Fate/Grand Rider   作:けーやん

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来太がゼロノスに変身した事に読んでいただいた方々から驚きの声が挙がって"してやったり"と内心でガッツポーズをとりました。

それと多くの方から質問を受けまして「ゼロノスに変身した時のデメリットの件」ですが、ザックリ説明しますと電王系ライダーに変身している間来太は電王の変身者である野上良太郎やNEW電王の野上幸太郎と同様【特異点】になりますのでゼロノスカードのデメリットは解消される形となっております。電王の世界では「時間」=「記憶」なので。
ですが【特異点】の状態だと「幸運:E−」にまで低下します。

今回は模擬戦【中編】です。

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episode 10.5-②

「別の姿に変身した!?」

 

「一応聞くがマスター、アレの何処が狐なんだ?」

 

「私も知らないよ!」

 

「はい!今の来太さんは狐ではなくて牛です!」

 

「フォーーウ!?」

 

『ライダークラスは多彩な宝具を所持するとは知ってはいたけど、アレは流石に予想外過ぎるよ!?』

 

『佳面来太、どう言う事か説明しなさい!』

 

『ベルトで変身するプロセスは同じみたいだけど今回のはカード型のアイテムを使用した感じか!?面白いなー!やっぱりどんな仕組みか後で調べさせて欲しいなーー!』

 

 ゼロノスに変身した来太を見て立香たちは驚愕の反応をする。そんな彼女たちを他所に、来太は【ゼロノスベルト】の右側に装備された【ゼロガッシャー ガンパーツ】を取り外し、左側に装着された【ゼロガッシャー サーベルパーツ】に連結させる。そして引き抜くとサーベルパーツが肥大化し【ゼロガッシャー サーベルモード】となった。

 

「それじゃあ、アルトリアさん。そっちはお願いします」

 

「え、ええ。分かりました」

 

 そう言って来太はマシュへ疾走し、アルトリアも聖剣を構えてエミヤへ疾る。

 

「来るぞ。悪いがライダーの相手は任せるぞ、マシュ」

 

「は、はい!」

 

 エミヤは両手に短剣を握りながらマシュに指示する。マシュも戸惑いながらも武器である盾を構えて戦闘体勢に入る。

 

「ハア!」

 

「クッ!?」

 

 来太が振り下ろした【ゼロガッシャー】とマシュの盾が激突し、両者の間で火花が散る。来太はそのまま【ゼロガッシャー】による連続攻撃で攻め立てる。

 

「フッ!セアッ!」

 

「クゥッ!」

 

 マシュは何とか【ゼロガッシャー】の斬撃を盾で防ぎ続けるが、反撃の隙を与えてくれないせいで防戦一方となる。

 

「行きますよ、アーチャー!」

 

「来い」

 

 そして、アルトリアとエミヤの2人も始めから激しい攻防を繰り広げる。アルトリアの聖剣による怒涛の攻撃をエミヤは二振りの短剣で巧みに捌く。単純な力勝負ならアルトリアに軍配が上がるが、エミヤは技術でそれに喰らい付いていた。

 

 アルトリアはそんなエミヤを見て不敵に笑う。

 

「相変わらず、守りが巧いですね!」

 

「褒め言葉として受け取っておこう!」

 

『いやいや!なんでアーチャーなのにセイバー相手に白兵戦が成立出来てるのさ!?本当にアーチャーなのかい!?』

 

『佳面来太と言い、貴方たちクラス詐欺にも程があるわよ!?』

 

「生憎、そこのライダーと違って私は正真正銘のアーチャーだ」

 

「いや、俺も本職ライダーですからね!?」

 

『え〜〜本当かなあ?実はどんなクラスにもなれるエクストラクラスとかじゃないのかい?』

 

「本当ですって!」

 

 周りが信じてくれない現状に来太は攻撃を続けながら嘆いた。

 

「マシュ、一旦距離を取って!」

 

「ッ!?了解、マスター!」

 

 立香の指示に従いマシュは後退する。

 

「逃がさないよ!」

 

 しかし、来太は跳躍し空中を錐揉み回転しながらマシュの背後に回る。そして来太はマシュの背中に蹴りを放つ。

 

「ハアッ!」

 

「あっ!?」

 

 蹴りが直撃したマシュは地面に転がる。

 

「悪いけど休む暇は与えない!」

 

 来太は攻撃の手を緩まず【ゼロガッシャー】を構えて攻撃しようとマシュへ接近しようと動く。

 

その時───

 

 

「来太、駄目だ!!」

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ぐえっ!?」

 

 

 両足首を掴まれた来太はそのまま顔面から地面に倒れる。

 

「イッタぁ……()()()()()()()()()

 

「ごめん、来太」

 

 来太は自分の足元に視線を向けると、そこにはカラスの様な顔に黒いフード付きのマントを纏った様な姿をした人型の何かが来太に頭を下げて謝っていた。

 

「え?誰!?」

 

「あの方は一体……?」

 

「フォッ!?」

 

「アレは?」

 

「黒子……か?」

 

『ちょっ!?何だアレは!?と言うか、いつの間に仮想空間に!?』

 

『何なのよアイツ!?』

 

『おやおや?彼から微弱ながら来太と同じ魔力反応がある……と言う事は、彼に関係してるのかな?』

 

 突然出現した黒い怪人デネブに立香たちは勿論、戦闘中だったアルトリアとエミヤでさえも動きを止めて困惑する。そんな中、来太はデネブに訊く。

 

「いきなりどうしたの、デネブ?」

 

「来太、()()()()()()()()()()()。攻撃のペースが速いし、このまま体力を消耗して持久戦になったら不利だ。もっと落ち着いて戦わないと」

 

 デネブは心配そうな様子で来太に答える。そんな生真面目なデネブの返答を聞いた来太は仮面越しに苦笑する。

 

「ああ〜……確かにそうかもしれないね……分かった。それじゃあ、()()()()()()()()

 

「うん!了解!」

 

 一先ず納得すると来太は起き上がり、デネブは来太の背後に立つ。そして来太は【ゼロノスベルト】から【ゼロノスカード】を抜き取って再びバックルのレバーを右側にスライドすると、再度【ゼロノスベルト】から和風の待機音声が鳴り響く。

 

 来太は【ゼロノスカード】を裏返し、黄色の面を表にしてベルトの右側にある挿入口からバックルパーツの【クロスディクス】にアップセットする。黄色の【ゼロノスカード】を装填すると【クロスディクス】の丸いパーツが可動され、黄色の『V』の文字が浮かび上がる。

 

 

『Vega Form』

 

 

 ベルトから認証音声が鳴ると、アルタイルフォームの電化面が消滅し、黒い装甲が新たに出現してアルタイルフォームの胸部装甲を覆う。

 

「ハァ!」

 

 そして、デネブは指先が銃口になっている両手を交差させ来太の両肩に重ねる。するとデネブの両手と来太の両肩が一体化し、胸の装甲が展開してデネブの顔を模したパーツが露わになる。更にデネブは来太の身体に入り込み、来太の背中から黒いマントが靡きながら現れる。

 

 最後に頭部のレールの上をドリルが移動すると、ドリルが展開されて赤い複眼【スタースキャンアイ】と金色と緑色の角【スティングトレーダー】が特徴の星型の【電仮面】が姿を現す。

 

 これがデネブの力を使用したゼロノスのもう1つ姿【仮面ライダーゼロノス ベガフォーム】である。

 

「フンッ」

 

 ベガフォームが【ゼロガッシャー】を振り払うと、衝撃波と共に地面に亀裂が入る。ただ佇んでいるだけの筈なのに、彼から放たれる途轍もない威圧感を全員が感じ取った。

 

 

「最初に言っておく」

 

 

「あ、はい」

 

 

 すると突然、ベガフォームからデネブの声が聞こえる。そしてデネブに指を差されたマシュは戸惑いながら返事をする。

 

 

 そしてデネブは自身の胸部装甲に手を当てて宣言する。

 

 

「胸の顔は………飾りだ!」

 

 

「「「「『『……………はい?』』」」」」

 

 

「フォウ?」

 

『……プッ!アハハハハハハハハハハハ!!

 

 

 突然のカミングアウトに立香たちとフォウは唖然とし、ダ・ヴィンチだけが腹を抱えて大笑いする。

 

『あー、やっぱりソレ言うんだ』

 

「いやぁ、騙したら悪いから」

 

 デネブの生真面目な理由に来太は再度苦笑する。

 

『それじゃあ、お願いね。デネブ!』

 

「了解!」

 

 まるで選手交代かの様に肉体の主導権が代わり、来太に代わってデネブが戦闘に加わるのであった。




仮面ライダーゼロノス ベガフォーム

クラス:ライダー

固有スキル
対魔力:B
騎乗:A+

保有スキル(追加付与)
仁王立ち(偽):A
くろがねの傅(偽):C+


次回は模擬戦【後編】となります。

清姫の安珍は……?

  • 藤丸立香
  • 佳面来太
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