融合しており、肉塊その物がまるで尻尾のようになっている。
そこには――少女がいた。