Fate/Grand Rider   作:けーやん

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募集していたアンケートの結果、次回の召喚回でカルデアに召喚するサーヴァントは元祖セイバーことアルトリア・ペンドラゴンと赤い弓兵(オカン)ことエミヤに決定しました!

ご協力ありがとうございました!!


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episode 10

「あーーー、やっと作業終わったなあ」

 

「だな」

 

「なんとかなったね」

 

 カルデアの管制室では瓦礫の撤去作業を終えたスタッフたちが疲労した様子で会話をしていた。

 

「まあ、ライダーの彼のお陰で思っていたよりも早く終わる事が出来たんだけどな」

 

「ああ。僕たちの3倍以上の速さで瓦礫をどかしてたからな。流石は英霊だよ」

 

「彼、嫌な顔一つもしないで手伝ってくれたよね。それどころか私たちにも気を配ってくれてたし。なんと言うか……想像してた英霊とはイメージが違ったと言うか……雰囲気が私たちに近い感じだったよね」

 

「何でも彼は此方の時代と似た別の世界から召喚されたらしい。価値観とか考え方が現代の僕たちに近いんじゃないか?」

 

「そう言えば、そのライダーは?」

 

「呼びましたか?」

 

「「「うわっ!?」」」

 

 突然背後から声がした事でスタッフたちは思わず驚いた。振り返ると来太がカップを乗せたカートと共に立っていた。

 

「あ、すみません。驚かせるつもりは無かったんですが」

 

「い、いや。大丈夫だよ……えーと」

 

「俺の事は名前、真名で呼んで下さい。佳面でも来太でも、呼び易い方で大丈夫です」

 

「そ、それでは……来太。どうかしたのか?さっきまで姿が見えなかったが」

 

「作業も終わりましたので少し休憩しませんか?コーヒー淹れて来ましたので」

 

「コーヒー?貴方が淹れたの?」

 

 カートの上にはコーヒーが淹れられたカップが乗せられていた。コーヒーからはとても良い香りが漂っていた。

 

「はい。実家がコーヒーショップを経営してたので味は保証しますよ。まあ、まだまだオーナーのオヤッさんには構いませんが」

 

(((実家がコーヒーショップの英霊って……)))

 

「そ、それじゃあ……」

 

 スタッフの1人ジングル・アンベル・ムニエルが戸惑いながらもカップを1つ手に取ってみる。香りを嗅ぐとコーヒーの上品な香りが嗅覚を刺激される。そしてコーヒーを一口啜る。

 

次の瞬間

 

 

「ウッッッッッッッマ!!?」

 

 

 ムニエルは両目を"クワッ!!"と見開きながら驚愕の叫びを挙げる。

 

「え!?これコーヒーだよな!?本当にコーヒーか!?こんな美味いコーヒー飲んだの初めてだぞ!?」

 

「そ、そんなにか?」

 

「それじゃあ私たちも」

 

 あまりの極上の味に軽いキャラ崩壊をするムニエルに続いて技師のソリア・ナイワー、オペレーターの芽昴昴(マオ・マオマオ)の2人もカップ手に取ってコーヒーを啜る。

 

 

「「ウッッッッッッッマ!!?」」

 

 

 コーヒーを飲んだ途端、2人も同じ様に目を見開きながら叫んだ。

 

「こ、これ程の味とは……!?」

 

「私たちが今まで飲んだコーヒーとはまるで別次元!?と言うか、今まで飲んだコーヒーは泥水同然だった!?」

 

「気に入ってくれて良かったです。また機会があれば淹れますね。あ、おかわりもありますけど」

 

 

「「「是非お願いします!!!」」」

 

 

 来太は苦笑しておかわりの確認をすると3人は瞬時に頭を下げて頼んだ。そして、他のスタッフたちも来太が淹れたコーヒーの美味さに驚愕したのであった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

 一時の休息が終わり、カルデア職員は管制室に集まっていた。

 

「皆集まったね。これよりブリーフィングを始めるよ」

 

 ロマニはそう言ってコンソールを操作すると、空中に立体映像が表示させる。

 

「藤丸さんたちのお陰で冬木の特異点は無事に消失した……けれど、未来は引き続き観測出来ず、カルデアスも紅く燃えたままだ。つまり、他にも原因があると僕たちは仮定した。そして見つけ出したのがこの狂った世界地図。冬木とは比較にもならない程の時空の乱れを起こす7つの特異点だ」

 

 映像には世界地図が表示され、7箇所にポイントが点滅していた。つまり、この7つのポイント全てが特異点と言う事だ。

 

「現在カルデアは職員の7割が死亡……マスター候補も藤丸さんを除く47名が瀕死。コールドスリープで仮死状態になっている。つまり───」

 

「7つの特異点を全て消滅させ、人類を救えるのは……藤丸立香。()()()()()()

 

 ロマニの言葉に割り込んだのは、聖杯の力でカルデアに生還したオルガマリーだった。その後ろからダ・ヴィンチが付いて来る。

 

「所長!もう起きて大丈夫なんですか!?」

 

「ええ、レオナルド……ダ・ヴィンチのチェックは済ませたわ。それに、ゆっくり寝ている暇なんて無いもの」

 

「私も安静にする様に言ったんだけど、どうしてもブリーフィングに参加するって聞かなくってさ〜」

 

 心配するロマニにそう言い、オルガマリーは立香の方を見る。

 

「一般枠として無理矢理カルデアに連れて来られた貴女にこんな事を言うのは酷な事は分かっているわ……それでも貴女には言わなきゃいけない」

 

「藤丸立香、貴女には冬木市と同様に7つの特異点にレイシフトし、聖杯を奪還して歴史を正しい形に修正する戦いに参加して貰います」

 

「貴女に、人類を救う覚悟はありますか?」

 

「私は───」

 

 オルガマリーの言葉に、立香は顔を伏せる。そして彼女の手が震えているのが見て分かった。一同が不安と申し訳無い表情で立香を見つめる。

 

「すみません、俺から1つ良いですか?」

 

 そんな中、来太は前に出る。そして、来太は立香の前に立つ。

 

「来太…‥?」

 

「サーヴァントの俺がこんな事言うのは間違ってると思うけど……藤丸さん、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「え?」

 

「ちょっと佳面来太!?貴方何を言って───」

 

 来太の突然の発言に立香は顔を上げる。そしてオルガマリーは勿論、ロマニやマシュ、カルデア職員たちが動揺する。唯一ダ・ヴィンチだけは落ち着いた様子で来太を見つめる。周りの皆の視線を来太は気にせず続ける。

 

「君は()()()()()()()()。いきなり"人類を救え"って言われても何の事か解らなくて当たり前だよ……だから」

 

「君は帰りたい場所に戻る為に、今会いたいと思う人たちにまた会う為に……そして、君自身が生きる為に頑張れば良い」

 

「生きる……為に?」

 

「うん。君がそれを望むなら、俺は持てる全ての力で君を守る。そしてカルデアの皆……君たちが生きるこの世界を守る為に、俺は戦うよ」

 

 来太はそう言って立香に向かって笑う。

 

「元の場所に戻る為に、会いたい人たちに会う為に、生きる為に頑張っていけば、それが人類を救う事に繋がると思う。藤丸立香さん、君はどうしたい?」

 

 来太の問い掛けに立香は考え、そして答える。

 

「───私は、人類を救うなんて覚悟は無い。今だって話を全部理解出来た訳じゃ無い。それに、どうしようもないくらい怖いよ」

 

「うん」

 

「でも!」

 

 立香は真っ直ぐ来太を見る。

 

「家に戻れなくて、家族や友だちと会えなくて、このまま死んじゃうのは嫌だ!それにマシュや所長、ドクターや此処の皆に死んで欲しく無い!」

 

 

「私に出来る事があるなら、私は頑張りたい!!」

 

 

「……分かった。君がそれを望むなら、俺は君の力になる。サーヴァントとして───そして、ヒーローとして」

 

 立香の答えを聞いた来太は頷き、オルガマリーとロマニを見る。

 

「よろしいですね?オルガマリーさん、ロマニさん」

 

「……ええ。彼女の言葉で私たちの運命は決まったわ」

 

「僕たちも彼女の望みの為に出来るだけの事を全部やるつもりだよ」

 

 2人も覚悟を決まった表情で答える。そしてオルガマリーは管制室に居る全員に向けて発言する。

 

「生き残った全てのカルデア職員に告げる!これよりカルデアは予定通り、人理継続の尊命を全うします!たとえどんな結末が待っていようとも!」

 

「そして───作戦名を"ファースト・オーダー"から改名。カルデア最後にして原初の使命、人理守護指定"G.O(グランド・オーダー)"

 

 

「魔術世界に於ける最高位の使命を以て、私たちは必ず未来を取り戻します!!」

 

 

「「「はいっ!!」」」

 

 

 オルガマリーの宣言を以て、来太たちカルデアは人類史を取り戻す戦いに身を投じる事を決意する。

 

 




次回「召喚回&模擬戦【前編】」です。

次回登場する仮面ライダーのヒントは「カード」です。

清姫の安珍は……?

  • 藤丸立香
  • 佳面来太
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