Fate/Grand Rider   作:けーやん

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前々からお話ししていた事を本格的に連載して行こうと思います。


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「やあ、初めましてだね」

 

 一面花で覆われた地面の上に浮かぶ逆さまの塔で、2人の人影が対峙していた。

 

 1人は白い衣を纏い、細く小さな手には杖が握られており、顔はローブで隠れていた。だが160cmにも満たない小柄な体と、愛らしい声音で女性である事は識別出来る。

 

 対峙するもう1人は、彼女とは対照的に黒いレザージャケットに革の手袋、デニムジーンズと言った現代的な服装を身に纏い、東洋人の様な黒髪と整った顔立ちが特徴の青年であった。

 

 少女はそんな彼を見ながら楽しそうに微笑む。

 

「キミとは前々から話がしたかったんだ。キミみたいな面白い人間はそう居なくてね。よ(・)く(・)こ(・)の(・)塔(・)か(・)ら(・)キ(・)ミ(・)の(・)活(・)躍(・)を(・)覗(・)い(・)た(・)も(・)の(・)さ(・)。今日は私の呼び掛けに応じてくれて感謝するよ。おっと、いけない。この楽園に人が来たのは初めてでね。私自身、つい浮かれてしまったよ」

 

 少女は反省するかの様に謝罪する。青年は首を横に振って話の本題を訊く。

 

「それで、君が俺を此処に呼んだ理由を教えてくれないかな?」

 

「そうだった。申し訳ないんだけどね、キミにはキミ自身が居た世界とは別の世界に行って来て欲しいんだ。本(・)来(・)な(・)ら(・)生(・)き(・)た(・)人(・)間(・)が(・)召(・)喚(・)に(・)応(・)じ(・)る(・)事(・)は(・)不(・)可(・)能(・)だ(・)け(・)ど(・)、(・)元(・)々(・)キ(・)ミ(・)が(・)存(・)在(・)し(・)な(・)い(・)世(・)界(・)で(・)な(・)ら(・)可(・)能(・)な(・)筈(・)だ(・)」

 

「召喚?」

 

「そう。君には英霊(サーヴァント)として、人類救済に協力して欲しい。幾度も世界を守り続けてきたキミにだ」

 

 突然の事に青年は少し戸惑いながらも、何(・)処(・)か(・)慣(・)れ(・)た(・)様(・)な(・)表(・)情(・)をして再び訊く。

 

「俺が行かなきゃ行けない程、その世界に危機が迫っているって事?」

 

「そうさ。と言うより、も(・)う(・)迫(・)っ(・)た(・)状(・)態(・)と(・)も(・)言(・)え(・)る(・)。なにせその世界の未来は既に焼(・)却(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)の(・)だ(・)か(・)ら(・)ね(・)」

 

「それは穏やかじゃないね」

 

「正に人類の存続の危機ってやつさ。行って来てくれるかい?」

 

 彼女の話を聞いた青年は少し考え、覚悟を決めた様に頷く。

 

「分かった、行くよ。俺の力を必要とする人が居るなら、俺はその手を掴みたい」

 

「ありがとう。そう言ってくれると信じていたよ」

 

 青年の承諾に、少女は嬉しそうに感謝を述べた。

 

「ちなみにだけど、その召喚ってまだなのかな?」

 

「ちょっと待って……よし来た!さあ、ア(・)レ(・)に飛び込んで!」

 

 少女が指差す方向を見ると、空中に孔の様なものが出現した。

 

「それじゃあ、行ってくるよ」

 

 そう言って青年はバイクのハンドルレバーの様なパーツが施されたメタリックレッドのアイテムを手に取り、ハンドルレバーを模したパーツを捻る。

 

 

『BOOSTRIKER』

 

 

 アイテムのパーツが展開され、青年の前に赤いバイクが出現した。

 

「へえ、それがキミの力なんだね!やっぱり間近で観ると面白いな」

 

「君は残るの?」

 

「ああ。私はいつも通り、此処で観ているとも。頑張って、お(・)兄(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)!(・)!(・)」

 

「何でお兄ちゃん?えっと……行って来ます」

 

 唐突な『お兄ちゃん呼び』に戸惑いながらも、青年はヘルメットを被るとバイクに跨る。そしてクラッチレバーを握り、チェンジペダルを押し下げてギアを1速に入れてアクセルを捻りクラッチレバーを離す。バイクは勢い良く動き出し、孔のある方向へと疾る。そして、彼の乗ったバイクは孔の中へと飛び込み、彼の姿が消えなくなった。

 

 孔の中へ消えた彼を見て、少女はクスリと笑う。

 

「まさか即答でオーケーしてくれるなんてね。本当にお人好しだな、彼は。ア(・)ー(・)サ(・)ー(・)とは違った面白さがあるし、向こうで彼がカルデアと共にどんな冒険をしていくのか、その冒険が終わらないものである事を祈ろう。ボ(・)ク(・)が楽しむ為にもね」

 

 彼女は観(・)る(・)事(・)し(・)か(・)出(・)来(・)な(・)い(・)存(・)在(・)。

 

 だからこそ、自分が楽しいと感じる物語が永遠と続いてくれる事を常に望み、求めている。




彼と対峙した白い少女、一体何者なんだろうか(白目)

次回、「異世界の英霊」
そして変身する仮面ライダーのヒントは「現在放送中」です。

特異点F終了後、カルデアに召喚されるサーヴァントは……(投票の多い2騎までとします)

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