原神世界に転生したから推しと仲良くなりたい……あれ?なんかいろいろ違くない?   作:妄想アイス

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 出来ました……

 おはこんばんにちは、妄想アイスです
 前回の投稿から約5か月……
 随分かかりました……
 今回はどうでしょうかね。分かりません
 もしかしたら違和感を感じてしまうかも……

 いちおう無様な戦闘シーンはマルマルカットしてお送りしております。

 それではどうぞ。


第十話 説教とトラブルメーカーと大切な花

「ほんっとうに!本当に信じられないわ!?貴方は何がしたかったの!!?」

 

 気が付けば ぷりぷり怒る 推しがいる(五 七 五)

 

 実際のエウルアははぷりぷりなんてかわいらしい擬音語は使えねーくらい激怒してるけど。

 なんてキレてるエウルアの目の前で正座しながら下らねー真似はしている俺、ベリアルです。

 

 前回深く考えずに宝盗団の集団に飛び込んでいくところで終わりましたね。

 エウルアがむっちゃ呆れてたけど、ま~どうにかなるだろ~って思っちゃった馬鹿で未熟な俺はそのまま多対一の状況を自分で作りだしたうえで、宝盗団に挑んでいきました

 

 え?結果はどうなったかって?

 

 そんなの惨敗ですがなにか?はい、言い訳のしようもなく敗北しました。

 やっぱり弱いね俺、ゲームみたいにはいかないわホント。

 いや、ゲームの中でも鍛錬してないキャラはほとんどいなかっただろうけどさ。

 

「分かってるの!?もう少しで死ぬところだったかもしれないのよ!?馬鹿じゃないの!?ねぇ!?私の前で勝手に死のうとしないでくれる!?」

 

 ワ~、マジでブチギレテル~、オモシロ~。

 やばいな~、背景にゴゴゴッって感じのオノマトペが……。

 あれ??具現化してね!?

 

「ねぇ……さっきから何も言わないけど反省してるの?それとも言い訳でも考えてるの?」

「ハンセイシテルヨ~」

「ベリアルさん?」

 

 ……ちなみに言うとこれでもかなり落ち込んでるのよ。

 ほら、俺ってさ、これまで母さんから課された鬼みたいな鍛錬してきたわけで、その上神の目も持ってるわけじゃん?

 だから多対一でもどうにかなると思ってた……思ってたんだ……。

 

「ごめんなさい……マジでどうにかしてました……」

「……反省は、してるのね」

「すいません……俺みたいなノミ野郎が調子乗ってすいませんでした……」

「………(なんだか、思ったよりショック受けてるみたいね)」

 

 なんでこんなに落ち込んでるかって言われれば、結局一人倒すことすらできなかったからだよコンチクショォ。

 唯一言い訳できる点は、それなりに粘ったというところだ。

 草元素で転ばしたり足止めしたり、目に放って目つぶししたり、スライムの残骸で開花させたり。

 

 最終的に組み伏せられて、身動きできずにいたところをエウルアが助けに入ってくれて、一網打尽にしてくれた。

 自分がたいして強くはないとは思ってたけど、流石に弱すぎる……。

 

 推しの前だからって下手にカッコつけた結果がこれだよ……カッコ悪……。

 ダメだなぁ……まるで前みたいにひたすら考えなしに突っ走って失敗してる……。

 少しずつでも変われてると思ってたんだけどさ……。

 やっぱり道は長い……長すぎるくらいに……。

 もともと怠惰な性格だからな……やっぱ俺なんか……いやいやいやダメダメダメダメ!

 

「よいっしょぉおおおおお!!」

「きゃあ!?」

 

 自己嫌悪でどんどん曲がっていっていた背筋を、無理矢理ピンと伸ばして立ち上がる。

 

 落ち込むな落ち込むな!そんなのしてたって変わらない!

 家出た時決めたんだから!今落ち込んだって後退するだけ!

 

 俺なら出来る!ほら!モン〇ンの団長も言ってた!『お前さんなら出来る出来る』って!!

 

「ちょ、ちょっと?大丈夫なの?」

「あ、ごめん。ちょっと立ち直してた」

 

 そういえば、立ち上がった時にちょっとびっくりさせちゃったか。

 可愛らしい悲鳴が聞こえた気が……。

 

「それ以上思い出したら、城に戻ってから復讐してやるから」

「……俺何も言ってないんだけど……」

 

 なんで女の子ってこんなに勘が良いんだよ……?

 母さんもそうだったよな……。

 

「とりあえず……お疲れ様ってことでいいか?」

「……そうね、これ以上は忘れてあげるわ」

 

 宝盗団は片づけられたんだ。きっちり休まなきゃあな。

 さぁてようやくエウルアと落ち着いて話せ……、あ。

 

(やべっ……帰る途中、何話そう?)

 

 結局、上手く話せなかった俺は、発生させた草元素を手で弄びながら、エウルアの前を歩くのだった。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 数時間後、モンド城内正門付近にて。

 

「あ、帰ってきた!お帰りなさ~い!」

 

 城に戻った俺たちを出迎えたのは、一人の黒髪の少女だった。

 琥珀の瞳をキラキラと輝かせるその少女は、俺たちの元まで来ると、思いっきりジャンプして俺たちへ飛び込んできやがった。

 

「うおわぁあ!??」

「…………」

 

 ドザァァァァアア……。

 

「えっへへー!」

 

 何となく予知していたのかエウルアはサッと俺の後ろから離れ、結果、一人俺が少女の下敷きになることとなった。

 

(トラブルメーカーなのは知ってたが、ここまで容赦ないとは……)

 

 まだ子供とはいえ、それはこちらもまた同じ。

 人一人分の体重に息苦しさを覚えながら、地面に寝転がる俺に、こうなることを分かっていたように俺を犠牲にした少女が、しれッと話かけてくる

 

「大変そうね」

「せめて支えてくれたら嬉しかったぜ……」

「ふん、さっきの諸々のお返しよ。ありがたく享受するといいわ」

 

 あ~、納得。つーことでとりあえずいつまでそこのってんだ小娘ぇぇぇ。(年下だし被害にあってるから小娘でいいだろもう)

 と、俺の心情などつゆ知らず、お転婆な爆薬少女、もうわかりきっているが、未来の偵察騎士『アンバー』ちゃんは未だ俺の上から動こうとせず、呑気に自己紹介を始めやがる。

 

「二人とも、おかえりなさい!それと、はじめまして!私はアンバー!よろしくね!」

「えぇ、ただいまアンバー、それとありがとう」

「? どういたしましてエウルア!」

 

 それ俺にも挨拶してるんだよな?二人で完結しないでくれ頼む。身体だけじゃなくて心にも来るから。

 ま、体を張った冗談はおいといて。

 

「初対面だけど、ただいま、と言っておいた方が良いよな、流れ的に。俺はベリアル、普通にベリアルさんって読んでくれていいぞアンバーちゃん」

「うん!ベリアルさん!」

 

 おぉ、思ったより素直。まぁ、未来あんなだしな。そら素直か、トラブルメーカーだけど。

 じゃあ、お兄さんの上に少女座りして可愛らしいのは誠に良いんだけどそろそろ解放してほしい。

 そしてそれを実際に口に出せない俺の根性が恨めしい……。

 

「アンバー、いい加減ベリアルの上からどいた方が良いと思うわよ」

「わぁ、ごめんなさい!今どくから!」

 

 ふっと軽くなる身体、消失する圧迫感。

 周りの人たちがエウルアを警戒してなんにも言いに来ないもんだから、ず~っとこのままかと思ったぜ。

 

「アンバーの洗礼のご感想はどうだった、ベリアルさん?」

「そら天にも昇る心地だったよ……。あ~、アンバーちゃん、は……エウルアを迎えに来たのか?」

「そうだよ!それと、お祖父ちゃんが言ってたベリアルさんに会ってみたかったの!」

「ほ~ん」

 

 あの爺さん、結構いろんなところで俺のこと言ってるみたいだな……。

 気に入られてるのは嬉しいが……、なんだかなぁ。

 んで、飛び込んでも問題なさそうだからやってきたのかこいつ、まさかとは思うが……。

 はぁ、まあいいか。どっちも怪我はしてないんだから。

 

「さ、そろそろ帰ろ、エウルア!ベリアルさんもまたね!」

「じゃ、今日はありがとう。また暇が合えばよろしく頼むわね、ベリアルさん」

「ん……おう……」

「……? どうしたの?」

 

 とそこでとうとうエウルアとはお別れの時間のようだ。

 まあ、迎えが来てたんだから当然なんだが。

 でも、ちょっと今の俺にはまだ渋る理由があってな……。

 

「……あ~、これ、やる」

 

 そういって俺は、エウルアに向かって、あるモノを差し出した。

 

「……これは……花、かしら?」

「そ、さっき帰る途中で草元素手繰ってたら……なんかできた」

「なんかできた……?」

 

 エウルアの言った通り、それは花だ。一輪の花。

 なにやら呆れたような雰囲気を感じる、仕方ないだろできちまったんだから。

 俺は、この花を直接見たことはないが、音楽の授業だとかで、画像だけならよく見かけた。

 

 そう、この花は……、

 

「この花の名前は……『エーデルワイス』」

「『エーデル……ワイス』……?(それ、なんだか……どこかで……)」

 

 俺の口にした花の名を、反芻するようにまたエウルアも口にする。

 

「俺が昔、夢の中で見た花なんだ、ちょうどいいからやる」

「…………そう、なのね。そう……エーデルワイス……」

 

 俺にとって大事な花だ。なんとなくだけど、ここは渡しとくのが正解だと思ったんだ。

 

「ねぇ、この花……花言葉って、あったりするの?」

「花言葉……あー、あったかな?……次までに考えとくよ」

「えぇ、楽しみにしておくわ」

 

 花言葉、ねぇ。何だったかな、確か思い出だか何だか。

 まぁ、エウルアが嬉しそうだし、なんだかこっちまで嬉しくなってくるから、頑張って思い出すか。

 歌が先とはいえ、好きだったからな、エーデルワイス。

 

 

 その後、二人と別れた俺は、こないだ広場にいた年老いた吟遊詩人が歌っていた旋律を口ずさみながら、その日の宿を求めて歩を進める。

 

「あ、思い出した。たしかエーデルワイスの花言葉は……」

 

 

 『大切な思い出』、そして『忍耐』。

 むろんこれだけではないが……、なんとも騎士の国にぴったりではないだろうか。

 

 ちなみに、もともとのアルプス地方における、『エーデルワイスを女性に贈る行為』は、プロポーズを意味していたりするが、なんともちょうどいいことに、この馬鹿がこれを思い出すことはなく、いずれ例の彼女に教えてもらうことになる。

 

「あ、ちょうどいいや、もう何個か頑張って作って、ディルックやガイアにも次会ったら上げよう」

 

 そしてこの男は、知らぬうちに更なるカオスを生み出そうとしていたりする。




 お読みくださりありがとうございました。

 今回は短めでしたね。
 実は、戦闘シーンをどうにか書こうとしたのですが、やはり自分にはまだ難しかったです……。

 さて今回、ベリアル君は、エウルアに説教され、帰る途中でエーデルワイスを作り出してしまいました!
 何やってんだこいつ!?
 草元素そこまで万能やないやろと思ったそこのあなた!
 何でもありなんです諦めてください。

 ちなみに最後にベリアル君が歌っていたメロディは、フォンテーヌのBGMだったりします。何となく歌わせたかったんです。ベリアル君はこれについて全く知りませんけど

 あとだいたいいつも深夜テンションで書き上げているので、ご容赦ください。
 こんな作品ですが、これからも超不定期に投稿していくのでどうぞよろしくお願いします。

 6月4日、少し文章を変えました。
 『痺れもしないし、憧れもしない!』さん、誤字報告ありがとうございます。
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