「ケンシン!あれは何だ!?」
「あれは、団子でござる。みたらしや醤油など色々な味があるでござるよ」
「な、なんと…」
十香は言葉にならないという様な感じで驚いていた。
何故、剣心と十香がデートしているか…
それは昨日に遡る…
~昨日~
「うぅぅ‥」
「だ、大丈夫でござるか?士道殿?」
「大丈夫かシドー…?」
「大丈夫だ…ゲホゲホ!」
「これでは、明日のデートは無理ね」
横にいた琴里がそう言った。
「そうだな…悪いな十香」
「う…うむ。大丈夫だ、それより早く良くなってくれシドー」
そう。士道と十香は明日デートをする予定だった。
だが士道は前日に風邪を引いてしまった。
「あぁ、早く治すよ」
「うむ…」
「そうでござるよ、早く治して元気になるでござる」
「そうですね…」
琴里はその時何故か分からないがふと思った
(そういえば、剣心と十香って仲あまり良くなってないわよね…なら)
「剣心」
「おろ?」
「明日、十香を連れて街に出なさい」
「何故でござる?」
「剣心…あまり十香と仲良くなってないようだしね。丁度良い機会じゃない」
「なる程…」
剣心は頷いた。
「十香殿。明日は拙者と2人で街に出かけないでござるか?」
「む?何故だ?」
十香は怪訝そうに聞いた。
だが、無理もない。十香は剣心に自慢である塵殺公をボロボロに壊されたのである。急に仲良くするのも無理な話である。
「えっと…士道殿の代わりに街を少し案内しようと思ったのでござる」
「…わかった」
「では、明日楽しみにしてるでござるよ」
「う、うむ…」
~次の日~
「待たせたな」
「いやいや、拙者も今来たところでござるよ」
2人は商店街入り口で待ち合わせしていた。
「では行くか、ええっと…」
十香は口ごもった、そういえば十香は剣心の事を名前で呼んだ事がない。
「あぁ、剣心でいいでござるよ十香殿」
「そ、そうか。なら、ケンシン」
「おろ?」
「行くぞ!デートへ!」
「わわっ。待つでござる~!」
その後、いい感じにデートは進み今に至る。
「良かったら食べるでござるか?団子」
「む?いいのか?」
「まぁ、団子は安いでござるかな。十香殿の食欲分の団子なら買えるでござる」
「そうか!なら…みたらしとやら十本!醤油を十本だ!」
「お、おろ?」
「はい!合計で2200円ね!毎度あり!」
一瞬で剣心の財布から英世が消えた
「団子屋でこんなにもお金を払ったのは初めてでござる…」
「んー!団子とやらは旨いな!」
「そんなにも勢い良く食べたら喉に詰まるでござるよ?」
「分かってる!」
その後も順調にデートは進み十香も剣心に対して敵意は見せていなかった
そして、今。剣心達は高台公園に来ている。
「…ここに来るのも久しぶりに感じるな」
「霊力を封印してからは一度も来ていなかったでござるからな…」
「あの時、シドーが撃たれ頭が真っ白になり鳶一折紙を殺そうとした…」
「拙者も士道殿を護れなかった時は怒りに身を任せてしまったでござるよ」
「だが、ケンシンは私を止めてくれたではないか。それこそ、塵殺公を壊してまで…」
「あの時はその時言ったとおり、十香殿の心に迷いしか無かった…だから、壊せただけでござる…」
「ケンシンは強いし…優しいな」
「その2つを持ってる人間が居ればこの世界どれだけ平和か…」
「だが、シドーから聞いたぞ?過去から来たこと、人斬りだった事、今は不殺を誓っていることも」
「…」
「それだけで十分優しいのではないか?人を殺すのは間違っていると気付いたのであろう?ならば、それは優しい人間にしか気付けないことではないのか?」
「十香殿…ありがとう…」
剣心は力無く笑った。
「なぁ、ケンシン?」
「何でござるか?」
「これからもシドーは精霊を助けると言っていた…だからこそこの前のような危ない事を有るかも知れない…だから、ケンシン、シドーを守ってはくれぬか?」
「当たり前でござる…士道殿は絶対に護るでござる」
「ケンシン…ありがとうだ…」
十香と剣心はお互い力無く笑った
「さて、そろそろ時間だし帰るでござるか」
「うむ!」
2人は横に並び合い歩いた。
「なぁ、ケンシン?」
「おろ?」
「また、2人でデートに行ってくれるか?」
「あぁ、何時でも行ってあげるでござる…でも、士道殿を忘れては駄目でござるよ?」
「わ、分かっている!」
「ははっ」
剣心はそう笑って帰路に就いた…
なんか、デートじゃなくね?
結局、十香と喋っただけになっちゃった。
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