戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
新リディアン音楽院………
「すみません! 遅れました!!」
「遅れました! コレ、証明書です」
「ハイ、確かに………」
S.O.N.G.としての任務を行った後に登校して来た響と未来が、担任にその証明書を渡す。
「それで立花さんに小日向さん………課題の方は」
「やってあります!」
「私もです」
続いて担任が出していた課題について尋ねると、響と未来は課題を記したノートを提出する。
「………宜しい。席に着いて下さい」
確認を終えた担任に促されて、2人は自分の席へ着く。
「今日も任務だったのですか?」
「うん。でも思ってたより早く終わったんだ」
「でも、仕事もして課題もちゃんと熟してるなんて、凄いね」
「そこはキチンとしないとね。留年なんてなったら大変だし」
詩織の言葉に響が、創世の言葉に未来がそう返しながら、授業が再開される。
「…………」
そんな中で、弓美が1人、何やらソワソワとした様子で居たのだった………
そして時は流れて放課後………
「久しぶりに皆で『ふらわー』に行きませんか?」
「良いね! 行こう行こう!」
「響ったら、もう………」
詩織の提案に、響が1も2も無く食い月、未来が呆れながらも笑みを浮かべる。
しかし、そこで………
弓美が速攻で帰り支度を済ませ、教室から出て行こうとする。
「アレ? ユミ? ふらわー行かないの?」
「ゴメン! 今日は実家の方に帰るから!!」
創世が尋ねると、弓美はそう言い返して駆け出した。
「おおっ!?」
「ゴメーン! 小里ーっ!!」
途中で響達の教室に向かって居た小里とぶつかりそうになりながらも、弓美は歩みを止めずに去って行った。
「いや~、弓美さん、慌ててたきゃ」
「弓美、何か有ったのかな?」
「実家に帰るって言ってたけど………」
入れ違いで小里が教室に入って来ると、響と未来がそう言い合う。
「きっとお父様が帰って来られるんですよ」
「? お父さんが?」
と、事情を知っていると思われる詩織の言葉に、響が首を傾げる。
「弓美のお父さん、
「ええっ!? 外交官っ!?」
創世がそう言うと、弓美の父親のまさかの仕事に、未来が驚きの声を挙げる。
「うん。だからずっと海外に居て、今日は久しぶりに帰って来る日なんだって」
「そうなんだ………」
「弓美さんのアニメ好きはおど譲りきやしいかきや、弓美さんはおどが大好きなしてすし」
小里がそう補足する。
「でも、予定が急に変わる事も多いらしくて、何度もドタキャンにあってるらしいですよ………」
「弓美………」
詩織の言葉に、響は弓美の父親がちゃんと帰って来る様に秘かに願った………
◇
弓美の実家………
「ええーっ!? お父さん、帰って来ないのーっ!?」
「ええ、急に予定が変わったらしくて………」
しかし、その祈りも虚しく………
弓美の父親は急な予定変更により、帰宅出来なかった。
「ガッカリ………本当に久しぶりに会えると思ったのに~………」
露骨に落ち込んだ様子を見せる弓美。
「ほら、シャッキとしなさい。予定が急変わるなんて、今回が初めてじゃないでしょう」
だが、弓美の母親はもう慣れたもので、弓美の事を叱咤しながら夕飯の準備を始める。
とそこで、板場家のインターホンが鳴らされた。
『シロクマ宅配便でーす! 判子かサインをお願いしまーす!』
「あ、ハーイ! ちょっと、弓美! 今手が離せないから、代わりに出て!」
如何やら宅急便が来た様だが、夕飯の準備で手が離せない弓美の母親は、弓美に代わりに受け取る様に言う。
「は~い………」
まだ不貞腐れた様子を見せながらも、弓美は判子を手に玄関へと向かった。
「どうも! 此方にお願い致します!」
「…………」
宅配員に促されて、判子を押す弓美。
「ありがとうございます。板場 弓美さん宛てですね」
「? 私に?」
と、宅配便の受取人が自分である事を告げられた弓美が、首を傾げながら宅配便の票を見る。
「! お父さんからだ!!」
そして、送り主が父親である事に気付くと、嬉しそうな声を挙げる。
「では、毎度どうもー!」
「わーい! 何だろうっ!?」
宅配員が去ると、先程までの不貞腐れた様子は何処へやら、スキップしそうな勢いでリビングへと戻り、宅配便を開封する。
「? 何コレ?」
中から出て来たのは………
機械と思われる球体だった。
良く見ると、目の様な物が2つ付いており、見ようによっては
「う~ん?………」
父親からの埋め合わせのプレゼントだと思っていた弓美は、肩透かしを喰らう事となる。
「弓美~! 受け取ったんなら、手伝って頂戴~!」
「あ! ハ~イ!」
とそこで、キッチンの母親から呼ばれ、弓美はその球体を一旦自分の部屋の机の上に置くと、キッチンへと向かう。
その時、球体の目の様な部分が一瞬発光した事には気付かず………
◇
パヴァリア光明結社のアジト………
「う~む………悪の四天王が加わった事でマッドギャランの戦力は充実した………奴にとって代わるには、俺にも優秀な手駒が必要だ」
マッドギャランに代わってパヴァリア光明結社の首領となるべく、謀略を考えるヒムリー。
「若しくは強力な聖遺物を手に入れれば………」
「シュワシュワッ!!」
とそこで、ヒムリー派のミラクラーの1人が姿を見せる。
「? 如何した?」
「シュワシュワッ!!」
ヒムリーが尋ねると、ミラクラーはヒムリーの傍に寄り、何やら耳打ちする。
「! 何だとっ!? 確かか!?」
「シュワシュワッ!!」
驚いた様子を見せるヒムリーに、ミラクラーは何度も頷く。
「………この事はマッドギャラン達は?」
「シュワシュワッ!!」
その質問には、ミラクラーは首を横に振る。
「良し! すぐに行方を追えっ!!」
「シュワシュワッ!!」
ヒムリーがそう言うと、ミラクラーはすぐさま駆け出して行った。
「フフフ………」
ミラクラーは去った後、邪悪な笑みを浮かべるヒムリーだった………
◇
弓美が父親からの奇妙な宅配便を受け取ったその日の夜………
装者達と宇宙刑事達は弦十郎に呼び出され、ノーチラスへ集合していた………
ノーチラス・発令所………
「夢のロボット?」
「ああ………何でも完全に自我を有した人工知能を搭載しているだけに留まらず、人間の様に成長するロボットという事だ」
首を傾げる響に、弦十郎がそう告げる。
「ロボットが
「如何言う事ですか、司令?」
今一要領が得られず、奏と翼も弦十郎に問い質す。
「つまり、子供の時には遊び相手となり、大人になってからは仕事を手伝い、老後には身の回りの世話をしてくれる………」
「そんな風に人間に合わせて同じ様に成長し、一生付き合ってくれるコンパニオンロボットよ」
そこで、弦十郎に代わる様に、朔也とあおいがそう説明し、そのコンパニオンロボットの設計図をメインモニターに映し出す。
未完成なのか、図面が書かれているのは頭部だけだった。
「凄い!………」
「正に
率直に感嘆の声を漏らす調と、目を輝かせる切歌。
「………それが盗難にあったワケか」
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
とそこで、轟が険しい表情でそう言うと、他の面子の表情も強張る。
「うむ………」
「開発をしていた欧州の研究所が襲撃を受けました。板場大使からの極秘連絡です。大使はロボットが日本に持ち込まれた可能性が有ると言っています」
弦十郎が唸ると、慎次がそう報告する。
(板場?………)
(ひょっとして、弓美のお父さん?………)
友達の父かも知れない人物の名が出て、響と未来が内心で少し驚く。
「まさか、研究所を襲撃したと言うのは………パヴァリア?」
「いいえ、襲撃したのは国際的な産業スパイ組織らしいわ」
欧州の研究所を襲撃したのはパヴァリアなのかと問うマリアだったが、了子から否定の声が返って来る。
「んだよ………ならそれは警察の仕事だろ? アタシ等の出る幕じゃないぜ」
相手が只の犯罪者集団であるなら、自分達S.O.N.G.が出張るのは越権行為になるとクリスが言うが………
「只の犯罪ならそもそもS.O.N.G.にまで話が回って来ないわよ」
またも了子からそう否定の声が挙がる。
「? 如何言う事だ?」
「………そのロボットに何か有るんですか?」
ワケが分からず首を捻るターザンに対し、雷は奪われたロボットに何か有ると察する。
「研究所の職員を問い詰めたところ………そのロボットには
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
弦十郎から告げられた言葉に、一同に緊張が走る!
「聖遺物が!?」
「極秘中の極秘事項だったらしい」
驚く劾に、弦十郎がそう告げる。
「その組み込まれている聖遺物と言うのは一体なんですか?」
「詳しい事はまだ問い合わせ中だが………何であろうと、聖遺物であるなら危険性は排除出来ない」
セレナが緊張した面持ちのまま尋ねるが、残念ながら詳細はまだ分からないと言う答えが返って来る。
「すまないが、今から最大限の警戒態勢に入る。慎重に調査を進めて欲しい」
「「「「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」」」」
その言葉を受け、一同はすぐさま発令所を後にし、聖遺物が組み込まれたロボットの捜索に向かう。
発令所のメインモニターに映る聖遺物を組み込まれているロボットの頭部の設計図………
それは、弓美が受け取った宅急便に入っていた、あの球体そのものだった………
丁度その頃………
そのロボットが有る弓美の実家・弓美の私室にて………
「う~ん………むにゃむにゃ………」
気持ち良さそうにベッドで寝息を立てている弓美。
その部屋に有る彼女の机の上には、父親と一緒に撮った写真の入った写真立てと一緒に、あの球体………ロボットが置かれていた。
「………キミから届いた110番………緊急出動………」
と、アニメ好きの賜物か、寝言でお気に入りの『電光刑事バン』の主題歌を歌い始める弓美。
何とも器用な寝言である………
だが、彼女はリィデアンの生徒………
元々はシンフォギアの適合が見込まれて集められた装者候補生である。
嘗てのリィデアンが崩壊やS.O.N.G.の結成に伴い、その件は最早過去の事となったが、彼女達もまた歌でフォニックゲインを発生させられる事は変わりない。
寝言で歌い始めた事で、計器にも捉えられない程の僅かながらもフォニックゲインが発生。
すると、ロボットに目が発光。
頭だけの状態にも関わらず、動き出したではないか。
弓美の部屋の中を見回しながら目を点滅させるロボット。
すると、部屋の中に有った家電製品や家具が音も無く浮かび上がり、ロボットにくっ付いて行く。
そしてそのまま位置を組み替えつつ、形を作り上げて行く………
「バババーン………電光刑事バン………」
しかし、弓美は全く気付かず、気持ち良さそうに笑みを浮かべて寝言で歌い続けていたのだった………
◇
そして翌朝………
弓美の部屋の中に、目覚まし時計の音がけたたましく鳴り始める。
「う~~ん………」
まだ半分寝ている状態で、枕元にある筈の目覚まし時計に手を伸ばす弓美。
しかし、いつも置いて在る筈の場所に目覚まし時計は無く、伸ばしては何度も空を切る。
「………アレ?」
そこでおかしいと思った弓美が目を開ける。
『オハヨウ………ユミ』
「??」
そこで聞こえて来た聞き慣れない合成音声に視線を向ける。
そこには、あの頭部だけだったあのロボットが、家電製品や家具で形成された身体を持っている姿が在った!
「!?!?」
その姿を見た途端に、弓美の意識は急覚醒し、慌てて布団を撥ね退けながらベッドから跳び起きる。
「な、何、アンタッ!?」
『ワタシハ………自分デ成長スルロボットデス』
「じ、自分で成長するロボット!?」
『ハイ、ソウデス』
慌てる弓美に対し、ロボットは機械らしく淡々と答える。
「…………」
それで落ち着いたのか、弓美はロボットの事をマジマジと観察する。
「目覚まし時計に………ラジオ………電気スタンドに………掃除機まで………」
『ワタシハ、最初ニコンタクトヲ取ッ人間ノコンパニオンロボットニ成ル様ニプログラムサレテイマス』
「コンパニオンロボット? 何それ?」
『ユミト一緒ニ勉強シタリ、遊ンダリシマス』
「! じゃあ友達って事ね! 凄い! ロボットが友達なんてアニメみたい!」
その言葉で、弓美は目を輝かせる。
彼女のアニメ好きがポジティブな解釈を導き出した様だ。
『友達?………ソレハナンデスカ?』
「何って、今アンタ自分で言ってたじゃない。一緒に勉強したり遊んだりする。それが友達だよ!」
『友達………データヲを入力シマシタ。ワタシトユミハ友達デス』
「うん、よろしく! えっと………アンタの名前は?」
とそこで、ロボットに名前を尋ねる弓美。
『名前………研究所デハ、試作1号ト呼バレテイマシタ』
「それ名前じゃないよ………あ! じゃあ、私が考えてあげる! う~ん………アンタって男の子? 女の子?」
『ワタシニ性別ノ概念ハアリマセン』
「だよねー………待てよ? じゃあ、女の子って事でも良いって事だよね………うん! 決めた! アンタの名前は『ロボミ』よ!!」
『………登録シマシタ。ワタシハ『ロボミ』。ユミノ友達』
「うん! よろしくね、ロボミ!!」
ロボット………『ロボミ』の手(?)を握り、笑顔を見せる弓美。
「あ! そうだ! お母さんにも見せなきゃ! 付いて来て!」
『ハイ』
母にも自慢しようと、弓美はロボミを伴ってリビングへと向かう。
「お母さーん! 見て見て、凄いよー!………アレ?」
しかし、そこには母親の姿は無く、テーブルの上に用意されていた朝食と、置手紙が在った。
「………弓美へ、急な町内会議が入ったので出かけます。朝御飯は用意して有るから、食べたら自分で片付けてね、母より。もう~タイミング悪いな~」
折角自慢しようしたのに、肝心の母親の姿が無くて、肩透かしを喰らう事になった弓美。
『…………』
一方、ロボミの方は、観察するかの様にリビング内を見回している。
「ロボミ? 何してるの?」
『コノ部屋ニハワタシノ身体ノ材料ニ成ル物ガ沢山有リマス。コレダケ有レバ、ユミガ大キクナッタ時、ワタシモ成長デキマス』
「ええっ!? ロボットが成長するの!?」
『ハイ、友達デスカラ』
「そう言えば、さっきそんなこと言ってたわね。じゅあ、ずっと一緒に居られるんだ!」
『ハイ』
弓美は無邪気に喜んで見せる。
と、その時………
ある部屋から、ガラスが割れる様な音が鳴り響いた!
「!? 何っ!?」
何があったのかと、ロボミをリビングに残して音にした部屋に入る弓美。
「! あっ!?」
室内を見回すと、窓の鍵の部分が割られて、開け放たれているのに気付く。
「ちょっと、何なの!?」
何が有ったのかと、窓の方へと近づくと………
開けっ放しだった扉が閉じられる音がした!
「!?」
弓美が驚きながら振り返ると、そこには………
「「…………」」
帽子にサングラス、そして全身真っ黒のコーディネートと言うあからさまに怪しい男が2人居た!
国際産業スパイ達だ!!
「! ど、ドロボーッ!!」
「小娘! ロボットは何処だ!?」
思わず叫ぶ弓美に、黒ずくめの男達が詰め寄る。
「えっ!? ロボットって………」
「さっさと言えっ!!」
その言葉にまさかと言う顔になる弓美だったが、男達はそれを気にせず更に詰め寄り、襟首を掴んで来る。
「た、助けてーっ!!」
『ユミ! 如何シタノデスカ!?』
ロボミが扉を開け、室内に入って来る。
「!? コイツだっ!?」
「何でこんな姿に!?」
怪しい男達はロボミの姿を見て驚きを露わにする。
「! えいっ!!」
「うおっ!?」
「おわっ!?」
その一瞬の隙を衝いて、弓美は怪しい男達は弾き飛ばし、ロボミに近寄る。
「ロボミ! 逃げるわよっ!!」
「ええいっ! 退けっ!!」
「! キャアッ!?」
そのままロボミを連れて逃げようとしたが、すぐに立ち直った怪しい男によって投げ飛ばされてしまう。
『ユミ!!』
ロボミが叫ぶのも構わず、怪しい男がロボミを回収しようとしたが………
『!!』
その瞬間、ロボミは身体から放電した!
「「!? ウワアアアアアアッ!?」」
忽ち感電した怪しい男達はバタリと倒れ、ピクピクと軽く痙攣する。
『ユミ! 怪我ハアリマセンカ?』
「うん、大丈夫っ!」
「こ、この野郎………」
と、ロボミが弓美を助け起こしていると、怪しい男の片方が拳銃を取り出す。
「! ロボミ、逃げるわよっ!!」
すぐさま弓美がロボミと共に逃げ出した瞬間に、怪しい男は発砲。
幸いにも、まだ痺れが残っていたのか、銃弾は外れる。
弓美の実家の近く………
「!?」
「今のって!?………」
「銃声だ! 近いぞっ!!」
その際に発生した銃声を、偶々近くを調査中だった轟の車に乗った響・未来・轟が聞き、すぐさま車をそちらへと向かわせた!
実家を飛び出した弓美とロボミを追って、怪しい男達も外へと出たが、直後に駆け付けた轟達に目撃される。
「! オイッ!!」
姿を見られては拙いと思ったのか、一旦弓美達を追うのを止め、すぐに停めてあった自分達の車に乗り込み、その場から逃走する怪しい男達。
「!!」
一瞬追い掛けようかと思った轟だが、先程の銃声で怪我人が居るかの知れないと思いと、車を弓美の実家の前で停止させると、響・未来と共に家内へと向かった!
「轟兄! 怪我をした人は居ないよ!」
「コッチも!」
「そうか………」
家内を捜索して、怪我人が居ない事を確認した轟達は、続いて荒らされた室内を調べる。
「………アレ? コレは?」
とそこで、響が騒ぎで床に落ちていた写真立てに気付いて手にすると、弓美と父親が写っている写真に気付く。
「! 弓美っ!?」
「えっ!? じゃあ、此処は弓美の実家なの!?」
「って事は………板場大使の!?」
すぐさま轟達は本部へと連絡を入れるのだった………
『恐らく、奴等は板場大使の名前を利用してロボットを国内に持ち込んだのだろう』
『外交官の立場が悪用されるとは………』
ノーチラス・発令所から、轟達からの報告を受けた弦十郎がそう推察し、慎次が苦い声を漏らす。
『それよりも大変よ! その夢のロボットってのは、恐ろしい
「!? 殺人マシンッ!?」
「如何言う事ですか!?」
とそこで、割り込んで来た了子からの言葉に、轟が驚き、響がすぐに問い返す。
『そのロボットに組み込まれている聖遺物の正体が判明しました』
『聖遺物『タロス』………神によって造られたとされる『青銅の巨人』です』
『言うなれば、歴史上初めて誕生した『ロボット』といったところでしょうか』
エルフナイン、ナスターシャ、ウェルからそう説明が成される。
『開発陣は、この聖遺物を超高性能人工知能で制御しようした様ですが………』
『逆に人工知能の方が聖遺物から干渉を受け、『防衛システム』に不具合をきたしてしまったそうだ』
慎次の言葉を、弦十郎が続ける。
「『防衛システム』?」
『本来は万が一の時に人間を守る為のシステムだったんだけど、不具合が起きている今の状態で起動すると、周囲に物質を際限無く取り込んで
未来の疑問の声に、了子がそう返す。
『この上は何としても板場 弓美くんを保護するんだ!』
「了解! 行くぞ、2人供っ!!」
「「うんっ!!」」
弦十郎の言葉を受け、轟の呼び掛けて響と未来は板場家を飛び出し、弓美とロボットの捜索へ向かうのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
今回の話は、特警ウインスペクター第12話『僕の友達ロボット』を元にしたエピソードとなってます。
今後も私が好きな特撮作品の好きなエピソードをモチーフにした話をやって行きますので、楽しみにしていて下さい。
そして今回の主役は弓美。
ひょんな事から聖遺物が使われているロボット『ロボミ』と友達になります。
しかし、産業スパイに加え、パヴァリア光明結社のヒムリーも動き出して、巻き込まれる事に。
果たして弓美はロボミを守れるのか?
ロボミの防衛システムは発動してしまうのか?
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。