戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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第1話『その名はギャバン!』

私立リディアン音楽院高等科の在る街………

 

その街の高台に位置する道路で、路肩に車を止め、リディアンの校舎を見据えている轟。

 

(リディアン音楽院の高等科校舎………しかし、その地下にはノイズ………特異災害に対処する日本政府の秘密機関………『特異災害対策起動部二課』が存在している)

 

リディアンの校舎を見ながら、轟は情報を整理する。

 

(『櫻井 了子』が提唱した『櫻井理論』により、古代文明のオーパーツ『聖遺物』の欠片を用いて作られた『シンフォギア』なる兵器によってノイズを打ち倒す組織か………)

 

轟が知っている情報は、全て日本政府が最重要機密として扱っているモノばかりだ。

 

しかし、宇宙刑事としての調査能力と、地球よりも遥かに優れたテクノロジーで造られたドルギランのコンピューターに掛かれば、例えアメリカ国防省の機密であろうと入手をする事は容易である。

 

(この街の付近ではノイズの出現が頻発している………その出現の際に目撃されている人ならざる者の姿………マクーに違いない)

 

ノイズ出現に合わせ、度々目撃されている異形の影………

 

轟はそれがマクーであると確信していた。

 

(マクーの狙いはシンフォギア、或いは聖遺物か?………何れにしろ、暫くはノイズと二課の動きを見張るか………)

 

そう考えると、轟は1980年代頃のス〇キ・ジ〇ニーに似た車を発進させる。

 

その際、バックミラーに映ったリディアン校舎を今1度見やる。

 

(あの学校に響ちゃんと未来ちゃんが居るのか………)

 

リディアンを調べた際、そこに立花 響と小日向 未来が在籍している事も判明していた。

 

そして、響が2年前………

 

()()()()に巻き込まれた事も………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今より2年前………

 

人気アーティスト『ツヴァイウィング』の公演中に、ライブ会場に大量のノイズが発生する事件が発生。

 

観客、関係者あわせて10万を超える人間の内、100数名が犠牲となった。

 

これだけの事態にも関わらず、犠牲者が3桁で済んだのは、シンフォギア装者であったツヴァイウィングの『天羽 奏』と『風鳴 翼』の活躍………

 

そして、()()()()()の活躍があっての事だったが………

 

その犠牲者達の大半の死因が、逃走中の将棋倒しによる圧死や、避難路の確保を争った末の暴行による傷害致死である事が、後に週刊誌に掲載された。

 

実はこのライブは、二課が完全聖遺物の起動実験を兼ねていた事もあり、多くの詳細な情報が秘匿されてしまっており………

 

更に被災者や遺族に国庫からの補償金が支払われた事も拍車を掛け………

 

生存者に向けられたバッシングが始まり、苛烈な自己責任論が展開される。

 

やがては中世の魔女狩りもかくやという正義の暴力として吹き荒れた。

 

しかしそれも………

 

生存者へのバッシングを行っていた集団が、実は犯罪シンジケートと繋がり、生存者狩りを行う事で私腹を肥やしていた事が明らかになると、民衆の矛先はそちらへと向かった。

 

更に、この生存者狩り行為が海外の人権団体にも知れ渡り、国際的な批判が向けられた事もあって、日本政府は漸く重い腰を上げて事態を収拾させる。

 

だが、それでもその生存者の1人であった響は、謂れなき迫害を受け、家庭までも壊され、心身共に深い傷を負った………

 

彼女が立ち直れたのは、彼女にとっての『陽だまり』である親友・未来の存在があったからである………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(響ちゃんが傷付いている時、傍にいてやれなかった俺が………どの面下げて会えるって言うんだ!)

 

轟は本当なら、一目だけでも響と未来に会いたかった………

 

だが、傍に居てやらなければいけない時に居てやれなかった事が、轟を思い止まらせる。

 

宇宙刑事になろうとした事を後悔はしていない………

 

だが、響の為に何も出来なかった自分を、轟は許す事が出来なかった。

 

(すまない、響ちゃん………)

 

そんな思いを抱えながらも、轟はマクーの影を追い、夕焼けの街に車を走らせるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫し時が流れ………

 

夕闇が辺りを包み始めた頃、街外れの工場地帯にて………

 

「ハアッ、ハアッ、ハアッ………」

 

1人の少女が、息を切らしながら工場の建物の側面に備え付けられていた梯子を上っている。

 

その背には、制服の上着を使って落ちない様にした女の子が背負われている。

 

少女………『立花 響』は放課後、ファンであるツヴァイウイングの新曲のCDを買いに向かったが、そこで運悪く『ノイズ』に遭遇してしまう。

 

『ノイズ』………

 

特異災害と呼ばれる人類の天敵であり、接触すれば人間を炭素の塊に変えてしまう恐ろしい性質を持っている。

 

そして、『位相差障壁』と呼ばれる特性により、人類の通常兵器が殆ど効果が無いと言う特性まで備えている。

 

普通の人間が遭遇した場合、逃げる以外に取る手段は無い。

 

響もすぐに避難用のシェルターへと逃げようとしたが、親と逸れた女の子を見つけ、助けたまでは良かったが………

 

ノイズに追い付かれてしまい、逃げ回っている内にシェルターから遠ざかってしまい、この工場地帯にまで辿り着いてしまったのだ。

 

「フウッ、フウッ………ハアッ」

 

やっとの思いで梯子を登り切った響は、女の子を降ろし、屋上の床に仰向けに倒れ込んだ。

 

「死んじゃうの?」

 

とそこで、隣に同じ様に仰向けに寝転んでいた女の子が不安げに尋ねる。

 

「…………」

 

そんな女の子の不安を払拭するかの様に、響は上体を起こすと、笑みを浮かべて首を横に振った。

 

だが………

 

「!!」

 

その顔がすぐに恐怖に引き攣る。

 

何時の間にか、ノイズの集団が2人を取り囲んでいた。

 

「お姉ちゃんっ!!」

 

響に抱き着く女の子。

 

(私にも何か、出来る事がきっと有る筈!………『よろしく勇気』!)

 

だが響は、この状況でも決して諦めようとせず、大切な人からのメッセージで自分を奮い立たせる。

 

「生きるのを諦めないで!!」

 

命を助けられた恩人からの言葉を叫んだ時………

 

響の胸に、歌が浮かんだ………

 

Balwisyall nescell gungnir tron

 

その歌を口にした瞬間………

 

胸から光が溢れた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工場地帯からやや離れた地点………

 

「!? アレはっ!?」

 

響の放った光は、轟にも見える程だった。

 

「あそこは確か、工場地帯だったな………」

 

車を路肩に止めて降りると、光が立ち上っている地点を確認する。

 

先程、ノイズ警報が発令されていた事から、主要な道路は既に封鎖されていると踏むと………

 

「チュウッ!!」

 

ビルの側面の足場になりそうな場所を次々とジャンプで跳び上がり、屋上へと到達。

 

更にそのまま、別のビルの屋上へと跳びながら、人目、そして監視カメラ等を避けて工場地帯へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、リディアン音楽院の地下に在る特異災害対策起動部二課でも、ノイズの反応を追っていてその様子は捉えていた………

 

「反応絞り込めました! 位置特定!」

 

「ノイズとは異なる高出量エネルギーを検知」

 

オペレーターの『友里 あおい』と『藤尭 朔也』が報告を挙げる。

 

「波形照合急いで!!」

 

了子がすぐにエネルギーの詳細を調べ出す。

 

「コレは………アウフヴァッヘン波形!?」

 

それがシンフォギア特有の波形………『アウフヴァッヘン波形』である事が分かると、メインモニターに文字が表示される。

 

『GUNGNIR』と………

 

「ガングニールだと!?」

 

司令である『風鳴 弦十郎』が驚愕の声を挙げる。

 

『叔父様! 如何言う事ですか!?』

 

『あたしはまだ現場に着いてないぞ!?』

 

そこで通信機から二課所属の『シンフォギア装者』である『風鳴 翼』と『天羽 奏』の声が響く。

 

「分からん! 兎に角、急いでくれ!!」

 

2人にそう返しながら、モニターを凝視し続ける弦十郎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、工場地帯では………

 

「ええっ!? 何で!? 私、どうなっちゃってるの!?」

 

響は己に起きた変化に戸惑う。

 

突然歌が浮かび、それを歌ったかと思うと胸から光が溢れ、それが治まると自分の姿が変わっていたのだ。

 

リディアンの制服から、まるで戦士の様なインナースーツにプロテクターを纏った姿に。

 

「お姉ちゃんカッコイイ!」

 

その響の姿を見て、女の子は笑みを浮かべる。

 

「そ、そうかな?」

 

戸惑いが消えぬ中、響がそう返すと、そこでノイズ達が痺れを切らした様に襲い掛かって来た!!

 

「! させないっ!!」

 

響は反射的に女の子を抱き上げ、ジャンプする!!

 

すると響の身体は、10メートル以上は跳び上がった!!

 

「!? うええええぇぇぇぇぇっ!?」

 

明らかに人間が跳べる高さでは無いジャンプをしてしまった事にまたも戸惑う響。

 

そのまま建物の屋上から飛び出し、数10メートルは下の地面へと落下。

 

だが、着地の際に地面を大きくへこませたものの、響自身は何ともない。

 

「良く分からないけど、これなら!!」

 

突如超人になってしまった事に混乱しながらも、すぐに逃げ出そうと走り出す。

 

だがそこで、既に下に居たノイズが襲い掛かって来た!

 

「!? うわああっ!?」

 

咄嗟に女の子を庇いながら腕を振るう。

 

すると何と!!

 

振った腕の当たったノイズが砕け散り、炭素の塊へと変わったではないか!!

 

普通ならば、響の方が炭素化してしまう筈なのに………

 

「え、ええっ!?」

 

振った手を呆然と見つめる響。

 

と、その時………

 

1台のバイクが、響の方に向かって走って来る。

 

搭乗者は2人、どちらも女性である。

 

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

その女性達が、先程響が歌ったのと同じ様な歌を口ずさみながらバイクから跳び降りたかと、その身体が光に包まれ、響と同じ様な姿………

 

『シンフォギア』を纏った姿となった。

 

「えええっ!? 奏さんに翼さん!?」

 

その2人が、尊敬するアーティスト『ツヴァイウィング』の『天羽 奏』と『風鳴 翼』であった事に、本日何度目とも知れぬ驚きの声を挙げる響。

 

「呆けない!」

 

「ココはあたし達に任せな!!」

 

翼と奏はそう言い、其々『アームドギア』である剣と槍を構え、ノイズ達へ立ち向かって行った。

 

剣のアームドギアでノイズを次々に斬り伏せていたかと思えば、空間から無数の刃を出現させて上空から落下させ、更に着地同時に逆立ちして横回転し、展開させた脚部のブレードで斬り裂いて行く翼。

 

一方、奏の方も槍のアームドギアを振り回してノイズ達を粉砕し、投擲した槍を大量複製して広範囲を貫く。

 

最後には、翼が大剣化させたアームドギアから斬撃波を放ち、奏が槍の穂先を回転させて竜巻を発生させ、巨大ノイズを撃破し、戦闘は終了した。

 

「す、凄い………」

 

戦い慣れている2人の様に、響は感動に似た気持ちを覚える。

 

とそこで、工場地帯内に何両もの車両が入って来る。

 

その車両群から自衛隊員や黒服にサングラス姿と言う如何にもエージェントと言った出で立ちの者達が現れ、戦闘の後始末と思われる作業を開始する。

 

「えっと………」

 

響が如何して良いか分からずに居ると………

 

「失礼。その子のお母様をお連れしましたので、此方に引き渡して頂けますか?」

 

エージェントの1人と思わしき女性が、響にそう声を掛けて来た。

 

その言葉通り、此方を遠巻きに見ている女の子の母親らしき女性の姿が在った。

 

「あ、ママだ!」

 

「あ、ハイ、分かりました」

 

女の子が母親に気付くと、響は女性エージェントに引き渡した。

 

そのまま女の子は母親の元に連れて行かれ、無事再会を果たした。

 

「………良かった」

 

「では、こちらも話を聞かせて貰いましょうか」

 

響が安堵に気を漏らすと、奏を伴った翼がやって来てそう言う。

 

「え、えっと………」

 

威圧するかの様な翼の鋭い視線に、響はたじろぐ。

 

「オイ、翼。そう睨むなって、怖がってんだろ」

 

「別にそんな積りは無い………」

 

奏が諫める様に言うが、翼はつっけんどんな態度を崩さない。

 

「ったく、相変わらず頭が固いっての………」

 

「あ、あの!」

 

頭を掻く奏だったが、そこで響が意を決した様に声を挙げる。

 

「助けて頂いて、ありがとうございました! 御2人に助けて頂いたのは、コレで2回目なんです!」

 

「? 2回目?」

 

「!? お前、ひょっとして………」

 

お礼を言う響だったが、翼がその言葉に引っ掛かりを覚え、奏は何かを思い出したかの様な表情になる。

 

 

 

 

 

と、その時!!

 

 

 

 

 

「うわあっ!?」

 

「ギャアアッ!?」

 

突如彼方此方で戦闘の後始末をしていた自衛隊員やエージェント達の悲鳴が響き渡った。

 

「「「!?」」」

 

響達が何事かと周りを見ると、そこには………

 

「ギギッ!」

 

「ギーッ!!」

 

奇声を挙げながら、手にしているナイフや機関銃で自衛隊員やエージェント達を次々に殺害している者達の姿が在った。

 

一見人の様に見えるが、その頭は黒い皮膚に赤い線が走り、頭頂部が黄色に染まっている異形だった。

 

「何だアイツ等!?」

 

「ノイズではない!?」

 

初めて見るノイズとは異なる存在に、奏と翼も困惑を隠せない。

 

「ギギッ!」

 

「ぎゃあっ!?」

 

その間にも、また1人の自衛隊員がナイフで突き殺される。

 

「!? ヒイッ!?」

 

ノイズによって炭素化されるのではなく、生々しく人が殺されるのを見て、響が顔を青褪めさせる。

 

「クソッ!」

 

「止めろぉーっ!!」

 

我に返った奏と翼が、異形………『クラッシャー』に立ち向かって行く。

 

「ハアッ!」

 

「ギーッ!?」

 

剣でクラッシャーを斬り伏せる翼。

 

「ッ!………」

 

人を斬った様な感触に、翼が一瞬表情を歪める。

 

しかし、斬られたクラッシャーが倒れたかと思うと、怪しい光を放って跡形も無く消えてしまう。

 

「! コイツ等、人間ではないのか!?」

 

「オラアアアァァァァーーーーーッ!!」

 

翼が驚いている中、奏が槍を振り回し、数人のクラッシャーを纏めて薙ぎ払う。

 

薙ぎ払われたクラッシャーも、同じ様に怪しい光を放って消えてしまう。

 

しかし、新たなるクラッシャー達が次々に現れる。

 

「クソッ! コイツ等、何体居るんだ!?」

 

奏が愚痴る様にそう言った時………

 

「フハハハハハハハッ!!」

 

鎧の様なスーツを纏い、鋭い牙の生えた口と黄色い目をしたゾンビを思わせる異形が姿を見せた。

 

「!? また化け物が!?」

 

「貴様等が特異災害対策起動部二課の装者だな! そのシンフォギアは我等『マクー』が頂く!!」

 

異形………『獣星人ダブルマン・ゾンビA』がそう言い放つ。

 

「マクーだと!?」

 

「シャコモンスターッ!!」

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!

 

ダブルマン・ゾンビAがマクーと名乗ったのを翼が聞いた瞬間、人間程は有ろうかと言うシャコの様な怪物………『シャコモンスター』が現れた。

 

「シャコモンスターッ! あの娘を狙えっ!!」

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!

 

ダブルマン・ゾンビAがショックで動けずに居た響を指差すと、シャコモンスターは奇声を挙げながら響に向かって行った。

 

「!?!?」

 

迫り来るシャコモンスターを見て、響は恐怖で尻餅を着いてしまう。

 

機械的に人間を襲うノイズとは違い、目の前の化け物からは明確な悪意と殺気が溢れている。

 

「クッ! させるかっ!!」

 

「邪魔をするな!」

 

「ギギッ!!」

 

「ギーッ!!」

 

奏と翼が助けに向かおうとするが、クラッシャー達に阻まれる。

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!

 

「あ………ああ………嫌………来ないで!」

 

尻餅を着いたまま、必死にシャコモンスターから後退る響。

 

そんな響の恐怖を煽るかの様に、シャコモンスターはゆっくりと近づいて行く。

 

 

 

 

 

と、その時!

 

 

 

 

 

「クソッ! 思ったよりも時間が掛かっちまった!!」

 

監視カメラや人目を避けた為、予想以上に遠回りをしてしまった轟が、工場地帯の建物の上に到着した。

 

「! マクー! 遂に動き出したか!?」

 

眼下の地面を覗き込み、クラッシャー達やダブルマン・ゾンビAの姿を確認する。

 

更に………

 

「!? 響ちゃんっ!? 何で響ちゃんが!?」

 

シャコモンスターに迫られている響の姿を目撃し、驚きの声を挙げる。

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!

 

「キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

そこで遂に、シャコモンスターが響に襲い掛かろうとする!

 

「! 『蒸着』!!」

 

轟がそう叫ぶと、その身体が光球となって宙に舞い上がった!

 

そして、響に襲い掛かろうとしていたシャコモンスターを弾き飛ばした!!

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?

 

「えっ!?」

 

「何っ!?」

 

「何だっ!?」

 

響、ダブルマン・ゾンビA、翼が驚きの声を挙げる中、光球は別の建物の上へと移動。

 

光が弾けたかと思うと………

 

銀色のアーマー』を纏った姿が露わになった!

 

「! 貴様はっ!?」

 

その姿を見たダブルマン・ゾンビAが忌々し気な声を挙げる。

 

「宇宙刑事! ギャバンッ!!」

 

そこで、轟………

 

いや、『宇宙刑事ギャバン』は、ゴーグルの目と胸のディメンジョンコントローラーを青く発光させながら、ポーズを決めて名乗りを挙げた!

 

 

 

 

 

宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない!

 

では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

「蒸着っ!!」

 

轟がそう叫び、蒸着ポーズを取ると、それは直ちに地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元高速機ドルギランへと伝わる。

 

『了解! コンバットスーツ、電送シマス!』

 

そして、ドルギランより粒子状に分解されたコンバットスーツが轟へと電送される!

 

その粒子状となったコンバットスーツが、轟の体に吹き付けられる様にスーツを構成していき、蒸着は完了する。

 

もう1度言おう!

 

この一連の動作………僅か0.05秒!!

 

 

 

 

 

「宇宙刑事………?」

 

「ギャバン?………」

 

突如現れた宇宙刑事ギャバンの事を怪訝な目で見やる奏と翼。

 

「おのれ、ギャバン! またしても我々の邪魔をするか!!」

 

「マクー! 貴様等が何度蘇ろうと! その野望は俺が阻止してみせる!!」

 

忌々し気に言い放つダブルマン・ゾンビAに、ギャバンは敢然とそう言い放つ。

 

「ええい! 殺れえっ!!」

 

シュアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!

 

「行くぜっ! チュウッ!!」

 

そして、クラッシャー達とシャコモンスターを嗾けて来るダブルマン・ゾンビAに向かって、建物の上から飛び降りるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

遂に地球に降り立ったギャバンこと轟。
早速マクーが二課………聖遺物を狙っている事を突き止めます。
そして原作でも響の覚醒シーンにて登場。
響を狙ってベム怪獣を嗾けます。
そこへ現れた轟が、颯爽とギャバンに蒸着!
いよいよ次回から戦闘となります。
宇宙刑事の戦闘なので、当然『アレ』もあります。

それと、宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを、の行は毎回入れます。
これは宇宙刑事シリーズのお約束ですから。

さて、皆さん気になっていると思われますが………
それっと生きている天羽奏。
彼女が生存している理由は、ライブでの犠牲者が原作に比べて大幅に少ない事にも関係しています。
詳しくは後々に書きますので、楽しみにしていて下さい。

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