もし緋村剣心がデートアライブの世界に行ったら   作:こうけー

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幸は1つ欠ければ辛

「殺す?私をですか?笑わせますね……」

エレンは瓦礫の中から出てくるとそう言った。

「良かったね死ぬ前に笑うことが出来て」

宗次郎は怒っていた顔を止めて又笑い始めた。

 

狂三はいつもの雰囲気と違うのが直ぐにわかった。

今の宗次郎の雰囲気は前にも見たことがある……真那と宗次郎が戦ったときに引くように勧めた時だ。

「宗次郎さん……」

狂三はぽつりと宗次郎の名前を囁いた。

「大丈夫でござるか?」

その時剣心と琴里が狂三の元へと駆け寄ってきた。

「剣心さん…琴里さん…申し訳ありませんわ…私がいながら十香さんと四糸乃さんを守れませんでした………」

狂三は下を向きながら謝った。

「そんな事言わないで良いわよ。貴方があの女と話を続けていたから間に合ったのよ」

琴里は狂三の肩に手を置き首を横に降った。

「そうでござるよ…狂三殿は何も謝ることはない」

剣心も又優しく微笑み狂三に言った。

「剣心さん…琴里さん…ありがとうございます…」

剣心と琴里はお互いの顔をみて頷くと剣心は立ち上がりハーメルンの方を向いた。

「さて………お主の相手は拙者がいたそう………」

剣心はそう言いながら逆刃刀を抜いてハーメルンに向けた。

「………………ぁなたは?」

ハーメルンは小さくて聞こえないぐらい小さな声で言った。

「拙者は緋村剣心…お主は?」

「…ハーメルン・メスナルク」

ハーメルンは自分の名前を言うと同時に新たな笛を出してきて吹こうとした。

「…!剣心さんその方の笛には注意して下さいまし!」

狂三はもうハーメルンの特殊技を知っているので剣心に伝えようとした。

「笛?どういう事でござる?」

「その方の笛は聞いた者を操る事が出来ますわ!笛の音を聞かないようにしないと…!」

その時狂三は思った。今自分は笛の音を聞かないようにしろと言ったが無理な話だ、いくら剣心と言えど耳は正常であるのだから何をしようと音は耳に入ってくる。

そしてハーメルンは笛を吹く前に技名だろうか…何かを呟いた。

「魔笛交響曲〈止〉の章………」

するとハーメルンは笛を吹き始めた。

「………………」

剣心は無言のままハーメルンに突進していたが…

 

 

 

 

 

 

 

剣心は止まらずにハーメルンの懐に入り逆刃刀を降った。

 

「飛天御剣流…龍翔閃!」

 

逆刃刀はハーメルンの顎を直撃して宙に浮いた…

 

 

「「「なっ!?」」」

 

エレン、狂三、琴里はその一瞬の出来事に驚いていた。

 

ハーメルンは背中から地面に落ちて少ししてから呟いた。

「…な…ぜ…効か…な…いの?」

剣心はハーメルンの元へと近寄りハーメルンを見つめると答えた。

「勝負という生きるか死ぬかの瀬戸際に立っているのに周りの音や声など聞いていては拉致があかぬでござるよ」

それを聞くとエレンは目をカッと開き震えながら聞いた。

「そ、そんな…音なんて嫌でも耳に入る筈…耳が聞こえない訳でもないのに…本当に一体どうやって…?」

「だから言っているでござろう…周りの音や声など聞いていては拉致があかぬと…簡単に言えば耳は聞いているが脳は目の前の敵に集中しすぎて聞いていないと勘違いしてるのでござる」

剣心は言い終えると逆刃刀を納めてハーメルンから離れた。

「さて…宗次郎。エレンをどうするつもりでござる?」

「そんなの…殺すに決まってるじゃないですか」

「殺すのでござるか…?それはお主が続けてきた旅の答えでござるか?」

「違いますよ…僕は狂三を殺そうとした人を恐怖のどん底に落としたいだけです」

宗次郎は淡々と説明しているが剣先はエレンの喉元に当てられている。いつでも殺せる状態だ。

「それを狂三殿は望んでいるのでござるか?」

「え?」

「どうなのでござるか狂三殿は?」

すると剣心は離れている狂三に顔を向けると問いかけた。

「……わたくしは…宗次郎さんの手を血で汚して欲しくないですわ…宗次郎さんの手は人を精霊を救うための…正義の手であってほしいです…」

狂三は先程のハーメルンの能力で体にかなりの負担が掛かっていたのかヨロヨロと宗次郎の元へと寄り宗次郎の頬に手を触れた。

「狂三…」

「宗次郎さん…わたくしに言ってくださいましたよね。これから幸せに二人でなるって…なら一人を守るために一人が汚れないで下さいまし…それは二人で幸せになるとは言いませんわ」

「そうだね…ごめんね。少し気が気でなかったようだったよ…」

「構いませんわ…殺してしまう前に気づいてくれればそれで…」

狂三は優しく微笑むと宗次郎も微笑んだ。

そして宗次郎は刀を下した。

 

その時だった…

 

 

 

 

 

 

 

エレンは素早くブレードを掴むと宗次郎の腹を突き刺そうとした…

 

 

 

 

 

 

 

 

「宗次郎!」

剣心は大声で叫ぶが宗次郎が振り向いたときにはブレードは目の前まで来ていた…

 

 

 

 

 

その時…同時に何かが目の前に飛び出てくると頬に触れていた手の感触が無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

ドシュ…

 

 

 

 

 

 

 

その音は余りにも低く小さくて気持ちの悪い音だった…

 

まるで肉に何かが刺さったような…そんな音…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗次郎はその音を聞いて数秒してから何が起きたかわかった。

「え……?」

 

目の前で勢いよく血を噴き出して倒れていく宗次郎の頬を優しく触れてくれた人……

 

遠くでは剣心が誰かの名前を叫んでいる……

 

狂三殿……?

 

狂三?

 

 

誰だっけそれ……

 

あぁ、そうだ……僕の……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の大切な人だ……

 

 

 

 

 

 




自分にとって一番大切な人を失った宗次郎。
怒りと絶望の余りとてつもない力を使ってしまう!
それはまるで鏡花水月のような力……

次回!
宗次郎凶変!エレンに降りかかる宗次郎の絶望の力!


どうですか?次回予告的な感じにしてみました…34話はこの次回予告通りにしていきます…

あとここ最近筆がよく進むので更新頑張ります
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