ブルーアーカイブ 実績「楽園を信じる者」及び「闇の中で照らされて」取得RTA闇堕ちチャート   作:狐玄

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カスミとかの指名手配犯ぶりを見てるとモナが可愛く見えて頭抱えてしまう。


「ラーメン屋・柴関」

 

「……」

「……」

「あははは、アルちゃんったら変な顔~!」

「そりゃそうなるでしょ……なんでこんなところに」

「あわ、あわわわわわ……!」

 

 アビドス某所、とある事務所にて。

 クビになった不良生徒たちを掃除し終えた後、仲介役が派遣されるということで指定された事務所に訪れたアルは、室内に座っていた人物を見て硬直した。

 

 鮮やかなライムグリーンを一つに括り、ソファに深く腰掛けているゲヘナの制服を纏った生徒――本業モナ。

 ゲヘナで彼女のことを知らないものはそうは居ない。それまでは誰にでも優しく、友好的な生徒であったのに――突然、()()()連邦生徒会に喧嘩を売り行方を晦ました異端の生徒だったからだ。そもそもゲヘナで友好的な生徒が少なかったのもあるが、元々彼女はその実力もあって有名であった。上層部の機密情報を持っているなどと、不穏な噂には事欠かない程度には。

 つまり……白目を向いて硬直しているアルと何とも言えない顔でアルを見ているモナという状況も仕方のないことだと言えるだろう。

 

「とりあえず、座ったら?」

「薄々感じてはいたけど……もしかして仲介役って……?」

「そう、私」

 

 苦笑、というべきだろうか。困ったような笑みをカヨコに返したモナは奥の机の引き出しから書類を取り出すと、アルたち便利屋の前に差し出した。

 ソファから乗り出すように覗き込んだムツキは、書類の内容をまともに見ることなくモナに視線を向ける。

 

「これって?」

「まだ電話口だけでの話だったでしょ?正式な書類で契約した方が報酬とかの面で良いかと思って」

「そ、そうね……」

 

 ――言えない。契約がまだだってことを忘れてもうヘルメット団片付けちゃったとか言えない……!

 

「アル様?どうか致しましたか?何かご不満でしたら私が――」

「何でもないわ!契約書ね、確認しましょう!」

「……ふーん?」

「……」

 

 白目を向いていたアルはモナの言葉で再起動を果たす。モナの対面のソファに座りながら契約書を見るその目は、そこかしこに泳いでおりうっすらと汗も見える事だろう。

 そんなアルを見たカヨコとムツキは視線を合わせ、アルの後方で小さく言葉を交わす。

 

「随分焦ってるけど……もしかして気付いてなかった?」

「そうみたい。くふふふっ、後でからかお!」

「……ほどほどにね。」

 

 ムツキは口元を手で隠し、体を揺らす。その表情は喜悦に満たされているのが予想出来たカヨコは、一言注意をしてから溜息を吐き視線をアルの方へと戻した。こうなったムツキに何を言っても意味は無い。それに、直接的に被害を受けるのはアル一人だ。普段の関係を見るに問題にはならないだろう。

 

「……あれ?社長、その契約」

「え、何?」

「資金援助、受けるんだ。前になんか言ってたような気がするけれど」

 

 ふと、カヨコが気付いたことをアルの耳元で小さく呟く。気が動転して焦っていたアルは、その一言でようやく自身の望まない文が書かれていることに気が付いた。

 

「そうね!これじゃ契約できないわ!」

「え、そうなの?」

「ええ、私たちは手付金を受け取らない。これは絶対なの」

「うーん、そっかぁ……」

 

 顎に手を当て、考え込むモナ。手付金――この場合、前金と言ってもいいだろうが……そういった支援を便利屋が受け取ることはない。これはアルの理想のアウトローの手順だから、といったような理由もあるが、しっかりとした理由も存在する。

 金品をやり取りする際、金銭を先に受け取るか後に受け取るかでは影響の大きさが段違いである。心理的なものもあるが、対価は先に支払った方が大きく出れる。所謂、主導権というものだ。これが有るか無いかは、行動のしやすさが目に見えて違うだろう。

 だからこそ、アルたちは資金援助が内容に入っているこの契約を受けることはない。

 

「わかった。契約書は後で直すように伝えておくよ」

「ええ、頼むわね」

「とりあえず依頼の方は進めておいて。何かあれば私の方まで連絡してね」

 

 書類を片付けながら、モナは便利屋に背中を向け棚の中を漁る。確かこの中に……と呟くモナの隣へムツキが歩を進め、楽し気にモナの顔を覗き込む。

 

「お話ってそれだけ?」

「うん……?そうだね、主な話はこれで終わり。後はまあ、通信でも話せるし急ぎの用事ならそっちに行ってもいいよ?」

「それじゃあ~ご飯行こう?一緒に!」

「……私も?」

「うん!いいでしょ?」

「ブフォッ!?」

 

 そう言って、彼女は腕を絡ませてくる。それを聞いていた便利屋の他の面々は驚いていた。主にアルがお茶を噴き出す方向で。

 

「ちょ、ちょっとまって!?ムツキ、こっち来て!」

「んー?どうしたの~?」

「どうしたもこうしたもないわよ!あの本業モナと食事だなんてどうなるかわかったもんじゃないわよ!?」

「そうかなぁ?」

「……まあ、今回は私もやめておいた方が良いと思う。不確定要素も多いし」

「あ、あの。いざとなれば私が」

「やめとこう。多分効かないし……」

 

 わちゃわちゃと小声で話し合う四人を不思議そうに見た後、モナは棚に向き直る。

 

「別にいいけど~……ああいった相手と気軽に食事してこそアウトローじゃない?」

「ぐっ……確かに……いいわ、やってやろうじゃないの!」

「アルちゃんカッコいい~!じゃあそういうことで!」

「えっちょっ心の準備が」

 

 言うや否や、ムツキは笑顔でモナに向かって走る。書類をしまい、ついでに軽く棚の整理をしていたモナの腕に抱きつくと満面の笑みを浮かべ告げた。

 

「それじゃあ行こっ!」

「あれ、話し合いは終わったの?」

「うん、大丈夫!だから行こ!」

「それはいいけど……どこで食べるの?」

「ん~?わかんない!」

 

 

 ◆

 

 

「まさかお店を探すところから始まるとはね……」

「でもこういうのも楽しくな~い?」

「まあ、私も嫌いじゃないけど」

「なんでもいいから早く見つけよう……」

 

 社長も色々とボロが出そうだし、と小さな声で続けたカヨコ。アルの顔を見ると、不敵な笑みを浮かべたり、眉間に皺を寄せたりと忙しなく表情を変えていた。そんな彼女を他所にカヨコは端末で食事処を検索し、この周辺で候補を絞る。

 

「どれどれ~?」

「何かいい所あるかなぁ」

 

 左右からムツキとモナに挟まれたカヨコは、少しだけ身を固くする。自分たちよりも派手にキヴォトス中に喧嘩を売っているド級の犯罪者なのだ。無理もないだろう。

 

「あ、アル様……大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、ハルカ」

 

 その後ろでは、アルの顔を心配そうにハルカが見ていた。

 アルは確かにやってやろうと言った。でも、歩きながら店を探すところからだなんて聞いていない。これはアウトローというより学生の帰り道のような……?そんな考えが頭をよぎる。しかし、ハルカからの声掛けにより、その考えはすぐさま頭の片隅へ消えていった。

 

「あ、ここなんていいんじゃない?ラーメン屋、柴関だって!」

「ん?どれ?」

「アプリじゃなくてあっちあっち!ほら、あそこに看板見えるじゃん!」

 

 しかしその考えは、ムツキが見つけた店によって簡単に再燃した。その店は質素な木製の外装をしており、どこか安心感を与えてくれるだろう。

 ハッキリと言ってしまえば、学生が帰り道でご飯を食べるのにピッタリの雰囲気である。アウトローとは縁の欠片も無さそうな見た目に、アルは声を失ってしまう。カヨコはそんな社長の心の内を察したのか、どこか遠い目で柴関を眺める。

 

「ちょ、そこは流石に……」

「社長さんはどう?ここでいいかな?」

「っええ、いいわよ!」

 

 どうにか絞り出した小さな声は、穏やかな微笑みを携え振り返ったモナの声に掻き消された。話を振られた影響でこれまでの出来事を含めた負荷がキャパを超えたのか、アルは思わず承諾の声を出してしまう。

 

「では私が席を確保して参りますっ!」

「あー……多分そこまで混んでな……いっちゃった」

「まあいいんじゃない?私たちも入ろうよ」

 

 その言葉に反応したハルカが、聞く耳も持たず店内へと駆け込んだ。

 ムツキはけらけらと笑うが、きっとこうなることが分かった上でやっているのだろう。そう思わせる程に、口角を上げて笑みを浮かべる彼女は楽しそうに見えた。

 

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

「えぇと……五名です」

「分かりました!お席にご案内しますね」

 

 アルたちが中に入ると、丁度席に案内される直前であった。店内を見回すと、同じく五名で席に座っている客が見えた。そしてその内四人は、同一の制服を身に纏っていた。そして、アルたちが案内された席は、その五人組の隣の席だった。

 

「席座ろ!はい、こっち!……どうかした?」

「わわっ……と。いや?なんでもないよ。でも、いきなり引っ張らないで欲しいな」

「え~?ふーん……」

「すみません、私が横で……ごめんなさい、ごめんなさいっ!」

「いや、そこまで卑下しなくても」

 

 ムツキとハルカ、そしてモナが談笑する横で、カヨコはアルに対して気になっていた事を問う。

 

「ところで、お金は大丈夫なの?今回の襲撃任務に投入する人員を雇う為にかなり使ったと思うんだけど」

「……」

「え、何その顔。もしかして一食分のお金もないの?」

「そんなことないわよ!……多分」

 

 カヨコの言葉に思わずそう返したアルは、愛用している財布を取り出し中身を確認する。ムツキやモナも視線を向ければ、そこにはギリギリ一食分になるだろうかという金額――六百円が存在した。

 

「……ほら、あるじゃない!」

「たった一杯分じゃん、せめて四杯分はお金確保しておいてよ……」

「どうするの?支払い足らなかったら~」

「まずはそこを確認しよう。じゃないと何も決まらないし」

 

 カヨコはそう言ってメニュー表を覗き込む。モナはセリカが持って来たお冷に口を付けながら、彼女たちに対して浮かんだ疑問をぶつけた。

 

「……そんなにお金ないの?」

「別にいつもって訳じゃないんだけどね。あっ店員さん、この店で一番安いメニューって幾ら~?」

「一番安いメニューですか?えっと……五百八十円の柴関ラーメンです! 看板メニューなんで、美味しいですよ!」

「お、なんとか払えるじゃん?四人で分け合う形になるけど」

 

 ムツキがそう言ったのを聞くと、モナは露骨に嫌そうな顔をしてメニューを便利屋たちの方へと少し移動させる。

 

「私が奢るから四人ともちゃんと頼んで?」

「ご、ご、ごめんなさいっ、貧乏ですみません! お金がなくてすみません!」

「責めてないから……そんなに謝らないでいいよ。だって四人で一杯のラーメンを食べてる横で一人で一杯たべるとか、周りからしたらただの性格悪い奴にしか見えないじゃん。それに、お腹が減ってパフォーマンスが落ちたら困るのはこっちだし」

 

 そう言って、モナもメニュー表を眺め始める。

 

「まあ、そう言うことなら?そもそもの原因はアルちゃんが社長の癖に社員にラーメン一杯奢れない程お金使っちゃったことだし……じゃあ私はこれお願い!」

「ぐっ……」

 

 今回、アルは事前に会社の資金を傭兵雇用へとつぎ込んでいた。大勢の傭兵を雇うには時間もかかる。契約が終わってからでは間に合わないため、このような事態が引き起こされたとも言える。だが、生活費を考えずに大量に雇ったアルにカヨコは溜息を零した。

 

「はぁ……ま、リスクは減らせた方が良いし。今回のターゲットは、ヘルメット団みたいな雑魚の手には負えないってことには同意する。でも全財産を叩いて人を雇わなきゃいけない程、あの連中は危険なの?」

「それは……」

 

 アルたちはモナが黒服から受け取っている程詳細な情報を知らない。あくまでその情報は黒服から齎されたものであり、カイザー理事のものではないからだ。便利屋たちがカイザー理事から渡された情報はモナの持っているそれと比べると、あまり多くないだろう。

 

「多分、アルちゃんも良く分かってないと思うよ。だからビビッて一杯雇っているんだよ」

「誰がビビっているって!? 全部私の想定内! 失敗は許されない、今回は特に大口取引なんだから! あらゆるリソースを総動員して望む、それが我が便利屋68のモットー!」

「初耳だね、そんなモットー」

「今思いついたに決まっているよ~」

「うるさい!」

「実際の所、どうなの?」

 

 カヨコが情報を持ってそうなモナに聞くが、彼女は困ったように眉を下げて首を傾げた。

 

「うーん、あなたたちの実力を知らないから何とも。一筋縄ではいかなそうな相手だとは思うけれど」

「まあ、それもそうか……」

「はい、お待たせしました!熱いのでお気をつけて!」

「おっ来た!とりあえず食べようよ!話は後にしてさ」

「美味しそう……」

 

 みんなで話していると、途中で注文したラーメンがテーブルへと運ばれてくる。それは五百八十円のラーメンにしては少し大きく、山盛りであった。

 

「なんか多くない……?」

「良く分からないけれど、ラッキー!ってことでいいんじゃない?いっただきまーす!」

「わ、わぁ……」

「ふふふ、これはなんとも美味しそうじゃない……!」

 

 全員が箸を取り、麺を持ち上げる。極上の匂いを発するそれを前にして、彼女たちは口の中で唾液が分泌されるのを感じていた。コクリと唾を呑み込み、麺を啜り嚙み締めれば舌の上で旨味の洪水が発生する。溢れ出る果汁の如き重厚さに、それが外に漏れ出ないよう思わず口を手で覆ってしまった。

 

「っ!」

「お、おいしいっ!」

「なかなかイケるじゃん?こんな辺鄙な場所なのに、こんなクオリティなんて」

「――でしょう、でしょう? 美味しいでしょう?」

 

 不意に、テーブルの横合いから声が掛かった。





五人以上の会話パート難しすぎてあとがき書く時間なくなりました。なのでちょっとだけ速攻で書きます。

 異形になる前にヒナちゃんに殺されてぇなぁ!
 人として生を終えたい、だから殺してくれってヒナに頼むの♡モナもヒナちゃんにそんなことさせたくないんだけど、残念周りには誰も居ない。もう助からないゾ♡状態なんだよね。
 ヒナはいっぱい、い~~~~っぱい悩んだあと殺してくれると思うんだ。優しいからね♡泣きながら、それでもこれがあなたの望みならってかんじで。は~~~~~~~~かわいいな~~~~~~~~~!!!!!!とってもとってもキュートでもうたまらない!
 あっ、銃は壊れたことにしようぜ!どっちの銃も!そうすればほら、ヘイローを壊す(殺す)にはその両手でやるしかないじゃん?殴り続けるより、首を絞めて呼吸を止めるのが一番簡単だよね、この選択肢だと。
 銃じゃ味わえない人が死んでいく感触をヒナに体験してもらえば、二度と忘れることのない人物になれるよね!あ、これすっごい。最高に可愛い顔が見れそうで興奮する。うっひょ~~~~~~!
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