原神世界に転生したから推しと仲良くなりたい……あれ?なんかいろいろ違くない?   作:妄想アイス

5 / 14
小さい時のキャラの口調がマジでわからん。
前話ではさらに女体化がかかっていたのでやりにくさ倍増でした。
ガイア抜きにしてもまだ女体化するキャラは一応いるのにこれで大丈夫なんかな?(不安)

それはそうと、ガイアの性別は女性になりそうな予定です。


第五話 漂う歌声は波沫のもとへ

「ふぁ~、いい風だなぁ」

 

 穏やかな風が吹く日に教会前の広場のベンチで俺は昼寝していた。

 

 最近家にいるとなんか勉強しろとか言われるから、適度に済ませた後はこうやって外で暇をつぶしてる。

 

 ここはいい風が吹く。

 昼寝するにはもってこいな場所だ。

 それにいつかここで吟遊野郎が詩を歌うかもしれないし。

 

 あ、そだ。

 バーバラが外に出かけられるようになったらここに連れてくるのもいいかもな。

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁ。やる気出ねえぇぇぇぇ」

 

 今日の俺は恐ろしく元気がない。

 なんでかって?

 

 そりゃ、お前ら、あれだよ。

 家の空気がギスギスしてんだよ。

 理由は知らんが父さんと母さんが喧嘩したらしく、二人の雰囲気が怖くて怖くて。

 

 バーバラはまだ物心もついてないからどうしようもないが、ジンは何となく察したようで、ぬいぐるみを抱きしめたまま何も言わず黙っていた。

 そんで俺はそんな家にいたくなくて勉強を速攻で終わらせて逃げてきたというわけだ。

 

 これ二人が離婚する前兆とか言わんよな?

 ゲームでは二人の離婚は結構昔のことだったはず。

 

 はぁ、嫌だな、あんな空気は。

 ……前世の親を思い出すから。

 

 家庭内別居状態だった前世での両親の不仲は、父親が俺に対して厳しすぎたのが原因だった。

 別に変えられやしないし、戻れるわけでもないから、もう興味はないんだが……、父さんと母さんにはあんな風になってほしくない。

 

 父さんは理性的で俺のことをきちんと見てくれる。

 いつまでも過去の古臭い価値観を振り回して、自分の妄想を信じ込ませてくるような、あのクソ親父とは大違いだ。

 

 母さんは、前世の母さんよりはずっと厳しいが、芯の通った力強い人だ。

 いや、前世の母さんも強い人だったな。

 あんなに怖えクソ親父に真っ向から反発していた時もあったし。

 

 ……繋がりは全くねえけど、なんか唐突に前世の曲を歌ってみたくなったな。

 帰りたいわけでもないが、これが寂寥感ってやつかな。

 気を紛らわせるつもりでやってみてもいいか。

 

 そうと決まれば何を歌おうか。

 

「…………よし決まった」

 

 ここは小さいころからなぜか好きだったあの曲を歌おう。

 

 

――――――――――――――――――――

 

「さて、今日はここまで。部屋にお戻りください、お嬢様」

 

「はい先生」

 

 モンド内に存在するとある邸宅。

 教会前の広場にほど近い場所にあるそこに、モンドの民は決してそこには近づこうとしない。

 

 なぜか?

 

 答えは単純だ。

 

 そこは1000年前、このモンドで暴政を敷き英雄ヴァネッサと風神バルバトスによって下された悪名高きローレンス家の邸宅だからである。

 

 その邸宅内の一室にいるまだ年端もいかない少女。

 

 この日のレッスンを終え自分の部屋に戻った彼女は……、

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁ、つかれたー」

 

 心底疲れたという風に特大のため息を吐いた。

 

 彼女の名は、エウルア・ローレンス。

 今はまだ幼く、周りに流されるままに生きているが、未来で西風(セピュロス)騎士団・遊撃小隊隊長を務める少女であった。

 

「こんな作法習って、何の意味があるのか本当に分からないわ」

 

 彼女は年齢の割に聡い。

 ローレンスに連ならない者たちの会話を少ないながらも耳にしたことなどから自身が身を置く環境にすでに疑問を抱き始めていた。

 

「外からはこんなにも人々の喧騒が聞こえるというのに、屋敷の周りには人っ子一人いない。うちのご先祖様は一体何をやったのかしら」

 

 空気を入れ替える目的で開けた部屋の窓は、いつもと変わらずローレンス家の嫌われ具合を映し出していた。

 

『~♪』

 

「?」

 

 しかし、窓から入ってくる風には、いつもと違う音が乗っていた。

 

「これ、歌声?いったい誰の?」

 

 

『Edelweiss, edelweiss

 Every morning you greet me

 

 Small and white, clean and bright

 You look happy to meet me』

 

 

「なんなの、この歌。まったく聞き取れない。どこの言葉?」

 

 

『Blossom of snow may you bloom and grow

 Bloom and grow forever

 

 Edelweiss, edelweiss

 Bless my homeland forever』

 

 

 いつの間にかエウルアは誰とも知れぬ歌声に聴き惚れていた。

 聞き取ることすらできないが、それでも一生懸命ついていくように歌った。

 

 

『Edelweiss, edelweiss

 Every morning you greet me

 

 Small and white, clean and bright

 You look happy to meet me

 

 Blossom of snow may you bloom and grow

 Bloom and grow forever

 

 Edelweiss, edelweiss

 Bless my homeland forever』

 

――――――――――――――――――――

 

 

「…………………」

 

 歌が終わった後もエウルアは放心したように窓の外を見つめ続けていた。

 

「…………………すごい」

 

 エウルアは今聞こえてきた歌声のすばらしさを自分がその3文字でしか表現できないことを歯痒く思った。

 

「誰なの?」

 

 そしてその歌声の主に対して無意識に問いかけていた。

 

「あなたは……誰なの?どこに行けば会えるの?」

 

 こうして波沫の少女は異物に興味を持ったのだ。

 

 

「へくちっ。なんだ?誰か噂でもしてんのかな?」

 

 歌声の主、ベリアルはディルックではないもう片方のモンドの『推し』に興味を持たれたことを今はまだ、知らない




お読みいただきありがとうございます、妄想アイスです。

今回はついにエウルアちゃんが出てきましたよ。
おかしい、こんなに初っ端から強い興味は持たない予定だったはずなのに。

あと今回ちょっと好きな曲入れてみました。
小学校から高校まで必ず1回ずつ学んだ曲なんですよ。
『エーデルワイス』でした。

感想をお恵みください。

感想が欲しくてほしくて仕方がない屑です、申し訳ありません。
なにかおかしいと思ったらすぐに指摘していただいて結構です。

いっつも思うんだけど、グンヒルド家とローレンス家はどこに家あるんだろうか?
ラグヴィンド家はアカツキワイナリーなんだろうけど。

今回もかなりのご都合展開でしたね、すいません。

でも、個人的には烏滸がましくもなかなか出来はいいんじゃないかと思ってます。

次はいよいよガイアですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。