リチャード⇔秋広・大江
西住まほ「こんな感じのトレードが急遽成立した」
逸見エリカ「いやー、ついにリチャードがトレードされる時が来るとは。オフの契約更新時にトレード志願してたのが叶いましたね」
赤星小梅「対価は大砲候補の期待も大きかった秋広と、左腕リリーフの大江を獲得です」
小島エミ「巨人とは前にウォーカー⇔高橋礼、泉のトレードがあったので、それ以来ですね」
まほ「今回はこのトレードについて、少し話していこうと思うぞ」
・砂川リチャード 高卒8年目
1軍成績
2024年
.226 0本 1点 OPS.595
2025年
.091 0本 0点 OPS.273
2軍成績
2024年
.242 18本 54点 OPS.875
2025年
.162 4本 10点 OPS.533
まほ「2軍でホームラン王を取ることに定評のあるリチャードが、今回ホークスから放出となった。当たった時に飛ばす力に定評があり、王元監督など首脳陣からも高評価されていたな」
小梅「高卒3年目に支配下されてから、もう4年強も経ってるんですよね。特に4年目に低打率ながら34試合ながら7本と、パワーを見せつけてたのが印象的です」
エリカ「だけどその後は2軍で打率も上がらず、1軍はサードを栗原が掴んだことで機会も少なく、かつその機会で結果出せず。2軍のホームラン王を取り続ける、ザ、2軍の帝王として君臨してたわね」
エミ「今年は栗原の怪我で開幕1軍となるも、打撃守備ともに不振で抹消。その後の2軍でもパッとしない成績となってます。2軍だと守備はいいんですけど」
まほ「年齢も今年で26歳。正直トレードバリューは去年でかなり薄くなってたかと思ったが、ここで使ってきたな。所感は後で述べるが、少なくとも育成3位の選手が支配下選手含めたトレードの柱になれた時点で、ある程度は成功だ」
小梅「課題はわかりやすく三振が多いこと。何より変化球を低めに投げとけば、ほぼ打ち取れます。速球には弱くないのが、巨人にとって救いですかね」
まほ「ただ分かるように、今年は2軍でも成績が悪化している。特に三振を減らして四球も減らす、積極的にスイングを仕掛けるアプローチにシフトしているのが、悪影響を及ぼしているように見える」
まほ「続いて巨人から来た2人だが、その前に直近の事情をさらっと抑えておこう」
・岡本、怪我。3ヶ月程度の離脱
・坂本が攻守ともに不振で抹消
・中山、打撃守備ともに不振
・門脇、浦田もサードとしては打撃がね……
・サード期待のティマも、今年はほぼファースト
エミ「こんな感じで巨人、かなーりサードの層がまずいことになったわけですね。岡本、坂本ともにいないことを想定するのは酷かと思いますが」
エリカ「だからリチャードの価値は巨人において、しっかり守れるだけで高いのよね」
まほ「その点ホークスは栗原いるし、野村勇がアピール中。川瀬も廣瀨も守れて、下にはドラ1の井上がいる。開幕前より、『サードをレベル高く守れる』リチャードの価値がチーム内で落ちてきていたからな」
・秋広優人 高卒5年目
1軍成績
2024年
.261 0本 1点 OPS.574
2025年
.143 0本 0点 OPS.393
2軍成績
2024年
.274 2本 28点 OPS.724
2025年
.157 2本 5点 OPS.493
まほ「2023年にシーズン10ホーマーを記録しながら、その後はうまく行っているとは言いづらい秋広だ。特に2m以上の体格と、その割にインコース捌きの上手い打撃の柔らかさがポイントだな」
エリカ「本当に2軍でのここ1年少しの成績見ると、あまり突出したものはないんですよね。三振が少なめで四球がそこそこ選べている程度でしょうか」
エミ「1軍通算で見てもK%は20%下回りますし、ミートセンスの良さは評価しても良さそうですね。大半は2023年の時の成績なのですが、直近の2軍でも三振は少ないですし」
小梅「となると、将来像としてはスラッガーになるよりかは、三振少なめ長打そこそこの中距離ヒッターになりそうです」
まほ「課題はファースト、レフト専門かつそこまで守備が良いとは言えないこと。ファースト守備であればホークスなら比較的改善させられるとは思うが、今後の扱いはどうかなるか見通せんな」
エミ「今の1軍のファースト候補は山川、中村晃、石塚となってますし、即1軍で固定は考えづらいです。ただ2軍だとリチャード以降のファースト候補は枯渇してたのも事実なんですよね」
まほ「キャッチャーかつ打撃でも結果を出せていない牧原巧が、ファーストのスタメンになるくらいだからな。ファースト守れる左打の選手は、中村晃、川瀬以降ガクッといなくなる。山川がいてファーストがメインポジションの助っ人を獲得するとは思えないし、最低でも2軍を回すのには困らなくなるだろうな」
・大江竜聖 高卒8年目
1軍成績
2024年
16試合 13.2回 13奪三振 2.63
2025年
登板なし
2軍成績
2024年
32試合 28.2回 36奪三振 2.84
2025年
11試合 14.1回 16奪三振 4.40
まほ「続いて獲得できたのが大江だ。高卒4年目からサイドスローに転向し、その年に43登板、翌年は47登板と結果を残している」
エミ「ここ数年は1軍戦力とはなりきれていないとはいえ、左のリリーフがかなり厳しかったホークスにおいて、奪三振能力の高い、というだけで十分即戦力と見て良さそうです」
小梅「濱口はケガ離脱、長谷川はトミージョン、田浦は不振、ヘルナンデスも2軍落ちを経験となり、松本晴以降のリリーフが出てきていません。下を見ても宮崎以外の左のリリーフ候補は、大野稼頭央を使うくらいしかないですね」
エリカ「大城は不振だし、アルメンタも3軍で投げてる段階だしね」
エミ「なら素直に宮崎が2軍で結果出してますから、支配下昇格させればよいのでは?リリーフなら他に川口も圧倒的な成績残してますし」
まほ「川口はまだ育成1年目だから、あと2年は保有権が残る。宮崎は育成3年目だからこのままだとオフに自由契約となる。だが1年目はケガ、2年目は3軍中心で、2軍でしっかりと稼働してるの今年が初めてだからな。長期的な戦力となるか見極めるために、7月の昇格期限まで粘りたいのもわかる」
小梅「巨人は左腕リリーフだと高梨、中川が好調ですし、石川達がロングもできる左腕として控えてます。内容が今より良くなったとしても、大江にはなかなか声がかからない環境ではありましたね」
まほ「そうしたリリーフ候補としてリチャード対価で得られる大江を優先する、という方向性はわかるな。三振多い、四球も多めとはいえ、破綻しているほどではない」
エリカ「ワンポイント起用が多くてイニング消化能力は低いですけど、ある種雑な起用がしやすい左腕は貴重ですからね」
・評価
まほ「今の時点の評価ならこれだろう」
今年ここからさらに起用の機会も減り、売りの打撃で不振気味だったリチャードを放出して獲得するなら、対価は十分過ぎる
小梅「素直に両チームにメリットありそうなトレードですよね」
エリカ「巨人も岡本、坂本の次のコーナー候補は出てきてないわけだし」
エミ「対価で得た秋広、大江も1軍ないし2軍で起用機会は増えそうですし、枠を埋めた以外は良いのでは?」
まほ「懸念はこれで開幕前に65枠スタートだったのが、67枠まで埋まってきたところだろうな。補強の余地は減った」
小梅「ただ捕手だと嶺井、渡邉陸が機能してるので大友とかを急いで昇格させる必要もないですし、育成野手の昇格候補が枯渇してるのも現実です」
エリカ「投手なら……リリーフの川口、宮崎、宮里とかですかね。先発は前田純と三浦昇格させてしまいますと、流石にあまり候補が」
まほ「そう考えると残り3枠でも足りてしまいそうだな。外国人先発1枚は追加してもいいと思うが。取るなら、マルちゃんレベルとは言わずとも、コリンレイくらいのレベルは欲しい」
エミ「外国人枠はスチュワート次第で気にしなくても良いですもんね」
・山川穂高、4番剥奪
まほ「その後の4番候補って……晃だったのかよ……」
エミ「去年は全試合4番でしたから、外れるのもだいぶ久しぶりになりますね。山川が不振でおかわりの後継者がおかわりだった時の西武を思い出します」
エリカ「あと好調の野村勇が死球で引っ込んだんだけど……」
小梅「これ本当に離脱してたら、内野崩壊しますよね。廣瀨落としたばかりですし、今宮もまだ時間要しそうですし」