戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
日本・ジャングルと化した都内………
「う………ぐ………あ………」
呻き声を漏らし、身体を引き摺る様にジャングルの間を進んでいる大マッドギャランの爆発の中から飛び出した人影………
「待てっ! マッドギャランッ!!」
とそこへ、ダイレオンから飛び出したジャスピオンが追い付いた!
「…………」
その声を聞いた人影が足を止め、ゆっくりと振り返る。
「!? お前はっ!?」
その人影を見て、驚くジャスピオン。
てっきりとマッドギャランだと思って追って来た者の正体は、ボロボロの白いスーツに身を包んだ男………『アダム』だった。
「ぼ、僕はアダム………嘗て人類のプロトタイプとしてアヌンナキ達に創られた………!? グアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
「!?」
台詞の途中で絶叫を挙げるアダム。
すると、その顔の半分がマッドギャランのモノへと変わる。
「お、俺はサタンゴースの息子! マッドギャランだっ!! この地球に巨獣帝国をっ!!」
「違う! 僕はアダムだ!!………!? ウガアアアアアアッ!?」
マッドギャランとアダム、両方の声が響き、マッドギャラン(アダム)が絶叫を挙げる。
大ダメージを負った事で、人格が不安定になっている様だ。
「!………」
そんなマッドギャラン(アダム)の姿に、ジャスピオンは思わず身構える。
「ウガアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!」
と、マッドギャラン(アダム)から一際大きな絶叫が挙がったかと思うと………
その姿が完全にマッドギャランのモノとなる………
「! マッドギャラン………」
「………ジャスピオン」
ジャスピオンが警戒する中、マッドギャランの右手の中にあの独特な形状の剣が出現する。
「ジャスピオオオオオオオォォォォォォンッ!!」
そして絶叫の様な叫びが挙がったかと思うと、その身体から黒いオーラの様な物が溢れ、周囲の空間ごとジャスピオンを包み込んだ!
忽ちジャスピオンとマッドギャランの周囲の光景が、暗闇に包まれ、足元に靄の様に煙が立ち込めている異空間へと変わった!
「!? コレはッ!? サタンゴースゾーン!?………いや、
それがサタンゴースが発生させていたサタンゴースゾーンと類似したものである事を見抜いたジャスピオンがそう言う。
「死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」
とそこで、再度絶叫の様な叫びと共に、マッドギャランが右手の剣を高らかに掲げる様に構えながら、ジャスピオンに突撃して来る。
「! フッ!!」
ジャスピオンはすぐさまプラズマブレーザーソードを抜き放ち、突撃して来ていたマッドギャランに、自ら向かって行った!!
「むんっ!!」
「デヤアアアアアアッ!!」
プラズマブレーザーソードとマッドギャランの剣が激しく火花を散らして斬り結び、鍔迫り合いとなる。
「グウウウウウウウッ!!」
「ヌアアアアアアッ!!」
刀身から何度も火花を散らし、激しく押し合うジャスピオンとマッドギャラン。
「ツアァッ!!」
「フヌアッ!!」
と、不意に弾かれる様に距離を取り合う両者。
「フヌアッ!!」
「ツアアッ!!」
マッドギャランが横薙ぎに剣を振るうと、ジャスピオンは跳躍で回避し、マッドギャランの背後に回る。
「フヌアッ!!」
しかし、マッドギャランは素早く反応し、背後に向かって剣を振るう。
「!!」
すると、ジャスピオンは振り返らずにプラズマブレーザーソードを背中に回し、背面受けでマッドギャランの剣を受け止める!
「!?」
「ウロロロロラアアアアッ!!」
そして驚いていたマッドギャランの横っ面に、回転しながら繰り出したハイキックを食らわせた。
「グウアッ!?」
ブッ飛ばされたマッドギャランは、原生林の大木にぶつかり、それを薙ぎ倒しながら共に倒れる!
「ツウアッ!!」
そのマッドギャランに追い打ちを掛けるべく跳び上がり、プラズマブレーザーソードを落下の勢いも合わせて振り下ろすジャスピオン。
「ヌウウアッ!!」
だが、マッドギャランは倒れたまま広げた左手をジャスピオンへと向けたかと思うと、そこから稲妻状の怪光線を発射!
「!? グウウッ!?」
それが命中すると、ジャスピオンが空中で止められる。
「ヌアアアッ!!」
マッドギャランは身体の上に乗っていた折れた木々を跳ね除けながら、ジャスピオンを怪光線で捕え続けて振り回す。
「ウワアアアアアアッ!?」
「ヌウウンッ!!」
そしてそのまま、地面へと叩き付けた!!
「ヌウウウウゥゥゥゥゥッ!!」
マッドギャランはまだ怪光線の拘束を解かず、ジャスピオンを持ち上げては地面に叩き付けると言う行為を繰り返す。
「ガハッ!?………グハッ!?………」
地面へと叩き付けられる度に、ヘルメットの中で吐血するジャスピオン。
「ジャスピオンッ! 死ねえええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」
やがてマッドギャランは、右手の剣を構えながら、怪光線で捕えているジャスピオンを引き寄せる。
「!?」
怪光線に捕まっているジャスピオンは動けない!
万事休すか!?
………と思われた、その時!!
「レーザーZビームッ!!」
そういう声が響いたかと思うと、『く』の字状の連続光線がマッドギャランへと命中!
「!? ウオワアアアアアアアアァァァァァァァァァッ!?」
真面に喰らったマッドギャランは、アーマーから激しく火花を伴った爆発を挙げて再度ブッ飛ばされ、全身から白煙を上げながら地面を転がった!
「うわっ!?」
「チュウッ!! 大丈夫か、ターザンッ!!」
それにより、ジャスピオンが漸く怪光線の拘束から解放されたかと思うと、その傍にギャバンが降り立つ。
「ご、轟………如何して此処に?………」
突然現れたギャバンに、ジャスピオンは驚きながらそう尋ねる。
「フッ、此奴には俺も
「き、貴様~~~っ!!」
ギャバンが軽くそう言い放つと、身体から白煙を上げているマッドギャランが立ち上がる。
「むんっ!!」
それを見ながら、ギャバンはレーザーブレードとレーザーブレードオリジンを抜刀。
「行くぞ、ターザンッ!!」
「おうっ!!」
「ダブルレーザーブレードッ!!」
「フッ!!」
そして、ジャスピオンと共にエネルギーを注入し、刀身を発光させた!
「クソがああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」
それに対し、マッドギャランも叫びと共に、剣の刀身を撫でて黄金色に発光させる!
「「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」」
ジャスピオンと共にマッドギャランへと突撃するギャバン。
「チュウッ!!」
「ヌンッ!!」
最初に斬り掛かったギャバンを受け流すマッドギャランだが………
「イヤアッ!!」
「! グアアッ!?」
その直後の隙を突き、ジャスピオンが繰り出した斬撃が背中に直撃する!
「オノレェッ!!」
「フッ!!」
すぐさま反撃の横薙ぎを繰り出すも、ジャスピオンは後転しながら距離を取って回避!
「チュウッ!!」
「!? グガアアッ!?」
直後に、今度はギャバンのレーザーブレードとレーザーブレードオリジンを続け様に振るった連続斬りを喰らう!
「オノレェオノレェッ!! マッド・ギャラクティックッ!!」
そこでマッドギャランは、必殺のマッド・ギャラクティックを繰り出し、黄金色の斬撃波をギャバンとジャスピオン目掛けて飛ばした!!
「フッ!!」
「グウッ!?」
迫って来たマッド・ギャラクティックを、ギャバンとジャスピオンは、レーザーブレードとレーザーブレードオリジン、プラズマブレーザーソードで受け止める!!
刀身から激しく火花が散り、徐々に足が地面を削る様に後退りしていくギャバンとジャスピオン。
だが!!
「「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」」
2人が同時に気合の雄叫びを挙げ、レーザーブレードとレーザーブレードオリジン、プラズマブレーザーソードを振り抜いたかと思うと………
マッド・ギャラクティックを完全に掻き消した!!
「!? 馬鹿なっ!?」
それを見たマッドギャランは、動揺を露にする。
「デヤアアアアッ!!」
その隙を見逃さず、ジャスピオンが跳躍しての斬撃を繰り出す!!
「!?」
防御しようとしたマッドギャランだったが間に合わず、そのまま剣を握っていた右腕を斬り飛ばされた!!
「!? ウオオオオオオォォォォォォォッ!?」
斬り飛ばされた右腕の切断面から、血の代わりに火花を吹き出すマッドギャラン!
「ドオオォッ!!」
そこで今度はギャバンが跳び上がり、その身体にレーザーブレードとレーザーブレードオリジンの刃を突き刺した!!
「!?!?」
レーザーブレードとレーザーブレードオリジンの刃がマッドギャランの身体を貫通し、そこからも激しく火花が吹き出す!!
「チュウッ!!」
ギャバンがレーザーブレードとレーザーブレードオリジンを引き抜き、一旦距離を取ると、その隣にジャスピオンが並び立つ。
「お、俺はサタンゴースの息子!!………い、いや! 僕はアダム!! 完璧なる人類!!………俺はっ!! 僕はっ!!」
再び人格が不安定となり、マッドギャランとアダムの意識が混濁し始める。
「コズミックハーレーッ!!」
「ギャバン・アーク・ダイナミックッ!!」
そこで、ジャスピオンのコズミックハーレーと、ギャバンのギャバン・アーク・ダイナミックでの斬撃波を飛ばした!!
2人の技の斬撃波が全て重なり、ドリルの様に回転しながらマッドギャラン(アダム)の身体へ直撃する!!
「!? ウオワアアアアアアアアァァァァァァァァァッ!?」
重なった斬撃波によって、マッドギャランの身体は粉々に砕かれ、そのまま爆発四散!!
直後にマッドギャランゾーンが解除され、マッドギャランの爆心地点を見据えながら残心を執っていたギャバンとジャスピオンは、通常空間へと復帰した。
「轟兄っ!!」
「轟お兄ちゃんっ!!」
「ターザンくんっ!!」
とそこへ、響・未来・セレナを先頭に、他の装者達とシャリバン・シャイダーが集合する。
「………コレでパヴァリア光明結社との戦いも終わりか」
「残るは………」
マッドギャランことアダムが倒れた事で、遂にパヴァリア光明結社との戦いは終結した。
後残っているのは………
「やるじゃないかい………正直、ここまでやるとは予想外だったよ」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
そこで、突然上空から声が響いて来て、一同が驚きながら見上げると………
「全く………忌々しい連中だよ、宇宙刑事に装者共………」
苦々しげな表情を浮かべ、空中に浮遊している暗黒銀河女王の姿が在った!!
「貴様はっ!?」
「頭が高いよ! アタシは暗黒銀河の支配者………暗黒銀河女王だよ!!」
ギャバンが声を挙げると、暗黒銀河女王は尊大な態度でそう言い放った!
「! お前が!!………」
「暗黒銀河女王!!………」
シャリバンとシャイダーは、暗黒銀河女王から漂うコレまでに無いプレッシャーに身構える。
「まさか神の力まで手にしたサタンゴースとマッドギャランをも退けるとはね………やるじゃないかい。褒めてやるよ………けれど、このアタシの
「計画だとっ!?」
「どんな計画かは知らんが、貴様の思い通りにはさせんぞっ!! 行くぞっ!!」
「「「おうっ(ハイ・デス)!!」」」
暗黒銀河女王がそう言い放った瞬間、先手必勝だと獣装光シンフォギアを纏ったままだった翼達が、暗黒銀河女王目掛けて跳躍する!!
「! 待つんだっ!!」
「「「「「銀河の戦光!!」」」」」
慌ててギャバンが止めるが、その瞬間には必殺の銀河の戦光が繰り出され、光の弾丸となった翼達が暗黒銀河女王へと突っ込む!
「むんっ!!」
だが、何と!!
暗黒銀河女王はその銀河の戦光を左手だけで軽く受け止めてしまう!
「!? 何っ!?」
「「「「!?」」」」
光の弾丸と化していた翼達が驚愕した瞬間………
「愚か者めが………アタシは暗黒銀河の女王だよ!!」
暗黒銀河女王はそう言い放ち、右手の杖に大鎌状のエネルギー刃を発生させ、光の弾丸と化していた翼達に振るった!!
「「「「「!? ウワアアアアアアッ!?」」」」」
忽ち銀河の光は雲散してしまい、全てのシンフォギアが完全に破壊され、変身が解除されてしまった翼達が地面へと叩き付けられる!
「!? 翼さんっ!! 奏さんっ!!」
「クリスッ!!」
「切歌っ!!」
「調ちゃんっ!!」
慌てて響達が駆け寄る。
「う、ううう………」
「あ、あああ………」
翼達は全員が重傷を負っており、呻き声を漏らしている………
『そ、そんなっ!?………』
『5人の装者達が………1撃で………』
パヴァリア光明結社との戦いの直後で消耗していたとは言え、エクスドライブ状態に匹敵するスーパー戦隊ギアを纏っていた翼達をたったの1撃で戦闘不能にした暗黒銀河女王の力に、本部の朔也とあおいが戦慄の声を漏らす。
「フッフッフッフッフッ、如何だい? コレがこの暗黒銀河女王の力さ」
「「「「!!」」」」
完全に勝ち誇る暗黒銀河女王に対し、ギャバン達が翼達を守る様に立ちはだかる。
「いよいよだよ………遂にこの宇宙全てがアタシの物となる………それぞれ精々無駄な足搔きをするんだね、アッハッハッハッ!!」
しかし、暗黒銀河女王はそれを気にも留めず、高笑いを残して姿を消した………
「暗黒銀河女王………」
「恐ろしい奴だ………今までに戦ったどの敵よりもな」
圧倒的な暗黒銀河女王の力を前に、ジャスピオンとギャバンは戦慄を隠せずにそう呟くのだった………
『XV編予告』
遂に、暗黒銀河女王の計画が始まった!!
地球のみならず、全宇宙に訪れる危機!!
果たして、その野望とは!?
今、宇宙刑事達と装者達の最後の戦いが始まる!!
蒸着せよ、ギャバン!!
赤射せよ、シャリバン!!
焼結せよ、シャイダー!!
『戦姫絶唱シンフォギア 奏者と鋼の勇者達』
最終章 XV編・星空のメッセージ
お楽しみに。
AXZ編・完
新話、投稿させて頂きました。
遂にマッドギャランを倒し、AXZ編も完結………
しかし、遂に現れた暗黒銀河女王のよって、いきなり装者が5人も戦闘不能に。
いよいよXV編………最終章が始まります。
いつもならしないシンフォギア系を挟んでいたのですが、残念ながら以前に話した通り、っ気力が足りなくなってしまっているので、もうこの際だから一気に終わりまで突っ走ろうと思いまして。
多分、休載とかしたら永遠にそのままにしてしまいそうなので………
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。