やばいですよ。鞠奈ちゃん最高!
「なぁ?抜刀斎?」
剣心がハーメルンから発生した炎の中から現れた男には見覚えがあった。
そう。剣心のいた時代。明治のときに剣心が全てを懸けて戦った男…
志々雄真実である。
「なぜ……なぜお主がここに!」
剣心は志々雄を目にすると目を細めて抜刀の構えに入った。それを見た志々雄はおいおいと微笑すると両手を上げて戦意が無いことを証明した。
「俺は別にお前と戦う為とか新世界を作るとかそんな理由でこっちに来たんじゃねぇよ」
剣心はその言葉を聞くと構えを解き自然の体型へと戻った。
「では……何のようだ?それ以外でお主がこちらに来る意味が分からぬ。その前にどうやってこっちにきた?狂三殿の出した炎から現れたが狂三殿とはどういう繋がりだ?」
剣心は構えを解いてもやはり完全には信用していないのか口調には棘があった。
「はは…なに、簡単なことさ。そこにいる時崎狂三を生き返らせたのは俺だ。そして生き返らせる代わりに俺をこっちの世界に呼び出せ…そういう取引をした。それだけだ」
志々雄は剣心にそう説明すると狂三の方を見た。狂三はそれに頷くと志々雄の説明が事実である事を伝えた。
「本当ですわ剣心さん。わたくしは志々雄さんによって復活させてもらったのですわ」
剣心はそれを聞くと溜め息を吐き志々雄に言った。
「何故狂三殿を?お主は狂三殿とは関わりはないであろう?」
すると志々雄はやれやれと言うかの様に首を動かして告げた。
「時崎狂三には大事な人間がいるようだからな。まぁあいつが悲しんでる所を見るのが嫌なだけだ」
「なに?宗次郎のことか?珍しいなお主のような人間が人の事を考えるなど…」
「なに言ってやがる、あいつは俺の息子のようなもんだ…アイツが餓鬼の頃から育ててやったからよ」
剣心と志々雄の会話を聞いた狂三はえっ?と小さく呟くと志々雄に聞いた。
「志々雄さんは宗次郎さんの知りあいですの?」
「あぁ、アイツは強ぇだろ?俺が育ててやったんだ」
「そうなんですの…だからわたくしを復活させたのですね」
「まぁ…そんなところだな」
剣心は狂三と志々雄の話が一段落終わると割り込むように志々雄に言った。
「で?結局は何をするためにこっちに?」
「そうだな…今から俺が提案するのは今起きている戦いに終止符を打つと同時にこれから先はDEMとやらに絡まれることはなくなる…」
「なに?どういうことだ?」
志々雄は手を強く握ると告げた……
「DEMを………潰す…!」
~宗次郎・エレンside~
宗次郎は必死に逃げるエレンを追いかけていた。
その間にも宗次郎は考えていた。剣心には殺さないと言ったが出来るのかどうかを…やはり狂三を殺した奴だ。本当なら殺したいともまだ思う。でもやはり剣心の言うことを間違えとは思えなかった宗次郎は背後からの攻撃を止めてエレンを追い越して走ってくるエレンの前に立った。
「ハァハァハァ………ふふふふ………」
エレンは止まると急に笑いだした。
「?どうかしたの?遂に精神までヤられた?」
エレンはまさかと答えるとポケットから謎の物を取り出して頭に当てた。
すると同時に光を放ちエレンの体を光が包んだ。
別にそこまで眩しかったわけではないので目を瞑る事無くエレンを見た。
するとエレンは先程までとは違うワイヤリングスーツを身に纏っていた。明らかに大きく性能も良さそうなワイヤリングスーツである。
「それは?」
宗次郎がそのワイヤリングスーツを指差し聞いた。
「これは私の最大の武器であり防具であり命でもあるワイヤリングスーツ………【ペンドラゴン】です」
「ペンドラゴン………」
「えぇ………先程までは随分とボロボロにやられてしまいましたがこのペンドラゴンがあれば私に敵はいません………それに少し貴方達を見誤っていました
貴方達は強い………」
エレンはそう言い終えると指をぱちんと鳴らした。
すると空から沢山のロボットの様な物が降ってきた。
「これは………?」
「バンダースナッチと言います。それ一体では貴方には勝てないでしょう………けど今ここには200体のバンダースナッチと!この世界最強の魔術師エレン・M・メイザースがいる!貴方に勝ち目はないのですよ!」
エレンは勝ちを確信したのかずっと笑っていた。
(200体のバンダースナッチ………そして明らかにさっきと雰囲気の違うエレン………少し不味いかな?)
考えながら宗次郎は抜刀の構えに入る。するとエレンは腕を上げて下に勢いよく下ろした。
そして200体のバンダースナッチが宗次郎目掛けて襲い掛かってきた…
しかし………
多数のバンダースナッチがそれと同時に吹き飛んだり爆発したりした………
「「!?」」
宗次郎とエレンは何が起きたのか分からずに只多数のバンダースナッチが壊れた場所を見た。
すると………
「大丈夫か!宗次郎!」
「宗次郎!」
「くっくっくっこの颶風の御子・八舞が来たからには安心せい!」
「同意。夕弦が来たからには大丈夫です」
左之助、士道、耶倶矢、夕弦がいた。
「皆さん………来てくれたんですね…」
宗次郎は四人の顔を見ると代表して左之助が答えた。
「あぁ…さっき嬢ちゃんから連絡があってよ…お前がエレンを追いかけていったから加勢に行ってやってくれって…」
「そうですか…ありがとうございます」
宗次郎が頭を下げると左之助は話を続けた。
「狂三の話は聞いたぜ………でも安心しろ!狂三は生きてる!」
その言葉を聞いた瞬間宗次郎は目を開き頭を上げて左之助に聞いた。
「え?生きてる?本当ですか?」
「あぁ…さっきお前が出ていった後に意識を取り戻したらしい。良かったな」
左之助は宗次郎の肩に手を置くと話を戻した。
「それよりも今はこの状況だ………俺達がこの機械をぶっ壊してやるからお前はエレンと一対一で勝負してこい。そして勝ってこい!」
左之助は肩に置いていた手を離して次は背中を強く押した。そして宗次郎が振り向くと左之助、士道、耶倶矢、夕弦の四人共が笑いながら頷き…そして沢山のバンダースナッチの中に突撃していった。
………………………そして宗次郎はゆっくりとエレンの元へと近付いた。
「先程貴方が喋っていたのは相楽左之助ですか?」
エレンはエステルームの時の様な取り乱しは一切無く静かに聞いてきた。
「まぁね………でももう関係ないよ…僕はここで君を倒すから」
宗次郎は刀を抜くとエレンに向けて刃先を向けた。
「私を倒す?このペンドラゴンを纏っている私を?笑わせますね」
「それが君の全てなんだろう?」
「えぇ…そうですよ。これがなければ私は私では無いようなものです」
「君が僕に対して全てを懸けて挑んでくるなら僕も僕の全てを懸けて君と戦うよ」
「あなたの全てとは…?」
エレンはまた刃先を宗次郎に向けて聞いてくる。
宗次郎は一泊を置くと答えた。
「今ある時間と今居る仲間とこれからを生きる為の命を………未来を懸けて戦うよ…」
「そうですか……なら見せて下さい!あなたの全てを懸けた力を!」
エレンはそう言うと宗次郎に向かって突撃してきた。
「分かってないな……君は……いい?勝負っていうのはね?力で勝敗が決まる訳ではないんだよ……考え方の問題さ。勿論、力も大切だよ。でも、何よりも、一番大切なのは………
自分を
他人を
今を守る。そう………
守る力が何よりも強いんだよ!」
宗次郎は剣を掲げ、そして降り下ろした……
エレンの宗次郎を刺そうとする剣は見事なまでに真っ二つに折れた………
「なっ!?」
「さぁ…始めようよ…僕と君の戦争[デート]を…」
はい!物語もメインに入りかけてきました!
宗次郎の最後の2つの言葉。守る力とデートアライブの代名詞とも言えるあの言葉を宗次郎に言わせたかった!やっと言えた!作者自信もこの回が一番筆が進みました!