戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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本年最後の更新となります。

少々早いですが、皆さんも良いお年を。


第37話『奇跡、そして勇気!』

都庁前にて………

 

シャリバンと装者達が不思議獣オートスコアラー達と激闘を繰り広げていた時………

 

ワンセブン、ダイデンジン、マックスビクトリーロボも、3体のレイアの妹と対峙していた。

 

 

 

 

 

マックスビクトリーロボVSレイアの妹(戦車タイプ)………

 

『!!』

 

両手の4連装砲から、小型ロケット弾をマシンガンの様に連射するレイアの妹(戦車タイプ)。

 

『Vマックスガンッ!!』

 

しかし、マックスビクトリーロボはホバリングすると地面を滑る様に移動して回避し、反撃とばかりに腕部の『Vマックスガン』を叩き込む!

 

『!?』

 

真面に喰らったレイアの妹(戦車タイプ)から爆炎が上がる。

 

『!!』

 

しかし、すぐさまお返しとばかりに、両肩のキャノン砲を発砲!

 

山なりに軌道を描いた砲弾が、マックスビクトリーロボの元に着弾!

 

爆煙で、マックスビクトリーロボの姿が見えなくなった………

 

かに思われたその時!

 

爆煙を突っ切る様にマックスビクトリーロボが飛び出して来た!!

 

『!?』

 

驚いたレイアの妹(戦車タイプ)を、そのまま殴り飛ばすマックスビクトリーロボ。

 

ブッ飛ばされたレイアの妹(戦車タイプ)が横倒しになる。

 

『!!』

 

下半身が戦車な為、若干四苦八苦しながら起き上がるレイアの妹(戦車タイプ)。

 

そして怒りを表すかの様に、両手の4連装砲と両肩のキャノン砲を一社射撃で連続発射!!

 

凄まじい数のロケット弾と砲弾がマックスビクトリーロボに叩き込まれる!

 

大爆発の炎が、今度こそマックスビクトリーロボを包み込んだ………

 

しかし、次の瞬間!!

 

その爆発のエネルギーが、マックスビクトリーロボの全身に装備されていたエナジーパネルに吸収された!!

 

『!?』

 

「マックスノバッ!!」

 

そのエネルギーを利用した腰のイオンバズーカ砲マキシマムキャノンを中心とした全兵装を使った必殺技………『マックスノバ』が放たれる!!

 

『!!』

 

直撃を受けたレイアの妹(戦車タイプ)は成す術も無く爆散した!

 

その爆発を見届け、悠然と佇むマックスビクトリーロボだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイデンジンVSレイアの妹(モンスタータイプ)………

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!!

 

見た目通りの咆哮を挙げて、ダイデンジンへ鋭い爪の生えた腕を振るうレイアの妹(モンスタータイプ)。

 

しかし、ダイデンジンはその1撃を左腕で防ぐと、右腕でカウンターの様にパンチを決める!

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!?

 

怯んだレイアの妹(モンスタータイプ)に更に2撃、3撃とパンチを叩き込んで行くダイデンジン。

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!!

 

そこでレイアの妹(モンスタータイプ)は背の翼を広げて浮かび上がると、一旦ダイデンジンから距離を取り、背を向けたかと思うと、尻尾を鞭の様に振り始めた!

 

今度は振り回された尻尾が、2撃、3撃とダイデンジンを襲う。

 

「デンジボールッ!!」

 

とそこで、ダイデンジンの手に刺付きの鎖鉄球………『デンジボール』が出現!

 

それを背を向けているレイアの妹(モンスタータイプ)に向かって投げつけたかと思うと、振るわれていた尻尾を弾き飛ばし、そのままレイアの妹(モンスタータイプ)の背に直撃!

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!?

 

悲鳴の様な咆哮を挙げたレイアの妹(モンスタータイプ)に、更にデンジボールが叩き込まれ、そのままうつ伏せに倒される。

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!!

 

レイアの妹(モンスタータイプ)は地面を転がりながら立ち上がったかと思うと、その巨大化した顎を開き、火炎放射をダイデンジンに見舞う!

 

高熱の火炎を浴び、ダイデンジンは仰け反る様に怯む。

 

「デンジ剣っ!!」

 

しかし、必殺剣である切り札『デンジ剣』が抜かれると………

 

「デンジ火炎返しっ!!」

 

それを両手で握って、身体の前に垂直に立てる様に構えたかと思うと、何と火炎が180度反転し、レイアの妹(モンスタータイプ)自身に襲い掛かった!!

 

シャギャアアアアアァァァァァーーーーーーーッ!?

 

自分の火炎を浴びて、全身が燃え上がるレイアの妹(モンスタータイプ)。

 

「電子満月斬りっ!!」

 

その隙を見逃さず、ダイデンジンの必殺技『デンジ剣・電子満月斬り』が繰り出される!

 

デンジ剣を右手で、その名の通り満月を描く様に1回転させた後に両手で持ち、振り下ろしたかと思うと………

 

レイアの妹(モンスタータイプ)は真っ二つにされ、地面に倒れるとそのまま爆発四散したのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンセブンVSレイアの妹(ローラータイプ)………

 

ウオオオオオオォォォォォォォッ!!

 

『!!』

 

咆哮を挙げるワンセブンに向かって、両腕を振り上げ、装備されている巨大ローラーで押し潰そうとするレイアの妹(ローラータイプ)。

 

振り下ろされた巨大ローラーを受け止めるワンセブン。

 

『!!』

 

レイアの妹(ローラータイプ)は全重量を掛けて、そのままワンセブンを押し潰そうとする。

 

ウオオオオオオォォォォォォォッ!!

 

しかし、ワンセブンはパワーを全開にして巨大ローラーを跳ね返す!

 

『!!』

 

ならばと、レイアの妹(ローラータイプ)は巨大ローラーを地面に降ろし、見た目通りロードローラーの如く、ワンセブンに突っ込んで行く!

 

だがワンセブンは寸でのところで横に移動して巨大ローラーを避けたかと思うと、突っ込んで来た勢いを利用して、レイアの妹(ローラータイプ)の身体に水平チョップを叩き込む!

 

『!?』

 

ウオオオオオオォォォォォォォッ!!

 

レイアの妹(ローラータイプ)が怯んだ瞬間に、ワンセブンは次々とパンチを叩き込む!

 

その強烈な連続パンチ攻撃を受け、頑強な筈のレイアの妹(ローラータイプ)の身体に穴が開く!

 

ウオオオオオオォォォォォォォッ!!

 

ワンセブンはその空いた穴へと右手を突っ込んだかと思うと、そのままミサイルパンチを発射!!

 

『!??!』

 

体内へ直接ミサイルを撃ち込まれたレイアの妹(ローラータイプ)は、身体の彼方此方から内部爆発を起こし、黒煙を上げて後退る。

 

「グラビトーンッ!!」

 

その瞬間に、必殺のグラビトンを放つ為、腹部のシャッターを展開させるワンセブン。

 

『!!』

 

するとそこで何と!!

 

レイアの妹(ローラータイプ)の両腕が自切されたかと思うと、巨大ローラーだけがワンセブンに向かって突撃!

 

放たれたグラビトンは、突っ込んで来ていた巨大ローラーへと命中。

 

巨大ローラーが圧縮されたかと思うと、爆発四散する!

 

『!!』

 

そこで、残っていたレイアの妹が、ワンセブンに向かって突撃!

 

如何やらワンセブンと刺し違える腹積もりの様だ。

 

危うしワンセブン………かと思えわれたが!

 

「グラビトーンッ!!」

 

何と、ワンセブンは再度グラビトンを放った!!

 

『!?』

 

レイアの妹を重力子が襲い、圧縮した後に爆散させた!!

 

………嘗てのワンセブンは、1度グラビトンを放つと、再度重力子をチャージするのに長いインターバルを必要とした。

 

しかし、戦いの中でワンセブンは自己改良を行う事で、そのチャージ時間を短縮。

 

そして、1度死に蘇った後も、現代の最新技術を積極的に取り入れて自己改良を続けた結果、グラビトンの連射が可能となったのだ!

 

ウオオオオオオォォォォォォォッ!!

 

レイアの妹が爆散したのを見届けたワンセブンが、勝鬨の様に咆哮を挙げるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャバン&響&未来&シャイダーVS碧の獅子機(クビライ)………

 

「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

右腕のガントレットを槍の様に変形させた響が、ブースターを全開に吹かして碧の獅子機(クビライ)に突っ込む!

 

ガントレットが碧の獅子機(クビライ)の身体に激突すると、エネルギーがスパークして辺りに飛び散る!

 

「グウウウウウウウッ!!」

 

「フンッ! 小賢しいっ!!」

 

「!? ウワアアアアアアッ!?」

 

そのまま押し込もうとした響だったが、碧の獅子機(クビライ)はうっとおしいとばかりに無造作に前足を振ったかと思うと、響はアッサリとブッ飛ばされた!

 

「レーザーZビームッ!!」

 

「ビデオビームガンッ!!」

 

そこで、今度がギャバンとシャイダーが、レーザーZビームとビデオビームガンを同時に放ち、同じ場所へと直撃させる!

 

「効かぬわぁっ!!」

 

しかし、碧の獅子機(クビライ)には効果が無く、反撃とばかりに口から金色の怪光線が放たれる!

 

「うおっ!?」

 

「うわっ!?」

 

直撃はしなかったものの、発生した衝撃波で吹き飛ばされるギャバンとシャイダー。

 

 

 

フシギシギ マカフシギ ルワ

 

フシギシギ マカフシギ ルワ

 

 

 

その間にも、クビライの額の第3の目の部分に融合させられているキャロルは不思議ソングを歌い続けており、碧の獅子機(クビライ)のエネルギー値はドンドンと上がり続けている。

 

余りのエネルギー量は可視化され、オーラの様に碧の獅子機(クビライ)の身体から立ち上る程だった!

 

「! キャロルちゃんっ!!」

 

「クビライィッ!!」

 

「フアハハハハハハッ!! 最早我に敵は居らぬ! 再びこの銀河にフーマ旋風を巻き起こしてくれるわあっ!!」

 

響の悲鳴とシャイダーの怒声を掻き消す様に、碧の獅子機(クビライ)の勝ち誇る声が木霊する。

 

と、その時!!

 

碧の獅子機(クビライ)の右前足に特大の光線が直撃!

 

忽ち右前足が分解される様に溶けて消滅した!!

 

「!? 何ィッ!?」

 

驚きながらも残る足でバランスを取り、転倒を防ぐ碧の獅子機(クビライ)。

 

「幾ら巨大でも、聖遺物由来………ましてや邪悪な存在であるなら!!」

 

光線を放った者………円形の、まるで鏡状にした扇を手にしていた未来がそう言い放つ。

 

今クビライの身体を構成している碧の獅子機は、キャロルのダウルダブラが元となって形成された物………

 

ダウルダブラもシンフォギアと同じく聖遺物を由来とした物であり、クビライは邪悪の化身………

 

聖遺物を分解し、魔を掃う光を放つ未来の神獣鏡は、大いにその効果を発揮した!

 

「小日向 未来! オノレェ、未熟者の装者めがぁっ!!」

 

怒りの声と共に、右前足を再構築すると、両目から稲妻状の怪光線を未来目掛けて放つ碧の獅子機(クビライ)。

 

「!!」

 

「やらせるかあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

身構える未来だが、そこでレーザーブレード・Dを手にした響が割って入り、レーザーブレード・Dで稲妻状の怪光線を受け止める!

 

「グウウウウウウウ………タアアッ!!」

 

レーザーブレード・Dの刀身に稲妻状の怪光線が帯電したかと思うと、それを碧の獅子機(クビライ)に向かって振るい、跳ね返す響。

 

「!? ヌオオオオオオッ!?」

 

身体から火花を伴った爆発を上げ、怯んだ様子を見せる碧の獅子機(クビライ)。

 

「未来っ! 今っ!!」

 

「うんっ!!」

 

暁光

 

そこで未来は、手に持っていた鏡を分裂させ、更にギアの脚部を変形させて光輪の様なパーツを展開させると、分裂した鏡をその円周状に配置。

 

碧の獅子機(クビライ)目掛けて凄まじい光の奔流が放たれる!!

 

「! チイッ!!」

 

だが、碧の獅子機(クビライ)は僅かに早く体勢を立て直し、迫る光の奔流を躱そうとする。

 

が、突然何かが引っ掛かったかの様に動きが止まる。

 

「!?」

 

「逃がしませんっ!!」

 

何と!!

 

シャイダーが怒りで更にパワーアップしていた自慢の怪力で、碧の獅子機(クビライ)の尻尾を抱え込んで、動きを止めていた!!

 

「ええいっ! 離せぇっ!!」

 

逃れようと藻掻く碧の獅子機(クビライ)だが………

 

「ギャバン・ダイナミックッ!!」

 

そこでギャバンが、エネルギーを斬撃波として飛ばすギャバン・ダイナミックを繰り出し、碧の獅子機(クビライ)の右目へと直撃させた!

 

「!? ヌオオオオオオッ!?」

 

右目が爆ぜ、毒々しい色の血液が噴出し、苦悶の声を挙げる碧の獅子機(クビライ)に、暁光が直撃した!!

 

「やったっ!?」

 

思わずそう声を挙げる響だったが………

 

「まだまだぁっ!! 儂は負けんっ!! 負けんぞおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

クビライの絶叫とも言える声が響いて来たかと思うと、殆どが分解されていた碧の獅子機(クビライ)の姿が露わになったが、その身体が凄まじい勢いで再構築されて行っている。

 

「アアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

その額の第3の目に磔にされているキャロルからは、再生の為に更にエネルギーを搾り取られている事で苦悶の悲鳴が挙がっている。

 

「! キャロルちゃんっ!!」

 

「イカンッ! コレ以上は本当に持たないぞっ!!」

 

響が声を挙げると、ギャバンがもうコレ以上キャロルに負担が行けば、本当に死んでしまうか廃人になってしまうと推察する。

 

「ならば! 1撃でケリを着けるまでだ!!」

 

とそこで、不思議獣オートスコアラー達を倒した翼達が合流する。

 

「アームドギアにエクスドライブの全能力を集束させんぞ!」

 

「決めるのはお前だ、響!」

 

「身を捨てて拾う、瞬間最大火力っ!!」

 

「序にその攻撃も同時収束デス!」

 

「やるぞ!」

 

「響っ! お願いっ!!」

 

「貴方に全てを託しますっ!!」

 

クリス・奏・調・切歌・マリア・未来・セレナが口々にそう言う。

 

「ハイッ!!」

 

それに響が威勢良く返事を返したかと思うと、他の装者達が一斉に着地し、右手を空に居る響に向かって掲げたかと思うと………

 

アームギアを中心にギアのエネルギーが収束し、それを響が受け取る!

 

「させぬわぁっ!!」

 

そうはさせまいと、碧の獅子機(クビライ)は響に向かって口から極太の怪光線を放つ!

 

「ギャバン・ダイナミックッ!!」

 

「シャリバン・クラッシュッ!!」

 

だが、ギャバンとシャリバンが必殺技を斬撃波として飛ばし、極太の怪光線を相殺する!

 

その間に、響は集めたエネルギーを右手に集中。

 

「繋ぐこの手が………私のアームギア! よろしく勇気だっ!!」

 

右手のガントレットが巨大化し、響自身を包み込み、巨大な右腕と化した!!

 

「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

雄叫びと共に、巨大な右腕と化した響が碧の獅子機(クビライ)に向かって突っ込む!

 

「奇跡如きがあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

突っ込んで来る響に向かって、再度極太の怪光線を放つ碧の獅子機(クビライ)。

 

「オオオオオオォォォォォォッ!!」

 

巨大な右腕と化している響は、その極太の怪光線に真正面からぶつかり、突き破りながら碧の獅子機(クビライ)へと向かう。

 

しかし、碧の獅子機(クビライ)に到達するかと思われた瞬間に、響の前進が止まる。

 

「グウウウウウウウッ!!」

 

「消し飛べ、小娘ええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」

 

響から苦悶の声が漏れると、碧の獅子機(クビライ)が最大出力を出す。

 

「まだまだぁっ!!」

 

とそこで、響は左手にレーザーブレード・Dを出現させる!

 

「ギャバン・ダイナミックッ!!」

 

そして、ギャバン・ダイナミックを放ち、そのエネルギーも上乗せした!!

 

Glorious Break

 

プラスされたエネルギーにより、遂に巨大な右腕が碧の獅子機(クビライ)に叩き込まれた!!

 

「!? ウワアアアアアアッ!?」

 

しかしその瞬間に、巨大な右腕は粉々になり、響も弾き飛ばされた!!

 

「フアハハハハハハッ! 勝ったぞっ!!」

 

巨大な右腕が直撃し、顔面が歪んだもののトドメには至らなかった碧の獅子機(クビライ)が勝利を宣言する。

 

「!?」

 

だがそこで、碧の獅子機(クビライ)は目撃する………

 

砕けた右腕の中から飛び出し、エネルギーを注入されて刀身が輝きを放っているレーザーブレードを手にしているシャイダーの姿を!

 

「オオオオオオォォォォォォッ!!」

 

シャイダーは雄叫びと共に、キャロルを避けて、クビライの弱点である額の第3の目にレーザーブレードを突き刺した!!

 

「!? グオオオオオオオォォォォォォォォッ!?」

 

「キャロルちゃんっ!!」

 

クビライの苦悶の声が挙がる中、シャイダーはキャロルへと呼び掛ける。

 

(………誰?………私、如何したんだろ?………アレ?………私って………誰だっけ?………)

 

しかし、既に想い出の粗全てを焼却されてしまっていたキャロルは、自分自身の事さえ分からない状態であり、状況を理解出来ない………

 

「手を伸ばして!!」

 

「…………」

 

シャイダーの呼び掛けにも何も反応しないキャロル。

 

「必ず助けますっ!! オートスコアラーさん達の為、エルフナインちゃんの為………そしてキャロルちゃんのパパさんの為にも!!」

 

だが、シャイダーはそう呼び掛けを続ける。

 

「………パ………パ………?」

 

と、パパと言う単語に、キャロルが反応する。

 

そしてその途端に………

 

キャロルの脳裏に、焼却された筈の想い出が甦る!!

 

(キャロル………生きて、世界を識るんだ)

 

「!! パパアアアアァァァァァーーーーーーッ!!」

 

その瞬間キャロルは、反射的に磔にされていた右手を無理矢理引き抜き、シャイダーへと伸ばした!

 

そのキャロルの右手を、シャイダーが左手でガッチリと掴む。

 

「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

そしてそのまま片腕でキャロルをクビライの第3の目から引き抜き、自身の元へ引き寄せた!

 

「グオオオオオオオォォォォォォォォッ!?」

 

エネルギー源としていたキャロルが引き抜かれた事で、クビライからは更に苦悶の声が挙がる。

 

「戦士シャイダーよ! 力を貸して下さいっ!!」

 

そう言いながら、キャロルを左腕で抱き締めたまま、右手のレーザーブレードを構えるシャイダー。

 

するとその背後に………

 

半透明の戦士シャイダーの姿が浮かび上がる。

 

「!? 戦士シャイダーッ!?」

 

「シャイダー・ブルーフラッシュッ!!」

 

驚愕を露わにするクビライに、必殺のシャイダー・ブルーフラッシュが叩き込まれる!!

 

「グオオオオオオオォォォォォォォォッ!? に、2度ならず3度も! このクビライがぁっ!! オノレェッ! 戦士シャイダアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!!」

 

戦士シャイダーへの恨み言が断末魔となり、クビライが息絶えた事で、それまでに抽出されていたエネルギーが行き場を失う!

 

『行き場を失ったエネルギーが、暴走を始めています!』

 

『被害予測、開始!』

 

『拙いわ! もうエネルギーの臨界が始まってるわ!!』

 

『このままでは半径12キロが爆心地となり、3キロまでの建造物は深刻な被害に見舞われますッ!』

 

『ぬううっ!?』

 

『まるで小型の太陽………』

 

その様子は本部でも観測されており、弦十郎達が焦る。

 

『エネルギー、臨界っ!!』

 

だがその瞬間に、エネルギーは臨界を迎えた!!

 

「クッ!!」

 

1番の至近距離に居たシャイダーは、咄嗟にキャロルをきつく抱き締めながら、庇う様に爆発に背を向ける!

 

直後に先ず衝撃波が到達し、真面に喰らったシャイダーの意識が遠のく!

 

(せめて………キャロルちゃんだけでも………)

 

遠のく意識の中、そう思っていたシャイダーの耳に………

 

電車のミュージックホーンの様な音が聞こえた様な気がした………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

レイアの妹群VSヒーロー巨大ロボ軍団の戦い。
其々の特性を活かし、見事に撃破します。

そして本命のクビライとの決戦。
驚異的な力を発揮する碧の獅子機(クビライ)に対し、未来が有効打を与えますが、キャロルから更にエネルギーが絞られる事態となり、彼女を守る為、短期決戦を挑みます。
1撃で決めるべく、響が皆からエネルギーを受け取って、ギャバンとシャリバンにサポートされて突撃!
だが、その切り札も破られてしまった………
かに思われたが!
本命のシャイダーがクビライを肉薄!!
キャロルに呼び掛け、彼女を救出!
そして、戦士シャイダーの力を借りてクビライにトドメを刺す!!
しかし、碧の獅子機の爆発に諸巻き込まれしまいますが………

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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