戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
地球中に現れた悪の組織の怪人達をヒーロー達に任せ………
月に現れた超巨大カ・ディンギルへと向かった宇宙刑事達と響達………
月面に向かって、ドルギラン・グランドバース・バビロスが飛ぶ。
ドルギラン船内………
「見えたぞ………超巨大カ・ディンギルだ」
操縦席のメインモニターに、月面の超巨大カ・ディンギルが映し出されたのを確認した轟がそう声を挙げる。
「「…………」」
響と未来の表情も強張る。
『コレが最後の戦いだな………』
『思えば、長い日々でした………』
更に、通信回線にグランドバースの雷と、バビロスの劾の声が乗る。
『でも、それももう終わりね………』
『ああ………今日で全てに決着を着けるぞ』
更に続けて、マリアとキャロルの声も乗る。
「………行くぞっ!!」
「「「「「おうっ(ハイ)!!」」」」」」
そして最後に、轟が号令を掛けた。
「「「蒸着っ!!」」」
「「赤射っ!!」」
「「焼結っ!!」」
轟達がコンバットスーツを纏い、響達もいきなりメタルヒーロー型ギアを装着する。
宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない!
では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!
「蒸着っ!!」
轟がそう叫び、蒸着ポーズを取ると、それは直ちに地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元高速機ドルギランへと伝わる。
『了解! コンバットスーツ、電送シマス!』
そして、ドルギランより粒子状に分解されたコンバットスーツが轟へと電送される!
その粒子状となったコンバットスーツが、轟の体に吹き付けられる様にスーツを構成していき、蒸着は完了する。
もう1度言おう!
この一連動作………僅か0.05秒!!
宇宙刑事シャリバンは、僅か1ミリ秒で赤射蒸着を完了する。
では、赤射プロセスをもう1度見てみよう!
「赤射っ!!」
雷がそう叫び、赤射ポーズを取ると、それは直ちに地球の衛星軌道上で待機している超次元戦闘母艦グランドバースへと伝わる。
すると、灼熱の太陽エネルギーが、グランドバースの増幅システムにスパークする!
増幅された太陽エネルギーは、赤いソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ!
もう1度言おう!
この一連の動作………僅か1ミリ秒!!
宇宙刑事シャイダーは、僅か1ミリ秒で焼結を完了する。
では、その原理を説明しよう。
「焼結っ!!」
劾の焼結コールが送られると、すぐにそれは地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元戦闘母艦バビロスにキャッチされる。
そして、バビロス号からプラズマ・ブルーエネルギーが、劾に向かって照射される。
宇宙刑事シャイダーは、バビロス号から放たれるプラズマ・ブルーエネルギーを浴びて、僅か1ミリ秒で焼結を完了するのだ。
もう1度言おう!
この一連の動作………僅か1ミリ秒!!
ドルギラン・グランドバース・バビロスから複数の光球が飛び出し、超巨大カ・ディンギルの傍へと降り立つと、ギャバン・シャリバン・シャイダーとメタルヒーロー型を纏った響・未来・マリア・キャロルの姿となった。
「………近くで見ると本当に大きい」
「あの時のカ・ディンギルよりも更に巨大だよ」
響と未来が、嘗て旧リディアン音楽院、元特異災害二課の基地に偽装されていたカ・ディンギルの事を思い出しながらそう呟く。
「………
と、マリアが周囲を見回しながら呟く。
超巨大カ・ディンギルの周りには、怪人達をどころか戦闘員1体の姿さえ無く、不気味な静寂が漂っていた。
「気を付けろ。必ず罠が張られている筈だ」
それをキャロルが、罠が有る証拠だと断言してそう言う。
その次の瞬間!!
宇宙刑事達と装者達の周囲の空間がグニャリと歪んだかと思うと、まるで闘技場を思わせる様なステージ状の場所へと変化した!!
「「「「!?」」」」
「コレはっ!?」
「まさか!? 空間転移っ!?」
「チッ! まんまと引きずり込まれたワケか………」
響・未来・マリア・キャロルが動揺し、シャリバン・シャイダー・ギャバンも『しまった』と言う様子を見せる。
「良く来たねぇ、宇宙刑事の小僧に装者の小娘共」
と、頭上からそう言う声が降って来たかと思うと、玉座の様な椅子に腰掛けている暗黒銀河女王が下りて来る。
「! 暗黒銀河女王っ!!」
「態々お出迎えとは、痛み入るな」
響が声を挙げると、ギャバンが皮肉でそう言い放つ。
「ココまで来たお前達の相手が今更怪人なんかで務まるとは思っちゃいないよ。だから、このアタシが直々に相手をしてあげようってワケさ」
それを気にする事も無く、暗黒銀河女王がギャバン達を見下ろしながらそう言い放つ。
「あら、私達の事、ちゃんと評価してくれてるのね?」
「当然さ。最も、このアタシに敵うワケは無いがねえ」
今度はマリアがそう言い放つが、暗黒銀河女王が余裕の笑みを浮かべて返す。
「言ってくれるな………その油断が命取りになるぞ」
「油断じゃないさ。コレは『
若干憤りを見せるキャロルにそう言い返すと、暗黒銀河女王が玉座の様な椅子から立ち上がり、空中に浮遊する。
玉座の様な椅子は煙の様に消え去る。
「さて、そろそろ始めようじゃないじゃないか………全宇宙が暗黒銀河となる前の余興をねえ」
そして、暗黒銀河女王は獰猛な笑みを浮かべてそう言い放った!!
「「「レーザーZビームッ!!」」」
と、その瞬間!!
先手必勝とばかりに、ギャバン・響・未来が揃ってレーザーZビームを放つ!!
しかし、放たれたレーザーZビームは、暗黒銀河女王に届く前に、半透明の壁に命中して雲散する。
「「!?」」
「! バリアかっ!?」
驚く響と未来に、すぐさまそれがバリアである事に気付くギャバン。
「「クライムバスターッ!!」」
「「ビデオビームガンッ!!」」
すると今度は、シャリバンとマリアがクライムバスター、シャイダーとキャロルがビデオビームガンでの一斉射撃を浴びせた!
「フハハハハハハハッ!!」
しかし、暗黒銀河女王が高笑いを挙げる中、放たれたクライムバスターとビデオビームガンはやはりバリアに阻まれて雲散してしまう。
「無駄だよ! このアタシのバリアーを破れた者は1人たりと居やしないのさ!!」
「だったら!!」
「私達が最初になるっ!!」
勝ち誇る様に暗黒銀河女王が言い放った瞬間、未来と響が飛び掛かる!
「スパイラルキックッ!!」
「ディメンジョンボンバーッ!!」
未来がスパイラルキック、響がディメンジョンボンバーを繰り出すが………
やはり、バリアによって防がれる。
「グウウウウウウウッ!!」
「ウウウウウッ!!」
そのまま押し込もうとする響と未来だったが………
「フンッ!!」
「!? ウワアッ!?」
「キャアアッ!?」
暗黒銀河女王が杖を横薙ぎに振るい、叩き落されてしまう。
「響ちゃん! 未来ちゃん!」
すぐにギャバンが、叩き落された2人の元へ駆け付けるが………
「今度はコッチから行くよぉ! ダークレーザーッ!!」
暗黒銀河女王がそう言い放ち、杖を構えたかと思うと、杖の先端部から黒紫色の稲妻状の光線………『ダークレーザー』が一同に向けて放たれた!!
「! 逃げろぉっ!!」
「「「「「「!?」」」」」」
直感的にヤバいと察したシャリバンが挙げた声で、一同は散会する様に回避行動を執った!
しかし!!
ダークレーザーは、先程まで一同が集まっていた場所へと着弾したかと思うと………
大爆発を起こし、爆風と破片を巻き散らした!!
「グウッ!?」
「ガアッ!?」
「グアッ!?」
「「「「ウワアアアアアアッ!?」」」」
その爆風に吹き飛ばされた上に、飛び散った破片を諸に浴び、宇宙刑事達と装者達は地面を転がった。
「な、何て威力だ………」
「直撃じゃないのに………これ程の………」
直撃しなかったにも拘わらず、大ダメージを与えて来た暗黒銀河女王にキャロルとシャイダーが戦慄を覚える。
「如何したんだい? 今のはほんの小手調べだよ? まさかもう参ったと言う気かい?」
そんな一同に対し、暗黒銀河女王は挑発と煽りの言葉を浴びせる。
「………冗談! まだまだ余裕だぜ!!」
とそこで、ギャバンがダメージで痛む身体を瘦せ我慢し、即座に立ち上がって見せる。
「「「「「!!」」」」」
その姿を見た他の一同も奮起し、同じ様に痩せ我慢して立ち上がって見せる。
「フフフ、その強がりが何時まで続くか見ものだねぇ………それに、超巨大カ・ディンギルの発射までもう時間が無いよ。後5分後には太陽を射線に捉えて発射さ」
暗黒銀河女王は勝利を確信している様子でそう言い放つ。
「5分も有れば十分だ!」
「私達を………甘く見ないで!!」
「暗黒銀河女王! 覚悟っ!!」
それに対し、レーザーブレードとレーザーブレードオリジン、レーザーブレード・Dを抜刀したギャバン・未来・響がそう言い放つ。
「「「「!!」」」」
そこで、シャリバン達もレーザーブレードや聖なる剣を抜き放つのだった。
つづく
新話、投稿させて頂きました。
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