この素晴らしい世界に祝福の音色を   作:レイファルクス

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第13話

 

 

一世一代の告白が無事に実ったカズマはめぐみんとクリスの姿になってエリスを連れて屋敷へと戻った。

 

 

「ただいま」

 

 

「あっ、お帰りカズマ!めぐみんとクリスもお帰り!ねえねえ聞いて!今日ダクネスがすごい物を持って来てくれたわよ!」

 

 

カズマたちの帰宅に若干興奮気味のアスタが出迎えた。

 

 

「すごい物?」

 

 

「ああ、父が入居祝いと言うことで"霜降り赤蟹"をくれたんだ」

 

 

「霜降り赤蟹ですか!?すごいです!霜降り赤蟹と言えば高級品の蟹ですよ!もし霜降り赤蟹を食べる代わりに爆裂魔法を撃なと言われたら我慢します!そして食べた後に爆裂魔法を撃ちます!」

 

 

カズマはめぐみんの興奮した表情を見て、どれだけ高い物なのかを悟った。

 

 

「今晩は霜降り赤蟹を使った蟹鍋よ!さあ早く手を洗って来て!」

 

 

アスタに急かされ、カズマたちは手を洗いに洗面所へ向かった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

『いただきます!』

 

 

そして夕飯として出された蟹鍋を囲み、舌鼓を打った全員は満足そうな顔をした。

 

 

「ところで…、カズマとめぐみんとクリスの三人に聞きたいことがあるんだけど」

 

 

不意にアスタがカズマたちに視線を向ける。

 

 

「三人共、"何かあった"?」

 

 

「ムグッ!?」

 

 

「フグっ!?」

 

 

「ブホッ!?」

 

 

アスタの質問にめぐみんとクリスは飲んでいた水を器官に詰まらせ、カズマは口に入れた水を吹き出してしまった。

 

 

「ちょっとカズマ汚い!めぐみんとクリスは大丈夫!?」

 

 

アスタはカズマに雑巾を投げ渡し、めぐみんとクリスの背中を擦った。

 

 

「ゴホッ、ゴホッ…。ありがとうございます」

 

 

「ケホッ…、お姉ちゃん、もう大丈夫」

 

 

「わ…っ、悪い。けど、元はと言えばお前が変なことを言うからだぞ!?」

 

 

めぐみんとクリスはアスタに礼を言い、カズマは受け取った雑巾でテーブルを拭きながら文句を言った。

 

 

「別に変なことじゃ無いわよ?三人、特にめぐみんとクリスから幸せオーラをビンビンと感じるし、めぐみんはいつも以上にカズマにべったりだし、クリスも帰って来た時にカズマの腕に抱きついていたから、『これは何かあるな~』って思ったのよ」

 

 

アスタの観察力に度肝を抜かされた三人は観念したかのように

 

 

「実は…、俺たち三人、恋人関係になったんだ」

 

 

現在の関係を打ち明けたのだった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「はぁ…、疲れました」

 

 

夜も深まった時間、めぐみんとクリスはカズマの部屋を訪れていた。

 

 

「まさか根掘り葉掘り答えさせるとは…」

 

 

そう、カズマたちの暴露を聞いた女性陣はめぐみんとクリスに質問攻めをしたのだ。しかも答えないと脇や足の裏を擽って無理やり吐かせたりしたのだ。

 

 

「カズマは何とも無かったですか?」

 

 

「俺もテイラーとキースから質問攻めされたよ。しかも黙秘しようとしたらヘッドロックされて、危うく死にそうだった…」

 

 

「カズマが天界に還らなくて良かったよ…、もし天界に還ったらあたしのあらゆる権限を行使して生き返らせる所だったよ」

 

 

「私もカズマを殺した輩に爆裂魔法を撃ちます」

 

 

何ともカズマへの愛が重い二人だった。

 

 

「あはは…、まああり得ないとは思うが、もしそうなったら頼むな。さて、そろそろ寝ようぜ」

 

 

「何を言ってるのですかカズマ?」

 

 

「そうだよ、夜はこれからだよ。これからは恋人の時間」

 

 

「「たっぷり愛してください(ね)?」」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「太陽が…、太陽が黄色い…」

 

 

めぐみんとクリスの二人を同時に相手していたカズマは、眠気に襲われながらも部屋を出て、キッチンへと向かった。

 

 

「あらカズマ、おはよう。眠そうだけど大丈夫?コーヒー飲む?」

 

 

「おはようアスタ、ブラックで頼む」

 

 

キッチンには既にアスタが朝食を作っている最中だった。カズマはアスタにブラックコーヒーを頼み、アスタはカズマのご希望通りのコーヒーを渡す。

 

 

「ズズッ…、はぁ~」

 

 

「その様子だと、二人に搾られたようね」

 

 

「その通り、全くサキュバス並だったぜ。アスタ、今日は1日自由にするから」

 

 

カズマはコーヒーを啜りながら愚痴り、今日の予定を伝えた。

 

 

「了解、皆には私から伝えておくから、今日はゆっくり休みなさい。それと私から言いたいことがあるわ」

 

 

アスタはカズマの方へ振り向くと

 

 

「絶対にクリスとめぐみんを幸せにしなさいよ?」

 

 

「もちろんだ、絶対に幸せにする」

 

 

アスタの言葉にカズマは感動しながら力強く頷いた。

 

 

「それから避○はしなさいよ?」

 

 

「お前何てこと言うんだ!俺の感動を返せ!」

 

 

最後までアスタにからかわれたカズマだった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「カズマおはよう、どこ行ってたの?」

 

 

カズマが部屋に戻ると、クリスが目覚めており、カズマに質問する。

 

 

「キッチンでコーヒー飲んでた。お前らのサキュバス並の○欲で眠いからな」

 

 

「あはは…、ごめんごめん。…で、今日はどうするの?」

 

 

「キッチンでアスタに会ったから、今日1日は自由に過ごすことは伝えてあるから、アスタ経由で伝わるはずだ」

 

 

「そっか…、じゃあ、バッグ貸して?」

 

 

カズマはクリスに言われた通り、バッグをクリスに渡した。そしてクリスはエリスの姿になり、側に置いた服のポケットから四つ折りにされた一枚の紙を取り出した。

 

 

エリスは紙を広げると、紙には魔方陣が描かれており、バッグをその紙の上に置いた。そして顔の前で両手を合わせ、魔方陣に触れた。

 

 

するとバッグが浮かび魔方陣とバッグが光り、数秒後に光が収まり、バッグは魔方陣の上に静かに降りた。

 

 

「ふぅ…、これでおしまい…っと」

 

 

再びクリスの姿となったエリスはカズマにバッグを返した。

 

 

「……何か変わったのか?見た目的には何も変わって無いが…」

 

 

「能力をバージョンアップしたんだよ、『欲しい"食材"を思い浮かべれば出せる』ようにしたんだよ」

 

 

クリス曰く、『天界で"様々な未知なる食材がある世界"から来た人の記憶をフィードバックさせた』そうな。

 

 

「食材って、例えばどんな?」

 

 

「例えば…、"尾びれが烏賊のゲソになってるマグロ"とか、"食べると味が七つに変化する木の実"とか…」

 

 

「ちょっと待て!それってまんまト○コじゃねぇか!」

 

 

食材の特徴を聞いたカズマは思わずツッコミを入れた。

 

 

「でも、美味しそうじゃない?」

 

 

悪びれる様子が無いクリスにカズマは頭痛がしたのか、頭を押さえてしまった。

 

 

 

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