Fate/Grand Rider   作:けーやん

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【特異点F / X 炎上汚染都市 冬木「序章」編】開始です。

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今回変身する仮面ライダーのヒントは

「現在放送中」
「狐」
「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」


【特異点F / X 炎上汚染都市 冬木「序章」編】
episode 1


 西暦2015年、魔術がまだ成立していた最後の時代。

 

 人類の営みを永遠に存在させるべく秘密裏に設立された人理継続保障機関フィニス・カルデアの研究結果に『2016年を最後に、人類は絶滅する』が“証明”された。

 

 原因を調査するうち、カルデアの魔術サイドによって作り上げられた【近未来観測レンズ・シバ】は、突如として過去・西暦2004年の日本のある地方都市に観測不能領域の出現を検知する。ありえない事象にカルデア機関員たちは、これこそ人類史が狂い絶滅に至る理由と仮定、テスト段階ではあったが理論上は可能レベルになった霊子転移(レイシフト)による時間遡行を実行する。その目的は2004年に行われた【聖杯戦争】に介入し、狂った歴史を正す事であった。

 

 カルデアは、【守護英霊召喚システム・フェイト】の力を借りてサーヴァントを召喚し、聖杯探索(グランドオーダー)を行うマスター候補たちを過去へと送り込もうとする。だがレイシフト直前、カルデアは何者かの破壊工作による爆発を受け、数合わせとしてカルデアの機関員に迎えられた一般人の少女藤丸立香を除く、マスター候補が全滅すると言う最悪の事態に直面する。

 

 カルデアの職員の1人である少女マシュ・キリエライトは、最初のレイシフト実験に立ち会う為中央管制室に居たところ、この爆発に巻き込まれて致命傷を負う。それでも、マシュは自分を助けに来た立香だけでも何とか救おうと、サーヴァント・シールダーと取り引きを交わして人間とサーヴァントの融合体デミ・サーヴァントとなり、藤丸のサーヴァントとなる契約を結んだ。

 

 そして、立香とマシュ、そしてカルデア所長オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアは、2004年に行われた聖杯戦争の舞台・【冬木市】へとレイシフトするのであった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

 大火災で燃え盛る冬木市にある橋の下のでは、金属同士が衝突する音が響き、衝撃波が周りを襲う。

 

「さあ、どうしました?此方の攻撃を防ぐので精一杯ですか?」

 

「ぐ、うぅっ」

 

 金属音と衝撃波が発生する中心では、黒いローブを纏った長髪の女が身の丈程の大鎌を振り回し、もう1人は10代半ばの少女が巨大な盾を持って必死に大鎌を防いでいた。

 

「マシュ!」

 

 盾の少女マシュ・キリエライトを後ろで心配するのは、オレンジ色のサイドテールをした少女藤丸立香と、白い長髪の女性オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアである。

 

『不味い、マシュはまだデミ・サーヴァントの力を使いこなしていない!このままじゃ!!』

 

 カルデアの医療顧問ロマニ・アーキマンが立香たちの傍で表示される立体映像越しで苦戦するマシュを見て焦った様子で叫んだ。

 

「ロマニ!なんとかならないの!?敵サーヴァントの正体とか、あの鎌が宝具なのかぐらい解らないの!?」

 

『こっちも必死に解析してますよ!!けど、カルデアの爆発で機材もスタッフもギリギリなんです!』

 

「フォウ、フォーウ!!」

 

 オルガマリーが解析を急がせるもロマニからの答えは残酷だった。そんな様子に、立香の肩に乗った謎の白い動物、通称フォウが鳴く。

 

「隙だらけですよ!」

 

「あぁっ!!」

 

 大鎌で盾を弾き飛ばされたマシュの胴体に、敵サーヴァントの蹴りが容赦無く突き刺さる。マシュは後ろに転がり、上体をなんとか起き上がらせようとする。

 

「醜い。本当にサーヴァントなのか疑ってしまう程に弱い。その盾も力も、貴女には過ぎたものの様ですね」

 

 敵サーヴァントはトドメを刺そうとジリジリとマシュに近づく。

 

「マシュ!!」

 

 立香が急いでマシュの元へ駆け寄ろうとしたその時、オルガマリーが立香の腕を掴んで静止させる。

 

「駄目よ藤丸!貴女が行っても死にに行く様なものだわ!」

 

「だけど!」

 

「マスターの貴女が死ねば、この特異点の原因を誰が突き止めるのよ!?貴女にはやるべき事があるの!」

 

『……所長の言う通りだ、藤丸さん。今動けるマスターが君だけである以上、君を喪ったら僕たちカルデアはもとい、人類の敗北が決まる。急いでそこから離脱するんだ』

 

 ロマニもオルガマリーと同じ意見で立香に撤退を命じる。立香は2人の言葉に顔を下に向ける。そんな立香をフォウは黙って見つめる。

 

「……嫌だ」

 

「え?」

 

『藤丸さん?』

 

 呟く立香にオルガマリーとロマニが困惑する。次の瞬間、立香は自身を掴むオルガマリーの手を振り払い、敵サーヴァントに今にも殺されそうなマシュの元へ走る。

 

「ちょっと!?藤丸!!」

 

『駄目だ、止まるんだ!!』

 

オルガマリーとロマニの声に耳を傾けず、立香は震える身体に鞭打って走る。

 

(サーヴァントとか、マスターとか、特異点とか、まだ解らない事ばっかり。2人の言う通り、今私が行っても殺されるだけだ……)

 

 

(だけど!!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 会ってまだ間もない関係だが、マシュは立香の事を"先輩"と呼び、慕ってくれた優しい女の子である。冬木市にレイシフトした以降も、自分を守ってくれた。そんな彼女を見捨てる選択肢は、藤丸立香には最初から存在しなかった。

 

「マシュ!!」

 

立香はマシュの元へ駆け付けると、彼女の手を強く握る。

 

「先…輩?どうして来たんですか?」

 

「そんなの、決まってるでしょ?マシュを1人にしたくなかったから。絶対、貴女の手を離さないから」

 

「フォウ、フォーウ!」

 

「先輩、フォウさん……」

 

 立香の言葉と彼女に賛同するかの様に鳴くフォウに、マシュはさっきまで戦いの恐怖で支配された心が軽くなった様な気がした。

 

 そんな彼女たちを見て、敵サーヴァントは呆れながらも嫌悪な表情をする。

 

「つくづく貴女たちは初々しいですね。マスターとサーヴァントの関係はあくまで契約によるものなのに……。良いでしょう、そんなに2人が良いなら、その獣と一緒に仲良く殺して差し上げしょう」

 

 敵サーヴァントは2人の首を斬り落とす為に、大鎌を大きく振り翳す。

 

「藤丸!!」

 

『マシュ!!』

 

 オルガマリーとロマニの断末魔も虚しく、敵サーヴァントの大鎌は立香とマシュへと迫り、2人は死を覚悟した。

 

 その時、立香の右手の甲に刻まれたマスターの証である令呪が赤く輝き、身体の芯が震える様なエンジン音が鳴り響く。

 

「何!?」

 

敵サーヴァントが驚愕するのも束の間、次の瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ガハッ………!?」

 

敵サーヴァントは突然の衝撃で大きく吹き飛び、地面を転がって行く。

 

「一体何が?」

 

『強力な魔力反応を感知!!嘘だろ、まさか……英霊召喚!?そんな馬鹿な!()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 理解が追いつかないオルガマリーを他所に、ロマニは驚愕する。立香とマシュは下ろしていた顔を上げて前を見る。

 

「……バイク?」

 

 2人の目の前には左右に大きなマフラーが搭載された赤いバイクと、黒のジャケットを身に纏い、ヘルメットで顔を覆われた何者かがバイクに跨っていた。すると、その何者かは被っていたヘルメットを外し、その素顔を露わにする。

 

 バイクに乗っていたのは、少し癖毛の混じった黒髪のツーブロックヘアーと東洋系の整った顔をした青年だった。青年はバイクから降りると、地面に座り込む立香とマシュに近付く。

 

「大丈夫?」

 

「あ、は、はい!」

 

「大丈夫です!」

 

「フォウ!………フォウ?」

 

 青年は2人の安否を確認する。立香とマシュは慌てて応えると、フォウは何かに気付いたのか少し間を空けて彼を見て首を傾げる。そんな2人と1匹を見て、青年はホッとした表情をする。

 

「そっか、良かった」

 

 青年は少し笑みを浮かべると、直ぐに真剣な表情をして2人に手を差し伸ばす。

 

「ごめん、急いで立って。向こうはまだやられていない」

 

「え?」

 

 立香は青年の後ろを見てみると、敵サーヴァントが起きあがろうとしていた。2人は急いで目の前の手を掴むと青年は2人を起した。

 

「こんなタイミングで聞くのもアレだけど、2人とも名前は?それと白い君も」

 

「ふ、藤丸立香です」

 

「先輩の後輩、マシュ・キリエライトです」

 

「フォウ!」

 

 立香たちから名前を訊くと、青年は大きく頷く。

 

「藤丸さんとキリエライトさん、それにフォウだね?皆そこを絶対に動かないでね。キリエライトさん、藤丸さんとフォウをお願いね」

 

 そう言って青年は立香たちに背を向けて、彼女たちを守る様に敵サーヴァントと対峙する。

 

「まさか、こんな土壇場でサーヴァントを召喚するとは……悪運が強い様ですね。しかし、彼も殺せば良いだけのこと」

 

「悪いけど、後ろに居る彼女たちは殺させない。俺が貴女を倒して、皆を守る」

 

 すると、突如青年の右手には狐のマークが施された小さな白いパーツが埋め込まれたベルトのバックル型アイテム【デザイアドライバー】が出現し、青年はそれを自身の腰に当たる。

 

 

『DESIRE DRIVER』

 

 

 【デザイアドライバー】から電子音声が鳴ると、バックルの左右からベルトが伸びて青年に装着される。次に青年は拳銃のリボルバーを模したパーツが施されたアイテム【マグナムレイズバックル】を懐から取り出すと、バックルの右側に装填する。

 

 

『SET』

 

 

 【デザイアドライバー】からはアイテムを認証した音声が鳴ると、青年の傍には『MAGNUM』のロゴが出現し、【デザイアドライバー】から何かの待機音声が鳴り響く。

 

 青年は敵サーヴァントに向けて指でキツネの影絵を作り、中指と親指をフィンガースナップで鳴らす。そして、覚悟の籠った言葉を放つ。

 

 

「変身!」

 

 

 青年はバックルに装填した【マグナムレイズバックル】のリボルバーパーツを回し、トリガーを弾く。するとバックルから数発の弾丸が発射され、『MAGNUM』のロゴに命中する。砕けたロゴは朱い差し色の入った白いアーマーに姿が変化する。

 

 今度は丸い装置が青年の身体を通過すると、からの身体に黒いアーマーが覆われ、その上に白いアーマーが装着させる。

 

 

『MAGNUM』

 

 

『READY FIGHT』

 

 

白いアーマーを装着した青年の頭部には、朱い差し色の入った白い狐の仮面が覆われ、複眼が朱色になり、首には紅白のマフラーが風で靡いた。

 

「き、キツネ!?」

 

「アレは一体?」

 

「フォウ、フォーーウ!!」

 

「何なのよあの英霊!?」

 

『す、凄いぞ!?前に休憩時間に観た日本の特撮ヒーローみたいだ!!』

 

目の前で起きた現象に、立香たちは驚愕する。

 

 アーマーを纏った青年は右手に握られた白い銃の銃口を敵サーヴァントに向ける。

 

 

「さあ、此処からがハイライトだ」

 




仮面ライダー紹介

仮面ライダーギーツ

レア度【SR】

出典:『仮面ライダーギーツ』


次回、『ギーツvs敵サーヴァント』

特異点F終了後、カルデアに召喚されるサーヴァントは……(投票の多い2騎までとします)

  • アルトリア・ペンドラゴン
  • セイバー・リリィ
  • エミヤ
  • クー・フーリン
  • メドゥーサ
  • メディア
  • 佐々木小次郎
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