横須賀鎮守府物語   作:時津風零斗

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また独自解釈が入ってます、ご了承ください


014 悲しき再会と出会い

南西諸島鎮守府、地下研究室にて・・・

 

 

武御雷一型丙

「零斗提督・・・この事は上層部に報告したのかね?」

 

艦娘の亡骸が入ったカプセルに手を当て武御雷一型丙は零斗に聞いた、その手は震えていた

 

時津風零斗

「いえ、あの謎の置手紙を送った後にこの施設を発見したので・・・まだしておりません」

 

武御雷一型丙

「そうか・・・いや、むしろ報告しなくてよかった・・・上層部にこの施設を知られたら少し厄介な事になりかねん・・・」

 

イーグルアイ

「厄介な事?」

 

武御雷一型丙

「いや・・・こちらの事だ・・・しかし、こんな施設があるとは・・・深海凄艦に対する我々の考え方を変えなければいけない・・・ん?」

 

武御雷一型丙がゆっくりと培養カプセルを見て歩いていると、ひとつのカプセルの前で止まった

 

時津風零斗

「少将?どうかされましたか・・・」

 

零斗が聞くと、武御雷一型丙は腕を振るわせていた

 

イーグルアイ

「少将?」

 

武御雷一型丙

「この娘は・・・この艦娘は・・・」

 

零斗とイーグルアイは武御雷一型丙の前にあるカプセルを見た、カプセルの中には戦艦クラスと思われる艦娘が入っていた、体の半分は深海凄艦化しており、どのクラスの戦艦かはかろうじて分かる程度であった

 

時津風零斗

「武御雷一型丙少将?もしや、この艦娘は知り合いですか・・・?」

 

武御雷一型丙少将はそのカプセルに手をついてしたにうつむきながら答えた

 

武御雷一型丙

「この艦娘は・・・この艦娘は・・・我が鎮守府に所属していた伊勢型戦艦・・・その二番艦日向だ・・・」

 

時津風零斗

「なっ!?」

 

武御雷一型丙

「・・・沖ノ島の戦いの後、私は日向を航空戦艦を使う遠征に出した・・・その時、敵戦艦部隊と機動部隊の主力混同艦隊と遭遇し、日向は囮となって周りの艦娘や輸送船を逃がし・・・撃沈された・・・私はその海域を探し回ったが・・・日向は見つからなかった・・・まさか・・・まさかこんな形で見つかるとは・・・」

 

イーグルアイ

「・・・第96回キス島強行輸送作戦で武御雷一型丙少将の艦隊の戦艦日向と軽巡洋艦龍田が殿を務めて敵主力混同部隊を壊滅さして遭遇戦だ・・・だが武御雷一型丙少将の損害は戦艦日向と軽巡龍田の2隻・・・龍田の亡骸は見つかったが、日向の亡骸だけは見つからなかったらしい・・・」

 

時津風零斗

「そうだったのか・・・」

 

イーグルアイがそっと耳打ちをして教えてくれた

 

バンッ!

 

時津風零斗・イーグルアイ

「「っ!!??」」

 

何かを叩く音で驚く二人、振り返ると武御雷一型丙少将がカプセルに拳で殴っていた

 

武御雷一型丙

「・・・日向、すまない・・・俺はあの時ロクな装備を持たせずに遠征に出してしまった・・・俺は沖ノ島を攻略して浮かれていたんだ・・・それが・・・それがこんな事に・・・君を沈めてしまった・・・伊勢を悲しませてしまった・・・天龍を一人ぼっちにしてしまった・・・俺は悪い提督だ・・・俺は・・・君を沈めてしまった・・・龍田も沈めてしまった・・・俺は・・・取り返しのつかない事をしてしまった・・・う、うわああああああああああ!!!!!!」

 

そう言うと武御雷一型丙は泣き始めた・・・大きな声で泣き始めた・・・

 

時津風零斗

「少将・・・」

 

零斗が少将に声をかけようとした時に、イーグルアイが肩を掴んで止めた、零斗が振り返るとイーグルアイは首よ横に振った

 

イーグルアイ

「今はそっとしておこう・・・」

 

時津風零斗

「あぁ・・・そうしよう・・・」

 

そう言って二人は武御雷一型丙少将から離れようとした時・・・

 

??

「うぅ・・・」

 

時津風零斗

「ん?」

 

イーグルアイ

「ん?どうした零斗?」

 

時津風零斗

「いや・・・今何か聞えなかったか?」

 

零斗の耳に、微かな声が聞こえた

 

イーグルアイ

「えっ?何も聞えなかったぞ?」

 

時津風零斗

「そうか・・・でも確かに声が・・・」

 

??

「うぅ・・・だ、誰か・・・」

 

微かだが、零斗の耳には確かに声が聞こえた

 

時津風零斗

「やっぱり・・・誰か生存者がいるんだ!!!」

 

イーグルアイ

「お、おい零斗?何処に行くんだ!?」

 

そう言って零斗は施設の奥に駆け出し、イーグルアイはそれを追った・・・地下室の奥に着くと、零斗は辺りを見回した

 

イーグルアイ

「おい零斗、本当に声が聞こえたのか?」

 

時津風零斗

「あぁ・・・確かここらへんから聞こえた・・・」

 

イーグルアイ

「お前の気のせいじゃないのか?」

 

時津風零斗

「いや・・・確かに聞こえたんだ・・・」

 

??

「だ・・・誰か・・・助けて・・・」

 

時津風零斗

「こっちだ!」

 

また声が聞こえ零斗は部屋の隅を見た、暗闇の中を目を凝らして見た、そこには一人の艦娘が酷い傷を負って倒れていた

 

時津風零斗

「おい君!大丈夫か!?」

 

イーグルアイ

「なっ!?本当にいたのか!?」

 

零斗は倒れていた艦娘を抱きかかえて安否を聞いた

 

??

「うぅ・・・お、お主は・・・」

 

時津風零斗

「横須賀鎮守府所属、時津風零斗少佐だ・・・早くドックに、イーグル!ドックを開けるよう指示をしろ!それと工廠妖精さんと入渠ドック妖精さんと整備員を早く!!!」

 

イーグルアイ

「分かった!すぐに用意する!!!」

 

そう言ってイーグルアイは外に向かって走って行った、すれ違いに武御雷一型丙少将が走ってやって来た

 

武御雷一型丙

「ど、どうした零斗少佐!?」

 

時津風零斗

「生存者です!生きている艦娘がいました!!!」

 

武御雷一型丙

「な、何だって!?」

 

時津風零斗

「早く地上にでましょう!」

 

そう言って零斗は艦娘を抱きかかえて外に向かって走り出した、武御雷一型丙もその後を追った

 

??

「うぅ・・・奴らは?・・・奴らはどうなったのじゃ・・・?」

 

息絶え絶えで艦娘が零斗に聞いた

 

時津風零斗

「深海凄艦はですか?深海凄艦は撃退して、我々がこの鎮守府を奪い返しました・・・急いであなたを入渠させます、それまで頑張ってください・・・」

 

??

「そう・・・なのか・・・それは・・・よかったのじゃ」

 

時津風零斗

「ところで、あなたの名前は?」

 

零斗が聞くと艦娘は答えた

 

??

「利根型・・・重巡・・・洋・・・艦・・・と・・・利根じゃ・・・」

 

それを言って、艦娘、いや利根が気を失った

 

時津風零斗

「お、おい!?しっかりしろ!?」

 

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