新魔術開発したら魔術学院を追放されたったwwww 作:雫お嬢様
「お願い……私を……私達を、連れて行って」
「私
正直、この展開は予想出来ていたでち。もしシャリテに会えて、彼女が望むような事があれば一緒に旅に出るか、然もなくば
ここはまだ聖国……いや、それだけじゃない。ここに居るメンバー以外、他の誰にもバレていない秘密の悪夢でち。
ミクラト世界教の本拠地であるサルマ聖国は、対話と、事によっては武力の行使も厭わない、世界平和を謳う教会でち。しかしその実態は、金と権力欲に溺れ平和ぼけした聖職者が大半を占める、腐敗した国と成り下がっているでち。
そんなところに僕達の大事な幼馴染みを置いてはおけないでち。当たり前でちよな?
でも、シャリテを含めた複数人は流石に予想外でち。
「……紹介したい……彼女達は、居住区のすぐ外で……待機、させてある……この場所に来る……許可を、頂戴」
「ふむ……まあ、良いでち。許可するでち」
「……ありがとう。皆、来て……」
シャリテが手を上げて合図を出すと、穴の上から三人の修道服を纏った女性達が降りてきた。
赤いミディアム髪の気が強そうな子、青い三つ編みのおっとりとした子、黄色のベリーショートの無表情の子。全員が同じ黒の修道服を纏っている。ボディラインが浮き出ててえっちでちね……(呑気)。
「赤髪がラウア……青髪がブラウ……黄髪がグルア……」
「……ふんっ……」
「初めましてぇ♪」
「……」
挨拶してくれたの一人だけなんでちがそれは……。こんなんで大丈夫なんでちかね?
「でも、良くワタシ達みたいな存在との旅を、このコ達が認めたわね? その修道服、タダの聖職者じゃない……近接戦闘に特化した近衛のモノね?」
「……流石……良く、見てる」
「僕達の噂は聞いてるでち? 学院を追放された魔術師は、それ自体が結構な枷になるでちよ」
「……大丈夫……彼女達は、私の直属……幼い頃から、一緒に育った……」
「それでも、流石に初対面で信じるに値するでち? 【誘惑者】としての言葉では無いかもでちが」
シャリテは、それでも大丈夫だと言わんばかりに頷き、青髪のブラウちゃんから何やら書物を受け取った。
「……だから……経典を、書いた……」
「経典~? それって、宗教の本だっけ~?」
「神の教え……信徒が守るべき教えを記した書物のことですね。聖女様」
「……うん。オームとペンドラを……神として崇める、新しい宗教の、経典……」
「「は?」」
は?
「な、はぁ!? どういうことでちい!?」
「あらあら……ふふ。ワタシ達、遂に神に成れたのかしら」
「んなわけねえでち!?」
思わずシャリテに詰め寄る僕に、彼女は感情を読み取りにくい無表情のまま語り始めた。
彼女曰く『部下の修道女達(『シスターズ』と名付けたらしい)に聖国の闇の実態を教えたは良いものの、信じるべき神を見失い、絶望してしまった。ならば、真に信じるべき新たな神を用意すれば良い。丁度、私にとっての神々に心当たりがある』。
そういう理由から、僕が【安眠と知恵の男神】、ペンドラが【鋼と戦いの女神】になった、ということらしいでち。やめてくれでち……(絶望)。
「……ただ、一つだけ、問題が……ある」
「いや、僕達の神格化も十分な問題なんでちけど……」
これ以上はマジで勘弁して欲しいんでちが……。
「……シスターズは……私と、過ごす内に……全員、レズになっちゃった……」
「お前レズビアン製造工場か???」
「語尾が抜けてます。先輩」
「でち」
僕が驚愕していると、三人の修道女のリーダー格だろうか。赤髪の娘……ラウアが前に出て来て、僕達(正確に言うなら男の僕の方)に指を突きつけて叫んだ。
「言っておくけどね! アタシ達はアンタ達を神として敬ってるけど、恋愛とか性愛に関しては別だから! 勘違い、しな……い、で……?」
彼女は僕達に指を突きつけたまま、何故か呆けた顔で動かなくなってしまった。
「……? あのコ、ワタシとオームの顔を見て動かなくなったわ。どうしたのかしら」
「僕が知るわけねえでち」
あの気が強そうなラウアだけじゃなくて、他の二人もこっちを見て固まってるでち。何かあったでちか……?
「(うわっ……うっわ……うっっっっっわぁっ!!
「(あ、あら……? あらあらぁ……?♡ 男神と女神の御兄妹と聞いてはいましたが……これはぁ……♡♡)」
「(我驚愕。彼顔綺麗。筋肉凄。我心中男根全勃起。我女陰大洪水挿入準備完了)」
「……仲良く、なれそうで……何より……」
「……本当でちか……?」
【双神の経典 その一】
聖女シャリテの手作り経典。何度も読み返されたのか、すり切れていてぼろぼろの状態になっている。売却用アイテム。
聖女は、己の故郷に背を向けた。自身を救ってくれた存在は、聖なる国ではなかったのだ。
『始まりに、双子の兄妹神、降誕せり』
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