ひーろー・ざ・ろっく   作:星宮 星雅

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 ぼっち・ざ・ろっく!(挨拶)

 最近、他作品に浮気して執筆が滞り気味です。

 浮気性で大変申し訳ありません。


しんてんち・ざ・ろっく 京極響兵編

《ナレーション・イマジナリーひとりちゃん》

 

 仮面騎兵シリーズ、昭和の時代を牽引した大漫画家の1人石守将治郎先生の作品である「仮面騎兵」から派生した特撮ヒーロー番組でチビッコから大きなお友達まで大きな支持を得ている。

 

 その仮面騎兵シリーズにて主役に抜擢されることは新人役者にとって大きなチャンスであり、大変名誉なことでもある。その栄えある主役を勝ち取ったキョーくんは・・・・・・・・・全身の穴から紫色の体液を噴き出していました。

 

 

 

 《京極響兵視点》

 

 仮面騎兵シリーズの主役に選ばれたことは嬉しいし、色んな人が見てくれるとなれば気合いも入る。

 

 それにエキストラとはいえ、これまで何度も声をかけて誘ってくれて、何かと面倒を見てくれた監督が今度は主役に抜擢してくれたのだ。この期待に応えないのは嘘というモノだ。

 

 だが、ひとりと週に1回しか会えないなんて辛すぎる!役者は俺の夢だが、ひとりは俺の女神なのだ。彼女の姿を見て、匂いを嗅いで、存在を確かめないとストレスで気が狂ってしまう!けど、俺の都合で現場を振り回す訳にもいかず、手持ちのブロマイド(自作)で我慢していた。

 

 そんな時、俺の携帯に来たひとりからのロイン!俺は小躍りしながらロインを開いのだが、そこに書かれていたのは「結束バンド」なる謎のバンドと掛け持ちすることになったという報告。その瞬間、脳内に溢れ出した存在しない記憶・・・・・・・・・

 

 『わ、わわ私はもう結束バンドのギターなので・・・・・・・・・」

 

 ひとりとバンドを組んで相棒同士になり距離を縮められたと感じていた俺の思い上がりを根底から叩き潰す絶望感に、俺は全身の穴から紫色の体液を噴きだし、最後には爆発四散した。

 

 「いやだ・・・・・・・・・行かないで・・・・・・・・・ひとりぃ・・・・・・・・・」

 

 「監督!後輩くんが破裂しました!!破片だけで喋ってて怖いです!!」

 

 「携帯を操作して、蘇生装置を作動させろ!!」

 

 この後、俺は監督が俺の携帯を操作して「ひとりちゃんボイス集」を再生してくれたお陰で、魂の拠り所を取り戻した俺は何とか蘇生に成功したのだった。

 

 

 

 『仮面騎兵ヴォイス』、それが今作のタイトルだ。

 

 守銭奴で金に意地汚いボーカリストの金守響一朗が骨董屋で小さなレコード盤と専用の再生機を買うところから物語は始まる。金守のライブに異形の怪物が乗り込んできたことで事態は急変、怪物の目的は金守の持つ小さなレコード盤、悪魔が天才モーツァルトの力を借りて作り上げた20枚の悪魔のレコード。全てを知った金守響一朗は自分のライブを守るため、悪魔のレコードを使い仮面騎兵ヴォイスとなって怪物に立ち向かう。というのが、大まかなあらすじだ。

 

 本作は噛めば噛むほど味が出る重厚にしてシリアスな物語を意識しており、主人公が金に汚い人間という点も、ヒーローらしくよりも人間らしくを意識した結果らしい。

 

 そんな本作の記念すべき第一話を撮影する為、俺たち撮影チームは下北沢にあるライブハウスを借りる手筈となっていたのだが、地下に続く薄暗い階段にスタッフや共演者のみんなが尻込みしている。そんな中、勝手知ったる身でドントン降りていく監督と俺。他の人たちも後ろに隠れながらであるが、恐る恐るついて来た。

 

 「ら、ライブハウスって何処もこんな感じなの?」

 

 「いや、前に行った「FOLT」は随分雰囲気が違いました」

 

 共演者にして今作のヒロイン役であるイェニー先輩の疑問に答える。

 

 イェニー先輩は元々オペラハウスを転々としながら活動していた歌手で、スウェーデンの若き歌姫として名を上げ始めていたところ、何時も俺を贔屓にしてくれる監督が日本から単身北欧に渡り直接スカウトしに行って連れ帰ってきた人だ。

 

 無論、歌唱力だけで射止められるほど人気シリーズのヒロイン役は甘っちょろい夜苦では無い。演技の方もかなり高いレベルが期待出きるし、本業の歌唱力に関しては凄まじいものがあるだろう。食われないように一層気合を入れて役に集中しなければならない。と、覚悟を新たにしている間に階段を最後まで降りていた。

 

 

 

 

 店名は「STARRY」、監督の古い知人が経営しており、その縁で場所を借り受けてたらしい。

 

 監督の後に続く形で店に入ると、中は薄暗くてひとりが気に入りそうな場所だった。

 

 今度ひとりに紹介したら喜んでくれるだろうか?なんてことを呑気に話していたら、楽屋らしき場所からガールズバンドらしき数人の少女たちが現れた………っ!!?

 

 「ひ、ひとり!!」

 

 「えっ!?き、キョ―くん?」

 

 「えっ!?この人が噂のキョ―くん?」

 

 「テレビカメラ………私の美しさが世間にバレてしまうな」

 

 楽屋から現れたのは、ひとりを初めとする妬ましき結束バンドの面々だった。

 

 

 

 

 監督と店長である伊地知星歌さんとの大人の挨拶の後、結束バンドの見学の元、仮面騎兵ヴォイスの第一話の撮影が周知された。最初は金守響一朗のライブシーンの撮影なのだが、ここで伊地知店長がとある提案があった。

 

 「折角、「六苦ヒーロー」の2人が揃っているんだから2人で演奏すればいいだろう」

 

 「い、いいいきなり、て、てててテレビで演奏何てむ、むむむ無理です!」

 

  案の定、ひとりは「むむむむむむ」と首を左右に振っているが、「六苦ヒーロー」にとっては間違いなくチャンスだ。ひとりと俺が本来の力を発揮出来ればプロでも通用する筈だし、どうせライブシーンを全部使う訳ではない。ひとりには悪いが説得した方が………いや、だが、もし、そのせいでひとりに嫌われてしまったら?い、いやだ、そんなことになったら俺は生きていけないっ!!

 

 「うわっ!顔が崩れた!ぼっちちゃんみたい!」

 

 「あ、キョ―くんも偶にこうなるんです。理由はよく分かりませんけど、声をかけていたら治りますよ?」

 

 「そりゃあ、蘇生装置の声のモデルの声なら戻りますよね………」

 

 あ、あ、あ、ひとりの声がする。ひとりが生きてくれている。この世に居てくれる。

 

 「キョ―くん、起きてください。キョ―くん」

 

 ひとりが俺を呼んでくれている…………我が愛が!我が女神が!俺を見てくれている!!

 

 「ハッ!ここは天国?それともアヴァロン?アルカディア?」

 

 「ライブハウスだよ、キョ―くん。大丈夫?撮影出来そう?」

 

 「任せてくれ!ひとりが自慢出来るような、全次元で一番カッコイイヒーローになるよ」

 

 「ミ゛ッ!!も、もう、またキョ―くんは私を揶揄って………」

 

 三日と六時間ぶりのひとりの姿、ひとりの声、ひとりの匂い、ひとりの気配、ひとりの魂、その全てが五臓六腑に染みわたる………っ!!禁断症状が出始めてヤバかったけど、これなら最高の演技が出来そうだ。いや、ひとりが見てくれているのだから最高は最低ラインだ、自分を超える演技をして見せろ!

 

 「なぁ、あれってもしかして………」

 

 「京極くんは幼馴染の女の子が好き過ぎて偶に壊れるんだよ」

 

 「ぼっちの幼馴染が普通な訳なかった………」

 

 

 ひとりのお陰で蘇生に成功したのはいいものの、ひとりの様子を見る限り一緒に撮影は難しいだろう。そもそも伊地知店長の提案であって監督の采配では無いし、俺たち「六苦ヒーロー」は1回文化祭でライブをしただけのドラムも居ない零細バンドだ。幾ら何でも、いきなりテレビデビューは一足跳びが過ぎる。

 

 「監督、撮影を始めましょう。初めはライブシーンからでしたよね」

 

 「一瞬、映すぐらいなら構わないがいいのか?」

 

 「ライブ2回目でテレビデビューが飛び級過ぎますよ」

 

 「実力は1回目で見た。その上で許可を出している」

 

 そりゃあ、ひとりと一緒に撮影なんて夢みたいな仕事だし、「六苦ヒーロー」にとっても大きなチャンスになるだろう。だが、勇気と蛮勇だ違う。あんな様子のひとりに無理矢理弾かせたところで普段の実力を引き出せるとは思えない。

 

 だから、一緒に撮影はお互い胸を張って挑めるくらい成長するまでお預けだ。

 

 「ダメよ、本気で音楽をやるならここで弾かないとダメ」

 

 俺の決定に水を差したのは、イェニー先輩だった。

 

 何時も穏やかに余裕の笑みを浮かべているイェニー先輩だが、どういう訳か見るからに不機嫌そうに顔を歪めている。イェニー先輩はムンッ!と胸を張って堂々と立ってみせると、コツコツとヒールを鳴らして近づいてきてバチンッ!!と俺の背中を叩いた。

 

 「どんなに惨めでも、怖くても、無謀に思えても、与えられた役を精一杯全うする。そうして初めて私たちはスタートラインに立てる。そうでしょう?」

 

 「イェニー先輩・・・・・・・・・」

 

 俺に「しっかりしろ」とでも言うように言葉をかけると、イェニー先輩はひとりの方へクルリと身体を向けて、俺にしたのと同じようにムンッ!と胸を張って見せた。

 

 「スウェーデンの歌姫って呼ばれるまで、私がどれだけ惨めな失敗繰り返してきたと思う?貴女の相棒が今回の役を射止めるまでどれだけ悔しい思いをし続けてきたか知ってる?」

 

 「そ、それは・・・・・・・・・その・・・・・・・・・・」

 

 「それとも・・・・・・・・・あの日、文化祭で見た貴女は偽物なのかしら?」

 

 「ち、違います!あ、ああのステージは酷かったけど・・・・・・・・・そ、そそれでも、キョーくんと一緒に舞台に立てたことはほ、本当だから・・・・・・・・・ちょ、調子にのってすみません」

 

 「謝らないの、貴女、すっごく格好よかったじゃない」

 

 俯いたままではあるが、ひとりの目線が少しだけイェニー先輩の方へと向いた。こういうところは未だに先輩に勝てる気がしない。いくら役を演じても俺本人の人生経験はまだまだということだろう。それはそれとして、イェニー先輩はかっこいいけど、ひとりは好きになったりしないよね?そうだよね?ね?

 

 「また顔が崩れ始めたな・・・・・・・・・後藤さんに見られる前に蘇生してやるか」

 

 監督に蘇生して貰って復活した時、「六苦ヒーロー」の緊急ライブは既に決定していた。





 ハーメルンの仕様分かり難い・・・・・・・・・

推しの子要素どの位欲しい?

  • 仄めかす程度
  • 偶にゲストとしてキャラが出るくらい
  • 1人くらいはレギュラーに欲しい
  • 1回共演させるぐらいはしろ
  • ガッツリ作品に組み込め
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