「「あぁぁぁぁ!」」
暴走している十香と剣心。ASTは壊滅寸前だった。
「くっ!何なのよ一体!?プリンセスは分かるけど剣心がこんなにも化け物なんて思ってなかったわ!」
「た、隊長!このままでは!」
「くっ!撤退するわよ!速やかに!」
「「「了解!」」」
ASTは速やかに撤退準備を始めた。
~折紙side~
「私を…精霊と…同…じ」
愕然としている折紙に一つの影が見えた。
「貴様か…士道を殺したのは…」
「プリンセス…」
戦わなければならない、でも動かない。
「去ね…人間…」
十香は【最後の剣】を翳した。
~剣心side~
「はぁはぁはぁ…」
剣心は自我を取り戻していた。急に大人数が目の前から消えたのである(撤退準備の為)。自我を取り戻すのもおかしくないだろう。
「拙者は士道殿を…」
無力感に苛まれる。何故もっと早く動けなかったのか…もっと早く気付いていれば…色々なことが頭に浮かぶ。
「だが、それでも拙者は今を生きる者達を守る」
例えば、そう。十香だ。心の寄りどころだった士道が死んだのである。絶望以外何もないだろう。
すると、目の前に二つの影が見えた。
~士道side~
ボォォォ
体が焼かれているのか?熱い…
気がついたときに思ったことはそれだった。
「てか、あちちちち!」
余りの熱さにじっとはしていられなかった。
「あれ?何で俺は生きているんだ?確か俺は死んで…」
貫かれた所を触っても穴は空いていない。
「?」
その瞬間、士道の体はラタトスクへ瞬間移動した。
~十香・折紙side~
「去ね…人間…」
そう言って、十香は剣を振り下ろした。
(お母さん…お父さん…)
折紙は頭の中で両親の顔を思い浮かべた。
そして、
ガキィン!
「?」
折紙は死を覚悟していた。なのに、痛みはおろか感覚をない。目を開くとそこには…
十香の剣を剣で止めた剣心の姿があった。
「貴様…また邪魔をしに来たか」
「…すまぬでござる。拙者は士道殿を護れなかった…」
「今更、謝られようと士道は帰って来ないだろう。」
「その通りでござる。しかし、士道殿は十香殿に敵討ちなんてしてほしいと思っていると思うでござるか?」
「それは」
「もし、敵討ちをするぐらいなら十香殿。御主が幸せになることの方がよっぽど士道殿は喜ばれると思うでござる」
「…ふざけるな。幸せなんてもうない。奪われたではないか。ついさっき!」
そう言って、十香は剣心に剣を振った。
剣心はそれを避けると十香に言った。
「拙者の言うことは届かないようでござるな」
「はぁぁぁ!」
「…手荒な真似はしたくないが…」
「塵殺公!」
そう言って、十香は剣心に塵殺公を放った。
だが、剣心はそれを軽々と避けて十香の目の前まで移動した。
しかし、十香も精霊。それについていけない訳ではない。
「くっ!」
ガキィン!
塵殺公で逆刃刀を受け止める。が、
バキバキバキ!
「!?」
塵殺公は脆くも崩れ去った。
「そんな…私の塵殺公が…」
「今の十香殿の剣は迷いしかない。本当は分かっているのでござろう?自分が敵討ちをしても士道殿が喜ばない事を」
「それは…!」
「いい加減認めたらどうだ?」
剣心は急に口調を変えた。
「これ以上今の御主と戦っても結果は優に見えている」
「…」
「そうさ十香。俺はそんな事を求めていないよ」
「「!?」」
ふと十香にかけられた声。それに十香と剣心はびっくりする。
「シドー!」「士道殿!」
「ただいま…2人とも」
十香は士道に抱きついていた。剣心はその場で立ち尽くしていた。
「何故生きているのでござる?士道殿」
「それは後で話します…それより」
士道は剣心に目配せする。
「あぁ、そうでござるな。では、拙者はこれで」
そう言うと、剣心はその場を後にした。
「さて…」
士道は意を決した様に言う。
「十香。俺とキスしよう」
「キス?キスとは何だ?」
「えっとだな…唇と唇を合わせて…ンン!?」
十香は士道がしゃべっている途中でキスをした。
十香の霊装は剥がれ光の粒子となって消えていった…
そして、士道には温かいものが流れてきた…
今、十香はほぼ裸なのだ。
「わわわ、悪い!まさかこんな風になるなんて思ってなかって…」
「なぁ、シドー?」
「ん?」
「また、デートに連れて行ってくれるか?」
十香は少し上目遣いで聞いてくる
「あぁ、そんなの何時だって連れてってやる」
そう言うと、十香は花が咲いた様な笑顔で笑った
これで、十香編終了です。
十香ファンの人は楽しんで下さったなら幸いです。
剣心ファンの人にも楽しんで下さったなら幸いです。
さて、最後微妙にオリジナルエンドで終わりましたが剣心が十香の塵殺公を壊すところカッコイい!
さて、そんな感じで次は四糸乃です。
四糸乃ファンの皆様に楽しんでもらえる様に努力します。
後、左之助もそろそろ出番来ます