戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
日本・ジャングルと化した都内………
「マッドギャラアアアアアアァァァァァァンッ!!」
「ジャスピオオオオオオオォォォォォォンッ!!」
ジャスピオンと大マッドギャランの叫びが轟き、ダイレオンと大マッドギャランが互いの拳を叩き込み合う!
「! グアアッ!?」
パワー負けしたのはダイレオンの方で、装甲から火花を伴った爆発を挙げたかと数歩後退る。
「クッ! ダイレオンビームッ!!」
ならばと、態勢を立て直すと同時に胸部からのダイレオンビームを放つ。
「無駄だぁっ!!」
しかし、大マッドギャランがそう言いながら目から怪光線を放ち、ダイレオンビームにぶつける。
一瞬の均衡の後、大マッドギャランが放った怪光線は、ダイレオンビームを打ち消し、そのままダイレオンへと直撃する。
「!? ウワアアアアアアッ!?」
ダイレオンのボディから次々に火花を伴った爆発が上がり、そのまま倒れる。
「ターザンくんっ!! クッ!!」
それを見たセレナが、ジャスピオンを援護しようとビームスキャナーガンを大マッドギャランに放つ。
「フハハハハハハハッ!!」
しかし、サイズ差も相まってダメージにはならず、只表皮で火花を散らしただけで終わり、大マッドギャランは気にした様子も無く、倒れているダイレオンに向かって胸部の触手を伸ばして巻き付ける。
そしてそのまま、ダイレオンの巨体を軽々と持ち上げる!
「フウアッ!!」
「ウワアッ!?」
そのままダイレオンを振り回して何度も地面へと叩き付ける大マッドギャラン。
どんどんとダイレオンに損傷が蓄積して行き、衝撃で操縦しているジャスピオンもダメージが行く。
「フッ!!」
とそこで、セレナが今度はプラズマブレーザーソードを抜き、大跳躍で大マッドギャランの頭部に向かう。
「ハアッ!!」
そして大マッドギャランの右目をすれ違い様に斬り付けた!!
「!? グアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
流石にコレは効いた様で、大マッドギャランが斬られて形容し難い色の血液を吹き出している目を手で押さえると、ダイレオンに巻き付いていた触手の拘束が緩み、ダイレオンが投げだされて地面を転がる。
「ハアッ!!」
セレナは着地を決めたかと思うと再度大跳躍し、悶え苦しんでいる大マッドギャランの残る左目も斬り付けようとする。
だが………
「フンッ!!」
「! アウッ!?」
大マッドギャランは不意に立ち直ったかと思うと、大跳躍してきたセレナを右手で掴んで捕まえた!
「小煩いハエめがぁ………
忌々し気に大マッドギャランがそう呟いていると、斬り潰された左目が金色の粒子を吹き出しながら再生して行く。
「! 神の力!………!? アグウッ!?」
「このまま潰してくれるぅっ!!」
それが神の力である事をセレナが見た瞬間、大マッドギャランはセレナを捕まえている右手に力を込め、握り潰さんとする。
「! セレナッ!! ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」
それを見たジャスピオンが慌てた声を挙げながら、全身から軋みを挙げているダイレオンを半ば無理矢理立ち上がらせる。
「コズミック・クラッシュッ!!」
そして、セレナを捕まえている大マッドギャランに向かってホバリングで突撃し、必殺のコズミック・クラッシュを叩き込んだ!!
だが………
「フアハハハハハハッ!!」
「!? コズミック・クラッシュがっ!?」
何と、大マッドギャランは後退りすらする事無く、コズミック・クラッシュをノーダメージで済ませてしまった!!
「フンッ!?」
「!? ウワアアアアアアッ!?」
そして逆に、大マッドギャランが左腕でスイングの様に殴り付けると、ダイレオンがブッ飛び、再度地面を転がった!!
ダメージが更に重なり、とうとう関節部から火花が散り始め、彼方此方から白煙が立ち上り出すダイレオン。
「ターザンくんっ!!………!? アアアアアアァァァァァァッ!!」
「人の心配をしている暇が有るのかぁ?」
セレナが声を挙げた瞬間、握り締めている右手に更に力を入れる大マッドギャラン。
「セ、セレナ………」
ジャスピオン自身も衝撃でダメージを負いながらも、必死に操縦桿を動かし、ダイレオンを立ち上がらせようとする。
しかし、ダイレオンは上半身を起こした状態までは行ったものの、立ち上がる事が出来ない………
「ジャスピオン! そこで見ているが良い! この女が潰れる様をなあっ!!」
「アアアアアアァァァァァァッ!!」
そんなダイレオンのジャスピオンを嘲笑いながら、セレナを握り潰さんとする大マッドギャラン。
「クウッ!………! そうだっ!! 黄金の鳥よぉーっ!!」
とそこで、ジャスピオンは虚空に向かってそう呼び掛けた。
大マッドギャランはサタンゴースから神の力の全てを譲り受け、強大な力を発揮している。
それを倒すには、神の力を無力化出来る黄金の鳥が変化した黄金の剣を使うしかない………
アレから特訓と実戦を重ねた今の自分になら呼び出せる筈だ。
ジャスピオンはそう確信していた。
しかし………
「! 如何したんだっ!? 黄金の鳥よぉーっ!!」
黄金の鳥は現れず、ジャスピオンは焦りながら再度虚空へと叫ぶ。
だが、それは空へと吸い込まれて消え行き、幾ら待てども黄金の鳥は現れない………
「何故だ!? 如何して現れないんだっ!? 頼むっ!! 来てくれっ!! 黄金の鳥よぉーっ!!」
声に悲壮感が混ざり出す中、三度目の正直と黄金の鳥へと呼び掛けるジャスピオン。
だが、やはり黄金の鳥は姿を見せない………
「そ、そんな………」
「フアハハハハハハッ!! 頼みに綱の黄金の鳥も現れずか!! 無様だな、ジャスピオンッ!!」
愕然となるジャスピオンの耳に、大マッドギャランの嘲りが木霊する。
「ク、クソォッ!!」
無念の籠った叫びを挙げながら、ジャスピオンはコックピットのコンソールに拳を叩き付ける。
と、その時!!
大マッドギャランの右目に、ビームが直撃した!!
「!? グアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
不意打ち気味に喰らった事で、大マッドギャランは思わず悲鳴を挙げる。
「ターザンくんを馬鹿にしないでっ!!」
その大マッドギャランに向かって、何時の間にかビームスキャナーガンを握っていた右腕を抜いていたセレナが言い放つ。
「! セレナッ!!」
「ターザンくんは負けない! きっと貴方を倒すっ!!」
ジャスピオンが思わず声を挙げると、セレナが大マッドギャランに向かってそう言い放つ。
「小娘えええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」
「!! アアアアアアァァァァァァッ!!」
二重の怒りで、セレナを一気に握り潰さんとする大マッドギャラン。
セレナの悲鳴が辺りに響き渡る。
「! 止めろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」
それを見たジャスピオンの怒りが爆発する!!
その時!!
不思議な事が起こった!!
空の一角が、金色に輝き………
待ちかねた黄金の鳥が飛来した!!
「?! 黄金の鳥っ!」
「!!」
大マッドギャランが露骨に動揺している隙に、ジャスピオンはダイレオンに最後の力を振り絞らせて立ち上がらせる!
「黄金の鳥よぉっ!!」
そして、黄金の鳥に呼び掛けながら、ダイレオンの右手を伸ばす!
その呼び掛けは通じ、黄金の鳥はダイレオンの右手へと納まり………『黄金の剣』と化す!!
「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」
気合の叫びと共に、ダイオレンが黄金の剣を振るうと、セレナを拘束していた大マッドギャランの右腕が斬り飛ばされた!!
「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
斬られた右腕部分から神の力が流血の様に噴き出し、大マッドギャランの汚い悲鳴が挙がる。
「マッドギャランッ! 覚悟ぉっ!!」
「行けーっ! ターザンくんっ!!」
斬り飛ばされた大マッドギャランの右手から何とか脱出したセレナの声を背に受け、ダイオレンの最後の攻撃が大マッドギャランに炸裂しようとする!!
「ダイレオン・コズミックハーレーッ!!」
「!? ウオワアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!!」
ダイレオン・コズミックハーレーが大マッドギャランに決まると、宿っていた神の力が雲散し、そのまま大爆発を起こした!!
「やったっ!!」
それを見て歓声を挙げるセレナだったが………
「!? アレはっ!?」
その爆発の中から、『何か』が飛び出したのを、ジャスピオンは見逃さなかった!!
「タアアッ!!」
すぐさまその『何か』を追って、ダイレオンのコックピットから飛び出すのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
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