ブルーアーカイブ 実績「楽園を信じる者」及び「闇の中で照らされて」取得RTA闇堕ちチャート   作:狐玄

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 どんどん投稿頻度遅れてて草も生えない。
 でもヒナちゃん書ききるまではやめねぇからよ……!



「いともたやすく行われるえげつない行為」

 

「まあ、そういう展開になるよねー」

「はいいいぃ!?!?!?!?」

「予想はしてたんだ……って覆面もう着けてる!?」

 

 唐突に銀行強盗の宣言をしたシロコに対して、ホシノは分かっていたかのように荷物から色違いの覆面を取り出し装着した。あまりの手際に驚いたモナは目を丸くする。まるで何回も覆面を被ったことがあるような滑らかさであった。

 

「わあ☆そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」

「えええっ!?!?」

「ノリノリだ!?しかもこっちも覆面用意してあるの!?」

 

 その後ろではノノミが手を叩き賛成の意を示し、輝かんばかりの笑顔で佇んでいた。その顔のほとんどは――覆面で覆われていたが。

 

「ちょちょちょ、ちょっと待ってください!」

「はあ……マジで?マジなんだよね……?」

 

 あまりの出来事に目を回し、止めようとするヒフミ。あまりにもいっぱいいっぱいの彼女ではあるが、事態は収まるところを知らない。

 

「ふぅ、それなら……とことんまでやるしかないか!!」

「えっ、君ツッコむ側じゃないの!?」

「……!?……???……!?!?」

 

 そんな四人の様子に溜息を吐きながら、セリカは一度目を閉じた後、覚悟を決めたように覆面を被った。

 止めるかと思っていたモナは驚き、セリカの方を向く。流石はあの小鳥遊ホシノが率いるアビドス、予想を簡単に超えて来る。ホシノに対して偏見が一つ追加された瞬間であった。

 

「……はあ、了解です。こうなったら止めても聞く耳持たないでしょうし……」

「えぇ……こわ……この人たち……なんでみんな覆面持ってるの……?」

 

 一番常識があるように見えたアヤネも、当たり前のように覆面を取り出し着用し始めた。あまりにも自然過ぎて、用意していない二人が非常識なのではないかと思い始めてきた。新手の洗脳だろうか、末恐ろしいにもほどがあるとモナは恐怖した。

 なお、先生はいつの間にか覆面を着けていた。先生の職務はどこに行った。

 

「先生まで覆面用意してあるの……?」

「うん、いつの間にかアビドスの皆が用意してくれててね」

「事前に計画してた……ってこと!?」

「いや、偶然。偶然だから」

「ワ、ワァ……ァ……!」

「泣いちゃった!」

 

 まるで計画していたとしか思えない用意周到さに戦慄するしかないモナ。なお、銀行強盗の提案があったのは事実だが、モナがそれを知る由はない。

 その横ではヒフミが耐えきれなくなったのか、目尻から涙を零す。モナもなんだか泣きたくなった。この集団を相手にする自信がなかった。

 キャパオーバーになったヒフミをノノミたちに任せ、モナは先生に近寄り問いかけた。

 

「ていうか、先生なら止めるべきなんじゃないの……?」

「う~ん、それはそうなんだけど相手が相手だし、それに……」

「それに?」

「彼女たちなら、()()()()()()()()()

「っ……」

 

 だからと言って、何回もやって良い訳ではないけれど。と先生が続ける中、モナは一瞬世界から色が消えた気がしていた。そう錯覚してしまう程、モナは意識を()()に持っていかれていた。あるいは、考えないように思考を排除していたか。

 流石にそこまでの反応をすれば相対している先生ならば簡単に気付く。先生は申し訳なさそうな顔を見せ、謝罪をしてくる。

 

「……」

「…………ごめん、モナ」

「ううん、大丈夫」

 

 気まずい沈黙が二人の間に流れる。

 不幸中の幸いというべきなのか、その空気は一瞬だけであったし、他の生徒たちには聞こえていなかった事だろう。モナが先生から少し離れ、アビドスの方へ歩き出した時、丁度シロコがこちらを振り返った。

 

「ごめん、二人の分の覆面は準備がない」

「うへ、ってことはバレたら全部トリニティのせいって言うしかないねー」

「あったら逆にすごいよ、それ」

「ええっ!?そ、そんな……覆面……なんで……も、モナさんは」

 

 恐ろしいまでの強引な巻き込みである。この集団、モナより悪辣なのではないだろうか。善意につけ込んで銀行強盗の共犯に仕立て上げるとか前代未聞すぎるだろう。その上で罪を擦り付けるとか人の心をどこにやったのだろうか。いや、指名手配されているモナが言えたことではないのだけれども。

 

「そっちは言っても意味ないしー?」

「まあ今更になって罪が一つ増えてもね……」

「流石にそれはヒフミちゃんが可哀そうすぎます……そうだ!とりあえずこれでもどうぞ☆」

 

 困ったようにヒフミを見つめていたノノミは、唐突に何か閃いたかのような顔をし、手に持っていたものをヒフミに差し出した。茶色が全体を覆い、紙が擦れる音を大きく鳴らすそれは、先程まで食べていたたい焼きを入れていた入れ物……紙袋であった。

 

「たい焼きの紙袋?おお!それなら大丈夫そうー!」

「え?ちょ、ちょっと待ってください、みなさん……」

 

 全てを理解したモナは、所持していたものをいい笑顔で差し出した。もはやどうにもならない流れになっているなら、抗わない方が良い。それが、運命というものだと知っているから。

 

「ハサミ、使う?」

「わあ☆ありがとうございます!」

「モナさん!?」

 

 驚愕し目を見開くヒフミを他所に、ノノミは借り受けたハサミを使って紙袋を切り始める。

 ヒフミの裏切り者を見るような視線に対し、モナは頬を掻きながら言葉を返す。

 

「いや、こうなった以上キチンとやった方がいいかなって……」

「あううっ……」

 

 ちょっとだけ申し訳なさがあるが、運が無かったと言うほかないだろう。というか、ブラックマーケットに来てるのが悪い。まあ、被害者ではない分、少しばかりはマシなのだろうが。

 ブラックマーケットは良くも悪くもアングラだ。ここで起きた出来事は表の世間一般の学園には噂程度にしか広まらない。それ即ち世間では犯罪になる行為をここでしても捕まることは基本的には無いのである。だからこそ、無法地帯に近い状態になっているわけでもあるのだが。

 

「ん、完璧」

「番号も振っておきました。ヒフミちゃんは5番です☆」

「見た目はラスボス級じゃない?悪の根源だねー、親分だねー」

 

 目の部分だけをくり抜かれ、額にはマジックで書かれた5という数字。他の面々が布製で統一されており、一人だけ異質なものになっているという状態は、ものの良し悪しに関係なくその一人を特別なものに見せるだろう。

 セリカはそんなヒフミを見て、ぼそりと呟いた。

 

「悪の根源っぽいのはすぐ近くにもう一人いると思うんだけど……」

「うん?」

「なんでもないわよー!?あははー!……危な」

 

 思わず、と言った所だろうか。モナが何事かと聞き返すも、セリカは慌てながらも平静を装いそっぽを向く。実際、モナは何も聞こえなかったのだが、その様子を見て追及するのも酷かと判断した。

 

「わ、私もご一緒するんですか?闇銀行の襲撃に……?」

「さっき約束したじゃーん?ヒフミちゃん、今日は私たちと一緒に行動するって」

「う、うああ……」

 

 哀れ、ヒフミ。不用意な約束をしてしまったが故に銀行強盗に参加することになってしまった。そんな

 しかし、モナまで参加するわけにはいかない。あそこはカイザーコーポレーションの息が掛かった銀行なのだ。例え正体を隠すとは言っても、リスクが高い。それに、そんなリスクを冒してまで助力する必要があるとは思えなかった。

 

「あ、私は先約があるからそろそろお別れするね」

 

 嘘ではない。明日に備えて休むという大事な先約があるのだ。決して、巻き込まれたくないからではない。断じてそんなことは無い。少しくらいしか。

 

「モナさん!?な、なんで……!」

「私、そんな約束してないし……」

「あうっ!」

「ありゃ、残念」

「それに私はここの住民でもあるんだ。色々と面倒なんだよね、こういうのは。暗黙の了解とか」

 

 嘘である。住民こそ好き勝手やり合うし、楽しんでいる節がある。それに暗黙の了解はあるがドンパチするならマーケットガードとやり合う覚悟を持つくらいである。それに、多少の騒ぎならマーケットガードは来ない。流石に目の前で事が起これば話は別ではあるが。

 何せ、カイザーコーポレーションとの繋がりはバレる訳にはいかない。彼女たちはここには詳しくないだろうし、煙に巻くのが一番だ。

 

「そっかぁ。流石にブラックマーケット全体を敵に回すのは避けたいし、仕方ないかな」

「うん。()()()()()()()()

「……うん?また」

 

 そう言って、モナはブラックマーケットの雑踏の中へと姿を消した。シロコはどこか引っかかる部分があったのか、軽く首を傾げる。しかし、それも一瞬だけで、すぐに忘却の彼方へと飛んで行った。

 

 

 ◆

 

 

 モナが立ち去った後、いつの間にか先生の傍に立っていたホシノが先生に向かって語りかけた。

 

「……ねえ先生、彼女が告発とかするとは思わなかったの?」

 

 それは、当然の疑問だ。連邦生徒会には匿名の情報提供サイトもある。そこに告発すれば、疑いの目を向けること自体はできるだろう。証拠を掴むのは難しいだろうが、今後の行動に影響を及ぼす可能性は高い。

 だと言うのに、先生はそのリスクを許容した。ホシノはその判断をした先生の真意を測りたかったのだ。だからこそ、モナが付いてくるのを黙認したし、邪魔もしなかった。

 

「思わなかったよ。彼女は、そんなことをしない」

「どうして?」

「彼女は他人から行動の制限を受ける苦しさを知っている」

 

 モナが去っていった方向を見ていた先生は、ここでようやくホシノへと向き直った。

 正面からホシノの目を見つめ、真面目な顔で答える。

 

「そして、その苦しさを抱え込む子だ」

 

 目を伏せる。その表情は何なのか、ホシノには判断が付かなかった。悲しみ?哀れみ?慈しみ?そのどれもであるような気がするし、そのどれも違うような気がする。

 

「そんな彼女が、他人にその苦しみを味合わせようとは思えないんだ」

「でもそれは……」

「そう、私の想像……願望に過ぎないのかもしれない」

 

 先生は、眼を開けて笑った。

 

「でも、私は先生だから」

 

 その瞳に映る意志は何よりも輝いていた。ダイヤモンドにさえ匹敵するほどの美しさを、ホシノはそこに見出した。

 

「先生が生徒を信じないことはないよ」

 

 それがたとえ一度、道を踏み外した生徒であってもね。と締めくくる先生に対して、ホシノは何も告げられなかった。己の経験に、あまりにも見なかった相手だったからだ。大人とは子供(私たち)にとって良いものでは無かった。騙され、裏切られ。信用なんて無かった。

 それでも、信じたくなってしまうこの大人は何なのだろうか。

 

「それでも何か起きた時は……私が何とかするよ」

 

 先生は銀行へと向かっていたシロコたちの下へと歩き始めた。そして、途中で一度止まると、ホシノの方へ顔だけを向けて口を開いた。

 

「彼女に協力をお願いした――私の責任だからね」





 見~たいな~見~たいな~怒ったヒナちゃんも見~たいな~!
 無茶した後ヒナちゃんと会って怒られたい気持ちもチョットアル・アルペチーノ。怒った顔、じっくりと見るのもまたオツなもんだと思うのですよね私は。プンプンと可愛さが残る少しばかりの怒りも、モナちゃんが不当に傷つけられてブチ切れる怒りも、もう危ない事をしてほしくない苦しさが表れた涙ながらの怒りもとても美しいものです。
 おお、ここが楽園……なるほど、こんな近くにあったと言うのですね。え?何?誰が何と言おうとこれが私のエデンですけど……?ほら、信じることによってその場は楽園となるって偉い人も言ってるし(適当)
 そうそう。心配からの怒りとは、関心が無ければしてくれないという点は抑えておくべきですわね。怒ってくれるのはこちらを想ってくれるから。興味が無ければ怒る必要もありませんからね。つまり、これはどれだけの愛を持ってくれているかのメタファーでもあるのですよ。ね?\ ソウイコッタ! /
 ほら、彼?もそう言ってますし。これは愛の行為……純♡愛ってことです。

 モナが何度言っても危ない行為をやめないからとうとうブチ切れて監禁ルートもとい24時間引っ付きルートもアリ。
 むしろご褒美では?いやでもお手洗いまで付いてこられたらちょっと困るな……?いやそれとも……ちょっとここでやめときましょうか。これいじょうはあぶない。
 話を戻して。引っ付きルートは当然モナちゃんが行ったところに付いていくので風紀は勿論終わります。でもヒナちゃんにとってはそんなことよりモナの方が大事になっているんですね。流石に見かねたモナちゃんはパトロールに行くよう勧めるわけですが当たり前のように拒否!離れません。
 仕方なくモナちゃんはさり気なく事件現場とかパトロール紛いの散歩とか委員長室で仮眠とかするわけですね。至近距離に居ればヒナちゃんも書類仕事ができますし。まあヒナちゃんもバカじゃないのでその気遣いに気付いて自己嫌悪が入るわけです。結局モナに迷惑をかけてしまってる、とね。それを見て悲しませるためにやったわけじゃないモナちゃんも自己嫌悪するわけです。……うん、美しい!
 お互いがお互いを想い、気遣いをしあう……サスガダァ……
 ……ここでモナちゃんのお願いでちょっと隙を作って大怪我させたら、引っ付きから介護に進化するのでは?ちょっと爆弾用意してこなきゃ。
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