私の名前は(ソラ)マサラタウンに住む、ごく普通の女の子。そんな私も昨日の誕生日で10歳になり、この世界の風習? 伝統? まぁ、どっちでもいいけどそんな感じで、私も例に漏れず旅に出なくてはイケないのである……。
「ソラ、準備は出来たの?」
「うん! ちょっと待って、今すぐにに行くから……」
母親が、階段下から声を掛けてくる。それに返事をして最終確認。鞄も持ったし、服装も問題なし! 姿鏡に映る自分を確認して準備OK! さて、いざ出発。
「そう言えば、忘れる所だった」
私は自分のパソコンを起動して、そこから[きずぐすり]を取り出して鞄に入れる。しかし、このパソコンいつ見ても違和感しかない、フォルムは古くさいく90年代のザ! パソコンて感じなのに、性能は未来的。なに? 道具の空間転送とか物流業者に喧嘩売ってるよね……。
自分の部屋を出て、1階に降りてリビングに行くと、朝ごはんのいい匂いがしていた。
「お母さん、おはよう」
「はい、おはよう。そう言えば、ソラ、あなたオーキド博士に呼ばれていたのではなくて……?」
「うん!」
「うん! って? だったら、そんなに悠長にしていて大丈夫なの?」
朝ごはんを食べながら考える。確かレッドがなんやかんややって、オーキド博士に研究所につれてかれて、そこでグリーンと合流。そのあと、三匹のポケモンの中から一匹を選び……うん! 大丈夫時間はある。
「大丈夫、大丈夫! どうせ、レッドとグリーンが、わちゃわちゃ仲良くやって、私の事なんて眼中にないって!」
そう言う私に、母親も日頃から彼らの関係を知っているので、苦笑いを浮かべていたが……
「ですが! レッドくんたちと、ソラ! あなたが、約束に遅刻するのとは話はべつです」
「わ、わかっているよ……ご馳走さま!」
母親の小言が始まるのを、回避するために急いで朝ごはんを食べて、いそいそと出かける身仕度をする。
「じゃあ、お母さん!」
玄関に見送りに来ていた、母親に向かって笑顔で言う。「行ってきます!」ドアを開け家を出る私。その背中に、母親は声をかける。
「行ってらっしゃい!」
家を出てオーキド博士の研究所に向かう。
そう言えば、薄々は気付いてるかも知れないが、私ことソラは転生者である。令和の時代を生きた、アラフォー間近のれっきとした男性だった。それが何の因果か、ここポケットモンスターの世界へと転生した。1人の女の子、ソラとして……
「やはり、何度来てもでっかいよね!」
オーキド研究所に着き、外観を眺める。ゲームの時とは違い、その敷地はでかくて広い。建物から何まで凄いとしか言葉が出ない
そんな、建物から1人の男の子が飛び出してきた。
「あれ? グリーン! おはよう」
彼の名前はグリーン、オーキド博士の孫であり、ゲーム時の主人公のライバルである。
「ん? あ? ……なんだソラか、相変わらずどこか抜けた面してるな?」
「あ! ひっど~い、こんな美少女に向かって間抜け面て……」
「フン!」
さすがは、主人公のライバル、鼻で笑いやがった。
「まぁいいや、それより、グリーン! もらったのポケモン!」
「ああ」
「見せて!」
「嫌だね。何故? 見せなきゃならん」
「ケチ! 良いもんね、私も貰ってくるから……じゃあね」
グリーンに背を向け研究所に、入っていくソラ。それを見送るグリーン。
「はぁ、忙しい奴だ」
ため息をついて歩き出すグリーン。
「オーキドのじいちゃん来たよ! あれ? レッドじゃん、なにショボくれてるの?」
グリーンと別れ、研究所に入った私。すぐさま近くに居た研究員に声をかけ、オーキド博士の居る場所を聞きそこに向かう私。そして、景気良くドアを開け挨拶した、私の目に入って来たのは、ショボくれ元気の無いレッド。それを慰めるオーキド博士の図
「まぁいいや、オーキドのじいちゃん! 私にもポケモン頂戴!」
「え? じゃが……しかしのう」
オーキド博士はレッドを気にして、一向に話が進まないので、ソラは一計を投じる事にした。
「どうせ、グリーンにポケモンバトルで負けて落ち込んでるだけでしょ……だから」
そこで、ソラはレッドに向けてゆびをさす。
「私とポケモンで勝負しましょ!」
そして、顔をオーキド博士にむけて、笑顔で言う。
「だから! オーキドのじいちゃん。私にもポケモン頂戴」
「うむ、そう言うことなら、と言いたいんじゃが、あいにくポケモンは、この一匹しか残っとらん!」
そこには、モンスターボールが一個とモンスターボールが有ったであろう窪みが2つ、おそらく窪みの2つはレッドとグリーンが選んだポケモンで、モンスターボールの方は選ばれなかったポケモン。
「それでいいよ! 余り物には福来るって言うしね」
「お主がそれで良いなら、ワシはなにも言わん」
「いいよ、いいよ! じゃあ、レッド! 始めようじゃないか……」
「いざ、尋常に勝負!」
ひでんわざ、どうしようか?
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ゲームと一緒で・・・
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ワザとは別枠で・・・
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ひでんわざ専用ポケモンを持つ