戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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第17話『竜姫咆哮メックヴァラヌス(前編)』

ノーチラス・発令所………

 

『弦さん、やっぱり爆発したのはパヴァリア光明結社のアジトだったみたいだ』

 

「やはりそうか………」

 

メインモニターに映る轟からそう報告を受けた弦十郎が唸る。

 

某所にて謎の爆発があったと言う報告が舞い込んで来ており、すぐさま装者と宇宙刑事達は調査へと向かった。

 

そして調べた結果、爆発したのはパヴァリア光明結社のアジトである事が判明。

 

つまり、S.O.N.G.以外の何者かが戦ったという事である。

 

1番可能性が高いのは………

 

「やはりサンジェルマンか………」

 

『あの人は、たった1人でもパヴァリア光明結社を叩き潰す積りです………復讐の為に』

 

キャロルが呟くと、サンジェルマンの心情が人一倍理解出来る響がそう言う。

 

『現場の状況からして、サンジェルマンは負傷している可能性が高い』

 

『だったら一刻も早く保護しないと』

 

現場検証の結果から、サンジェルマンが負傷している可能性が有る事を導き出した雷と劾もそう言う。

 

「付近の捜索を進めてくれ。負傷しているなら、そう遠くへは行っていない筈だ」

 

『『『『『『『『『『了解!!』』』』』』』』』』

 

弦十郎の命に全員が勇ましい返事を返し、一旦通信が切られる。

 

「問題は本人が保護を受け入れてくれるか如何かね………復讐の鬼と化している彼女がね」

 

「…………」

 

了子の言葉に、弦十郎は難しい表情となる。

 

「………俺も出よう。サンジェルマンとは顔見知りだ。多少なり話を聞いてくれる可能性は有るだろう」

 

とそこで、キャロルがそう言いながら席から立ち上がり、弦十郎を見やった。

 

「………頼めるか」

 

「了解した」

 

弦十郎は一瞬考えた後に許可を出し、キャロルは発令所を後にするのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

街中にて………

 

「居た!?」

 

「いや、コッチには居なかったよ」

 

「コッチもです」

 

「なも見つかきやねし」

 

方々を走り回っていた弓美達が合流するとそう言葉を交わす。

 

「もう~! 何処行っちゃったんだろう、サンジェルマンさん………」

 

「まだ怪我も癒えていない筈ですのに………」

 

弓美が愚痴ると、詩織もそう続ける。

 

あの後、落ち着いた弓美達が戻ると、サンジェルマンはふらわーから忽然と姿を消していた。

 

干してあった彼女の服も無くなっており、出て行ったという事が分かったで、一同はまだ近くに居ると思い、捜索を行っていた。

 

「やっぱり、ビッキーやジョージさんに知らせるべきじゃないかな?」

 

「それはそうだげど………」

 

創世の言葉に、小里が悩む様子を見せるが………

 

「………それはもう少しだけ、待とうよ」

 

「弓美さん………」

 

「お願い………」

 

そう言って頭を下げる弓美。

 

「………ハア~、分かったよ」

 

それを受けて、創世はしょうがないなと言う様子を見せる。

 

「ありがとう!」

 

「では、もう少し範囲を広げて探してみましょう」

 

「OK! 何か有ったら、ケイタイで連絡だよ!」

 

「んだ!」

 

そして再び分散し、サンジェルマンの捜索を再開した。

 

「ばって、闇雲さ探すてもなぁ………」

 

だが、手掛かりはまるで無い為、苦労するなと分かれた小里が愚痴る様に呟いていると………

 

「君、ちょっと良いかい?」

 

「? ハイ?」

 

1人の男性が声を掛けて来た。

 

「何だが?」

 

「ひょっとして、長い白い髪の女性を探してるんじゃないのかい?」

 

「! おべでらんだが!?」

 

知っているのですかと、思わず男性の傍に寄る小里。

 

「ええ、知ってますよ………」

 

だがその瞬間!

 

男性は邪悪な笑みを浮かべて小里の腹を殴り付けた!

 

「っ!?………」

 

小里は声を挙げる事も出来ずに気を失う。

 

「フッ………」

 

崩れ落ちた小里の身体を男性が受け止めたかと思うと、その姿が赤と黒の忍者装束の怪人物………

 

世界忍者『化忍・パルチス』となった!

 

「やはりこの娘、サンジェルマンと知り合いか………使えるかもしれんな」

 

覆面に中で邪悪な笑みを浮かべ、パルチスは小里を連れてその場から消えるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しして………

 

再び、弓美・詩織・創世の3人が集結する。

 

「如何だった?」

 

「手がかり無しです」

 

「コッチもだよ」

 

収穫は無く、肩を落としている3人。

 

「? アレ? 小里は?」

 

とそこで弓美が、小里の姿がまだ来ていない事に気付く。

 

「そう言えば………」

 

「私、電話してみます」

 

それで創世も気付き、詩織が念の為にと電話を掛ける。

 

しかし………

 

『お掛けになった電話番号は、電源が入っていないか、電波が届かない所にある為………』

 

「………繋がりません」

 

自動音声で電話が繋がらないと言うアナウンスが聞こえて来て、詩織が困惑の声を挙げる。

 

「それおかしくない?」

 

「まさか………ワンちゃんに何か遭ったんじゃ?」

 

弓美も困惑した様子を見せると、創世が嫌な予感を覚える。

 

と、その時!!

 

3人の耳に銃撃音の様な音が聞こえて来た!!

 

「!?」

 

「銃声っ!?」

 

「アッチの神社の方だよっ!!」

 

詩織と創世が驚く中、弓美が反射的に音が聞こえて来たと思われる神社が有る方向へと走り出す!

 

「あ! 弓美っ!!」

 

「待って下さいっ!!」

 

慌ててその後を追う創世と弓美。

 

 

 

 

 

程無くして、3人は、銃声がしたと思われる場所………

 

『龍神神社』の裏口の方へと到着。

 

そのまま本殿の表に出ようとしたところ………

 

「! 待ってっ!!」

 

「! キャッ!?」

 

何かに気付いた創世が、先を行っていた弓美の手を掴んで引き寄せる様にして強引に止める。

 

「如何したのですか?」

 

「しーっ! 静かに………」

 

尋ねて来た詩織に、人差し指を口の前に立てて静かにと促すと、そのまま身を隠して本殿の表を覗き見る。

 

「「?………」」

 

弓美と詩織もそれに倣って、身を隠したまま覗き見ると………

 

「!!」

 

「グアッ!?」

 

ファウストローブを纏い、スペルキャスターを構えたサンジェルマンが、如何にも下忍と言った感じの忍者を1人撃ち抜いていた!!

 

彼女の周りには、既に倒された下忍達が転がっている。

 

「「「!!」」」

 

「やるではないか。流石は元パヴァリア光明結社の最高幹部と言ったところ………サンジェルマン」

 

弓美達が驚いていた中、その様子を少し離れた場所から見ていたパルチスが、そう言い放つ。

 

その次の瞬間には、倒された下忍達の姿が溶ける様に消えて行く。

 

「………世界忍者が何故私を狙う?」

 

そのパルチスにスペルキャスターを向けながらそう問い質すサンジェルマン。

 

「何、単純な事よ………貴様の首には莫大な賞金が懸けられているからだ」

 

「マッドギャランか………小賢しい真似を」

 

パルチスの言葉に、サンジェルマンは賞金を懸けたのがマッドギャランであると推察し、苦々しい表情を浮かべる。

 

「条件は生死を問わずだが、出来れば大人しく捕まって貰おうか?」

 

「ふざけた事を抜かすな」

 

嫌悪感を露わにし即座に発砲したサンジェルマンだったが、パルチスは僅かに身を反らしただけで躱す。

 

「フフフ、ならばコレで如何だ? オイ!」

 

「ヒイイッ!」

 

そこで、パルチスがそう言うと、新たに縄で縛られた小里を連れた下忍が姿を見せる。

 

「!!………」

 

(! 小里っ!?)

 

その光景に僅かに驚きを示すサンジェルマンと、思わず声を挙げそうになってしまい、慌てて手で自分の口を塞ぐ弓美。

 

「何の積りだ?」

 

「この小娘が貴様と知り合いなのは分かっている。小娘の命を助けたければ大人しくして貰おうか」

 

「………そいつとはさっき会ったばかりだ。知り合いではない」

 

スペルキャスターをパルチスに向けたまま、サンジェルマンはそう言い放つ。

 

「ほう? ではコイツにもう用は無いな」

 

「!………」

 

覆面の中で下衆い笑みを浮かべたパルチスが、小里を人質にしている下忍に目配せをしたかと思うと、下忍は忍者刀を抜き、小里の首に刃を突き付ける。

 

「!?」

 

恐怖の余り声も出せず、表情を青褪めさせる小里。

 

(((!!)))

 

「!…………」

 

それを見た弓美達がギョッ!となり、サンジェルマンも奥歯を噛み締める。

 

「………殺れ」

 

「た、助げでぇーっ!!」

 

無情なパルチスの言葉が響いた瞬間、小里が悲鳴を挙げる。

 

「! 待てっ!!」

 

するとサンジェルマンは、思わずスペルキャスターを降ろし、パルチスに向かって手を伸ばす。

 

「彼女は関係無い! 巻き込むのは止めろっ!!」

 

「ならば武器を捨てて貰おうか? さもなくば………」

 

「…………」

 

パルチスの言葉に、サンジェルマンは一瞬迷う様な様子を見せたが、やがてスペルキャスターを足元へ落とした。

 

「サ、サンジェルマンさん………」

 

(! あの人………)

 

「フハハハハハハハッ! 存外に甘いな、サンジェルマンッ!!」

 

小里と弓美が驚きを示す中、パルチスは勝ち誇るかの様に笑う。

 

「さて、後は貴様をこのままパヴァリア光明結社に連れて行くだけだが、その前に………貴様にやられた下忍共の恨みを晴らさせて貰おうか」

 

と、パルチスがそう言いながらサンジェルマンに近づいたかと思うと、不意打ち気味にその左腕を蹴り付けた!!

 

「!!」

 

錬金術で無理矢理治療した左腕は怪我こそ塞がったものの、まだ痛みが残っており、そこを蹴られて事でサンジェルマンの顔が苦痛に歪み、そのまま地面に横倒しに倒れる。

 

「ッ!!………」

 

「フンッ!!」

 

左腕を右手で押さえて悶えていたサンジェルマンだったが、パルチスは容赦無く左腕を踏み付ける!

 

「!!………」

 

激痛がサンジェルマンを襲うが、せめてもの抵抗か、決して悲鳴は挙げようとしない。

 

「その強がりが何時まで続くかなぁ?」

 

そんなサンジェルマンを見下しながら、足をグリグリと左右に揺らすパルチス。

 

(! 許せないっ!!)

 

(ちょっ! 駄目だよ、ユミ!)

 

(私達が出て行っても何も出来ません。此処は響さん達に連絡しましょう)

 

思わず飛び出して行きそうになった弓美を創世が押さえ、詩織が響達を呼ぶべきだと説得する。

 

「フアハハハハハハッ!!」

 

と、すっかり好い気になったパルチスが、何度もサンジェルマンの左腕を踏み付ける!

 

「! ガアッ!?」

 

遂に耐えられなくなったか、サンジェルマンの口から短い悲鳴が漏れる。

 

「! 止めろーっ!!」

 

その瞬間に、弓美が創世を振り解いて飛び出して行く!

 

「! ユミ!!」

 

「弓美さん!」

 

放っておくわけにも行かず、創世と詩織も勢いに任せて飛び出す。

 

「!? キャッ!?」

 

「うわっ!?」

 

「キャアッ!!」

 

しかし、弓美が躓いて転んでしまい、その弓美に引っ掛かって創世と詩織も転倒する。

 

「マ、マズイッ!!」

 

このままでは格好の標的だと創世が焦りながらパルチスを見やるが………

 

「………アレ?」

 

パルチスは、不自然な姿勢で動きを止めていた。

 

良く見れば小里や彼女を捕まえている下忍にサンジェルマン………

 

果てには空を飛んでいた鳥までもが空中で止まっている。

 

ま(・)る(・)で(・)時(・)間(・)が(・)停(・)止(・)し(・)た(・)か(・)の(・)様(・)に(・)………

 

「ど、如何なってんの、コレ?………」

 

「まるで時間が停まったみたいですわ」

 

起き上がりながら、起きている現象に困惑する弓美と詩織。

 

と、その時!!

 

突然、本殿の本坪鈴が独りでに鳴り始めた!!

 

「「「!!」」」

 

弓美達が驚きながら本殿へと視線を向けると………

 

扉がこれまた独りでに開き、内部から光が溢れる。

 

「な、何なのっ!?」

 

余りの眩さに手で目を庇いつつも本殿の中へと視線を向ける弓美達。

 

すると光の中に、1つのシルエットが浮かび上がって来る。

 

そのシルエットは本殿の中から外へと出て来たかと思うと……

 

「ホッホッホッホッホッ………」

 

まるで竜の様な長い髭を生やし、杖を着いた1人の胡散臭そうな老人の姿が露わになった。

 

「だ、誰?………」

 

「ホッホッホッホッホッ………」

 

困惑する創世の声も気にせず、笑い続ける老人。

 

「ひょっとして………神(・)様(・)なのでは?」

 

「ええっ!? 神様っ!?」

 

「ホッホッホッホッホッ………」

 

詩織と弓美がもしやとそんな事を言い合うが、やはり老人は笑い続ける。

 

「あの………貴方、神様ですか?」

 

「ホッホッホッホッホッ………」

 

と、意を決した様に創世がそう尋ねるが、老人は笑い続けるだけで答えない。

 

「………神様ですか?」

 

「? ああ? あんだって?」

 

今度は詩織が尋ねると、老人は耳が遠いのか、耳元に手を当てて聞き返す。

 

「だから! アンタ、神様なのっ!?」

 

その様子に苛立った弓美が、思わず怒鳴る様にそう言う。

 

「トンでもねぇ、あたしゃこの神社の神様だよ」

 

「「「ズコーッ!!」」」

 

有名なコントの様な返しに、弓美達は思わずズッコケてしまう。

 

「ホッホッホッホッホッ、良いリアクションじゃのう」

 

「ア、アンタねぇっ!!」

 

「ちょっ! ストップ、ユミ! 一応神様なんだし!!」

 

そんな弓美達の様子を見て笑う老人………龍神神社の神様に、弓美は思わず掴み掛かろうとし、創世が止める。

 

「えっと、それであの、神様………今起きているコレは、神様の仕業なんでしょうか?」

 

気を取り直しながら、詩織が今起こっている時間停止の現象が、神様によるものなのかと尋ねる。

 

「ああ? あんだって?」

 

「それはもう良いって!!」

 

またコントの様な返しをした神様に弓美が怒鳴る。

 

「繰(・)り(・)返(・)し(・)の(・)ギ(・)ャ(・)グ(・)と言うのを知らんのか?」

 

「ギャグなんですか!? って、それは良いですから、説明して下さい!!」

 

中々本題に入らない神様に、創世も段々と腹が立って来る。

 

「うむ、ではコレぐらいにして………如何にも、コレは儂の仕業じゃ。是非、お主達に頼みがあってのう」

 

「頼み?………ですか?」

 

「神様が人間の私達に頼みって………一体何?」

 

神様からの頼みと言う事に、詩織と弓美が首を傾げながら聞き返す。

 

「な~に、簡単な事じゃよ………お主等に力を与えるので戦って欲しいのじゃ!」

 

「!? ええーっ!?」

 

「わ、私達が!?」

 

「戦う………のですか?」

 

思いも寄らぬ頼みに、弓美達は驚愕する。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ! そんないきなり!!………って言うか、何で私達なの!?」

 

「うむ、実はのう………最近、ど~にも参拝客が少なくなってのう。その所為でお賽銭も少なくて生活がのう………」

 

困惑しながら怒鳴る弓美に、神様は愚痴る様にそう返す。

 

「うわぁ、神様なのに随分俗っぽい………」

 

「神様にも生活が有るのですね………」

 

そんな神様の言葉に創世が呆れ、詩織がズレた感想を漏らす。

 

「そこでふと閃いた! 儂の知り合いの神がのう、嘗て人間の少女達に力を与え、『シュシュトリアン』なる戦うヒロイン達を生み出した事がある! それに肖り、儂も儂の力を授けた戦うヒロイン達を作ろうと! そのヒロイン達が活躍すれば儂の知名度と人気も上がり、参拝客も増えてウハウハじゃと!!」

 

「「「…………」」」

 

神様らしからぬ俗物ぶりに、弓美達の視線が冷ややかになる。

 

「と言うワケで! 今日からお主等には『竜姫咆哮メックヴァラヌス』となって貰う!!」

 

「何が、『と言うワケで!』よ!! そんなで力を与えられて戦えなんて理不尽にも程があるでしょうっ!!」

 

只管に自分の都合ばかりの神様の言い分に、弓美がとうとうキレる。

 

「ほ~う? 断るのか? となると、あの2人は助けられんのう~」

 

すると神様は、サンジェルマンと小里の事を示しながらそう言い放つ。

 

「コ、コイツ!………」

 

「な~に、何も世界や宇宙の平和を守れなどとデカい事は言わん! せめてこの町内の平和さえ守ってくれればそれで良いのじゃ」

 

「無茶苦茶だ………」

 

呆れながら創世が呟く。

 

「さあ、如何する!? やるのか、やらないのか!?」

 

「………如何しましょう?」

 

畳み掛ける様な神様に、詩織が困惑しながら創世と弓美に問い質す。

 

「………やるわ!」

 

「!? 弓美っ!?」

 

と、キレていた弓美がそう言った事で、創世が驚愕する。

 

「癪だけど、今小里とサンジェルマンさんを助けるにはコレしかないじゃない!」

 

不満を露わにしながらも、サンジェルマンと小里の事を見ながら弓美はそう言う。

 

「「…………」」

 

それを受けて、創世と詩織はお互いに頷き合うと、決意した様な表情となる。

 

「宜しい! では………」

 

その3人の姿を見た神様は、右手に持っていた杖を掲げたかと思うと、杖の頭から3つの光球が出現し、弓美達の右手首にくっ付いたかと思うと、ブレスレットに変わった!

 

「「「!!」」」

 

すると、弓美達の頭の中にその腕輪の使い方や戦い方がまるでインストールの様に流れ込む。

 

「では、任せたぞ………『竜姫咆哮メックヴァラヌス』よ! 御町内の平和を守るのじゃ!!」

 

そう言い残して、神様の姿が消えた瞬間………

 

「「「メックヴァラヌス! テイクオフッ!!」」」

 

弓美達は腕輪を構えてそう叫ぶ!

 

その身体が光に包まれ、シンフォギアやファウストローブに似た衣装………『メックヴァラヌス』を身に纏った!!

 

「ハハハハハハッ!!」

 

「ッ!!………」

 

そこで時が動き出し、パルチスが笑いながらサンジェルマンの左腕を踏み躙る。

 

「ちょっと待ったーっ!!」

 

「!? な、何だっ!?」

 

響いて来た声に、パルチスが驚いた瞬間………

 

被衣をした弓美達が宙返りを決めながら現れ、神社の鳥居の上に着地を決めた!

 

「何者だっ!?」

 

「乙女盛りに命を懸けて!」

 

パルチスが問うと、先ず弓美が力の入った様子でそう言い………

 

「か、風に逆らう三美人………」

 

続いて、やや照れが残っている様子の創世がそう言うと………

 

「花と散ろうか咲かせよか」

 

最後に、ノリノリな様子の詩織がそう言い………

 

「「「竜姫咆哮! メックヴァラヌスッ!!」」」

 

3人して被衣を脱ぎ捨て、ポーズを決めながら名乗りを挙げたのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

ふらわーから姿を消したサンジェルマンを探す弓美達でしたが、サンジェルマンと関係が有ると思われ、化忍・パルチスによって小里が人質に。

情が湧いたのか、小里を見捨てられないサンジェルマンを甚振るパルチス。
そこで、弓美達は何と!
神社の神様から力を授けられ、竜姫咆哮メックヴァラヌスへと変身するのだった。

リスペクトしたヒーローは、東映不思議コメディシリーズの最終作『有言実行姉妹シュシュトリアン』でした。
何なら本編中で言及してますし。
弓美達はコメディ色の強いヒーローにしようかと思いまして。
宇宙刑事達や装者達とは違う方向性が良いかなと。
出番はあまり多くないかも知れませんが、存在感は見せられる様にしたいと思います。
さて次回は、ドンモモタロウも登場です!

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