ひーろー・ざ・ろっく   作:星宮 星雅

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 何故かサブタイトル入力中に投稿してしまって、順番が滅茶苦茶になるので慌てて削除し、予約投稿し直した話です。もしかしたら、削除するまでの一瞬の間に見たという方も居るかもしれません。

 今回辺りから、オリキャラが登場し始めます。
というか、今回はほぼオリキャラ回です。




ひーろー・ざ・ろっく 文化祭編 周囲の人たち視点

《とある2人のプロ視点》

 

 私はイェニー・リンド、舞台劇の世界ではそれなりに名の通ったオペラ歌手です。

 

 今日は可愛い後輩が中学の文化祭で好きな子とバンドを組んでライブをするというので、知人の監督さんと一緒に学校へやって来ました。

 

 知人の監督さんはブロンドのポニーテールや碧眼がトレードマークになっているザ・外国人タレントな私と違い、一見するとその辺に居ても可笑しくない日本人のおじさんですが、多くのヒット作を手がける、独特のコメディセンスが人気の監督さんで、今も文化祭のライブを観に来たとは思えない真剣な顔をしています。

 

 「驚きました、まだ音楽を始めて2年と数ヶ月ぐらいじゃありませんでした?」

 

 後輩たちのバンド「六苦ヒーロー」のライブは最後こそお通夜のような空気になってしまいましたが、演奏中は見事に会場を沸かせ、ヒーローの名に恥じない素晴らしいライブを魅せてくれました。後輩たちの後にパフォーマンスする人たちが少し可哀想なくらい。

 

 「確かに大した物だ、素直に賞賛に値する。でも、それは普通のプロレベルでの話だ。」

 

 「学園祭のライブなんですから充分以上でしょう?」

 

 「それでも、響兵は天辺を取ると言った。なら、今のままだと困るんだよ。」

 

 「・・・・・・・・・それはつまり、あの2人が私のライバルになると?」

 

 監督さんは口を噤んで黙ってしまいましたが、それは肯定しているようなものです。

 

 監督さんは今のままだと困ると言いましたが、それはつまり「今以上の何か」が生まれてくるのを期待しているということ。後輩たちが本気で天辺を取れる器があると信じているということ。つまり、「六苦ヒーロー」のこれからに期待しているということです。

 

 「少しレッスンを増やしましょうか。これからも監督さんの作品の主題歌を歌えるように。」

 

 この世界は実力主義、ウカウカしてたらアッという間に過去の人にされてしまいますからね。

 

 

 

 《とある酒カスロッカーと保護者視点》

 

 私の経営するライブハウスにふらっとやって来て、「今度、後輩のライブ見に中学生の文化祭行くんだ~~~」と楽し気に話す姿に言いようの無い不安を覚えたのが数週間前。そして今日、私は幼気なガキどもを人生踏み外した不肖の後輩から守るために片道二時間もかけて中学校へとやって来た。

 

 そして今、目の前で後輩のバンドのギターが嘔吐して会場がお通夜状態になったと言うのに、後輩が1人空気も読まずにゲラゲラ笑っている酷い酒の匂いを撒き散らすのを見て、私は置いて帰ろうか迷った。

 

 私もロックに傾倒して人生を何度か間違えた覚えがあるので余り人のことは言えないが、コイツほど酷い女になったつもりは無い。妹を連れて来なくて本当に良かった。

 

 「おい、幾ら何でもハメを外しすぎた!」

 

 「えぇ~~~?でも、あんな演奏聴かされちゃったらテンション上がるの仕方なくない?」

 

 確かに、普段はライブハウスで色んなバンドの曲を聴いてる私から見ても「六苦ヒーロー」のライブは上手かった。中学の文化祭な上に初ライブで2人しか居ないというから、てっきり思い出作りのお遊びバンドみたいなのを想像していたのだが、演奏技術も素晴らしく、何よりベース仮面とかいう男の子は後輩のきくりとは別ベクトルのカリスマを発揮して会場を掌握しして見せていた。嘔吐さえ無ければ、ウチでライブして欲しいくらいだ。

 

 「だからといって、中学校でそんな醜態を晒すな」

 

 「えぇ~~~、いい凄いライブ見たのにノリ悪くないですか?」

 

 「いいライブだったが、そのノリ方はやめろ」

 

 3年生とはいえ、中学生でアレとは末恐ろしい2人組が居たものだ。

 

 

 《■■■視点》

 

 ロックバンドを組んでいる人間というのはチャラついた碌でなしの集まりだと思っていた拙者の浅はかな考えを「六苦ヒーロー」は根底から打ち壊せして見せました。

 

 ベースヒーロー氏が奏でる曲全体の下敷きとなる圧倒的な音と、曲の個性を物語として演出することで世界を作り上げる創造神の如き歌声。更にはギターヒーローたんのギターは絶叫が雷鳴となって轟くような鮮烈さと哀しみに寄り添ってくれる聖母の如き優しさを併せ持っていて、さながらツンとデレを使いこなす由緒正しきツンデレキャラのような魅力を感じます。また、緊張で吐いちゃうところも親近感が感じられてグッドですな!拙者、美少女の【虹の液体】なら飲めますぞ。

 

 とはいえ、ベースヒーロー氏改め京極氏がギターヒーローたん改め後藤ひとりたんに狂愛を捧げているのは我が校では有名な話。拙者、寝取られは同人誌だけと決めておりますのでギターヒーローたんは見て愛でるに留めておきますぞ。虎の尾を踏むどころか、眠れる龍の逆鱗を引っ剥がすような愚は犯したくありませんからな!

 

 「しかし、何時も2人の世界で生きていたお2人がロックバンドとは・・・・・・・・・」

 

 勇気を出して最初の一歩を踏み出すことはとても難しいことです。かくゆう拙者も、ひとりたんと同じく人に話しかけることすら出来ない根暗な陰キャな上、どっぷりとアニメ・漫画の世界に浸かったサブカルオタク。嫁も友も二次元にしか存在しない人間。自らの在り方すらも他者に委ねてしまう臆病者。

 

 ですが、もし、現実の拙者もお二人のようにカッコよくなれるのなら?

 

 嫁は二次元に限りますが、三次元でも友を得られるのだとしたら?

 

 ギターヒーローたんのように、吐いてしまうほど怖くても前を向ける人間になれるなら?

 

 ベースヒーロー氏のように、周囲の言葉を振り切って己の信念に殉ずる男になれるなら?

 

 「・・・・・・・・・お2人に足りないのはドラムでしたな」

 

 拙者も男を上げて嫁たちが誇れる男・・・・・・・・・そう男になりたいですぞ。

 

 まずはドラムですな、円盤何枚分ぐらいで買えるのやらですかな?

 

 それに力強くドラムを叩くための筋肉も必要ですな、胸についたダルダルの脂肪も何とかして取りたい所ですが・・・・・・・・・生まれ持ったモノを恨んでいても仕方ありませんな。ただ肩が重たいのは如何したものか、ドラムはリズム感は勿論のこと肩を大きく使うイメージがあるので肩凝りは早めに解消したいところですぞ。

 

 拙者が憧れた2人のヒーローに相応しい()になる為、今日から精進を始めますぞ!




 とある酒カスロッカーと保護者・・・・・・・・・一体、誰と誰なんだぁー(棒)

推しの子要素どの位欲しい?

  • 仄めかす程度
  • 偶にゲストとしてキャラが出るくらい
  • 1人くらいはレギュラーに欲しい
  • 1回共演させるぐらいはしろ
  • ガッツリ作品に組み込め
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