「瀬田宗次郎って言うんだ」
そう言うと宗次郎は剣を降り下ろした。
「なっ!くっ!」
真那も素早く自分の剣で受け止める。
「やっぱり君も他の女の子とは違うんですね」
「その敬語は止めていただけねぇですか?一応あなたの方が上でしょう?見下されてる気がして腹が立つんでいやがりますよ」
真那は剣を構えて言った。
「え?気に障ったならごめんね。気を付けるよ真那ちゃん」
宗次郎も構える。
「大丈夫でいやがりますよ。気を付けなくてももう終わりますから!」
真那は素早く宗次郎に突撃した。
「遅いよ」
しかし、宗次郎は微動だにもせず軽々と剣を受け止めて真那の手首に刀の峰を当てた。
「くぁ!」
真那が声を漏らす。真那の手から剣が離れると宗次郎は素早く剣を蹴り飛ばした。そして、真那を壁まで押し着けたら刀の先を真那の喉元にあてた。
「これで終わりだよ真那ちゃん」
宗次郎は闘っているときから変わらず笑っている。
「気味が悪いでいやがりますね」
真那の額から汗が垂れる。
すると、
「今回は何もせずに返してあげるけど次もう一度僕に掛かってきたらその時は怒るよ?」
真那は笑っている宗次郎から出た言葉に恐怖を覚えた。決して言葉が怖かったのではない。ただずっと笑っている宗次郎から出ている気が恐ろしかったのだ。
「分かりました。なら言葉に甘えて引き下がります」
「あ、そうそう。後もう一つ」
「?」
「君、緋村さんの事知ってるんだよね?」
宗次郎は真那の喉元に当てていた剣先を離しながら聞いた。
「緋村さんとは剣心という男の事でいやがりますか?」
「そうそう、左頬に十字傷のついた小柄な人」
「それなら私の兄様の家に居候していやがります」
「え?居候?どこに?」
「貴方に言ったら兄様達に被害が出る恐れがあるので言いたくないでいやがります」
真那はそう言って空へと消えた。
「うーん。困ったな…どうしようかな…」
宗次郎はその場で考え込むが体を回して
「まぁ、まだ君との話が終わってないもんね」
狂三を見た。
「えぇ、先ほどから貴方の闘いを見てましたが中々ですわね」
狂三は不気味に笑う。
「まぁ、元々別な世界から来た身だからね。少し違うんだよきっと」
「別の世界?」
狂三が妙に反応した。
「うん。そうだよ」
「どうやって?」
「それは僕もいまいち分かってないんだよね~…寝てたら急にこんなところに…」
宗次郎は頭を掻きながら言った。
(別の世界から?どうやら少し面白い話を持ってるかも知れたせんわね…ここは…)
「貴方確か宗次郎さんでしたっけ?」
「うん、そうだよ。あ、君は真那ちゃんと違って敬語の方が良いかな?」
「いえ構いませんわ。それより宗次郎さん?」
「ん?」
狂三は舌で口回りを舐めてから言った、
「手を組みませんこと?」
「え?なんで?」
「ふふふ。そうですわね。しっかりとは言えませんけど簡単に言うなら一度腐ったこの世界を変える?とでも言いましょうか…」
またしても、狂三は不気味に笑う
「勿論、無料でとは言いません。貴方が先程言っていた。緋村剣心という男が何処にいるか教えて差し上げる…どうでしょう」
狂三は宗次郎に手をさしのべる、
しかし、
「断るよ」
「?何故ですの?」
狂三は宗次郎を睨み付けた。
「さっき世界を変えるって言ったよね?君は今の世界が不服?この世界で生きていく気が無いの?」
宗次郎は笑っていた顔を瞬時に変えて真顔になった。
「えぇ。面白くありませんもの」
「そう。だったら尚更だよ。面白くなかったら捨てるのは可笑しいよ」
「さっきから何が言いたいんですの?」
「君は似てるんだよ。僕の二人の恩人の内の一人に…君が間違ってるかどうかは僕が決めることじゃない。でもね、僕からしたら君のその考えが一番面白くないよ」
宗次郎はそう言って抜いたままだった刀を納めて、出ていこうとした瞬間…
「ふざけないで下さいまし!」
バンバンバン!
狂三は銃を宗次郎に向けて連射した。
しかし、宗次郎はどうともせずに弾き返した。
「僕の言ってることがそんなに腹が立ったの?」
「えぇ…とても腹が立ちましたわ。ここで貴方と勝負して貴方を殺して私の理論が貴方の理論よりも強いものだと教えて差し上げますわ!」
狂三はそう言って片手を上にあげて下ろした。
「おいでなさい!刻々帝〈ザフキエル〉!」
すると狂三の後ろから大きな時計が現れた。
「ふふっ。宗次郎さん!貴方の理論がどれだけ私にとって面白くなかったか教えて差し上げますわ!」
そう言うと狂三は又しても銃を乱射した。
「やっぱり君は志々雄さんに似ている…でも、君がどれだけ志々雄さんみたいに強くても、この時代が君を選ぶ事はないと、勝者が正しいわけではないと教えてあげるよ。僕がこれまでの旅で分かってきたことの全てを!」
宗次郎もまた抜刀の構えに入り飛んで来る銃弾を避けながら狂三の元へと突撃した。
その出来事はまさに一瞬…その出来事とは
宗次郎が狂三の弾を避けながら狂三に近づき狂三を吹き飛ばすまでの出来事の事である。
狂三は宙に浮いて背中から落ちていった…
一応、今回はここまでにしておきます。
るろうに剣心側のキャラはチート化している設定でお願いします…