もし緋村剣心がデートアライブの世界に行ったら   作:こうけー

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皆の為に

 

戦争〈デート〉

 

宗次郎はこの言葉を少し前までは嫌いだった。

戦争という人の命を容易く奪ってしまうものをデートなどと軽い言葉で使うなんて…と

しかし今、宗次郎にはこの戦争〈デート〉の意味を少しだけだか理解出来た気がした。

 

このふざけたやり方で精霊を封印するにはもしかしたら犠牲が払われるかもしれないのだと………

 

~~~~

 

エレンは仕込んでいた剣を簡単に真っ二つに割ってしまった事に驚きを隠せなかった。

別に予想の範疇を越えてはいないもののやはり普通の人間にこのような事が出来るはずがないのだ。

「………やはり、貴方は普通の人間ではないようですね」

「まぁね。少なくとも…今を生きてるのは間違ってるかな?」

宗次郎は言い終えると刀を抜刀の構えに入り、そしてエレンに続けて言った。

「これで終わりにしてあげるよ…僕の必殺技………

 

 

瞬天殺!」

瞬間、宗次郎の姿はエレンの視界から消えた…

宗次郎がエレンに完全に近づき背後から斬りつけようとした時だった…

エレンが溜め息を軽く吐くと同時に宗次郎にとんでもない程の重力がかかりその場に膝をつけてしまった。

 

「なにこれ…?」

宗次郎が何が何なのかわからずにいるとエレンは宗次郎の目の前に立ち鋭い目で言った。

「貴方は世界一の魔術師を舐めすぎではないのですか?随意領域(テリトリー)の操作において私の右に出るものはいませんよ…」

宗次郎も随意領域というものが何なのかはラタトスクに入った時に琴里達から説明は受けていた。その結界を使う者の庭であると…つまりエレンは世界一の随意領域使い。何をしてくるかはある程度構えていたがここまでだとは思っていなかった宗次郎だった。

「くっ…………!」

宗次郎の苦悶の声にエレンは口の端をあげた…

 

~剣心・琴里・狂三・志々雄side~

「ならそれでいくわ………いいわね?」

剣心と狂三は琴里の言ったことにコクンと頷いた。

琴里は眠っている十香と四糸乃をラタトスクに運び。剣心は左之助達の増援に、狂三は宗次郎の増援にだった。狂三も左之助達の増援に行くように琴里は言ったが狂三が嫌な予感がすると言うので宗次郎の助けを渋々許可した。そして志々雄も適当に戦場に赴くと言っていた。

(まぁ………宗次郎なら大丈夫でしょうけど、万が一のこともあるものね…)

この琴里の許可と狂三の直感がこの後の宗次郎を大きく支える事になることを誰も予想していなかった…

 

~~左之助・士道・耶倶矢・夕弦side~

「くそ!どれだけやっても拉致があかねー!」

左之助は迫り来るバンダースナッチを大量に壊してわいるが数が数だ、少し苦戦していた。

「かっかっかっ!これ程の数で弱音を吐くとは軟弱者よのぉ左之助!」

「指摘。耶倶矢、夕弦達もあまり減らせてない気がするのですが…」

「う、うるさいし!弱音吐くよりましだし!」

士道は上空で口喧嘩を始めた耶倶矢と夕弦に呆れていた。士道は何も出来ずに只眺めることしか出来なかった。それが士道には悔しかったのだ

「っ…………!」

唇を噛み締めるとその瞬間、耶倶矢が何を思ったのかいきなり地上に降り素手殴りだしたのだ。いくら精霊とは言えども素手ではバンダースナッチは壊れない…二重の極の様な特殊な力なら壊れるが耶倶矢がそれを知るはずもない。

その内、耶倶矢の回りに沢山のバンダースナッチが集まり襲いかかった…

「危険。耶倶矢!」

夕弦が助けようとするが夕弦にも沢山のバンダースナッチが襲いかかってきて夕弦は耶倶矢を助けれなくなってしまった。

「耶倶矢!」

士道は必死に耶倶矢の名前を呼んだ。しかし耶倶矢がその声に気づくのは少し遅かった。

「え?」

耶倶矢に向かって襲いかかってきたバンダースナッチが耶倶矢を攻撃しようとしたその時だった…

士道の手に違和感が覚えた…………

 

 

~~宗次郎・エレンside~

エレンは宗次郎が地べたに屈しているのにも見飽きたのか、また軽い溜め息を吐くと宗次郎は呼吸が出来ずに宙に浮いてしまった。

「ぁ…………ぐっ…………、」

宗次郎は必死に抗うが何も変わらなかった。

「私をここまで怒らせたのでギタギタにしてあげたいところですが私は優しいのでね。一瞬で楽にしてあげますよ」

エレンが使う真のレーザーブレードがチャキッっと音を発ててエレンは構えると

「さよなら、瀬田宗次郎…………」

そう言い刀を振った。

 

 

 

しかし、

 

 

バンバン!

 

「!?くっ!」

エレンはいきなり飛んできた銃弾をレーザーブレードで受け流すと叫んだ。

「…………誰です?今、邪魔をしたのは!」

「わたくしですわ」

その叫びに冷静に答え、影の中から現れたのは紛れもない…そう

 

 

 

時崎狂三だった。

 

「!?〈ナイトメア〉!何故貴方が!死んだはず!」

「えぇ…死にましたわよ一回。しかし地獄から這い戻ってきたのですわ」

そしてその狂三は影の中に再び潜ると咳き込んでいた宗次郎の側に現れた。

「大丈夫ですの?宗次郎さん」

「狂三…本当に無事だったんだね…良かったよ…本当に」

「えぇ…貴方の大好きな時崎狂三は此処にいますわ」

狂三はそう言うと宗次郎を抱いて頭を撫でた。

「でも、その前に剣心さん達との約束を守らなければいけないのでは?」

「え?」

「約束したのでしょう?

 

勝つ…って」

狂三は今まで優しかった目を真剣な眼差しに替えて宗次郎を見た。

「…そうだね。忘れていたよ…約束したもんね。皆、僕の約束の為に戦ってくれてるんだよね…」

「えぇ…

琴里さんはラタトスクで十香さんと四糸乃さんの看護を

 

剣心さんや左之助さんや士道さん、耶倶矢さんに夕弦さんも貴方の約束の為に必死であの何体ものバンダースナッチと戦っていますわ

 

だからこそ貴方は貴方のやるべきことをやってくださいまし…

 

あの、女を倒すこと…

 

それが…わたくしの…剣心さんの…皆の願いなのですから…」

 

狂三は言い終えるとエレンの方を向いて銃を持ち直した。

その時、ふと左手を何かが包んだ…

 

宗次郎の手だった…

 

「宗次郎さん…?」

「僕は約束を守るよ…それが筋だもんね。

だから、見ててくれないかな?僕が彼女を倒す所を約束を果たすところを…」

宗次郎はそう言い微笑んだ。

「違いますわ…」

「…?」

狂三はその宗次郎の笑顔を見ると首を横に降りそれを否定するともう一度宗次郎の顔をしっかりと見て優しい笑顔で言った。

 

「一緒に…戦って見るのですわ…」

「…………!ふふっ…そうだね…じゃあ…」

 

宗次郎は狂三の手をもう一度しっかりと握った。

 

「行くよ狂三!」

「はい!」

 

宗次郎と狂三の回りに眩しい光が表れて彼らを包んだ…

 




はい。久し振りの投稿です。これから再開していきます。
予定の方は活動報告の方に書いてあるのでそちらを読んでください。

さて、このDEM編もラストの中でも一番の佳境です。次でエレン戦は終わりですが、宗次郎と狂三の合体技が炸裂する予定です。楽しみにしていてください
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