戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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第22話『RN式回天特機装束(前編)』

ノーチラス号・研究室にて………

 

了子・ナスターシャ教授・ウェル博士・エルフナイン・キャロル、そしてベン所長のS.O.N.G.技術陣が今日も今日とて仕事に励んでいる。

 

前線部隊である装者達と宇宙刑事達に目が行きがちだが、そのメンバーも技術陣………テクノオフィサーのサポートが有るから戦えるのだ。

 

その仕事はシンフォギアの整備・調整、聖遺物・完全聖遺物の解析のそれ等を利用した新技術の開発、コレまでの様々な戦闘データの収拾・反映………

 

等々と多岐に渡り、前線部隊とは違う忙しさが有る。

 

「………ハア~~」

 

と、そのテクノオフィサーに初期から居る人物………了子が大きく溜息を吐いたかと思うと、作業の手が止まる。

 

「? 了子さん? 大丈夫ですか?」

 

「ここのところ、余り体調が優れない様に見えますが………」

 

その了子の様子を見たエルフナインとナスターシャ教授が心配の声を掛けて来る。

 

「ゴメンなさいね、何だか怠くって………」

 

「珍しいですね。貴方がそんな調子とは………」

 

了子がやや力無くそう返すと、ウェル博士がそう言って来る。

 

「!? うっ!? ちょっとゴメンッ!!」

 

するとそこで、了子は吐き気を覚え、口元を手で押さえると、備え付けの洗面所に駆け込んだ!

 

「………かなり悪い様だな。医者に診て貰った方が良いかも知れん」

 

(ふむ………)

 

了子が飛び込んだ洗面所の入り口を見ながらキャロルがそう心配そうに言うが、1人ベン所長が何かを思い至ったかの様に顎に手を当てていた………

 

 

 

 

 

研究室に備え付けられた洗面所内………

 

「ゲホッ! ゴホッ!」

 

吐き終えた了子が、咳き込みながらも口を漱ぐ。

 

「………コレって、もしかして」

 

そして口元に手を当てながら、『ある可能性』を思い至るのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日………

 

休暇を取った了子は、1人『とある病院』を訪れていた。

 

本来ならば、彼女は重要人物である為、政府お抱えの病院に行き、護衛も付けるべきなのだが………

 

何故か一般の病院へと足を運び、しかも護衛も付けずに居た。

 

一体何故なのか?………

 

と、診察を終えた了子が、病院から出て来る。

 

「うふふ………」

 

その顔には嬉しそうな笑みが浮かんでおり、愛おし気に下腹部を右手で撫でる。

 

「~~~♪~~~♪」

 

そのまま鼻歌交じりに、駐車場に停めてあった自身の車に乗り込みと発進させる。

 

「~~~♪~~~♪」

 

運転中も上機嫌な様子で、鼻歌を歌い続けている。

 

「弦十郎くん、驚くかしら?」

 

そして、何やら弦十郎が驚く姿を楽し気に想像している。

 

と、その時!!

 

「「シュワッ! シュワッ!」」

 

突如として、無人だった筈の後部座席にミラクラー達が出現!

 

運転している了子の首筋にナイフを突き付けた!!

 

「!?」

 

驚きながらも、運転をミスるワケには行かないと冷静を保つ了子。

 

「「シュワッ! シュワッ!」」

 

ミラクラー達は何処かへ向かえと指示する様な動きを見せる。

 

「…………」

 

了子は大人しくそれに従い、車をノーチラス号が停泊している港とは反対方向へと走らせるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーチラス号・発令所………

 

「了子が護衛も付けずに外出しただと!?」

 

「すみません。休暇なのは把握していたのですが、外出届が出ていなかったので………」

 

驚きの声を挙げる弦十郎に、慎次が申し訳無さそうに頭を下げる。

 

「珍しいな、了子さんがそんな事するなんて?」

 

「フィーネだった頃は連絡が付かない事が多々あったので、今は逐次の報告を欠かしていなかった筈だが?………」

 

外出届すら出さずに何処かへと行った了子の行動に、奏と翼が疑問を覚える。

 

「何か………()()()()がするな」

 

「お前もか、轟」

 

「僕もです」

 

「俺も」

 

轟・雷・劾・ターザンは妙な胸騒ぎを感じている。

 

「「「「「「「「…………」」」」」」」」

 

他の装者達も、多かれ少なかれ不安を露わにしている。

 

と、その時!!

 

「! 外部から強制通信が入ってます!!」

 

「何っ!?」

 

朔也からそう報告が挙がり、弦十郎が再度驚きの声を挙げる。

 

「メインモニターに出します!」

 

あおいが強制通信をメインモニターへと繋げたかと思うと………

 

『…………』

 

そこには、椅子に座った状態で縛り付けられ、猿轡までされている了子の姿が映し出された!!

 

「! 了子っ!!」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

弦十郎が声を張り上げ、装者達と宇宙刑事達の顔にも緊張が走る。

 

『フフフ、如何かな? 我が趣向は?』

 

とそこで、そう言う台詞と共に、映像の中にヒムリーが映り込んで来た。

 

「! ヒムリーッ!!」

 

「オメェの仕業かっ!!」

 

劾とクリスが怒声を挙げ、他の面子の顔にも怒りが浮かぶ。

 

「………了子は無事なんだろうな?」

 

そんな中でも司令として冷静な様子を見せる弦十郎。

 

だが、その拳はミシミシと言う音が鳴り響く程に握り締められている。

 

『安心しろ、大事なゲストだ。丁重に扱っているさ』

 

「縛り付けて猿轡までするのが貴方の言う丁重なのかしら?」

 

『下らん無駄話をする積りは無い』

 

マリアの皮肉に、ヒムリーはピシャリとそう言い放つ。

 

「………要求は何だ?」

 

『この女を助けたいのであれば………風鳴 弦十郎! 貴様が1人で来いっ!!』

 

「!? 何っ!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

思わぬ指名に、弦十郎本人も装者達と宇宙刑事達も驚く。

 

『座標ポイントは〇〇〇の×××。時間は今から1時間以内だ。要求に従わなかった場合は………分かっているな』

 

「通信、切断されました………」

 

そんな弦十郎達の様子など関係無いとばかりの、ヒムリーは一方的にそう言い放ち、通信を切ったのだった。

 

「むう………」

 

「師匠! コレは罠ですっ!!」

 

「司令で有る弦十郎さんを倒して、S.O.N.G.の機能をマヒさせる気ですよ!」

 

唸る弦十郎に、響と未来がそう言って来る。

 

「でも、司令が1人で行かないと、了子さんが………」

 

「コッソリ付いて行けば大丈夫デスよ!」

 

と、調と切歌がそう言った瞬間………

 

発令所内に警報が鳴り響いた!

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「各都市にパヴァリア光明結社の襲撃ですっ!!」

 

「札幌! 仙台! 名古屋! 大阪! 広島! 福岡! 次々に救援要請が来ています!!」

 

驚く一同の耳に、朔也とあおいからの報告が飛び込む。

 

メインモニターの映像が、戦闘員軍団とアルカ・ノイズ達の襲撃を受けている各都市と、応戦しているが劣勢に立たされている自衛隊の様子に切り替わる!

 

「如何やら敵は周到に準備をしていた様ですね………」

 

「マズイな………自衛隊だけじゃ食い止められないぞ」

 

セレナと雷が苦い顔でそう呟く。

 

「………装者達と宇宙刑事達はメンバーを分けて各都市へと急行せよ」

 

するとそこで、弦十郎は装者達と宇宙刑事達に背を向けたままそう命令を下す。

 

「! 小父様!」

 

「ダンナ! けど………」

 

翼と奏が食い下がろうとしたが………

 

「命令だっ!!」

 

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

 

振り返ると同時に怒鳴る様にそう言われて、装者達は一瞬動きを止める。

 

「どの道、俺を指名して来ているんだ。行かないワケにはゆくまい」

 

「師匠………」

 

再度メインモニターに向き直った弦十郎の背に、響が不安げな声を掛けるが………

 

「響ちゃん」

 

その肩に轟の手が置かれる。

 

「轟兄………」

 

「こういう時は、黙って行かせてやるもんだ………どの道、押さえられそうに無いしな」

 

弦十郎の背を見ながらそう語る轟。

 

「………うん」

 

「弦さん、気を付けてな」

 

響が頷くと、轟は未来も連れて発令所を後にし、他の面子も続いた。

 

「司令………」

 

「…………」

 

「………許さんぞ、ヒムリー」

 

朔也とあおいが視線を向ける中、弦十郎は怒りを露わにしていた。

 

そして、発令所を後にしたかと思うと、研究室へと向かったのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーチラス号・研究室………

 

「………良し、コレで良い筈だ」

 

ベン所長がそう言って、調整らしき作業を行っていた機械を弦十郎に渡す。

 

「ありがとうございます、ベン所長」

 

「あの司令さん………やはり無謀では?」

 

それを受け取った弦十郎に、エルフナインがおずおずと言った様子でそう言う。

 

尚、キャロルは劾と共に出撃しており、不在である。

 

「幾らプロトタイプと言えど、試作品中の試作品でしょうが………」

 

「もう1度考え直してみれば………」

 

ウェル博士とナスターシャ教授が止める様にそう言って来るが………

 

「いや………コレだけは俺が行かねばならん」

 

弦十郎はそう言うと、受け取った機械を装着する。

 

「すまないが、後は頼む」

 

そしてそう言い残し、研究室を後にした。

 

「司令さん………」

 

「「…………」」

 

その後を不安そうに見送るしかなかったエルフナイン・ウェル博士・ナスターシャ教授。

 

「もしもし………やあ、久しぶりだね………実はちょっと力を借りたいのだが………」

 

一方、只1人ベン所長は、個人用の通信端末を手に、()()に連絡を取っていたのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座標ポイント・〇〇〇の×××………

 

お馴染みの採石場の様な場所の崖の上にて………

 

「フフフフフ………」

 

「…………」

 

崖際に佇み、不敵に笑って居るヒムリーを、椅子に座らされて拘束され、猿轡までされている了子が睨み付けている。

 

「来たか………」

 

だが、そんなモノは何処に吹く風と言った様子だったヒムリーがそう声を挙げたかと思うと………

 

「…………」

 

崖下の開けた場所に、弦十郎が歩いて現れた。

 

「!!(弦十郎くん)」

 

「良く来たな………風鳴 弦十郎!!」

 

ヒムリーが左手を広げて掲げる様に構えたかと思うと、5本の指先から薄紫色の稲妻怪光線が放たれ、弦十郎の元へ降り注ぐ!

 

稲妻怪光線は弦十郎の周囲に着弾し、次々に爆発を起こす。

 

「…………」

 

だが、弦十郎は身動ぎ1つせずにその場に仁王立ちしていた。

 

「フン………流石はS.O.N.G.の司令官だな」

 

「今の攻撃………業と外した事を後で後悔するぞ」

 

威嚇の積りだったので当てる気は無かったヒムリーに対し、弦十郎は静かに怒気を漂わせながらそう言い放つ。

 

「ほざくな、如何に貴様が強かろうが、()()()()()よ………」

 

とそう言い放ったかと思うと、ヒムリーは崖上から大量のアルカ・ノイズの結晶をばら撒いた!!

 

弦十郎の眼前に、魔法陣から次々とアルカ・ノイズ達が出現する。

 

「シンフォギアに守られた装者共、そしてコンバットスーツを纏った宇宙刑事共とは違い、生身の貴様にアルカ・ノイズの攻撃は致命的………如何足掻こうが勝ち目は無いぞ!」

 

「…………」

 

勝ち誇る様にそう言い放つヒムリーだが、そこで弦十郎は、あの装置のスイッチを入れた。

 

「殺れっ!! 風鳴 弦十郎を血祭に挙げるのだ!!」

 

ヒムリーがそう叫ぶと、アルカ・ノイズ達は一斉に弦十郎へと殺到する!!

 

最初に辿り着いた人型アルカ・ノイズが、弦十郎に向かって腕を伸ばす。

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」

 

その瞬間、弦十郎は気合の声を挙げ、人型アルカ・ノイズに向かってカウンター気味に拳を叩き込む!!

 

すると、何と!!

 

人型アルカ・ノイズが砕け散り、赤い霧へと変わったでは無いか!!

 

「!? 何だっ!?」

 

「!?」

 

生身でアルカ・ノイズを殴り倒すと言う信じられない事を行った弦十郎の姿に、ヒムリーと了子は驚愕する。

 

「デリャアアアアアアッ!!」

 

更に弦十郎は、回し蹴りを繰り出したかと思うと、またも数体のアルカ・ノイズを粉砕し、赤い霧として雲散させる!

 

そこで、武士型のアルカ・ノイズが、弦十郎に向かって刃物状の腕を唐竹割りの様に振るったが………

 

「フッ! ハアアッ!!」

 

弦十郎はそれを片手の白刃取りで受け止めると、そのまま掴み直して、上空へと放る。

 

そして、落ちてきたところでアッパーカットを食らわせ、またも粉砕して見せたのだった。

 

「馬鹿なっ! 奴は普通の人間の筈だ! それが何故アルカ・ノイズを!?」

 

目の前の光景が信じられず、ヒムリーは驚愕するばかりである。

 

(あら? ()()は………)

 

一方、了子の方は、良く見れば弦十郎の身体に薄い虹色のバリアの様な物が展開されている事に気付く。

 

(! ひょっとしてっ!?)

 

そこである可能性に思い至る。

 

「オオオオオオォォォォォォッ!!」

 

とそこで、弦十郎が一際気合の入った声を挙げたかと思うと、震脚を繰り出す。

 

それにより、弦十郎が踏み締めた部分から放射状に地面に罅が入って行き、次々に隆起が発生!!

 

残っていたアルカ・ノイズ達が一掃された!!

 

「フウウウゥゥゥゥゥーーーーー………」

 

それを確認すると、大きく息を吐いて残心を行う弦十郎。

 

「馬鹿なっ!? こんな事が………」

 

「了子! 今行くぞっ!!」

 

ヒムリーが唖然となっていた瞬間に、弦十郎は地面を爆ぜさせる程の勢いで跳躍。

 

そのままヒムリーと了子の元へと一直線に向かう!

 

「オオオオオオォォォォォォッ!!」

 

「!?」

 

勢いに乗せた拳を、ヒムリーに喰らわせようとする!

 

………だが、その瞬間!!

 

突如割って入って来た黒い影が、弦十郎を弾き飛ばした!!

 

「ぬううっ!?」

 

驚きながらも空中で姿勢を整え、着地を決める弦十郎。

 

その眼前に、黒い影も降り立つ。

 

「お前はっ!?………」

 

それは、黒いフード付きのマントを羽織った人型の怪人であった。

 

「ッ! 良くやった、『オメガ』ッ!!」

 

その怪人………嘗て銀河の無法者として名を轟かせ、初代ギャバン・初代シャリバンに敗れながらも懲りずに初代シャイダーとまで戦い破れた………

 

『流れ星のガンマン・オメガ』だった!

 

「………嘗ての宇宙刑事共は最早一線から退いたと聞かされ、何と退屈な時代になってしまったのかと嘆いていたが………如何して中々、良い獲物と巡り会えたワケだ」

 

そう言うとオメガは、羽織っていたフード付きマントを脱ぎ棄てる!

 

直後に、その両肩部にロケットランチャーが出現し、更に両二の腕からもショットガンが出現したかと思うと、短剣の様な形状をしたトンファーを両手に握った!

 

「行くぞーっ!!」

 

そして気合の叫びと入れたかと思うと、一気に跳び上がった!

 

「!!」

 

そのまま短剣トンファーで襲い掛かって来たオメガの連撃を、弦十郎は功夫で捌く。

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」

 

「チイッ!!」

 

反撃にとボディブローを繰り出したが防がれ、その反動でオメガは距離を取る。

 

「ハアッ!!」

 

そして、両肩のロケットランチャーが火を噴く。

 

「ぬうっ!!」

 

弦十郎が防御姿勢を執ると、ロケットランチャーの弾が直撃し、その姿が一瞬爆煙に包まれたが………

 

それが晴れると、無傷の弦十郎が姿を現す。

 

しかし、彼の身体を覆っている薄い虹色のバリアの様な物が揺らぎ始める。

 

「くっ!………」

 

「如何やら貴様のその防御には()()()()()様だな………」

 

弦十郎が思わず声を漏らすと、オメガは即座にそのカラクリを見抜く。

 

彼を守っているバリアの正体………

 

それは嘗て、了子がシンフォギア以前に開発したノイズへの対抗手段………

 

『RN式回天特機装束』と呼ばれる物だ。

 

シンフォギアは適合者である装者の歌によって起動させるのに対し、このRN式回天特機装束は使用者の精神力で、強制的に聖遺物を起動状態に持って行くと言うかなり強引な代物だ。

 

ノイズからの攻撃を防ぎ、ノイズに攻撃を当てられる様になると言うのはシンフォギアと同様だが、その性能は遠く及ばず、飽く迄攻撃を当てれて、被害を防ぐと言う程度のモノだ。

 

更に、使用する精神力も半端では無く、自衛隊のレンジャー隊員でさえ、数秒起動させるのが限界だったと言う失敗作だった。

 

心身共に人間離れしている弦十郎だからこそ使えるのである。

 

飽く迄失敗作の試作品………

 

ベン所長に調整を頼んだが、それでも何時までも使える代物では無いのだ。

 

「何だ、驚かせおって! オメガッ!! さっさと片付けてしまえっ!!」

 

それを聞いたヒムリーが、態度を一転させる。

 

「貴様に命令される筋合いは無いが、これも幹部として取り立て貰う為………死んでもらうぞ、地球人!!」

 

そこでオメガは、右手のナイフトンファーを長剣に変形させる。

 

「キエアアアアアアッ!!」

 

そして跳躍から落下の勢いも加えた斬り下ろしを繰り出す!

 

「!!」

 

(弦十郎くんっ!!)

 

冷や汗を掻く弦十郎と、目を見開く了子。

 

………その時!!

 

「ヌンッ!!」

 

突如弦十郎とオメガの間に割って入った人物が、オメガの振り下ろした剣を、手にしていた刀を思わせるソードで受け止めた!

 

「!?」

 

「何っ!?」

 

「チエアッ!!」

 

弦十郎とオメガが驚いて居ると、割って入った人物はオメガを弾き飛ばす。

 

「大丈夫ですか?」

 

割って入った人物………ドーベルマンを思わせる青い毛並みの犬型の獣人が弦十郎の方を振り返りながら問う。

 

「貴方は?………」

 

「何者だっ!?」

 

弦十郎が戸惑っていると、ヒムリーが獣人に向かって問い質す。

 

『ドゥギー! 準備OKよ!!』

 

「良し!」

 

そこで獣人………デカレンジャーのボスこと『ドギー・クルーガー』の元に、衛星軌道上で待機している宇宙警察の宇宙船に乗る『白鳥 スワン』から通信が入る。

 

直後に、ドギーは刀………『ディーソード・ベガ』を一旦左手に持ち帰ると、右手に電子警察手帳………『マスターライセンス』を握った。

 

「エマージェンシー! デカマスターッ!!」

 

そして、ポーズと共にそう叫び、マスターライセンスを解放すると、露わになった宇宙警察のエンブレムが発光!

 

コールを受けた衛星軌道上の宇宙警察の宇宙船から、形状記憶宇宙金属『デカメタル』が転送される。

 

「フェイス、オン!」

 

そして、超微粒子状に変換されたデカメタルが、ボスの全身を包み、変身完了するのだ!

 

「百鬼夜行をぶった斬る!! 地獄の番犬! デカマスターッ!!」

 

スチールブルーの『デカスーツ』に身を包んだドギー………否!

 

『デカマスター』が高らかに名乗りを挙げると、ヘルメットの側面のパトランプが警告音と共に点滅するのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

何やら体調不良な了子。
何故かコッソリと病院の行き、ヒムリーに誘拐されてしまう。
司令である弦十郎を始末して、S.O.N.G.の機能をマヒさせようと目論みます。
ご丁寧に邪魔が入らない様に日本各地に同時攻撃を仕掛けて。

弦十郎はシンフォギアのプロトタイプとも言えるRN式回天特機装束を引っ張り出し、ヒムリーの企みを砕いた上で了子を救出しようとしましたが、現れた『オメガ』に苦戦。
するとそこで………
助っ人ヒーロー、ドギー・クルーガーことデカマスターが登場!
戦う司令官ポジションキャラ(しかも強い)って共通点で、何時か共演させたいと思ってたんですよね。

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