Fate/Grand Rider   作:けーやん

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どうでも良いですが、私に絵心無いので誰か主人公のイラスト描いてくれませんかね〜。



episode 9

「此処は……」

 

「フォウ!」

 

「フォウくん……?」

 

「あ、良かった。目が覚めたみたいだね」

 

 来太が目覚めると医務室らしき部屋のベッドに寝かされており、顔の傍で前脚で頬を叩くフォウに気付くと、ロマニが声を掛ける。

 

「ロマニさん…‥と言う事は、此処はカルデアですか?」

 

「そうだよ。カルデアにある医療室だ。気分はどうだい?」

 

「はい、大丈夫です。藤丸さんたちは?」

 

「2人は自室で眠っているよ。一通り検査はしたけど何処も異常は診られなかった」

 

「そうですか、良かった」

 

 立香とマシュの安否を聞いた来太は安堵し、()()1()()の事も確認する。

 

「あの、オルガマリーさんは?彼女もカルデアに居ますよね?」

 

「所長は───」

 

 

「それについては私から説明しよう!」

 

 

「ん?」

 

「フォ!?」

 

 医務室のドアが開き中へ入って来たのは、モナ・リザそっくりの容姿をした長い黒髪の絶世の美女だった。

 

「モナ・リザ?」

 

「お、別の世界から来た君もこの姿の事は知っているみたいだね!うんうん、それだけ私が有名と言う事かな。それじゃあ自己紹介だ。私はレオナルド・ダ・ヴィンチ !万能の天才にしてカルデアに召喚された英霊第3号さ。よろしくライダー……いや、佳面来太くん」

 

「佳面来太です。よろしくお願いします、レオナルドさん」

 

 来太は医務室のベッドから起き上がってダ・ヴィンチに挨拶する。

 

「う〜ん、硬い!これから共に頑張って行くんだ、もっとフランクにいこうぜ。と言う事で、私の事は"ダ・ヴィンチちゃん"と呼びたまえ」

 

「あー……善処します」

 

 グイグイ来るダ・ヴィンチに戸惑う来太を見てロマニが助け舟を出す。

 

「そこまでにしてくれレオナルド。彼が困ってるじゃないか」

 

「そうかい?それじゃあ、本題に行こうか」

 

 そう言ってダ・ヴィンチは説明を始める。

 

「オルガマリー所長の事だが、彼女は無事だよ。君がレフから取り返してくれた聖杯の力で残留思念だった彼女を物質化された事で一命を取り留めた。カルデアを代表して感謝するよ」

 

「僕からも言わせてくれ。所長は勿論、藤丸さんとマシュを助けてくれて本当にありがとう」

 

「いえ。つまり、今のオルガマリーさんは俺たちサーヴァントに近い存在になったと言う事ですか?」

 

「大雑把に言えばそうだね。だが魔術回路は生前のモノと同じ人間レベルで戦闘能力が向上した訳じゃない。他にも色々調べなくちゃいけないから今は研究室で検査中だけどね」

 

「そうですか……良かった」

 

 オルガマリーが無事にカルデアに戻れた事に来太は心の底から安堵する。ダ・ヴィンチはそんな来太を興味深そうな目で見る。

 

「君の事はモニター越しで観て分かっていたが、物凄くお人好しだね。マスターである藤丸立香ちゃんはともかく、マシュやオルガマリーの事も心配するなんて。だが、私としては好印象だ」

 

「これでも元の世界ではヒーローとして人命救助もやっていましたから。彼女たちが無事だと聞いて安心しない訳がありませんよ」

 

「え!?君って本物のヒーローなのかい!?宝具を見てそれっぽいとは思ったけど」

 

「まあ、普通は驚きますよね」

 

「フォウ、フォウ」

 

「ンンッ、話を続けても良いかな?」

 

 来太は驚愕するロマニに苦笑しているとダ・ヴィンチがわざとらしく咳払いする。

 

「特異点Fでの調査結果としては我々の勝利だ……だが」

 

()()()()()()()()()()()……ですよね?」

 

 来太の言葉にダ・ヴィンチは頷く。

 

「その通り。今回の黒幕であるレフの行方はまだ掴めていない。それに特異点は今回の冬木市以外にも7()()()の発現を観測した。人理修復を目的とする我々カルデアとしては直ちに動かなくてはならない状況だ」

 

「藤丸さんにも後で説明するけど、先ずは君の意見を聞いておきたい。現状カルデアの最大戦力であるサーヴァントとして」

 

 2人から真剣な表情で見つめられながら、来太は答える。

 

「俺はあくまで藤丸さんのサーヴァントなので、最終的な結論は彼女次第になりますが……俺個人としては皆さんに協力します。その為に召喚に応じましたので」

 

「ありがとう。これからもよろしく頼むよ」

 

「此方こそ、よろしくお願いします」

 

 来太の返答を聞いたロマニは右手を来太の方へ差し出す。来太も右手に嵌めていた皮手袋を外しロマニの手を握る。そして来太はロマニたちに訊く。

 

「早速で申し訳ないんですけど、何か手伝える事ありますか?藤丸さんたちが目覚めるまで待つのもなんですので」

 

「良いのかい?それじゃあ、管制室に行ってくれるかな?今スタッフ一同で瓦礫の撤去をしてるから」

 

「分かりました」

 

「助かるよー。此処のスタッフはインドア派のモヤシッ子ばかりでね。肉体労働とは縁が遠くてなかなか作業が進まなくてさ」

 

「大丈夫です。それでは行ってきます。フォウくん、君はどうする?藤丸さんかマシュの所に行く?」

 

「フォウ!」

 

 フォウは来太の肩に飛び乗った。どうやら"途中まで送ってくれ"と言っている様だ。太々しいフォウに苦笑し、来太は医務室のドアへ移動する。

 

「それではロマニさん、ダ・ヴィンチ……さん。また後で」

 

「うん。悪いけどお願いね」

 

「だから私の事は"ダ・ヴィンチちゃん"だって言ってるだろー」

 

 2人にそう言って来太は途中までフォウを乗せながら管制室へ向かう。




次回「藤丸立香、決意する」

それとその次で幕間に入ります。内容としてはアンケートにあったサーヴァント召喚回です。

特異点F終了後、カルデアに召喚されるサーヴァントは……(投票の多い2騎までとします)

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