戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
指摘により、烈の台詞と描写の一部を修正いたしました。
申し訳ありませんでした。
響達が弦十郎との特訓に明け暮れていた頃………
バード星へと搬送された轟は………
銀河連邦警察・医務局………
「………う………ううん………!?」
ベッドに寝かされていた轟が意識を取り戻すがいなや、飛び起きる。
「!? ツウッ!!………此処は………銀河連邦警察の医務局?」
起き上がった瞬間に鋭い痛みに襲われつつも、自分が今居る場所が銀河連邦警察の医務局である事を確認する。
身体を確認すると、入院着姿で有り、その下の上半身は包帯で覆われている。
「気が付いたか、轟………」
とそこで、見計らったかの様に烈が姿を見せた。
「! 教官!………そうか。俺は確か、マッドギャランの奴に………」
烈の姿に驚きながらも、轟は気を失う直前の事を思い出す。
「ああ、その通りだ。傷が深く、地球に医療技術では治療は無理だったんでな。ベン所長がコッチに搬送したんだ」
「ベン所長が………そうでしたか………と、こうしちゃ居られない」
烈からそう説明されると、轟はベッドから降り、入院着を脱ぎ捨て、近くに置いて在るキャビネットの上に置かれていた自身の服へと着替え始める。
「オイオイ、まだ安静にしてなきゃ駄目だぞ」
「そうは言ってられません。響ちゃんと未来ちゃんが心配して居るだろうし、何よりターザンを奴をフォローしてやらんと………アイツ、絶対に気にしてるだろうし………」
そう言って来る烈に、轟は自身の具合よりも響と未来、そしてターザンの事を気にしながらそう返す。
「やれやれ、相変わらずだな。なら、付いて来い。お前に
「?
呆れた様に笑う烈からそう言われ、着替えを終えた轟は首を傾げるのだった。
銀河連邦警察・科学局………
ベン所長のラボ………
「やあ、待って居たよ」
「ベン所長」
烈に連れられて轟がやって来たのは、科学局に有るベン所長のラボだった。
「ベン所長、『アレ』は?」
「ああ、丁度今調整が終わったところさ」
烈が声を掛けると、ベン所長は工作台の上に有った一振りのレーザーブレードを手にし、轟へと差し出す。
そのレーザーブレードは、轟達が使っている物とは異なり、グリップにはバード星の紋章をモチーフにしたモールドが刻まれている。
「コレは?………」
「『レーザーブレードオリジン』………俺が嘗て使っていたレーザーブレードで、現在配備されているレーザーブレードの原型となったタイプだ」
そのレーザーブレードを注視していた轟に、烈がそう説明する。
「マクーとの戦いの中で破損してしまったのを、予てよりベン所長が修復し、パワーアップさせていたんだ。何れ、お前に必要になると思ってな」
「こんな大切な物を………ありがとうございます、教官」
レーザーブレードオリジンを持ったまま、烈とベン所長に向かって深々と頭を下げる轟。
「お礼を言うのはまだ早いよ」
「ああ………轟、トレーニングルームへ行け」
だが、その轟に対し、ベン所長と烈はそんな事を言ったのだった………
銀河連邦警察本部・トレーニングルーム………
広いトレーニングルームの中央に、コンバットスーツを蒸着した轟改めギャバンが、右手にレーザーブレード、そして左手にレーザーブレードオリジンを握った状態で佇んでいた。
『準備は良いか、轟』
「何時でも行けます、教官」
トレーニングルームに備え付けられたスピーカーから響いて来た烈の声に、ギャバン(轟)はそう返す。
『良し。レーザーブレードを二刀流で扱うには相当な技術が居る。俺も嘗てやった事があるが、正直かなりキツかった』
「…………」
烈からそう言われ、ギャバン(轟)は若干緊張する。
『その為の特別講師を呼んである。みっちりと鍛えて貰え』
最後に烈がそう言った瞬間、トレーニングルーム内に1人の人物が転送で現れた。
「!? 伊賀本部長!?………いや、違う………貴方は?」
現れた人物を、一瞬初代シャリバンの
「結晶っ!!」
その人物はポーズを執ってそう叫び、光に包まれてコンバットスーツの様な強化服で身を包んだのだった………
◇
一方、その頃………
地球のノーチラス号では………
装者達とシャリバン・シャイダーが、弦十郎を相手に模擬戦式の訓練を続けていたが………
流石に10人以上の相手を続けていては弦十郎にも疲労が溜まり、コレ以上は司令としての業務に差し支えるという事で、交代で慎次が模擬戦闘相手に入ったのだが………
如何に現役の忍者と言えど、単純な戦闘能力では弦十郎には劣る慎次では全員の相手は無理だった………
そこで、響の提案により、慎次にはシャリバンとシャイダーの相手をして貰い、キャロルを交えた装者組は、別の人物の元で特訓を行う事にした。
その人物とは………
立花輪業・裏手の空き地にて………
「成程、それで皆して俺の所に来たワケか………」
「伯父さん! お願いっ!!」
「私達、もっと強くなりたいんです!」
藤兵衛に向かって響と未来がそう言い放つ。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
その後ろで控えている装者達とキャロルも、真剣な表情を向けている。
「………
「えっ?」
「伯父さん?」
「丁度今、アイツ等が来ていたところでな………」
藤兵衛の言葉に、未来と響が首を傾げていると………
複数のバイクのモノと思われる爆音が聞こえて来た。
「「「「「「「「「「!………」」」」」」」」」」
その音が聞こえて来た方向に、装者達とキャロルが視線を向けると………
「「「「「「「…………」」」」」」」
其々のライダーマシンに跨った仮面ライダー達………
仮面ライダー1号
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
ライダーマン
仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー
『栄光の七人ライダー』の姿が在った!!
「! 仮面ライダー!!」
「話は聞かせて貰った………」
「君達の特訓に俺達も手を貸そう」
響が驚きの声を挙げると、1号と2号がそう言って来る。
「マジデスかっ!?」
「オイオイ、あの仮面ライダーに特訓付けて貰えるのかよ………」
「ああ、そうだ。嘗てスカイライダーを鍛えた様にな」
「スカイライダーか………懐かしいな」
「但し、覚悟して於け………俺達の特訓は生半可じゃないぞ」
今度は切歌と奏が声を挙げると、ライダーマンが嘗て『スカイライダー』を大特訓した時の事を思い出し、同じくその時の事を思い出していたXが懐かしんでいると、V3が脅す様にそう言って来る。
「望むところです………防人として、貴方達の様な方々に師事出来るのはこの上無く光栄な事です」
「ほぉ、言うじゃないか………なら気張って見せろよ」
やや興奮した様子で言う翼に、ストロンガーが軽口を叩く。
「よ、よろしくお願いします!」
「「お願いします!!」」
「頑張れ! アマゾンも頑張る!」
やや緊張した様子でセレナが頭を下げると、調と未来も同じ様にし、アマゾンがそう返して来る。
「「…………」」
そんな中で、やや顔色の悪いクリスとキャロル………
2人は何やら、嫌な予感を感じていた………
「? 2人供、如何したの?」
「いや………」
「何でも無い………」
それに気付いたマリアが尋ねて来たが、この空気で自分達だけ辞退など出来そうに無い為、そう返すしかなかったのだった。
「良し! 早速始めるぞっ!!」
そして1号が仕切り、『栄光の七人ライダー』による、装者達とキャロルへの
「トオオッ!!」
「ウワアアアアアアッ!?」
1号に投げ飛ばされた響が、悲鳴と共に崖を転がり落ちて行く。
「響っ!?」
「ケケーッ!!」
と、崖下を覗き込んだ未来にアマゾンが飛び掛かったかと思うと、腕を掴んで振り回す!
「わっ!? わっ!? わあっ!?」
「ケーッ!!」
「キャアアアアアアッ!?」
そしてそのまま投げ飛ばし、響と同様に崖下へと転がり落ちて行く。
「行くぞっ!」
「セヤアッ!!」
「ムンッ!!」
「グハッ!?」
「ゴハッ!?」
「ゴフッ!?」
2号、ライダーマン、Xが翼、奏、クリスに次々と体当たりを喰らわせる!!
「「「そらあっ!!」」」
「「「ワアアアアァァァァァーーーーーーッ!?」」」
最後はやはり、3人揃って崖から転がり落とした!!
「さあ、コイツを受けて見ろ!」
「キャアッ!?」
ストロンガーが何処からか持って来た鎖付き鉄球をセレナに投げ付け、真面に喰らったセレナがブッ飛ばされる!
「! セレナッ!!」
「他人の心配をしている暇が有るのか!」
思わず悲鳴の様な声を挙げるマリアにも、ストロンガーは容赦無く鉄球を投げ付ける!
「! グウッ!!」
するとマリアは、多少衝撃を貰いながらも、鉄球を両手で掴んで受け止めた!
「この程度で!!………」
「エレクトロファイヤーッ!!」
コレくらい如何って事は無いと言い返そうとしたマリアだが、その瞬間にストロンガーは鎖にエレクトロファイヤーで高圧電流を流した!
「!? アババババババババッ!?」
「そらあっ!!」
痺れて居たマリアをそのまま投げ飛ばし、やはり崖から転がり落とすストロンガーだった。
「デースッ!?」
「コ、コレ………本当に特訓なの?」
「リンチされてるとしか思えんぞ………」
それを見ていた、同じく崖に落とされて転がり落ちそうになっているの踏ん張って耐えて居る切歌・調・キャロルがそう言い合う。
「ロープアームッ!!」
とそこで、崖上に現れたライダーマンが、その切歌・調・キャロルに向かってロープアームのロープを射出する!
「! デースッ!!」
しかし何と!!
切歌が気合の掛け声と共に伸びて来たロープをキャッチ!
「2人供! コレを使うデス!」
「! うん、切ちゃん!」
「でかしたぞ!」
そしてそのまま、ロープを使って崖下まで安全に降下する事に成功した。
「フー、やれやれデス………」
額を拭う様な仕草と共に安堵の息を吐く切歌。
するとそこで、
「?」
「何だ?」
調とキャロルがその音が聞こえて来る方向を見やると………
そこにはハリケーンに跨ったV3と、カブトローに跨ったストロンガーが砂煙を上げながら迫って来ている光景が在った!!
「「「!?!?」」」
仰天しながらも慌てて逃げ出す切歌・調・キャロル。
「もっとスピードを上げろ!」
「速くっ!! もっと足を上げるんだ!!」
そんな3人に向かって、V3とストロンガーはそう言い放ち、バイクで追い回し続ける!
「助けてデースッ!!」
「ヒイイイイイイッ!!」
「コレ絶対にリンチだろーっ!!」
涙目になりながら必死に逃げ回る切歌・調・キャロルだった………
小1時間後………
「「「「「「「「「「ゼエ………ゼエ………ゼエ………」」」」」」」」」」
息も絶え絶えな装者達とキャロルが、また全員地面に大の字になって寝転んでいる。
「如何した!? もうへばったのか!?」
「あんなのへばるに決まってんだろ………」
叱咤する様に言って来た1号に、ツッコミ役のクリスが律儀に言い返す。
「さ、流石にもう勘弁してくれよ………」
「俺達は一応生身の人間だぞ………お前達改造人間とは違うんだ」
珍しく奏が弱音を吐き、キャロルが自分達は生身なのだから改造人間である仮面ライダー達と一緒にするなと言い放つが………
「それは違う」
「俺達の強さは単に
「数々の戦いと、過酷な特訓………」
「何より、人類の自由と平和を守ると言う使命感が俺達を強くしてくれるんだ」
そう言う台詞と共に、新たに4人の仮面ライダー達………
スカイライダー
仮面ライダースーパー1
仮面ライダーZX
仮面ライダーBLACK RXが姿を現した。
「おお、来たか!」
「遅れてすみません、先輩方」
「ココからは俺達も特訓に加わらせて貰う」
2号の言葉に、スカイライダーとスーパー1がそう返す。
「さあ、立つんだ、装者達!!」
「本当の試練はココからだぞ」
ZXが言うと、RXもリボルケインを取り出してやる気満々な様子を見せる。
「「「「「「「…………」」」」」」」
その様子に翼・奏・クリス・マリア・セレナ・切歌・調・キャロルの顔色が真っ青になって行くが………
「よろしくお願いしますっ!!」
「お願いしますっ!!」
響と未来だけは死に体とも言える身体に鞭を打って即座に立ち上がると、11人ライダー達に向かってそう言い放った。
「「「「「「「…………」」」」」」」
そんな2人の様子を見て、翼・奏・クリス・マリア・セレナ・切歌・調・キャロルもよろよろとしながらも何とか立ち上がって見せる。
11人となった仮面ライダー達からの特訓は、藤兵衛がノーブルレッド達と共に差し入れを持って来るまで続けられたのだった………
◇
一方、その頃………
パヴァリア光明結社のアジトにて………
「「「「「ギーッ!!」」」」」
「「「「「コワッコワッ!!」」」」」
「「「「「シュワシュワッ!!」」」」」
巨大な玉座に腰掛けているサタンゴースの足元で、マッドギャランを筆頭に四天王達が片膝を着いており、その背後には大量の戦闘員達が歓声の様に奇声を挙げている。
『…………』
と、サタンゴースが徐に玉座から立ち上がる。
『マッドギャランよ………』
「ハッ! 父上!」
『お前を再び余の後継者とする………この星に巨獣帝国の打ち立てるのだ』
「お任せ下さい! 今や神の力を得たこの私に不可能は有りません!!」
立ち上がり、やや大袈裟に身振りや手振りを交えて声高に言うマッドギャラン。
サタンゴース共々に神の力を得た事ですっかりいい気になっていた。
「ギーッ!」
とそこで、1人のクラッシャーが、片膝を着いたままの四天王の内、ザンパの傍に近寄る。
「如何した?」
「ギーッ!」
ザンパが尋ねると、クラッシャーは何やら耳打ちをし、他の戦闘員達の中へと戻って行った。
「マッドギャラン様、巨獣ティキが倒された様です」
そこでザンパは、クラッシャーから耳打ちされた報告………残して来た巨獣ティキが倒された事を報告する。
「そうか………」
しかし、それを受けたマッドギャランはまるで気にしている様子など見せず、涼し気な様子でそう返す。
やはり、装者達や宇宙刑事達を既に敵として見ていない様だ。
「神の力を得たとは言え、所詮は人形か………」
「全く、せめて装者か宇宙刑事の1人でも道連れにすれば良かったものの………」
巨獣ティキを罵るプリマとギョール。
「サタンゴース様! マッドギャラン様!」
とそこで、イッキが立ち上がりながらサタンゴースとマッドギャランに呼び掛ける。
「次はこのイッキめにお任せ下さい!!」
「連中もいい加減目障りです………此処いらで始末を着けてしまいましょう」
血気盛んにイッキが言うと、ザンパもそう言いながら立ち上がる。
「フン、もう奴等など如何でも良いが………まあ、任せよう」
『…………』
マッドギャランが気だる気にそう返した瞬間、サタンゴースは目から赤い怪光線をザンパとイッキに浴びせた。
「オオオオオオォォォォォォッ!!」
「コレが………神の力!!」
赤い怪光線を浴びせた2人の身体から、一瞬金色のオーラの様な物が立ち上ったのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
バード星にて無事目覚めた轟。
早速地球に戻ろうとすると、烈からレーザーブレードオリジンを受け取り、ある人物から特訓を受ける事となります。
遂に登場!
レーザーブレードオリジン!!
原作のスペーススクワッドでは、折られたレーザーブレードの代わりに渡されましたが、私が個人的に二刀流が好きなので、レーザーブレードとレーザーブレードオリジンの二刀流が見たいと思い、両方使わせる事にしました。
その関係で、あのヒーローに特訓して貰ってます。
新必殺技が出る予定なので、お楽しみに。
一方、地球の装者達は………
弦十郎が限界となったので、シャリバンとシャイダーが慎次と特訓する中、響の伯父である藤兵衛の元へ向かいます。
そこで栄光の七人のライダーと出会い、嘗てスカイライダーが受けた地獄の特訓を受けます。
後半では当もスカイライダー達も合流し、更に激しい特訓。
更に次回で、あの集団ヒーローに関わるキャラも登場し、関わってきますのでお楽しみに。
一方、パヴァリア光明結社ではイッキとザンパがサタンゴースから神の力を授かり、遂に決戦を仕掛けて来る事に!?
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。