ブルーアーカイブ 実績「楽園を信じる者」及び「闇の中で照らされて」取得RTA闇堕ちチャート 作:狐玄
ククク……今はまだ、下ごしらえの時間……!雌伏の時……!ほのかな匂わせ……!
ミカ視点、執筆している間なんども「違う!私の考える聖園ミカはそんな事言わない!!」ってなりました。まだミカちゃんの勉強が足らない気がする。
モナちゃんと会った時のミカはまだゲヘナ嫌いが酷く無いです。ミカのゲヘナ嫌いに関しての考察はあとがきでねっとりたっぷり語ってますのでそちらをご覧下さい。なお現在(2023/2/16)公開されているメインストーリーのネタバレをガッツリしてます。ご了承ください。
――ゲヘナは嫌いだ
あんなやつら、絶対に信じられない。一緒の空間にいることさえ嫌だ。……どうしてナギちゃんはエデン条約なんて進めてるんだろう。セイアちゃんもそうだったけど、危機感無さすぎじゃない?今のゲヘナなんて信じる方がどうかしてるよ。全く、昔はまだマシだったんだけどなぁ。昔は……昔……は……?
あれ……私、
……
…………
………………
あぁそっか。モナちゃんがあんな事になっちゃったからだ。
全く、モナちゃんも出会った時から危機感が無かったよね。だから……だから……
◆
その日、ミカは久しぶりに新作のアクセサリーを買えて満足していた。
「ここ、いつもこんなに混んでたっけ?う〜ん、なんでだろ?」
帰り道、少し遅めのティーブレイクをと思って入った喫茶店はなにやら混雑していた。運良く席が空いていたが、そうじゃなかったらと考えると辟易とした気分になってしまう程だ。
「期間限定スイーツパフェ……!?」
なぜこんなにも混雑しているのだろうと辺りを見まわしてみれば、どうやら限定スイーツが販売されてるらしい。期限が今日のみとメニューに表記されており、なるほどそれで客が多いのだろうと分かった。しかし流行りのものはチェックしていたはずだが……どこかで見逃していたのだろうか?
そんな詮無きことをメニューを見つめながらしばらく考えていたが、ふいに店内の喧騒が少し静かになった気がした。何事かと思い顔を上げてみれば、ちょうど店内に入ってきたであろう一人の少女がミカの目に留まった。
「あの子の制服……」
少女が着ている制服は、トリニティと対立しているゲヘナのものだった。それが周りの客もわかっているのだろう。あまり好意的ではない視線を彼女に向けているようだ。しかし、それも仕方の無いことだろうとミカは思う。
この店は自治区の境目付近にあるとはいえ、トリニティの土地だ。店内にはトリニティを筆頭にいろいろな学園の生徒がいるが、ゲヘナの生徒は彼女の他には見ない。それほどまでに、トリニティとゲヘナの対立は根深いものとなっている。
「満席?う〜ん、でも食べたい……誰かに相席させてもらえばいっか!限定スイーツお願いしまーす!」
だが、彼女はそんなことを欠片も気にしていないようだ。限定スイーツを注文し、それから辺りを見回して比較的入口に近かったからなのかミカの方に彼女は向かってきた。
「ごめんね、相席をお願いしてもいいかな?」
「それは、別に構わないけど……」
思わず、口を濁らせてしまう。ミカは、ゲヘナが嫌いかと問われれば嫌いと答えるだろう。しかしゲヘナだからと言って全員嫌いだと断じるのは、なんだか違うような気がするのだ。たしかに彼女はゲヘナの制服を身にまとってはいる。だが、彼女からは一般的なゲヘナ生徒のような敵意や煽りが見られなかった。そんな彼女を邪険にするのは、果たして許されるのだろうか。敵意もない相手に、親しみを感じさせるその様子に、もしかしたらゲヘナにも仲良くなれる人がいるのではないか?という感情が見え隠れし始めたのだ。
そう思うと、どうにも悪態を吐くのは躊躇われた。……とはいえ、いざ仲良くなろうとしても先入観とは中々消えないもので。それはなんとも中途半端な回答になってしまったのだが。
「あなた、ゲヘナの生徒でしょ?」
「うん?そうだけど。それがどうかした?」
「どうって……周りの目が気にならないの?視線、けっこう酷いことになってるよ?」
「ああ、そういう。別に、気にならないよ」
「どうして?手を出されない確信でもあるの?」
「だって……人の価値は、そんな一目で分かるものじゃないから。たとえ襲われることになったとしても。私は、実際にそうならない限り、信じるよ」
「――」
……本当に、この子なら。大勢の視線に晒されて、なぜ平気でいられるのか問えば。彼女は、ミカが心の片隅で望んでいる期待に応えられるかのような返事をしてくれた。まるで日の光のように、曇りなき表情で。これならば、たとえ彼女がゲヘナの生徒だとしても。仲良くなれるのではないだろうか。お友達になれるんじゃないか。そう思い、ミカは口を開こうとしたが――
「おまたせしました〜!当店限定スペシャルスイーツ盛り合わせで〜す!!」
「ッ……」
「おお〜、凄いなぁこれは」
その声は、形になることは無かった。タイミング良く店員が持ってきたスイーツによって邪魔されてしまった。彼女の視線はスイーツに向けられ、発せられる陽気な声は耳によく届く。ミカはそれを聞いていると、なんだか他の事を口にする気になれなくなっていた。
「あなたも限定スイーツを食べに来たの?」
「もちろん!ここのスイーツ、美味しくて有名だもん!」
「そうなんだ!私はこのクリームの部分が一番好きかなぁ」
「分かる〜!わざわざゲヘナから来たかいがあったよ!」
その後、しばらくは彼女との穏やかな会話が続いた。会話を続けていくうちに、彼女は本当にゲヘナの生徒なのだろうかという思いが強くなっていく。どちらかと言うとトリニティの方が似合ってると思うのだけれども、とミカは考える。普通のゲヘナ生徒ならば、口を開けば罵詈雑言が飛んできてもおかしくは無いはずだ。だと言うのに、彼女は全くそんなことを感じさせない穏やかさを持っていた。確かに自由を思わせる明るさを持っているが、それでも他のゲヘナ生徒と比べれば可愛いものだろう。
「そういえば、まだ名前を聞いてなかったね。あ、後モモトークも聞いていい?私は本業モナ!よろしくね!」
「たしかに忘れてたね。……うん、いいよ。私は聖園ミカ、よろしくね☆」
確かに出会ってから一度も自己紹介などしていない。彼女との会話が楽しかったのか、ミカはまったく気付かなかった。自己紹介を済ませ、それからモモトークも交換する。……そうだ、すっかり忘れていた。モモトークの存在を。仲良くなれるかもしれないと浮き足立ち、焦っていたようだ。何も今回だけで仲良くならなくちゃいけないわけではないのだ。モモトークがあれば、いつでも彼女のことを知ることができる。話すことができる。そう考えると、急ぐ必要はないだろうと思えてくる。
そんなことを考えていると、突如彼女は何かを思い出したかのように時計を確認し席を立った。
「いっけない!もうこんな時間!早く帰らないと間に合わない!ごめんねミカちゃん、また今度!!今日はありがとうね!」
「えっ?あっ、ちょ……ってもう居ない……早いなぁ」
ミカが時計を見ると、なるほどかなり遅い時刻になっている。ここからゲヘナに帰るとなるとかなりの時間を要するだろうことが伺える。突然帰るのも仕方のないことだろう。それに、ミカにとってもそろそろ帰らなければならない時間だ。荷物をまとめ、空になった容器を捨て、そうして帰路に着いたミカの顔は――どこまでも穏やかだった。
それはきっと、彼女とは仲良くなれるだろうと……そう、予感がしたから。
会話を優先していつも名前とモモトークを聞き忘れるし自分の事を聞かれるのも忘れられるのはこの女〜〜〜!!!
原作前だと書けること無さすぎて辛辛の辛ですわよ〜!!!性格の変化も考慮しなくちゃいけないし、RTAだと一場面しか描写しないから展開伸ばしにくいですわ〜〜〜!!!誰ですのこんな方式にしたのは!!私ですわね!?は〜どっこい!修練が足りませんわね〜〜〜!?メインストーリー入るまで『巻き』で行きたいですわね〜〜!さっさとエデン条約編でヒナちゃんと『純愛♡』したいですわ〜〜〜〜!!!
『聖園ミカとゲヘナ嫌い』
※行けっ、独自解釈!君に決めた!\ジカイッシャ!!/
ミカに助けられた後、胸を撃たれてぇ〜!!コハルみたいに庇われた後、こっちを振り返った瞬間に胸を撃たれて心臓の血でミカの綺麗な羽を紅く染めてぇ〜〜〜!!!
大切な『おともだち』を守れなくて呆然としているミカを尻目に恨みなんかなさそうな穏やかな顔で「ミ……カ……」とか言って情緒無限に狂わせてぇ〜!!!ミカは自分がバカみたいに強いから応急処置の仕方とか全然知らなそうだよね。敵を殲滅した後血だらけで倒れてるモナちゃんの前でオロオロしてそう。まぁ応急処置の仕方を知っててもそれはそれで……♤
セリナたち救護騎士団が着くまでモナちゃんの手を握るでも傷口に手を当てて止血するでもいいけどだんだん弱っていくのに気付いてくれるとニコニコしちゃうね、私が。
まぁそれはさておき、ミカのゲヘナ嫌いについて色々考えたのでつらつらと書き連ねていこうかと思います。
ミカは確かにゲヘナが嫌いだと描写されています。これは事実です。ですが本当に最初からこんなにも嫌っていたのでしょうか?私はそう思いません。なのでその疑問を解決すべく
まずエデン条約編3章の『ポストモーテム(3)』にてナギサとの会話でミカがゲヘナについて「どうしても仲良くできなかった」との発言。これはミカが過去にゲヘナと仲良くしようと試みたことの示唆ではないかとの見解が調査員より上げられております。詳しい時期までは分かりませんが、少なくとも過去に歩み寄ろうとした姿勢があったことは重要なファクターとなりえるでしょう。
それは、エデン条約編4章『無限の可能性』にてミカは先生から己を偽るが和解の手を差し伸べる優しさもあると言われていることに繋がります。これ自体はアリウスとのことを指しているのでしょうが、ゲヘナと歩み寄ろうとしていた時期ならば、ゲヘナ生徒とも仲良くなる余地はまだあるのではないだろうかと思うのです。
ではなぜこんなにもゲヘナ嫌いが悪化したのか。これについては確証はありませんが参考程度にはなりそうな資料があったため、そちらを紹介しましょう。
最終章、本編『非常対策委員会の招集』でティーパーティーに招集の通知が来た時、ミカが「あの万魔殿」と強調していたことが確認されました。これはやや恣意的な解釈になりますが、立場上会うゲヘナの生徒がマコト等に限定され、その対立によってゲヘナ嫌いが悪化した可能性があると見ることができます。ですがこれはちょっと無理がありそうな説で、情報が少ないこともあり過去についての続報が待たれているのが現状です。
次に、ミカがゲヘナを嫌う理由についてです。
エデン条約編3章『憎しみの正体』にて「……なんでだろ。絶好のチャンスだし、今立ち上がればって分かってはいるんだけど……。」「今でも嫌い、なんだけど……どうしてだろ……。」「私にも、よく分かんないな……。」等の発言があり、前後の文を見るにこれらはゲヘナについてだと思われます。これらの発言は、感情による部分が多くあるように見受けられます。どのようにしてそうなったかのきっかけも不明のままです。
ミカはこのことに理由を見出そうとしていました。それは、人を嫌うということをしたくないが故のミカの優しさでもあるのではないでしょうか。人を嫌うことをしたくなかった彼女。どうしても嫌いだというのなら、それ相応の理由があるだろうと考えたのではないか。私は、そう思うのです。
同じくエデン条約編3章『憎しみの正体』のセイア襲撃前と思われる回想で、ミカはアリウスとの和解を提案しました。セイアにそれが成された後について聞かれた時、ミカは「ゲヘナもどうにかできるかもしれないし?」と別に重要なことではないように発言していることからこの時の憎悪はあまりなかった風に見えます。嫌いではあるがすべてが許せないような苛烈な怒りではないのでは?との見方があると思われます。
また、同本編の回想にてセイアを襲撃しますが、その理由としてミカは「
→セイアが死んでしまったためこの計画を止めることは許されない
→ナギサがホストになった場合、次は出来る限り穏便にナギサを退場させなければならない
→自分は正しいのだと、間違ってないんだと自分の心を守るための大義名分を欲する
→ナギサについて否定する大義名分としてエデン条約編、及びゲヘナ学園が目に付いた
→ゲヘナへの憎悪が噴出
→私はゲヘナが嫌いだしあんな奴らと仲良くするなんて何考えてるの?
といった具合にこじ付けるために引っ張って来たのではないでしょうか。現状、判明している範囲ではこの事件の前と後でゲヘナへの感情に差があるように見えます。きっと事件前は、ゲヘナへの嫌悪が0というわけではないでしょうが、これほどまでに酷くはなかったはずです。
以上のことをまとめると、「聖園ミカという生徒は入学初期ならば仲良くなる余地がある」となります。
きっと、聖園ミカという生徒も元はただの少女だったのでしょう。ただの少女だったからこそ、その学園生活により大衆に流され、下地が出来てしまったのです。「ゲヘナは憎むべき敵だ」「ゲヘナを許すな」という、特に理由もない悪意の温床の。それがセイアとの事件ですれ違い、ねじれ、巨大な憎悪になってしまったのだと思います。理由なんて無いのに、そこに彼女の罪など、ありはしないのに。それが聖園ミカという存在の「ゲヘナが心から嫌い」という感情の真意なのではないでしょうか。
……これは、根拠も何もない私の推測に推測を重ねたものです。でも、それでも私は、ミカという夢見る優しい少女が、簡単な理由で誰かを憎むような、