ブルーアーカイブ 実績「楽園を信じる者」及び「闇の中で照らされて」取得RTA闇堕ちチャート 作:狐玄
アビドス某所。待ち合わせをしていたモナは、唐突に死角から現れたムツキに抱きつかれる。
「それじゃあ行こっか!」
「テンション高いね……?」
「そう?」
まるでトリニティの……という言葉を出しかけ、モナは思わず口を噤む。もう会うことは無いというのに。どうしても思い返してしまう。まるで違うというのに、ちょっとした出来事で思い出してしまう。
これではいけないと決意を新たにし、先に歩き出していたムツキを追いかける。
「それにしても、ブラックマーケットに用があるなんてね」
「しょーがないじゃん?私たち、普通の銀行使えないもん」
「まあ、それは私も同じだけど」
今、モナとムツキはブラックマーケット……に行く前に他の便利屋メンバーと合流しようとしていた。互いに協力関係であるとはいえ、拠点の場所を教え合うほど仲が良い訳でもない。故に、こうやって合流場所を決めて集合したのである。
「そういえば、他の三人は?」
「書類とか用意してるんだって~」
「事前にやってなかったんだ……」
「あれっ?あそこにいる二人はもしかして?」
そう言ったムツキの視線の先を見ると、先日見たばかりの背中が二人分……先生と、アヤネと呼ばれた生徒が見えた。仲良く談笑している姿が眩しく見える。
「あっ、先生じゃん!おっはよー!」
「な、ななっ!?」
「じゃじゃーん!どもどもー!こんなところで会うなんて、偶然だね!」
いつの間に近寄ったのか、ムツキは先生に抱きついていた。判断が早いものである。モナも小走りで追いかけ、声を掛ける。
「あははー!ん?重い?苦しい?ちょっとだけガマンだよー、先生」
「な、何してるんですか!離れてください!」
「ムツキちゃん、ほら、いきなり抱きついたら先生も困るでしょ」
「おっと、引っ張らないでよー。別にいいじゃん、これくらい」
口を尖らせ、眉を下げるムツキ。ちぇー、と軽い感じで嘆きながら渋々と先生から離れ、アヤネの方へと向き直り笑顔を見せる。
「アビドスのメガネっ娘ちゃんもおっはよー!昨日ラーメン屋で会ったよね?」
「その後の学校の襲撃でもお会いしました!どういうことですか?いきなりなれなれしく振舞って……」
言い争う二人を横目に、モナは先生と向かい合う。
「初めまして、って言った方が良いのかな?」
「……そうだね。ちゃんと面と向かって話すのはこれが初めてになるかな」
先生の顔を見るモナは、不思議な感覚を味わっていた。その顔立ちは男性とも、女性とも言えるくらい中性的で、どこか安心できる雰囲気を醸し出していた。
「君はどうして――」
「――ごめんね。残念だけど、私から話せることは無いんだ」
何かを言いかけていた先生の口を、人差し指で塞ぐ。ゲマトリアとの契約は、自分の口からは何も言い出せない。だから、聞いて欲しくない。巻き込まれる危険性は、少ない方がいいから。
先生が息を呑んだのを確認し、一歩、二歩と後ろに下がり笑顔を見せる。心配をかける訳にはいかない。先生には、他にも沢山救わなきゃいけない人がいるんだから。こんな、救いようがない私に時間を掛けさせるわけにはいかないのだ。そんなことを考えながら――その笑顔が泣きそうな表情をしているとは知らずに。
先生はそんなモナの表情を見て、その心の内側へと踏み込もうとするが……横合いからムツキの声が掛かってきた。
「――だよね、先生?」
「え?あ、ごめんね。少し話し込んでて……」
えー!とぷりぷり怒る仕草をするムツキに先生は困ったように笑う。ムツキに散々からかわれたのか、息が若干上がっていたアヤネはここでようやくモナの方へと視線を向ける。
「あなたは……?」
「……あれ?知らないんだ」
「……はい?」
「先生から何も聞いてない?いや、昨日の今日だし仕方ないのかな」
モナは目を閉じ、頭を軽く振る。そして、先生に疑念が向くように仕向ける。先生なら、この程度の疑念は問題ないだろう。これなら、黒服から言われた揺さぶりにもなるだろう。もしかしたら、監視されているかもしれない。そんなことを考えると、何もしないという選択肢は取れなかった。
「先生から……?あなたは一体……!?」
「……そろそろ行かないと、ムツキちゃん」
「わかった~!そんじゃ、バイバ~イ」
これ以上話すと余計なことを口走りそうで、モナはアヤネの問いかけに応えることなくその場を去る。その背中に、先生が声を掛ける。
「モナ!」
その声に、思わず足を止めるモナ。それは良心の呵責からか、先生に対する好奇心からか。それはモナ自身にも分からない。けれど、無視するという選択肢は、一瞬たりとも浮かんでこなかった。
「今度、シャーレに来て欲しい!待ってるから!」
モナは何を言うでもなく、再び歩き出す。この顔を、ムツキに見られたくはないと自分でも分かったから。
◆
――アビドス対策委員会、教室。
「――それで、先生に話を聞こうという話になったんですね」
今月分の借金の支払いを終え、教室で会議している最中。アヤネが便利屋の次に言及した謎の生徒について、ノノミが詳しく話を聞いていた。
「……先生、教えて」
「うん。といっても、私も詳しいわけじゃないんだけどね」
「そうなんですか?」
「面と向かって会話したのも今朝が初めてだし」
「そうなんですか!?」
アヤネは先生の発言に驚きの声を漏らす。あれだけ既知の間であるかのような素振りを見せておきながら、その実初対面だったとは流石に驚きを隠せないものである。
「まあ、名前とか知れるだけでも儲けもんではあるんじゃない?」
「そうですねぇ……柴関で見かけた時も、あまり話しませんでしたし」
「おじさんとしては便利屋の子との関係も気になるところだけれどねぇ」
「便利屋じゃないってことだよね?」
「そうだね。……みんなは空崎ヒナっていう子は知ってる?」
唐突なその言葉に、五人は頭の上に疑問符を浮かべていた。全員仲良く首を傾げている辺り、本当に仲が良いことが窺える。
「それは知ってるけど……」
「ゲヘナでの秩序をほとんど一人で取り仕切っている風紀委員長……ですよね?」
「彼女に匹敵する戦闘力を持つ人物はそういないって言う話も聞きました」
「……ん、そうなんだ」
「え、シロコ先輩、知らなかったの!?」
驚いたように部屋中の視線がシロコへと向かう。その視線にシロコは恥ずかしそうにしながら頷きを返す。
――空崎ヒナ。ゲヘナの治安を守る風紀委員会のトップであり、キヴォトス中を見ても有数の戦闘力を持つ生徒である。彼女に匹敵する生徒はそれこそトリニティのトップの一人か、風紀委員会のような存在である正義実現委員会のトップなどだ。ヒナが現れると、蜘蛛の子を散らすように逃げ始めると言われている。そんな話をシロコに話し、最後に「だから絶対戦おうとしちゃだめ」と釘を刺した。
「それがどうかしたの?」
「実は一年くらい前までは、ゲヘナに一人ヒナに匹敵する力を持った生徒が居たらしいんだ」
「それって……もしかして?」
「うん。今朝あった彼女がそうだよ。」
「え、えぇぇぇぇぇ!!!!???」
アヤネは目を丸くして驚き、持っていた端末を落としかけた。生徒たちの間で話されている中ではって前提は付くから真相は分からないけど、と続ける先生に返事をすることも出来ず、硬直していた。
「本当にそんな力を持っているんでしょうか……?」
「実際、彼女が居なくなった後から若干トリニティ側が有利になったのは確認しているよ」
「……そういえば、便利屋の方々について調べていた時にも似たようなことは聞きました」
「あ、アヤネちゃんが復活した」
「件の委員長も見かける機会が少なくなったとも聞いていますし……戦力差が開いたんでしょうか」
「居なくなったのはなんで?」
シロコは今の話で疑問に思ったことを口にする。
「実は、彼女はキヴォトス中で指名手配されているんだ」
「指名手配犯だったんですか!?」
「貼り紙あるよ」
そう言って先生は端末を机に置き、保存してある写真を映し出す。表示された写真には、今朝の少女と外見が一致している人物を探しているという手配書であった。アヤネは一瞬、報奨金に目が行くがアビドスで捕まえるのは難しいだろうと思い直す。
「うへ~、本当なんだねぇ」
「ていうか、そんなのが敵に居るってコトでしょ!?なんで!?」
セリカは机に手を叩きつけ、立ち上がった。積んであった本が崩れ、ペン入れになっていたコップは倒れ転がる。ノノミと先生はそれを直し、セリカを落ち着かせる。
「気持ちは分かりますが落ちついてください、セリカちゃん。それに、先日の襲撃に来ていなかったことを考えると、まだそう断言はできないと思います」
「そうだね……彼女にも事情はあると思う。私は、それを聞きたい」
「っでも……居場所すら分からないんじゃ、聞こうにも聞けないじゃない!」
「いや、居場所は見当がつくよ」
その一言に、アビドスの皆の視線が先生に集まった。
「どういうこと?」
「指名手配されていると通常の施設は使えなかったりする。そんな彼女がどこにいるかと考えると……」
「ブラックマーケット……ですか」
「そう。あそこなら、指名手配されていても問題はない。潜伏場所には最適だ」
「結局は、ブラックマーケットが重要な手がかりの宝庫ってわけですね!」
アビドス高等学校を襲撃し、セリカを誘拐した不良が持っていた不法戦車のパーツの出処。便利屋の騒ぎ。そしてモナの居場所。これらが一か所に集中していることにどこか作為的なものを感じながらも、ようやく手に入れた手がかりに希望が灯る。
「全てが関連しているというならば、そこから糸口が見えてくるかもしれません」
「よし、じゃあ決まりだね。ブラックマーケットを調べてみよう」
意外な手がかりが見つかるかもしれないし、と続けるホシノの言葉に皆が頷き方針が決まる。まだ分からないことだらけ。それでも、一歩ずつ進んでいる。先生が来てから如実に感じる感触に、自然と全員の顔に笑みが浮かぶ。
向かう先は悪意の巣窟――ブラックマーケットだ。
ブラックマーケット編が終わればヒナちゃんが出せる……あと少し、あと少し……
そういえばそろそろ私の純♡愛あとがきも20回を過ぎる頃でしょうか……いえ、ちょこちょこ書けてない回があるのでまだでしょうが、もう少しでしょう。
とまぁここまで来て私、今更ですが気付いたんですよ。私にとって純♡愛は
そう、それはまるでカレーにはご飯派かパン派か……或いは
ご存知の通り私はヒナちゃんの純♡愛から摂取できるヒナジュンアイシンがエネルギーとなっているわけですが、それを生み出すヒナジュンアイシナーゼは誰でも持ってるワケじゃあ無いですものね……すっかり忘れていました。
同分類ではミカジュンアイシナーゼやイロハジュンアイシナーゼもありますが、やはり1番持っている人が多いのは進化元たるジュンアイシナーゼでしょうか。これはどの純♡愛でもそれなりにエネルギーを生み出すことが出来るので持っているととても便利です。まぁこれも持ってない人は持ってないんですけども。
話を戻して。
主食ではないものを連続で摂取すると他のものを摂取したくなるのが人というもの……!
ですので今日はですね、あの「ヒナ吸い」について語ろうと思います。
こちらはヒナが太陽光に反応して生み出されるヒナニウムを取り込むという食事と同等の必須行為……そう、呼吸ですね。
――ヒナちゃんの髪に顔を埋めて深呼吸したい。思いっきり深呼吸したいでござる!
もうね、絶対いい香りがする。ヒナちゃんの香り自体は各々の理想があると思うので言及は致しませんが、私はそこに少しだけザ・ビヨンドの香りが混ざってるんだと思ってます。会いに来るときは必ずお気にの香水を付けるヒナちゃん概念……いい!
ところで皆さんは髪のどこに顔を埋めて深呼吸したいですか?あすなろ抱きからの頭頂部?はたまた髪の毛先を嫋やかにキスするように嗅ぐ?おでこにキスするついでに前髪で?耳を舐めながら耳の裏を?どれも素晴らしい体験ができることは間違いないでしょう。
私は王道を征くぅ……後ろからのうなじ吸い……ですかねぇ!これの何がいいって言うとですね、相手が身をよじって逃れようとする姿を目の前で堪能できるんですよ。耳舐め吸いも似たようなことが出来ますがこちらは少し距離が空いているので相手が身をよじりやすく、綺麗な動きを見ることがとてもえっ……goodです。
耳舐め吸いはどちらかというと耳を舐められたことに対する赤面とリアクションがメインですが、うなじ吸いは「相手が逃れるまでの体の動き」を他の吸いよりも堪能できるのでオススメです。まあ、前から抱き着いて吸うのもそれはそれで乙なものです。相手からも抱き着かれるというシチュが発生する可能性がありますので。
他の吸いも捨てがたく、でこキス吸いも相手の反応をメインに据えた吸いとなります。こちらは吸いを行った直後の表情が見やすいのが最大の利点となっており、理解が追いついていない瞬間が見れるのがオススメポイントです。
毛先キスはシチュエーション性が高いのがウリですね。まるで騎士のように膝を突き――吸う。この時の吸いは軽めにするとシチュエーション性が高まります。ぜひ試してみてください。まるでお姫様の手の甲にキスをするようなシチュは相手に否応なく昂らせることが出来るでしょう。
あすなろ抱きからの頭頂部吸いは相手の身のよじりを体で感じたい人向けと言えるでしょう。おそらく原作内で先生がしていたヒナ吸いもこの吸いに類するものの一種だと思われます。全身で相手の生命の息吹を感じながら、更に吸いによって精神的充足を得る……流石、心技体を兼ね備えた技の内の一つです
このように「吸い」とは多種多様、様々なエネルギーを補充できるまさに必須栄養素を得るに最適な行為です。皆さんもぜひ自分だけの吸い方を開発してみましょう!
個人的にはヒナちゃんの長くてボリュームのある髪はに埋もれながら吸ってみたい気持ちがありますね!恐らく構図的に添い寝でアッ――(昇天)