場所はオーキド研究所内にあるバトル場。そこで、向かい合うように立つのは、レッドとソラ。
「お互い準備は良いかな?」
「うん、いつでもいいよ」
「…………」
これから、始まるのは、ゲーム中で散々やったバトル。だから緊張はしていない。右手に持ったモンスターボールの感触を確かめながら、開始の合図を待つ。
「では、始め!」
オーキド博士の合図と共に両者、同時にフィールドにモンスターボールを投げ入れる。
『カゲー』
『ゼニ~』
ソラが投げたモンスターボールからは、ヒトカゲが出てくる。対して、レッドが投げたモンスターボールからは、ゼニガメが、タイプの相性的には、みずタイプのゼニガメが有利だがいかせん、この最初のポケモンバトルにかんしては、相性と言う事は全くと言って関係がない、何故なら……
「ヒトカゲ、<ひっかく>よ」
「…………」
最初にもらったポケモンは、相性を左右するようなタイプわざは覚えていない、だから今、目の前で行われている試合は、ヤンキー漫画よろしく、互いに攻撃しあうステゴロ戦が繰り広げられている。
「ヒトカゲ! 引っ掻いて、引っ掻きまくるのよ」
「…………」
ヒトカゲはソラの指示の下、ゼニガメに接近して攻撃を繰り出す、それに対しゼニガメは自身のぼうぎょ力を盾にし、隙を見ては体当たりをする。
このまま行けば、手数の多いヒトカゲが勝つのも時間の問題かに見えたが……ここでソラに思わぬ誤算が発生した。
「…………」
何と今までは、ぼうぎょに重きを置いていたゼニガメが、ヒトカゲの攻撃を回避し始めたのだ。そうなると形勢は逆転し、ヒトカゲの攻撃は回避され、ゼニガメの攻撃はヒトカゲ当たる。これはヤバいと思ったソラも、ヒトカゲに回避を命じるが、耐えながらヒトカゲの攻撃パターンを読んでいたゼニガメと違い、ヒトカゲには即座に回避する事は叶わず、徐々に体力を削られ、最終的にゼニガメの攻撃を喰らい戦闘不能に……
「そこまでじゃ、勝者レッド!」
負けた……
私は、フィールドに倒れている、ヒトカゲの下により、抱き起こし語りかける。
「ゴメンね、不甲斐ない持ち主で……でも! 次は君を勝たせて見せる」
そっとモンスターボールにヒトカゲ戻す。その様子を静かに見ていたレッドに顔を向けるソラ。
「次は、絶対に負けない!」
そう言って、ソラは研究所を後にする。残されたオーキド博士とレッドは互いに笑い会い、しばらくしてからレッドも研究所を後にする。その後ろ姿を見守る様に見つめるオーキド博士。
手持ちポケモン
ヒトカゲ LV5
わざ ひっかく なきごえ
ひでんわざ、どうしようか?
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ゲームと一緒で・・・
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ワザとは別枠で・・・
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ひでんわざ専用ポケモンを持つ